最終更新日:2025/4/25

(株)新富士空調

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 設備工事・設備設計
  • 金属製品
  • 商社(鉄鋼・金属)
  • 建設

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

研修・教育について伝えたい

充実の研修と丁寧な指導を通して、専門性を磨き続ける

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空調ダクトの製造に挑戦する文系出身の先輩たち

1年目の2人の先輩はともに文系出身ながら、製造現場の根幹に携わっている。本格的に業務に入る前には新人研修を受けて技術の基礎を学んだという。どのように最初の一歩を踏み出したのか、振り返ってもらった

藤原 涼さん
製造部 グリーン班
経済学部経済学科卒
2024年入社

井上 結心さん
製造部 管理課
国際コミュニケーション学科卒
2024年入社  

先輩たちからのアドバイス

「わからないことを放置せず、自分から聞きに行ける人であれば未経験でも問題ありません。製造でも問題なく働けています」(藤原さん)
「就職先を選ぶというのは、人生でも大きな決断です。多角的に企業を調べ、イメージを膨らませ、積極的に行動することで自分が生きる場と出会ってください」(井上さん)
藤原さんと井上さんは埼玉県鴻巣市の本社工場で勤務している。2024年度から土日が完全休みとなり、オフタイムの充実度がさらに向上したそうだ

【藤原さん】製造の最前線でじっくりと、一歩ずつ成長を遂げる

就職活動を開始したときは営業職をイメージしており、ある企業では最終面接までいきました。しかし、改めて自分を顧みると、営業として数字に追われることなく仕事をした方が性格に合っているのではと思い直し、別の職種で企業を探していくことにしました。

最初は考えていなかった業種の企業でしたが、実家の沖縄で親が空調工事に携わっており、新富士空調は沖縄でも名が通っている会社であると話を聞いたことから、おのずと魅かれていく自分がいました。選考中、印象的だったのは、工場のみなさんが学生だった私に対して気軽にあいさつしてくれる姿。工場内の人と人との距離の近さが心に響くものがあり、思い切って製造職として挑戦してみることにしました。

入社してから最初の1カ月間は工場内の複数部署を1週間ずつ回りながら、簡単な仕上げ作業などを経験していきました。空調ダクトに関しては百貨店の天井で見かけた経験はあるものの、実際に触ったことはもちろんありませんでした。同じダクトといえども厚みや素材、組み立て方に差があるという事実を知り、大きく視野を広げることができました。

後半1カ月は工事部での研修が行われ、CADの描き方を学んだり、金融機関の工事現場見学を通して、工場で作ったダクトがいかにして取り付けられるかを体感しました。ダクトが製造され、工事を行い、身近な暮らしを彩るまでの一連の流れが見られたおかげで、この仕事を続けていくための基礎を固めることができました。

製造部に配属されてからは、当社の看板製品の一つである「グリーンダクト(折り畳みダクト)」の製造に携わっています。機械を使って板を四角形に折り曲げ、丸みや傾きなどを手作業で加えて求める形に仕上げていくのがその役割。経験の少ない私は失敗をしてしまうこともありましたが、そのたびに先輩がサポートしてくださリ次につなげていくことができました。

直近では北日本に完成予定の大型工場のダクトを製造しました。自分の身長の倍の長さの板に悪戦苦闘させられながらも、なんとか形にできる力が身に付きました。本配属となって約5カ月間、成長をし続けてきた自分がいることに喜びを感じています。しかも自分が作ったダクトが全国各地の建物で使われていると思うと、モノづくりに直接的に携わる喜びも実感できます。

【井上さん】モノづくりに深くかかわる事務職として、挑戦を重ねていく

短期大学で国際コミュニケーションについて学んだ私は、ホテルでのおもてなしを身につけるコースを選びました。就職活動でもホテル業界を受けたのですが、想像していたイメージと異なっていると感じ、別分野での就職を志すようになりました。業種業態を問わず、社内の雰囲気の良さを軸に企業を調べていくと、学校のキャリアサポートセンター経由で当社の名前を知りました。

最初はWeb会議システムで説明を受けたものの、それだけでは雰囲気がわからなかったので訪問することにしました。社員同士が和気あいあいとコミュニケーションしている姿から社風の良さを垣間見ることができて、自然と心魅かれるものがありました。ダクトは全く未知なる世界ではありましたが、新しいことを覚えることが好きなので、ポジティブな気持ちで当社の扉を叩いてみました。

事務職として入社したとはいえ、技術的な基礎を知らないと業務が理解できませんので、私も同期と一緒に製造や施工管理の現場での研修を受けました。工場で自分たちが作っていたダクトが、工事現場で実際にきれいに取り付けられていく様子が見られたのは、非常に達成感のある経験でした。

また、現場で職人さんたちが頑張ってくれている姿を見て、私もしっかりと作業を支えられるように成長しなくてはならないと気持ちを新たにしました。ちなみに研修期間中、会社が平日に時間を作ってくれて、同期3人だけでリアル脱出ゲームを楽しんできました。当日は3人で協力してなんとかクリア。同期とのつながりを深めるいい機会になりました。

現在の部署に配属されてからは、事務職として部材図をもとに必要となる板の寸法や数を算出し、自動的にカットできる機械にデータを送り出す業務に取り組んでいます。右も左もわからなかった私にとって、モノづくりに深く関与したこの業務は文字通り覚えることが山積みの状態。それでも周囲の先輩がやさしく教えてくださるので何とかついていくことができています。

