最終更新日:2025/5/16

エス・ビー・システムズ(株)【CGCグループ】

  • 正社員

業種

  • 情報処理
  • ソフトウエア
  • 通信・インフラ

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

必要とされる情報システムを構想。スーパーマーケットを支えていく仕事の手ごたえ

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ベテラン社員が、仕事内容の変遷をふり返る

中堅・中小スーパーマーケットを支援する、さまざまなIT戦略を手がけるエス・ビー・システムズ。時代とともに変化してきた業務内容について、ベテラン社員に尋ねてみた。

■増田 達哉(1996年入社/工学部電子工学科卒)
 グループネットワークチーム

■三浦 哲也(1997年入社/理学部数学科卒)
 カード事業チーム

マイ・プレジャータイム

【増田さん】中学で陸上部に所属。マラソンに熱中していて、出勤前に5km走りこむのが日課。月平均120kmくらいは走破しており、フルマラソンで4時間を切ることが目標。
【三浦さん】住まいの近くは山などもあり、自然が豊かな地域。週末は散歩を楽しむことが多く、時に2時間以上も歩き続ける。また、ベランダで植物を育てているとのこと。
それぞれに得意技を活かし、連携して仕事に取り組む社員たち。地方や中小スーパーのビジネスのみならず、ひいては、その先にいる消費者の方々の生活を支える仕事でもある。

【増田さん】スーパーマーケット業務の標準化をリード、より効率的な店舗運営をサポートする醍醐味

私が企業研究に取り組んでいた頃、ネットでの検索はまだ一般的ではなく、企業から送られてきた紙のDMで、当社の存在を知りました。当時、まだ新しかった棚割りシステム、つまり、お店のどの場所に配置されている商品が売れているのかを分析する仕組みを提供している会社だと知り、面白そうだと思ったのが、当社に目をむけるきっかけとなりましたね。

現在、私が所属しているグループネットワークチームでは、CGCグループに加盟するスーパーマーケットから発注データをいただき、それを、取引先につなぐシステムの構築・運用を「SBS-VANシステム」として展開しています。一般的には、EOS(電子発注システム)やEDI(電子データ交換)と呼ばれている部分の仕事です。もう一つの業務が、クラウド型のスーパーマーケット本部システムの提供です。それまで各社個々で開発していた本部システムを標準化して多くの加盟スーパーにご利用いただけるように推進しています。標準化されたシステムを各社が導入することにより、コストダウンも可能となります。

私が新人の頃は、まだ、インターネットが普及し始めた頃でした。PCについても、ワープロがインストールされたものを、みんなでシェアしている程度。情報処理機器についても、メインフレームとよばれる汎用機をベースとしたお客さまへのサービス提供が、主な仕事となっていました。その後、インターネットが世の中に浸透するにつれ、それぞれ自分で個々のシステムを作るのではなく、標準化された既存システムを低コストでご利用いただく、というふうにお客さまの意識も変わってきたと思います。
さらに、私たちの業務に大きなインパクトを与えたのが、2007年、経産省が中心となって進めた流通BMS(インターネット回線を介してやりとりする、流通業界の標準EDI方式)でした。スーパーマーケットにとってBMSを導入するメリットは、システムをイチから作らなくてもよい点にあります。取引先とのやりとりも全て統一できるため、EDI接続が容易となるわけです。当社では早速採用を決めましたがこの2007年を境に、EDIの標準化が進み、SBS-VANのご利用加盟スーパーも急ピッチに増えていきました。そして現在、当社のシステムにつないでいただいている企業は、190社を数えるほどになりました。

【三浦さん】現在、1,500店以上のスーパーで導入されている、電子マネーCoGCaの立ち上げに奔走した日々

企業研究を進めるうち、人数の少ない企業で働きたいと考えるようになりました。当時、就職氷河期とよばれる厳しい状況下だったため、上昇志向が強かったのだと思います。大きな組織で埋もれてしまうより、力をつけて上をめざせるところに入りたいと思いました。また、当社はPOSデータを手がけているという話だったので、大学で学んだ数学知識が活かせるのではないかとも考えました。

入社後、2014年まではVAN関連の仕事に取り組んでいました。その後、当社でも独自の電子マネーカード「CoGCa(コジカ)」を立ち上げることになり、私もチームに加わることとなりました。CoGCaの導入にあたっては、各スーパーマーケットで使ってきた独自のカードを、CoGCaに切り替えてもらう働きかけ。また、スーパーマーケットにおける運用ルールの作成、従業員向けマニュアルの作成。さらに、CoGCaは事前チャージ式のため、そのチャージ機の説明や導入にも携わりました。

これまで取り組んだなかで、最も印象に残っている仕事は、2019年に始まったキャッシュレス・消費者還元事業への対応でした。これにより5%のポイント還元が行われるようになり、CoGCaを導入するスーパーが一気に増えたのです。その導入を、少ないチーム体制でやり遂げた経験は、いまも仕事に取り組む上で大きな糧になっています。3人くらいで構成されるチームで、それぞれに営業担当、システム担当などで仕事を分担。当時、まだリモートミーティングも普及していなかったため、毎週のように全国各地を飛び回りながら、お客さまと膝をつき合わせて対話していました。こうして、CoGCaを導入するスーパーは着実に増えていき、現在、100社弱の企業でお使いいただいています。とはいえ、CGCグループに加盟している中堅・中小スーパーマーケットは200社以上あるので、まだ半分くらいのところです。今後、さらにCoGCaへの切り換えを促進していくとともに、スーパーの周辺部にあるクリーニング店や飲食店などのお店でも利用できるように拡大していきたいと考えています。

