最終更新日:2025/4/16

アイコム(株)【東証プライム市場上場】

  • 正社員
  • 上場企業

業種

  • コンピュータ・通信機器
  • その他電子・電気関連
  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器
  • 家電・AV機器

基本情報

本社
大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

若手のうちから大きな案件に携われるので、着実に活躍の幅を広げられます!

PHOTO

多くの社員と連携して自社製品の設計・販売に挑戦する社員たち

無線通信機器を取り扱うグローバル企業として100カ国以上に販売しているアイコム(株)。今回は業務を通して着実に成長している3名の社員にインタビューして、仕事内容ややりがい、今後の目標などを伺いました。

■Kさん
海外営業職/2021年入社

■Aさん
設計開発 ソフト設計職/2012年入社

■Tさん
設計開発 回路設計職/2017年入社

ずばり、アイコムの魅力とは?

日本製にこだわって事業を展開している点です。日本の技術を用いた製品を日本で生産しているので、営業職の私たちも誇りを持って海外に販売できています。(Kさん)
業務を通して世界的な需要が感じられることです。また、新たな製品開発に携わるとソフトウェアに関する知識やスキルが向上するため、自己成長しやすい環境です。(Aさん)
世の中のさまざまなシーンで、当社の製品が活躍している点が魅力です。特に、携帯電話がつながらない災害などの非常時は、無線通信機器が重宝されています。(Tさん)

日本製品を海外で販売することに誇りを持って、大きな案件にも挑戦しています!

学生時代に語学留学を経験した私は、将来的に海外でも働ける会社を軸に就職活動を開始。当社に興味を持ったきっかけは、説明会で海外転勤のチャンスがあると知り、しっかりと実務経験を積んでから海外で働ける点に魅力に感じて入社を決めました。

入社後は志望していた海外営業部に配属され、まずは製品の商流を把握するために海外への出荷業務を担当しました。当社の場合、創業時からメイドインジャパンを貫いてすべての製品を和歌山の生産工場で製造しており、海外営業をする際は貿易の知識が必要になります。バッテリーなどの輸出規制に関するルールに留意して、書類の手配や工場への出荷依頼などを行いながら基礎を学びました。1年間しっかりと携わったおかげで、2年目以降は輸出費用や納期などを把握しながらスムーズに営業活動を進めることができました。

現在は、イギリスとフランスを担当しており、普段は販売店を相手にメールでのやり取りが基本です。時差の関係上、スピード感を持って対応することが求められるため、いかにうまくコミュニケーションを取るかがカギとなります。文化や言語が異なる国の方々と意思疎通を図るのは簡単ではありませんが、うまく商談がまとめられたときの達成感は大きいですね。また取引先とは個人の趣味や最近の出来事などプライベートの話をすることもよくあります。たまにお互いの夕食の写真を送り合ったりも(笑)仕事上ではお互いハードネゴをすることもありますが、仕事から一歩逸れると、このような異文化交流が沢山あることも海外営業の醍醐味だと思っています。海外営業部では、若手でも案件の大小に関わらずプロジェクトに携わることができ、すべてを任せてもらえることも魅力の一つ。もちろん、何かわからないことがあれば周りの先輩や上司が適宜フォローしてくださるので、安心して挑戦できる環境です。

今後はドイツの現地法人に駐在することが決まったため、入社当初の目標が一つ叶いました。次の目標は現地で働いてからになりますが、まずは会社からいただいたチャンスにしっかりと結果で応えたいと考えています。また現地にいくと、国内営業の感覚で実際に使用されるお客様のリアルな声が聞けると思うので、現地のニーズをきちんと理解して、今以上にアイコムのブランド価値を高めていきたいです。
(海外営業職/Kさん)

さらなるステップアップをめざして、いち案件のチームリーダーに挑戦中です!

入社当初から本社の設計開発部に所属している私は、チーム体制で製品のソフト設計を担当しています。基本的な業務の進め方は、まずどういう製品をつくっていくのか、社内の関係部署と打ち合わせを行います。次に、機能性を考えてハード面の設計からスタート。徐々にソフトを組み込んでいき、営業がヒアリングしてきたお客様の要望をハードとソフトの両面でカタチにしていきます。規模にもよりますが、一つの機種に対して4~8名が1チームとなって、それぞれの業務が割り振られます。私たちは無線機だけではなく、無線機を設定するためのPCソフトの設計にも携わるため、業務を通してさまざまなソフト設計に挑戦できるのがこの仕事の醍醐味です。

また、当社の製品は世界中で使われている点が魅力です。以前、アメリカで開催された無線機のショーに参加する機会があり、そこで実際にどういうシーンで使われているのかを現地法人の方々との会話で知ることができました。海外でも当社の製品が求められていることを実感でき、やりがいを感じられて良かったです。技術部の社員が海外出張をする際は、順番が巡ってこないといけないため、かなり貴重な体験ができました。

私がこれまでに携わってきたなかで特に印象に残っているのは、衛星を利用したIP無線と、専用の周波数帯域で通信を行う業務用無線を掛け合わせたハイブリッド無線の開発です。IP無線の設計はこのときが初めてだったので、ネットワーク系を主に担当していた部署のソフトを見ながら進めるのが大変でした。また、単純にIPと業務用のソフトを組み合わせるだけでは機能しません。お互いの機能を最大化するために、他の部署とも密に連携を取りながら少しずつ進めていきました。通常の製品開発に比べると、時間も労力もかかりましたが、その分製品化できたときの喜びは格別でした。

現在は、初めてチームリーダーとなって案件を進めています。そのため、製品化するまでしっかりとやり遂げるのが今の目標です。リーダーは部署単位のやり取りが多くなり、メンバーの相談に乗る機会も増えます。なかなか自分の業務が進まないので苦労していますが、ここを乗り越えるとさらに視野が広がると思うので、臆せず挑戦していきます。そして、今後もリーダーとしてさまざまな案件に携わっていきたいです。
(設計開発 ソフト設計職/Aさん)

プロジェクトに関わるメンバーと密に連携を図って、円滑な業務の遂行を心がけています!

