最終更新日:2025/6/12

共同コンピュータ(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • ソフトウエア
  • 情報処理
  • サービス(その他)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

社会貢献性の高いシステムを作り、守る。その責任とやりがい

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3人の若手たちの歩んできた道のり

半世紀以上の長きにわたってIT業界の先頭を走りつづけている共同コンピュータ。社会的影響力の大きなシステム開発を数多く手掛けている同社の若手社員たちが、どんな思いで仕事に取り組んでいるかに迫った。

清水 大和さん(写真左)
2018年入社/エネルギーソリューション部
メディア情報学部社会メディア学科卒

小笠原 いづみさん(写真中)
2019年入社/システムソリューション部
国際経営学部国際経営学科卒

齊藤 颯太さん(写真右)
2020年入社/開発1部
情報工学部情報ネットワークコミュニケーション学科卒

先輩から一言

「誰かに相談できる風通しのいい職場環境が広がっています。一人で抱え込み過ぎず、わからないことを気軽に相談できるのが当社のいいところです」(清水さん)
「年2回、課長との面談があり、困ったことや目標などをざっくばらんに伝えることができます。挑戦できる場も与えてくれるので、仕事がしやすいと感じます」(小笠原さん)
「周囲を見渡すと、情報系出身ではなくてもエンジニアとして活躍している方がたくさんいます。勉強する気持ちやITへの興味があれば花開く世界だと思います」(齊藤さん)

【清水さん】人と人、技術と技術をつなぐ“橋渡し役”として

企業研究を始めた当初は営業職を目指しており、商社や電気ガス、交通業界などを志望していました。試しに他の業界にも視野を広げようと思っていたところ、学内説明会で出会ったのが共同コンピュータ。エネルギーなどの社会インフラに関わるITを得意分野の一つに掲げており、私の志望業界と共通する部分がありました。また社風が私と合っていたのか、面接では終始自分らしく話ができたことも決め手となり、当社を選びました。

最初の2年間は大手電力会社の統計情報をまとめるシステムの開発と保守・運用を担当しました。電力の使用量や料金などの計算に関係する重要システムであり、配属当時には電力自由化の波もやってきて、忙しい毎日を過ごしていました。お金に関わるシステムだけに1円でも間違いが発生しないように品質をとことん高めていかねばならず、その点が難しいところでした。先輩やパートナー企業に細かく相談を重ねながら、丁寧に一つひとつを解決していきました。このプロジェクトでは開発のみならず、テストやリリース後の保守対応なども総合的に経験。おかげでSEの仕事の流れを大きくつかむことができたと思います。

3年目から現在に至るまでは公共系の住民登録関連のシステムに携わっています。最初は依頼主である官公庁に対して、開発の進捗情報をまとめて資料として提出する工程を担当。その後はユーザーである自治体同士の連携機能の開発において、開発に関わる3社のテスト工程の取りまとめ役を担っています。考え方の異なる3社の意見をすくい上げ、スケジュール通りに物事が進むように調整するのは簡単ではありません。問題を乗り越えるにはそれぞれの意見を汲み取って、地道に対話を重ねていくほかないと痛感しているところです。

規模的にかなり大きなプロジェクトであり、関わる人も多いからこそ、人と人のつながりを大事にしていく姿勢が問われるとも感じています。さまざまな面に配慮しながら調整した内容が、スケジュールにうまく収まって滞りなくテストが進んだときはホッとした気持ちに包まれます。光栄なことに「清水さんはいつも助けてくれるからありがたい」との言葉をいただいたこともあります。いずれはプロジェクトを大きく動かしていけるような存在になれたらうれしいですね。

【小笠原さん】SAPを極めて、お客さまに価値を提供しつづけたい

大学時代は体育会系のバスケットボール部に所属していたのですが、戦略やフォーメーションを分析するのにアプリを利用しており、ITの力が身近な場所で役立っていることに面白みを見出すようになりました。企業選びではIT企業を志望。最終的に当社を選ぶ決め手となったのは、基幹業務用パッケージソフトの定番である「SAP」に注力していた点に尽きます。プログラミング言語などの知識については情報系出身者には勝てないものの、SAPならばどの学部出身であっても社会に出た後に一から学んでいくことになりますので、私でも大きく飛躍できるチャンスがあると感じたのです。

入社後は希望通り、SAP関連の部署に配属されました。業種業態を問わず、さまざまな企業に対し、会計や売り上げ、在庫管理といった多彩な業務を一律化して管理するのがSAPの役割です。配属当初は消費税率が10%になったことを受け、複数企業のSAPの機能の改修を担当。設計を見直してプログラムを修正するという、今思えば難しくない作業ではあったのですが、当時はわからないことだらけで、PCの画面を前に頭を抱えてしまうような状態でした。そんなときに頼りになったのは先輩の存在です。わからない部分はわからないとはっきりと伝えることで丁寧にサポートしてもらえ、そのおかげで少しずつ視野が広がっていきました。

その後は自動車メーカーにSAPを新規導入するプロジェクトに入り、設計から開発、テストまでの一連の工程を経験。さらにその1年後には商社向けの新規導入プロジェクトに携わりました。2回の開発を通して痛感したのは、ITに関する技術を身に付ける以前に、お客さまの業務がどのような構造になっているのかを理解する力が重要であること。私自身、その企業の業務がわからないときは近くにいたSAPのコンサルタントによく質問をしていましたが、的確に回答してくれる様子から、私もコンサルタントとしてお客さまの業務に深く入り込んでいきたいと思うようになりました。

