最終更新日:2025/5/13

(株)デービー精工【三菱電機グループ】

  • 正社員

業種

  • 自動車・自動車部品
  • 金属製品

基本情報

本社
兵庫県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

自動車産業を支えるため、社内システムや設備を構築して高品質なモノづくりに挑む

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業務効率化と生産性向上を図る(株)デービー精工のホープに密着

■西脇 雅貴さん
DX推進部 生産システム2グループ
2020年入社
近畿大学 工学部 電子情報工学科卒

■岡橋 輝さん
製造管理部 生産技術第1課
2020年入社
鳥取大学 工学部 電気電子工学科卒

三菱電機のグループ企業として、技術力を駆使し高品質・高性能な自動車用電装部品を製造する(株)デービー精工。同社の発展を社内システムの構築・生産設備の導入からサポートする若手社員に入社動機や仕事内容、やりがいなどを伺った。

デービー精工の魅力はココ!

「DXについてまったくわからない状態で入社しましたが、先輩のサポートもあり、着実に成長できました。当社は丁寧に教えてもらえる環境が整っています」と西脇さん
「工作・工程・品質管理部門と密にコミュニケーションを取りながら進めていくため、チームワーク抜群。誰とでも話しやすく、とても良い雰囲気で仕事ができます」と岡橋さん
業務効率化のシステム構築は、部署を越えての理解や協力が必要。それぞれの立場や意見を尊重しながら、当社が推進するDX化に向け、社内一丸となって取り組んでいます

まったく知識がない状態から会社のDX化を推進!先輩のサポートを受けながら社内業務の円滑化に貢献。

大学では、プログラミングや電子回路の基礎を学んでいました。そのため、学んだ知識を活かしつつ、社会に貢献できるイメージのしやすいモノづくりに携わりたいと考え、製造業に興味を持ちました。情報サイトや企業研究を進めていくタイミングで当社を知り、見学会に参加することに。お話した先輩がいろいろなことをとても優しく教えてくださったことがきっかけで、働きやすそうな環境だなと感じ入社を決めました。

入社してすぐ生産設備に関わる部署に所属しました。その後、1年も経たないうちにDX推進部へ。異動した当初はDXに関してまったく知識がない状態で、内容が理解できず覚えることも多くて大変でした。それでも、先輩方が丁寧に教えてくださり、就業中に勉強の時間を確保していただいたため、徐々に理解を深めることができました。

私たち生産システム2グループは、社内の業務効率化や生産性の向上を図ることを目的とした「製造データを“見える化”するシステム」の構築をしています。具体的には、作業者が今まで手書きで管理していたデータ(機械の稼働状況や異常発生データなど)をデジタル化し、自動でサーバーに蓄積。収集したデータをもとに、今後の改善などに役立てるための基盤を構築していきます。入社4年目を迎えた現在、ようやく基盤ができ、ひと段落したタイミングです。

私は、収集したデータを表示する画面の開発に携わり、どのようにすれば生産部門の方々が活用しやすいかを考えて、データのグラフ化などを行っていました。開発を進めていく段階で特に気を付けていた点は、わからない部分をあやふやにしないことです。ひとつ間違うと、すべての業務が止まってしまうため、わからないまま進めることは避け、毎回先輩に確認しながら慎重に進めていきました。

結果、導入した当初はあまり効果が表れない時期もありましたが、徐々に浸透していき現場で活用してもらえているのを知ったときは嬉しかったですね。また、基盤が完成しシステムの活用が多様化していくなかで、一つひとつの構築に携われていることに、やりがいを感じています。引き続き基盤の保守・メンテナンスに注力し、社内のDX化を推進していきます。
【西脇さん】

生産効率UPがミッション。生産設備の理想・導入から改善まで一貫して携わり、自動車産業の発展に貢献!

企業研究をするうえで特に業界にこだわりはなかったのですが、実家から通える範囲でモノづくりのできる会社を探していたときに当社に出会いました。入社の決め手は、三菱電機グループという安定感や1,000人規模の大きな会社であること、同じ大学の出身者が在籍していること。そして何より工場見学で生産ラインの設備が連動して動作しているところを見た際、「これこそがモノづくりだ」とその規模の大きさに感銘を受けたからです。

現在は、大きく分けて2つの業務を担当しています。1つ目は、生産性の改善。生産設備のトラブル対応(トラブルの原因を追究し、改善を行うことで設備の稼働率を上げる)と作業性の改善(モノの配置や作業者の動きを確認し、改善を行うことで作業効率を上げる)に取り組んでいます。設備のトラブル対応では、まず現場の声を聞き、どういう状況にあるのか、何が原因であるのかを確認したうえで、最も大切な“安全と品質”を確保し、設備の効率を上げることを意識して業務にあたっています。

2つ目は、既存製品の増産や新規受注製品に対応するための生産設備導入。取引先からきた製造の依頼に対して、まずどのような設備をつくるか「設備構想」を行い、それをまとめた「仕様書」を作成します。それをもとに設備メーカーと「打ち合わせ」を行い、「見積書」を入手。その後は、納期に問題がないかの「設備進捗フォロー」、完成してから安全かつ品質に問題なく製品がつくられているかの「設備検証」、設備稼働後の問題点への対応である「設備稼働後の改善」というプロセスで進めています。生産設備構築には、工作・工程・品質管理部門など他部門との連携が欠かせません。常に各部門と情報共有できるよう日常的にコミュニケーションを取るよう努めています。

