最終更新日:2025/3/18

(株)ピー・アイ・ティー【パシフィックコンサルタンツグループ】

  • 正社員

業種

  • 建設コンサルタント

基本情報

本社
東京都

取材情報

事業について伝えたい

つくる&守る構造設計のプロ集団。業務拡大や組織改革を進め、多様なキャリアを応援!

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代表取締役が語る会社の特徴・強み・展望

パシフィックコンサルタンツの戦略的グループ会社ピー・アイ・ティーで指揮をとり始めた神部社長に、同社の魅力や今後の展望などを伺った。


神部(じんぶ)道郎/代表取締役社長
1988年に親会社であるパシフィックコンサルタンツに入社し、鉄道部に勤務。入社以来、主に新幹線の橋梁構造物や地下鉄構造物などの設計に従事。2007年に大阪支社へ転勤し、4年後に鉄道部へ帰任。その後、鉄道系コンサルタント会社に出向。再度鉄道部に帰任して、鉄道部長を4年間務める。鉄道部長就任と同時に、ピー・アイ・ティーの社外取締役にも就任。2020年にピー・アイ・ティーの代表取締役に就任し、現在に至る。趣味は山歩きで、日本百名山の踏破が目標。

社内の仕事シーン&オフィス風景

現場をイメージしてどんな構造物にするかを話し合う。プロジェクトのスタートから途中の進捗状況の確認、最終チェックまで、各段階での打ち合わせは欠かせない。
先輩は自分が培った知識や技術を惜しみなく伝え、後輩はそれをもとにスキルアップ。その繰り返しがピー・アイ・ティーのチームワーク向上につながっている。
池袋駅から徒歩圏にあるオフィスでは、社員たちが設計業務に専念する。コロナの収束を待って、バーベキューや社員旅行も再開される予定。

鉄道関連の構造物を中心に、豊富な設計実績を誇る

ピー・アイ・ティーは、パシフィックコンサルタンツ(PCKK)の戦略的グループ会社として1991年に設立された会社です。PCKKの鉄道部はJRや民間鉄道会社をお客さまとし、鉄道構造物や鉄道関連施設などの計画をコンサルティングします。一方、ピー・アイ・ティーは親会社であるPCKKからお客さまの意向を聞いて、構造物などの設計や構造計算を請け負います。これまでに国家的なビッグプロジェクトの計画・設計にも多数携わり、交通インフラや社会インフラの創造に貢献してきました。PCKKとピー・アイ・ティーはいわば車の両輪であり、協力して培ってきた技術力はグループ外からも高く評価されています。

【国家プロジェクトから民間の事業まで、さまざまな案件を予定】
国土交通省など官公庁の公的案件では、新幹線の高架橋建設などに関わりました。民間の鉄道会社の案件では、駅舎構内の改修や連続立体交差事業などを経験しています。今後も新幹線や次世代高速鉄道などの新設計画、地下鉄の改良や路線の延伸計画に伴う新規案件が予定されています。

【つくる案件だけでなく守る案件も増加中。社会貢献度は高い】
最近は日本の少子高齢化や人口減少に伴い、改良・改修、リニューアルの案件が増える傾向にあります。当社は新しいものを「つくる」と同時に、古いものを「守る」ことも大切にします。鉄道をはじめ、道路や橋梁などあらゆる構造物設計のスペシャリストとして、インフラの整備に貢献していきたいと考えています。

設計支援ソフトも開発する高い技術力。リーダーや管理職など、キャリアパスも多彩

当社の特長は、設計をしたい人がすぐ実務に携われることです。ゼネコンやコンサルタント、公務員などでは施工管理からキャリアをスタートすることが多く、案件ごとに勤務地が変わることも少なくありません。しかし当社では勤務地が変わることはなく、オフィスでCAD製図や構造計算など、いわゆる設計の実務にじっくり取り組むことができます。

当社は社員数38名という少数精鋭の組織です。自分の仕事が全体のどの部分を支えているのかがわかりやすく、やりがいや誇りを持ちやすいと思います。また、社長と社員の距離も近く、社員一人ひとりの「こんなことがしたい」という思いが反映されます。個々の夢をチームの夢として共に実現していくことも可能です。
また当社は解析や設計を行う際に市販ソフトも使用しますが、作業効率を上げるためオリジナルの構造計算支援ソフトも作成しています。その作成に技術者自身が携わっているため使い勝手が良く、設計基準が変更になった際にも迅速に対応できます。特に鉄道系のソフトは社会にあまり出回っていないため、当社では本質的で貴重なスキルを身に付けることができます。また「技術士」の資格取得も、勉強会の開催などを通じて支援しています。PCKKグループの中で30年以上引き継がれてきた豊富な知見と経験、高い技術力を先輩から継承できる点も大きなメリットです。

【個人の目標に応じて成長できる環境を構築したい】
これまで当社は、技術力の向上に軸足を置いた人材育成を行ってきました。しかし、社会の変化や個人の目標の変化に応じるには、多様な育成プログラムが必要であると感じています。そこで、専門スキルを身に付けたスペシャリストだけでなく、教育を担うリーダー、プロジェクト運営を担うマネージャー、会社の経営に関与する管理職など、いくつかのキャリアパスを設けるために組織改革を行っています。入社後約5年間はJob Masterを目指して基本技術と管理能力を養いますが、そのなかで自分の能力・適性・生き方を見極めて多様な自己実現のできる職場にしたいと考えています。

