(株)東海理化電機製作所

シートベルトは、リトラクタ（ロック/プリテンショナ/フォースリミッタ等の機能を備えたベルト巻込み装置）、タング（金具）、バックル（差込口）、ベルト、ベルトのガイド部品、バックルやベルトの端部を車両へ固定する金具で主に構成されています。これら構成部品の車両への取付方法・位置や付加機能などが車両によって異なるため、客先要求を基に新規部品を設計し、車両変更変化点によるシートベルトへの影響を確認して出図することが主な仕事です。
シートベルトは、法規や客先規格への適合はもちろん、あらゆる市場環境でも信頼性を確保し、高品質であることが求められるため、出図までに「設計検討→試作→評価→フィードバック」のサイクルを実施し製品の完成度を高めていきます。設計というと、まず性能や強度の計算、CADをイメージされるでしょうが、その他にも材料や製造、法規・アセスや拘束性に関する知識、問題解決力、コミュニケーション力など多岐にわたる能力が必要です。そのぶん難しさはありますが、様々な経験をし知識・スキルを得て成長を実感できること、自分の設計した製品が街中を走る車に搭載されることは設計者ならではのやりがいです。

私の所属するセイフティ技術部は120名ほどが在籍しており、職場は常に誰かが電話や話しをしていて明るく、上司も含め周囲の人とのコミュニケーションをとりやすい部署です。人間関係もとても良く、異動があれば歓送迎会が開催されますが、楽しんで参加する人が多い印象です。
最近は会社として働き方改革が推進され、帳票類の電子化や社内ネットワークの整備が進み、リモートワークが行われたりもしています。残業時間はここ数年で大きく減っており、有給休暇もカット0が推奨されており取得しやすいです。また、福利厚生としてはカフェテリアプランがあり、リフレッシュ、自己啓発、ライフイベント、積み立て等の様々なメニューから好きなものを選択し、会社から付与されたポイントを使うことができます。
職場環境や人間関係が良いこと、私生活が充実していることは、仕事に集中して取り組むためにとても大事な要素です。東海理化はライフワークバランスのとりやすい環境で、とても働きやすいと私は思っています。

設計者には多様な知識・スキルが必要になりますが、大学までの勉強や経験で身に付けられるものではなく、入社してからの研修期間を経て各部署へ配属され、ブラザー・シスターがついてOJTで業務に取り組んでいきます。私も最初は、仕事の進め方はもとより単語の意味もわからないことがたくさんありましたが、ブラザーをはじめ周りの方に丁寧に教えてもらい学ぶことができました。様々な社内教育も就業時間内に受けられ、業務で必要となる知識を得られます。
また、部内には「車両への搭載設計」を行うグループの他に、「リトラクタ等の次期デバイス開発」や「拘束性能開発」を行うグループなどもあり、何年かするとローテーションして異なる業務を経験し自分の適性を見ることができます。生技・品管・実験・CAEなど多くの部署と関わるため、それらの部署へローテーションする人もいます。定期的に上司との面談があるので、キャリアプランについて相談し異動希望を出すこともできます。
このような環境がありますので、自分の将来の姿をイメージし目標に向かって積極的にチャレンジしていけば思い描く未来に近付いていけると思います。