この仕事の醍醐味は、自身が構想した設備が稼働し、製品がつくり上げられたとき。世に出た製品を直接目にする機会は多くはありませんが、自動車業界は日本の基幹産業とも言える分野。その「モノづくり」を下支えしていると思うと、大きなやりがいを感じます。また、設備のトラブルや作業性を改善した際、現場の方々から感謝の声をかけていただいたときは「やって良かった!」と心から喜びを感じますね。
【岡橋さん】

2人が掲げる今後の目標─「現状システムに磨きをかけてDX推進に貢献」「トラブルが起こらない生産設備を」

【西脇さん】これまでの4年間で、設備からデータを自動収集するシステムとそのデータを活用するための基盤を構築したので、まずは現状のシステムの改善・ブラッシュアップに注力していきます。改善を進めていくと、さらに他の業務でも活用できるはずなので、どんどん蓄積データをアウトプットできるシステムを構築していきたいですね。今あるシステムが完成ではなく、きちんとアップデートすることで、さらに社内のDX化を推進し、業務効率の改善や生産性の向上に貢献できると考えています。そのためにも、日々の情報収集が重要となります。先日もDX推進の展示会に参加するなど、引き続きインプットにおいても意欲的に取り組んでいきます。今後は後輩も入ってくるので、今までサポートしてくださった先輩を参考に、自分自身が頼れる先輩になれるよう成長していきたいです。

【岡橋さん】携わった仕事で得られた知識や経験が次の仕事で生かされたときは非常にうれしいのですが、まだ知識・経験ともに不足していると感じています。生産設備のトラブル対応では、まだどうしても先輩方に比べると長く時間がかかってしまいます。その間生産がストップしてしまうので、力をつけてスピーディな対応ができるようになりたいです。また、設備構想では今までに得た知識を活かして、トラブルのない設備をつくりたいですね。私は大学時代、電気系を学んでいましたが、今は機械や材質などの知識も必要ですし、新しい製品を受注すればその知識も吸収しなければなりません。いろいろなことを把握していかなければ当社の技術者として成り立たないため、これからも日々研鑽を積んでいきたいと思います。

学生の方へメッセージ

企業研究では自身の視野を狭めずに、まずは興味がない分野や職種でも話を聞いてみることをおすすめします。たとえば、製造業といっても取り扱う製品や取引先の規模がまったく異なる企業が世の中にはたくさんあります。さまざまな企業を知ったうえで、「地域に根付いて仕事がしたい」「周りの人々と協力しながらモノづくりがしたい」など、個人の価値観も大事にして選んでいくといいでしょう。おそらく今まで知らなかった企業でも、あなたにとって魅力的な企業が見つかるはずです。

当社は姫路市の本社を中心に、兵庫県内に6つの工場を展開。三菱電機グループとして安定した経営体制のもと、時代の変化に対応しながら、自動車用機器・その他産業機器を製造しています。当社の特徴は、転勤がなく地域に根付いて仕事ができる点です。もちろん、県外の方も多く在籍していますし、社宅制度を活用できる場合もあります。入社時に、製品に関する知識がなくてもしっかり勉強できる環境があり、先輩がサポートする万全の体制が整っています。ぜひ、各企業の福利厚生や研修制度についても調べて、今後の生活設計を考えてみるのもいいかもしれません。
【人事担当 高田さん】

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「まずは悔いのないよう勉強やアルバイト、サークル活動など大学生活を満喫してください。経験値を上げることで、今後の人生も豊かになるはずです」と人事担当の高田さん

マイナビ編集部から

三菱電機グループに属し、自動車用機器や産業用機器を製造している(株)デービー精工。1949年の設立以降、確かな技術力と強い組織力を武器に、高品質なモノづくりで世界の自動車産業を支えてきた。近年ではSDGsへの取組みや少人化、DX化の推進に注力。2023年9月、経済産業省大臣より「DX認定事業者」としての認定も取得している。

そんな同社は社員の働く環境にも力を入れているようだ。新入社員研修をはじめ、各部署での研修、危険物取扱者や電気工事士といった資格取得のための通信講座や受験費用の補助など、自己成長できる環境が整っている。また、有給休暇や育児休業の取得、条件次第で社宅制度が利用できるなど、プライベート面の充実にも積極的にサポート。社員間のコミュニケーションも活発で、今回インタビューした若手社員からも「先輩方の丁寧なサポートがあったので着実に成長できた」と話していたのが印象に残っている。

今後さらなる変革が予想される自動車産業において、同社も新たなフェーズに入っている。これまでの主力製品であるエンジン周辺の部品はもちろん、ハンドリング補助や電動化関連の製品の製造も開始している。エンジンとモーターの両軸で事業を展開しながら、プラスチック成形やプレス加工など技術力を応用して新しい分野にも挑戦する同社。変化を恐れず柔軟に対応する同社の今後の成長が楽しみだ。

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「社内連携がしっかりと取れているからこそ、世界に誇れる製品づくりができています。最初は何もわからなくても大丈夫!万全のサポート体制の当社で、着実に成長できます」
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