(株)東海理化電機製作所

現在の私の役割は、グループリーダーとして人間工学技術者チームの中で、チームメンバーが働きやすく、そして東海理化の製品をよりよくするための成果を出していけるようにサポートすることです。チームワークで、自動運転やMaaSなど、自動車業界の変革を先読みしながら、将来のクルマに求められる使いやすさ、ユーザビリティを追及しています。そのため、最新の自動車技術に触れる機会や、新型車に乗る機会も多くあります。また、社内でもまだ世には出ていないが、これから世に出る製品を触る機会も多く、自動車技術の先端に近いところで仕事をしている、というやりがいを感じる瞬間があります。

私が所属するチームにはベテラン技術者から若手技術者、ママさん技術者もいて、とても変化に富んだ構成になっています。いろいろなメンバーがそろっていますが、お互い尊重しあい、それぞれが得意なところを活かして業務を進めています。課題を検討する場面でも、広い視野から意見が集まり、いいアイデア、解決策が生まれます。また、ベテラン技術者から若手への技術や知見の伝承も積極的に進めています。メンバーの多様性がうまく機能している職場だと感じています。

私は海外赴任を命じられ、5年間、東海理化の北米拠点で仕事をしました。現地ローカルの部下を持ちながら、北米の自動車メーカーへの技術プレゼンを行い、東海理化製品の新規採用を目指しました。技術プレゼンでは東海理化の新しい技術、その技術で実現できる新しい価値の説明が求められました。特に印象に残っているのは、現地車両メーカーから、提案する新製品について、ユーザーエクスペリエンスの観点から評価した結果を説明して欲しいと要望を受けたことです。日本の本社開発部署、人間工学部署と連携して評価を行い、現地車両メーカーのユーザーエクスペリエンス開発責任者に直接プレゼンを行うことができました。このように異なる商習慣、ワーキングスタイルの中、様々な経験ができました。
積極的に仕事を進めていくことで、多彩な経験ができる会社、職場であると思います。