現在は、あるメーカーの生産・購買管理機能の保守管理を任されています。過去に比べればより深くお客さまの業務に入り込んで仕事をしている感覚があり、成長を遂げた自分がいると感じます。将来はSAPの資格を取得して、コンサルタントとして仕事ができるようになりたいですね。そのために今、目の前の仕事をしっかりと形にして土台を築いていくつもりです。

【齊藤さん】ITインフラの専門家として“一流”の領域を目指す

大学では情報学の中でもネットワークについて重点的に学びを重ねており、自宅にサーバを設けるなどして、ITインフラ全般をかなり突っ込んで勉強していました。企業研究ではネットワークよりもプログラミングを極めてみたいとの思いから、いくつかの開発系の企業をみていました。共同コンピュータを選んだのは、新人教育が充実している点が決め手のひとつ。プログラミングを含めてITの基礎から学び直したいと思っていましたので、研修環境が整っていたのは安心材料でした。

私の代はコロナ禍が直撃し、入社後3カ月の新人研修はほぼリモートで行われました。オンラインで講義を聞きながら、Javaをはじめとする言語を学び、最後にはWebでJavaを動かす実習なども経験。私自身、学校ではJavaを学んだ経験がなく、行き詰まってしまうこともありましたが、チャットを使って気軽に質問を受け付けてもらえ、心強く感じました。おかげで一定レベルのスキルが身に付いたとの手応えが得られました。

とはいえ配属になったのは、学生時代の専攻に近いITインフラ関係のプロジェクト。航空会社の予約システムのデータ管理をする海外サーバに関して、その維持管理を担うプロジェクトに一貫して所属しています。配属直後にはサーバの入れ替えプロジェクトがスタート。いわゆる要件定義から始まる1年半がかりの大型案件に挑んでいくことになりました。

サーバやネットワークは、大学で学んできた分野ではあります。しかし、企業用途となると規模といい、求められるセキュリティの品質といい、学生レベルとは異なることばかり。試行錯誤しながら要件定義から設計、構築、テストまでの一連の流れを形作っていきました。公共機関の予約システムの土台となる部分を手掛けているだけに、責任はとても重大。だからこそ、手掛けてきたITインフラが無事に完成し、世の中で実際に役立っているのを見たときは大きなやりがいに包まれました。

現在は、同じサーバ類をクラウド化することになり、2年越しのプロジェクトに挑んでいる真っ只中。プログラミングに興味があって入社した私ですが、今は企業レベルの特殊環境にあるITインフラを極めてみたい思いが強まっています。ネットワークやインフラエンジニアとして“一流”といわれる存在になれたら幸いです。

学生の方へのメッセージ

私が学生と接するときによく話すのは、企業を調べるときには“数字”を追いかけるべきだということ。売り上げや利益といった数字の経年変化について着目すると、多くの物事が見えてくるはずです。その際、利益が上がるのは経営者の努力であり、売り上げが上がるのは社員の努力と捉えていくと、より企業の実態が想像しやすくなるかもしれません。

数字でもう一つ言えば、社員数だけでなく採用数にも着目しましょう。新卒の採用数を継続して保っていられる企業は、新しい人材を受け入れる余裕があるということであり、会社の基盤も安定していることが見て取れるはずです。共同コンピュータも、この数年は20数名の採用を継続しています。企業選びというとどうしても雰囲気などを優先してしまう傾向はありますが、数字面も含めたさまざまな要素を調べてみてください。

私自身が就職を考えていた30年前を振り返ると、当時は会社の規模や知名度がステータスでした。しかしながら、今は必ずしも「大企業に入れば幸せになれる」という価値観ではなくなったように思います。自分がやりたいことができる場所、好きなことを極められる場所で働くのがベストと考えれば、企業研究する以前に自分自身を知るという視点も大切なのだと思います。
〈人事部課長・奥村さん〉

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「いつもいい仲間と仕事ができており、出社するのが楽しいです。学生の皆さんも、人との出会いを大切にして企業選びをしてください」(奥村さん)

マイナビ編集部から

共同コンピュータが福井市で創業されたのは1968年のこと。以来、首都圏、東海、関西、金沢に開発拠点を拡大しながら、50年以上の長きにわたってITの最前線で活躍しつづけている。社会インフラというべき重要システムを数多く手掛けており、実際、取引先を見ても官公庁や地方自治体、電力やガスといったエネルギー会社、医療、交通、製造業など、いずれも暮らしの根幹を担う業種が名を連ねている。

経営トップの信条は、社員に対して思いやりを持った企業運営であり、「人にやさしいIT企業」と自らを標榜している。当然、働く環境の整備も率先して進める。ワーク・ライフ・バランスの取れた職場環境づくりはもちろん、社員がまっすぐに成長できるようにと教育研修の充実にも着手してきた。新人研修でいえば3カ月にわたってJavaなどの言語を徹底的に指導。研修の終盤ではミニプロジェクトを通して実践的な技術に触れるというが、その頃には例年、文系出身者も堂々と開発に取り組めるレベルに成長しているそうだ。

同社の場合、規模の大きな案件が多いだけに、一つのプロジェクトに関わる人数もおのずと多くなってくる。相手の心の動きに思いを馳せ、先回りをしてコミュニケーションを取れる人材には、活躍の可能性がぐっと広がるはずだ。

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立場や部署を超えたコミュニケーションも活発。自分の考えを表現できる会社だから、肩ひじを張ることなく、自分らしく働きつづけることができる。
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