【お二方より】こんな後輩達の挑戦を、楽しみにしています!/会社の雰囲気について

●こんな後輩達の挑戦を、楽しみにしています!
<増田さん>シンプルなことですが、やはり、やる気のある人と一緒に働きたいと思います。熱意があれば、どんな勉強をしてきたかということは、あまり気にしません。私の部署ではシステム関連の仕事を手がけていますが、メンバーを見わたしてみると、出身学部を問わずさまざまなメンバーが活躍しています。また、今後も新しい技術を取り入れていく必要があるので、たとえば、話題の生成AIといったホットな分野にも興味を持ち、学んでいく姿勢がある人が望ましいですね。事実、最近ではスーパーの発注などにおいても、AIが気候等の条件を考慮して商品の動きを予測、自動発注する仕組みなども出てきています。

<三浦さん>スーパーマーケットの業務に興味があり、その改善を考えてみたい人。さらに、高いモチベーションを持って、いろんなアイディアを考え、外に向けて発信していく人が活躍していますね。現在、政府が中心となって、キャッシュレスの利用率を40%程度まで上げていこうとしています。そうしたなか、私たちの提供するCoGCaは加盟店にとっても手数料が安く、使い勝手の良いサービスです。これをどうやったら、さらに普及させていくことができるか? 販促活動なども含めて、一緒に考えてもらえる方に期待したいですね。

●会社の雰囲気について
<増田さん>オフィスの雰囲気について、当社を訪れた人からは「とても静かですね」という声が、よく聞かれます。ふだんは集中して仕事に取り組んでいるのですが、内面に熱いものを秘めた人が多いと思います。特にIT関連の仕事に携わる人は、コロナ禍を機にリモートワークに移行していったようですが、私たちはリアル重視で働いています。なぜなら、エッセンシャルワーカーである、スーパーマーケットを支える仕事をしているわけですから。

<三浦さん>社風について、私たちの部署では、若手にもどんどん意見を出してもらうようにしています。電子マネーというものに親しんできた世代ですし、デジタルツールにも精通しています。そのため、若手の意見はできるだけ尊重したいと考えています。また、東京にしかオフィスがない当社ですが、仕事では全国各地のスーパーマーケットを訪れます。国内のいろんなところを、飛び回りながら仕事をしたいという人には、魅力的な環境かもしれません。

学生の方へのメッセージ

企業研究にあたって、自分が何をやりたいのか分からないまま、取り組んでいる人も多いと思います。「自分がやりたいのはこれ」、「自分にはこれしかない」と思いこませている方もいるのではないでしょうか。やりたい事が明確な方はそのまま進んで頂ければよいと思います。ですがまだ明確に定まっていない方は、逆に「これだけはやりたくない」「これは自分に合わない」という逆の視点から、自分の道を考えてみるのも良いかもしれませんね。
当社については、社名に「システム」とついている事もあり、プログラミングを行って自社でシステム開発を行う会社だと考えている学生さんも多くいます。しかし、実際の当社の仕事は、システムを通じて地域のスーパーマーケットが大手に負けないように業務支援を行うところにあります。したがって、当社について調べる際には、地域で活動する中堅・中小スーパーマーケットの役割、今後、それらのスーパーマーケットが生き残っていくために何が必要か? などについて知ることが大切です。
そんな当社では、課題やその解決方法を論理的に考え、ロジックが組み立てられる方が特に力を発揮できると考えます。それに加えて、スーパーマーケットの業務に興味があること。現地に出かけて話すこと、社内の先輩・後輩たちとも連携を取りながら仕事を進めることになるため、コミュニケーション能力も重要な要素となってきます。
■業務チーム/梅本 浩汰

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ミーティングルームに立つ、人事担当の梅本さん「中小スーパーに、大手に負けない事業環境を提供する当社。知るほどに、やりがいの大きい仕事です」

マイナビ編集部から

同社がIT戦略の立案・提供に取り組むのは、主に地方を中心に事業展開する中堅・中小スーパーマーケットである。デジタル化、キャッシュレス化が急ピッチで進むなか、これらのスーパーにおいてもITの効果的な活用が、経営の成否を分けるといって過言でない。なかでも今回、取材にご協力いただいた、増田さんが手がけるEDI/EOS、三浦さんが手がけるキャッシュレス化などは、どの小売業者も積極的な活用に動いている分野だ。
お二方が口をそろえて語っていたのは、これらの分野において、同社が取り組むべきテーマはいくらでもあるとのこと。たとえば、受発注システム、加盟店の業務処理サポートにおいても、時代の変遷とともに、さらにブラッシュアップが必要となってくるだろう。また、最近の人手不足問題に対応して、在庫情報から自動的に発注を行う仕組みづくりにも、取り組み始めているということだった。このほか、頻発する自然災害など契機として、BCP(事業継承)のための仕組みづくりにも着目しているという。電子マネーCoGCaにおいても、市場ニーズの変遷とともに、新たな付加価値が求められてくることは容易に想像できる。
このように、日進月歩で進む技術を取り入れながらアイディアを出し合い、常に新たなテーマに取り組んでいく仕事だという印象を強くした。

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最新システムを取り入れ、中堅・中小スーパーマーケット支える同社。CGCグループ内の情報交換から得られた成功事例を、各社の経営戦略に役立てられる点に強みがある。

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