最終更新日:2025/3/28

(株)東京建設コンサルタント

  • 正社員

業種

  • 建設コンサルタント

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本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

災害に強い街、安心して暮らせる街を作るべく、私たちが挑戦していること

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若手建設コンサルタント技術者たちの仕事最前線

東京建設コンサルタントでは未来社会に継承する社会インフラ作りに挑んでいる。最前線で活躍中の3人の先輩たちに、自らの仕事についてざっくばらんに語ってもらった。

滝口 浩作さん(写真右)
東京本社 総合河川本部 河川計画部・主任技師
大学院理工学研究科都市環境工学専攻修了/2016年入社

水野 純生さん(写真左)
東京本社 流域施設本部 河川施設第三部・上級技師
大学院自然科学研究科社会環境工学専攻修了/2018年入社

鮫島 将太さん(写真中央)
九州支社 地域環境部・主任技師
大学院都市環境工学システム専攻修了/2017年入社

先輩のオフタイム

学生時代はテニスに親しんでいた滝口さんは、今も休日に社内の先輩や友人とコートを借りて汗を流している。建設コンサルタンツ協会主催の大会ではベスト4に進出した。
インドア派だという水野さんは、休日は家でゆっくりゲームを楽しんでいる。最近は街づくりゲームにはまっており、オフの日もコンサルタント的な思考になっている。
鮫島さんが所属する九州支社はゴルフ好きが多く、休日も連れだってラウンドすることも。出張が多い仕事だけに、帰りがけにご当地グルメを食べるのも楽しみの一つだとか。

技術に対して真っすぐな社員の姿に、大きく共感

――この会社に入社した理由
鮫島/大学院では景観研究室に所属し、学んできた景観に関する仕事に就きたいと考えたところ、研究室OBが当社で働いている縁で九州支社を見学しました。学生を歓迎してくれる社内の雰囲気の良さに心惹かれ、技術力を磨きながら堅実に仕事している社員たちの姿勢に共感を覚え、当社で頑張っていくことにしました。

滝口/学生時代は主に水理学について専攻していました。最初は公務員志望でしたが、当社で1ヶ月にわたりインターンシップとして働いた際、建設コンサルタントならば身につけた水理学をダイレクトに活用できると実感し、方向転換しました。配属先の本部長から掛けられた「クライアントは公的機関だが、その背景にいる国民のために役立ちたいとの思いで仕事している」との言葉も心に響きましたね。

水野/3DCADを活用した土木全般の効率化を学んでいた私は、土木系ではITとの親和性が高い建設コンサルタントへの就職を考えていました。当社は大学院の研究室と共同研究を進めていたこともあって、どのような事業を営んでいるのかがわかりましたし、社内の雰囲気の温かさも知っていたので、おのずと働いてみたいという気持ちが芽生えました。

――現在の仕事内容
水野/堤防や水門といった河川構造物の設計に携わっています。関東近郊の河川を調査し、堤防等の適切な配置や構造を具体的にイメージした上で、設計、計算を行い、施工計画を立案するというのが大まかな仕事の流れです。私が入社した当時は3DCADの黎明期で、部署内では私が率先して技術の確立に取り組むなど、最初から重要な役割を担うことができました。

鮫島/「かわ」と「まち」が一体となった地域づくりを行うべく、さまざまな形での計画作りに取り組んでいます。例えば、歴史的な背景がある街並みに、奇抜な堤防を作って景観を壊すわけにはいきません。地域の住民や自治体、工事関係者の方たちと地道に意見を交わし、あるべきまちの形を一つずつ探り続けています。

滝口/1年目の頃は、自治体のハザードマップのもとになる浸水想定に携わり、数値解析などに取り組んでいました。4年目からは河川整備計画に携わり、より高度な数値解析をするシーンが多くなっています。現在主に担当しているのは信濃川流域で、過去の洪水の情報などを調べ、解析したデータと組み合わせながら最適な計画の立案を目指しています。