海外案件や解析業務など、新たな展開も視野に

これまで当社は社会資本の継続的整備や鉄道輸送力増強への投資を背景に、順調に業績を伸ばしてきました。国内の大型プロジェクトの動向からすると当面の見通しは明るいものの、コロナ禍が事業へ及ぼす長期的な影響は予断を許さないものとなっています。今後はインドや東南アジアへのインフラ輸出・開発支援といった海外案件への関与や海外同業者との連携、設計の前段階に当たる解析業務などに積極的に取り組み、社会情勢の変化に柔軟に対応できる企業へ変革していきたいと考えています。

【10年後・20年後を見据えて】
少子高齢化や人口減少が進む国内でも、都市のコンパクト化や都市間のネットワーク構築に関する需要は確実にあります。また東日本大震災後は構造物の耐震性向上や延命化も叫ばれており、当社も継続して高品質なサービスで社会に貢献していきたいと思います。10年後・20年後も安定して成長できるよう、事業機会の創出や、社内から管理職・代表も生み出す人材育成に力を注いでいきます。

【大きなやりがいを感じながら、設計者として、人として成長する】
当社の社員のやりがいを紹介すると、「震災復興業務を通して、社会に貢献していることを強く実感できた」「自分の描いた図面が形となり、人に使われるのを見て大きな喜びや達成感が得られた」「Job Masterという立場へ挑戦し、問題にぶつかってもチームで支え合って解決する方法を学べた」「技術者としてだけでなく、人としても成長できた」などが挙がっています。

【平均年齢38歳。よりオープンで刺激に富む会社へ】
当社は定期的に新卒採用を行っており、20~30代の社員が多くいます。また、グリーンルームと呼ぶオープンな打ち合わせ場所を設置しました。これには人と対話し、情報を交換することでアイデアを生み出してもらう意図があります。社長となって感じるのは、当社には常に前向きで、プロジェクトを成し遂げることに集中できる人材が集結していること。今後も、社員一人ひとりが経験を積むことで成長を実感できる会社、ベテランが主体的に後進へ技術を受け継いでいく会社、自律した個が刺激し合い、一体となって成長する会社にしていきたいと思っています。

学生の方へメッセージ

当社は毎年、学部卒や大学院修了者、高専卒を積極的に採用しています。CADの経験などは生かせますが、設計方法は事業者や道路・鉄道などによって異なり、当社独自の構造計算ソフトも使うため、入社後に身に付ける知識やスキルのほうが重要です。
採用では、明るくポジティブな姿勢で仕事に取り組む人材、自分の考えを相手に伝えられる人材に期待しています。社会インフラの設計に関わる喜びと情熱を胸に、高い志と成長意欲を示してください。
まず自分で調べて考えてみるという、主体的な姿勢も大切です。ただし、納期が過ぎてしまっては元も子もありません。考え抜く姿勢とともに責任感を持ち、限られた時間で結果を出すことが重要です。
ワーク・ライフ・バランスを大切にして、仕事で集中した後は思い切り弾けるのもいいでしょう。スポーツが好きな人や趣味がある人は社内サークルをつくれますし、会社としても社員旅行などのイベントを充実させていきます。意欲や成果をしっかり評価し、それに応じた処遇改善も積極的に行っています。
当社には互いに尊重し合い、分かち合い、支え合う仲間がいます。人として、技術者、コンサルタントとして成長できる環境です。

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女性社員が4割と建設業界では多いのも同社の特徴。何でも語り合える穏やかな社風があり、福利厚生も充実。働きやすさが一人ひとりの表情からもうかがえる。

マイナビ編集部から

ピー・アイ・ティーはコンサル大手のパシフィックコンサルタンツ(PCKK)の戦略的グループ会社で、30年以上実績を積み上げてきた設計・構造計算のプロ集団だ。PCKKのパートナーとして、鉄道・道路関係のインフラづくりやリニューアルを得意としてきた。2020年に就任した神部新社長は「当社とPCKKは車の両輪の関係にありますが、実際に手と頭をフルに動かすエンジンの役割は当社が担っているという自負もあります」と語る。

図面作成や構造計算では、正確な作業と数字への責任感が必要だが、自ら設計した構造物が社会に出現し、人々の生活を支えるという満足感は格別なようだ。鉄道構造物の設計ではソフトの操作から覚えるため、技術習得へ前向きな姿勢が欠かせない。やるときはやる集中力、ミスに気付ける注意力、コミュニケーション力も必要だ。

同社はチームの壁を越えて情報交換やアイデア出しができるよう、打ち合わせスペースを拡充している。神部社長の話では「今後はスペシャリストだけではなく、チームを統率できるマネージャーや管理職候補への道筋も示していきたい」とのこと。多彩な人材育成によって今以上に会社を活性化させ、社会の変化に柔軟に対応できる組織へ変革を進めようとしている。早く設計に打ち込み一人前の技術者になりたい人はもちろん、リーダーシップを発揮する管理職を目指す人にも活躍の場が広がっている。

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打ち合わせのスペースが整備され、ディスプレイを見ながら皆で図面や計算書を確認する機会も増えた。コミュニケーションが活発で、自分の意見を発信しやすい環境だ。

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