自分が入力したデータをもとに生産が進められ、現場でダクトが形になるのですから、責任の重さを痛感させられつつも、大きなやりがいを覚えています。私がミスをすると板が無駄になってしまいますから、確認を怠らないということを忘れずに仕事に向き合っています。

2人の先輩の描く未来の姿。新しい商品づくりにも挑みたい

今後、製造課にも私のように経験ゼロからチャレンジする後輩が入ってくるかもしれません。文系出身で入社した私は“できない”という経験を何度も重ねてきましたから、未経験者の気持ちはよくわかるつもりです。私がアドバイスをする立場になったときには、新人に寄り添って支えていきたいと思います。

私自身もさらなる成長をめざすつもりです。まずは資格の取得要件を満たす約3年後、建築板金技能士の2級資格に合格したいと考えています。先輩たちも資格を取ると仕事への向き合い方が変わっていくと話していますので、余っている時間を練習に充てて今から自己研鑽を重ねているところです。先輩も手が空いていると快く技術指導してくださるのが本当にありがたいですね。

将来はグリーンダクトに続くような新しい自社独自製品の開発にも挑みたいです。研究開発する担当者はいますが、製造だからこそ見えてくる製品の特性や改善点も多いだけに、周囲のみなさんに積極的に疑問や意見を発信していければと思います。
<藤原さん>

現在は形状がシンプルなダクトを中心に担当していますが、今後は複雑で大きなモノにも関わっていく予定です。先輩が作業している図面を見ていると「難しそうだなぁ」と思いますが、私も対応できるレベルに到達するために、場数をこなして経験を積んでいくつもりです。
工場内を見ていると、配送や集荷、進捗管理などでも事務の先輩が活躍しているのも見受けられます。私自身もさまざまな方向から事務スキルを高めることで、将来は会社全体を支えるような仕事にも関わりたいです。

雰囲気の良さに魅かれて入社しましたが、働いてみても改めて社風は自慢できるものがあると実感しています。部署内の先輩には本当に良くしてもらっていますし、ふらっと工場に訪れたとき、製造の方々が「元気?」と気さくに声をかけてくれて、気にかけてもらっているのがよく伝わってきます。仕事が終わった後は職場のみなさんとカラオケを楽しんだり、女子会を開催して盛り上がったりすることも。オフタイムでも楽しい時間を過ごすことができています!
<井上さん>

学生の方へメッセージ

当たり前ではありますが、自分の仕事として選べる会社は1社しか存在しません。だからこそ、少しでも気になるところがあれば視野を広げて調べ、見学したりしながら最終的な選択をしてください。その上で当社に興味を持っていただければ幸いです。技術系も含めて基本的にはどの職種も学部学科不問で採用していますので、ダクトという大きなモノづくりに興味がある人に対して、広く扉を開いています。

やりたいことが明確に決まっていない人もいるでしょうが、当社は業務内容も多岐にわたっていますので、働きながらそれぞれの個性が活かせる場所を見出すこともできます。空調ダクトの製造を行うには、CADという設計ソフトで図面を作り、部材の数を読み解いて発注をかけたりといった業務が存在します。製造現場でも職人的な技を駆使してモノづくりをする者もいれば、工事の現場では協力会社を指揮する施工管理者も活躍するなど、まさに多様な人材が活躍中です。

各部署の業務を経験できる新人研修も用意しており、必要資格に関しては取得費用や通学費用の補助も行っています。目標をしっかりと持って自己研鑽できる人にとって、将来的に大きく成長できる場が当社には広がっています。
<人事担当・中村 高士さん>

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定期的に新卒を採用してきただけに、若手社員も増えている。経験ゼロから始めた先輩も多いから、できない気持ちを理解して指導してくれるのは心強い。

マイナビ編集部から

建物に張り巡らされている空調ダクトは、普段は強く意識することはない存在ではある。しかしながら、室内空間での温度管理、新鮮な空気の取り込み、そして火災時の排煙機能など、空調ダクトなしには快適で安全な建物空間は実現できない。新富士空調ではそんなダクトに関して、設計から製造、販売、工事に至るまで一気通貫して手がける専門メーカーとして、首都圏を中心とするエリアの多様な建物を手がけてきた。

その実績を見ていると、名のある施設が数多く含まれている。人気テーマパークで行列ができるアトラクション、東京の新たなランドマークとなったタワー型施設、東京の玄関口である駅に併設された歴史あるホテル、スポーツの聖地として多くのファンが集まるスタジアムなど、挙げて言えばキリがない。従業員数200名に満たない組織でこれだけの実績を残しているのは、長年にわたって蓄積してきた豊富なノウハウを有するからに他ならない。

取材に応じてくれた2人の新人は、まったくの異分野からモノ作りに挑戦しているが、社員同士がお互いを支え合う企業文化が根付いているからこそ、伸び伸びと仕事をしている姿が見て取れた。入社後2カ月の新人研修をはじめ、学べる場所もたっぷりと用意しているから、経験ゼロからでも思い切って製造や施工管理といった専門職に挑戦できることだろう。

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工場にあるCADルーム。複数の専用ソフトを駆使して業務にあたっている。CADを触ったことがない状態からスタートした先輩も今や第一線で堂々と仕事するまでになっている。

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