人に役立つ仕事だから、おのずと前を向いて挑戦する気持ちが沸き上がる

――印象に残っている業務
滝口/2年ほど前、通常業務と並行し新技術開発に臨みました。洪水予測に欠かせない解析モデルの最新版を全拠点で導入するにあたり、操作マニュアル作成、データ整理など準備を進めました。初めての経験で不安も大きかったのですが、それほどの仕事を任される立場になったのだと自分の成長を感じるきっかけになりました。

鮫島/京都の嵐山地区での氾濫対策として堤防設置を提案した際、著名な観光地の景観を損ねないよう、周りの風景と調和した可動式の壁のデザインを検討しました。地域の学識者、住民、発注者など、多様な立場の人にわかりやすく解説するため、専門用語をかみ砕いて説明資料を作成し、根拠となる資料も添えながら丹念に話し合いを進めた結果、なんとか形にすることができました。

水野/私が最初に担当したのは信濃川の堤防設計でした。業務に着手したとき、実は全く測量が進んでおらず、このままでは納期に間に合わないという状況に追い込まれていました。そこで国土地理院が公開している地形図の3Dデータを参考に、想定の設計を予め作り、測量後に実データと照合してすぐさま修正する形を取りました。自分が学んできたことが生かされたのは自信となりました。

――仕事のやりがい
鮫島/クライアントから示される課題は一つひとつ異なっているだけに、コンサルタントの仕事には正解がありません。それでも、かかわる全員が「そうだよね」と納得できる成果を作るまで、長い道のりをかけて答えを導いていくプロセスにやりがいを見出しています。先ほどの京都の案件では実寸大の堤防の模型を川に設置するなどして、具体的に見える形で納得を引き出しています。

滝口/命を守る大切な仕事に携われること自体がやりがいです。洪水予測をしていたときは、クライアントからの「新モデルの予測精度が良くなってるよ」との声がモチベーションになりました。発注者をはじめ関係者の方々と意見を交わし、ようやく形になった洪水予測システムが、現地で無事に稼働している姿には嬉しさを覚えます。

水野/現在、部署内で3DCADに関することは「水野に聞けばいい」という状況にあり、頼りにされている実感が励みとなっています。また、入社した頃に設計した構造物が、5~6年の時間をかけてようやく形になっており、自分が描いた設計が具現化していることに責任とやりがいを感じています。

後輩たちを引っ張っていく存在になり、会社を盛り上げていきたい

――今後の目標
滝口/これまではプレイヤーとして解析業務等に専念していればよかったですが、管理職となった今、マネジメントスキルを磨く必要が出てきています。上司の立ち居振る舞い方を参考に、後輩たちを引っ張っていくスキルを身につけるつもりです。もちろん技術に関しても継続して知識を蓄えていく考えですが、基礎となる部分をないがしろにせずに学ぶのが大切だと思っています。

水野/気候変動等の影響により洪水被害が多くなってきている昨今、当社でも水害対策に関する業務が増えています。私も令和元年東日本台風で氾濫した千曲川の遊水地づくりに携わった経験があります。今後は管理技術者として全体を統括する立場でそのような規模の大きな業務を担えるよう、早期の技術士資格の取得を目指しています。

鮫島/一部の業務では主担当も経験しましたが、私もまだまだ上の人のサポートを受ける立場です。仕事を終えた後に達成感を覚えながらも、「もっと良くできたかもしれない」と後悔するケースも少なくありません。そうした経験も一つの糧としてさらなる成長を果たし、クライアントからも社内からも信頼される技術者に成長したいですね。

――会社の雰囲気
鮫島/所属する九州支社は従業員約50人のコンパクトな組織だけに、上下の垣根もなく何でも言いやすい雰囲気が広がっています。学生時代に見学して垣間見た社員の人柄の良さは、入社後も変わらずに感じ続けています。一人ひとりが、小手先ではなくしっかりと技術を形にしようとしているのも当社の強みです。より高みを目指したいと思えるような刺激を受けながら業務に取り組める環境です。