私は、設計開発部の回路設計を担当しています。業務内容としては、無線通信機器などの各製品の電子回路を設計し、基板を作成しています。その後、実際に動作させて課題を見つけ出し、評価を行います。修正と評価を繰り返し、最終的に製品化をめざします。当社の場合、まずは営業を通してお客様の要望を伺い、着手していくパターンがほとんどです。実際は営業職と企画職を交えて打ち合わせを行い、どういう製品をつくっていくのかをまとめていきます。製品のサイズや規格によって変わりますが、一つの製品に対して設計着手から量産開始までの期間はおよそ1年です。前後の段取りや製品化後の評価も含めると、2年以上かかることもあり、日々の積み重ねが大切になります。

これまでに携わってきた製品のなかでも、消防関係の車載器の回路設計をしたときが一番印象に残っています。人の命に関わる事業では、業務中に通信が途絶えてしまうなどの万が一のトラブルもあってはなりません。そのことを念頭に置きながら量産開始のスケジュールが決まっていたので、慎重かつスピーディーに対応する必要がありました。途中、課題もたくさん出てきて、それに対するアプローチに追われるなど、とても大変でしたが、入社当初から災害などの緊急時に使用される社会貢献性の高い製品づくりに挑戦してみたいと思っていたため、その分やりがいも大きかったです。一つのブロックをメインで任せていただいたこともあり、最初から最後まで携われた経験は今の業務にも活きています。

普段の業務で私が心がけている点は、チーム内の意見のすり合わせや情報共有を頻繁に行うこと。なんでも一人で抱え込んでしまうと全体が進まなくなるので、他のチームを含めて情報共有が大切です。一人で集中するときと、視野を広げて周りに意見を聞くときのバランスを取りながら、チーム単位で業務を進めることを忘れないように意識しています。

今後の目標は、チームリーダーとして案件に携わることです。私はまだチームメンバーの一人で、設計中に問題が発生したときは先輩に頼っていますが、ゆくゆくは後輩に頼られる先輩になっていきたいです。そのためにも、引き続き経験を積み重ね、対応できる業務の幅を広げていきます。
(設計開発 回路設計職/Tさん)

学生の方へメッセージ

もし興味のある分野があれば、自分の気持ちに素直に従って挑戦してみてください。挑戦するのが不安で躊躇する場合もあると思いますが、あまり気負いすぎないことが大切です。当社で働く場合、毎日が刺激的で頭もいっぱい使います。自己実現しやすい環境だといえるので、少しでも興味があれば、ぜひ挑戦してください。応援しています!(Kさん)

まずはいろんなことに興味を持つと良いと思います。私も学生時代は無線機のことを詳しく知りませんでしたが、説明会に参加したことで挑戦してみたいと思うようになりました。また当社のソフト設計職は、何かしらの言語を使ったことがあって、仕組みさえ理解していれば業務を通してスキルを習得することができます。社会のさまざまなシーンで無線通信機器が使われているのを知るとなかなかおもしろい分野なので、少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。(Aさん)

すでに自分の就きたい仕事が決まっている人は、一度まったく関係のない業界を見てみるのもおすすめです。すると、さらにいきたかった企業や業界の志望度が上がりますし、もしかしたら新たな目標が見つかるかもしれません。就職活動中に幅広い視野を身に付けておけば、仕事でいきづまった際も一度冷静になって全体を見られるようになるので、問題も解決しやすいでしょう。(Tさん)

PHOTO
製品を通して、さまざまな職種の人と関われるのも魅力。多くの人とコミュニケーションを取りながら製品開発を進めるため、みんなでつくり上げていく一体感があります。

マイナビ編集部から

無線通信機器の開発・製造・販売を行うアイコムは、1964年の創業以来、メイドインジャパンにこだわり、高品質かつ精度の高いものづくりを行ってきた。結果、無線通信機器の総合メーカーとして高く評価され、国内外を問わず多くの企業や自治体、政府関連機関で製品が導入されている。また社内に目を向けると、時代の変化に対応するべく、工場内ではロボット生産の仕組みを導入。IoTや5Gといった先端デジタル技術を駆使しつつ、新たな製品・技術開発に注力している。現状に満足することなく、常に先を見据えて世の中のニーズを捉えているのが同社の強みといえるだろう。

そんな同社のもう一つの強みが、誇りと責任を持って挑戦し続ける社員たちだ。今回インタビューをした3名も、新たな業務に積極的に挑戦し、着実に成長している様子が伺えた。また、同社は「One Team.One Plan.One Goal」をスローガンに、部署の垣根を越えて社員一丸となって事業に取り組んでいるそうだ。活発なコミュニケーションを心がけている同社では、困ったことがあればすぐに頼れる仲間が近くにいる。新入社員でも比較的早くなじめる環境は同社で働く魅力の一つだろう。社員の働きやすさにも注力している同社では、勤務地もほぼ本人の希望通りに用意されるそうだ。誰もが働きやすい環境で日本の確かなものづくりに挑戦したい人は、ぜひアイコムをチェックしてみて欲しい。

PHOTO
大阪本社にあるショールーム。アメリカ、ドイツ、オーストラリア、スペイン、中国に現地法人を設置。グローバルブランドとして販売網を拡大している。

トップへ

  1. トップ
  2. アイコム(株)【東証プライム市場上場】の取材情報