滝口/裁量を持って自由に働けるのが当社の良いところです。かといって放任主義ということでもなく、何でも相談に乗ってくれる上司がいるのは心強い限りです。また、学ぶ場所も豊富に用意されており、週1回、業務中に開かれる講習会では、自分の専門分野以外にもさまざまな知識を身につけることができます。学会や外部の研修会への参加がしやすいのもありがたいですね。

水野/当社では近年、積極的に労働環境改善のための対策を進めており、一昔前に比べるとかなり自分の時間を確保することができています。時差出勤制度があるので人によっては10時出社を選択していることもあります。私の場合、忙しいときには朝7時半に出社して、早く帰るというのを心がけています。

学生の方へのメッセージ

■土木系の学生の場合、コンサルタント、ゼネコン、公務員の三択で就職を考える人が多いかと思います。同じ土木に関連する仕事でも、それぞれの仕事内容は大きく異なるため、自分が学んできたことをどのように生かしたいのか、しっかりと考えた上で選択してください。建設コンサルタントは、様々な業務に取り組むことで、次の業務に活きる経験が蓄積されていく世界です。現時点では未熟でも、明るくコミュニケーションをとる力があれば、将来的に自分を成長させられるはずです。
<滝口さん>

■この仕事では、土木系の研究室で学んだ経験は必ず生きてきます。まずは学業に真剣に取り組むのを忘れずに。一方、人間としての幅を広げるのも大切です。旅行や遊び、友人と関わる時間も大切にしましょう。ちなみに私はパソコン好きが高じて3DCADを研究し、専門分野である土木とITが融合した今の仕事に辿り付きました。好きなことに取り組めているだけに、満足して仕事に向き合っています。
<水野さん>

■私たちの仕事は後世に残るものです。決められたことだけを進めるのではなく、地域のためになる提案をするために、とことん物事を突き詰めて考えられる人材が求められていると思います。そういった方が増えれば、当社もさらに活性化するのではと期待しています。少しでも興味を持ってくれた学生は、ぜひ説明会等に足を運んで雰囲気を感じとってみてください。
<鮫島さん>

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風通しがよく、部署を越えた技術者間のコミュニケーションも盛ん。社歴に関わらず発言できるオープンな雰囲気が魅力のひとつだ。

マイナビ編集部から

「次の時代、次の世代に受け継がれる社会資本整備に貢献する」を事業方針に掲げる東京建設コンサルタントは、特色ある総合建設コンサルタントとして、河川・道路・環境・防災など幅広い分野で、社会基盤整備に貢献してきた。今回は3人の先輩が自らの仕事を語ってくれたが、豪雨や台風、地震などの自然被害が多発しているこの時代、東京建設コンサルタントは、まさに私たちの暮らしを陰から支えてくれる頼もしい存在であることがよく理解できた。

近年はワークライフバランスの取れた働き方を推進。裁量労働制をフルに活用したリベラルでフレキシブルな勤務体系が整備されており、柔軟な働き方が可能となっている。また、徹底した労働時間管理の実施により、労働環境の改善も進められている。さらに健康管理面でも、様々な制度により手厚く社員をサポートしているのが特徴的だ。

新卒での入社にあたっては、最初からコンサルタントとしての高度な知識を必要としているわけではない。社員550名程度と大きすぎない規模感もあって、早い段階でさまざまな業務に携わるチャンスをつかむことができる一方、経験豊富な技術者のバックアップや、教育研修制度などのサポートも充実している。積極的に目の前のことに取り組み、幅広い知識を旺盛に吸収する意欲があれば、将来、大輪の花を咲かせられるはずだ。

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柱が一本もないオフィスフロアは明るく開放感抜群。

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