最終更新日:2024/9/25

守谷輸送機工業(株)【東証スタンダード上場】

  • 上場企業

業種

  • 輸送用機器(船舶・航空・宇宙関連など)
  • 機械
  • 機械設計
  • その他メーカー

基本情報

本社
神奈川県

取材情報

先輩達の”キャリアアップ”

豊富なノウハウと高度な技術力を生かし、難易度の高いものづくりに挑む若手技術者たち

  • 機械系 専攻の先輩

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アットホームで居心地のいい社風も当社の魅力です

荷物用エレベーターに特化したメーカーとして70年を超える歴史を持つ守谷輸送機工業。同社の未来を担う2人の若手技術者が、これまでのキャリアや仕事の魅力、今後の目標などについて語ります。

■K.Iさん
設計部 設計1課 機械設計/2018年入社

■R.Iさん
業務部 営業設計課/2018年入社

インタビューに応じてくれた先輩たち

「歴史ある老舗メーカーですが、社風はアットホーム。そんな環境だけに他部署との連携も含め、チームワークは抜群です」と話すK.Iさん。
「一見無理そうなことでも、知恵を絞ることで必ずブレイクスルーにつなげていくことができます」とR.Iさん。そんな創意工夫の姿勢がさらなる成長につながっていく。
荷物用エレベーターの専業メーカーならではの豊富なノウハウと技術力を武器に、幅広い産業分野に貢献する同社。ここでしか味わえないやりがいと成長がある。

自分が設計したものがかたちとなり、現場で稼働する様を目の当たりにできる喜び

入社以来、一貫して荷物用エレベーターの設計に携わっています。まずはエレベーターのカゴの図面作成からスタート。比較的難易度の低い寸法入力や、設計に必要な資料集めを中心とした業務を担当し、仕事に慣れていきました。半年後からはCADを使った作図へとステップアップ。先輩のサポートを受けつつ、機構部分を中心にエレベーター1基丸ごとの設計を担当しました。当社は1人の技術者が1物件を丸ごと手掛けるのが基本。そうした包括的な設計業務を入社1年目から担当することができ、とても勉強になりましたね。3年目からは設計業務だけでなく、他の技術者が作成した図面の検図作業など、責任ある役割も任されるようになりました。そして4年目の今年は主任へと昇格し、チームの業務割り振りや工程管理などマネジメント業務を担当するようになり、現在に至ります。

当社のエレベーターは全てお客さまごとのフルオーダー開発です。用途は物流倉庫や冷蔵倉庫、さまざまな分野の工場、船舶用エレベーターまで幅広く、どれ一つとして同じ仕様のものはありません。例えば半導体工場向けのエレベーターであれば、塵や埃対策としてフィルター機構や空気の循環機構を盛り込むなど、お客さまごとに異なる付加価値が求められます。そんな一品一様のものづくりなので、難易度の高い仕様の物件であっても対応できる技術力を磨くことができるのが当社のいいところ。技術者としてこれほど成長できる環境はないと思っています。

そんな1人1物件を基本とするフルオーダー開発なので、最初から最後まで全て自分の手で仕事を進めていける点にやりがいを感じています。これに加え、「自分が設計したものがかたちとなり、現場で稼働する様を見ることができる」というのも大きなやりがいの一つ。自分が設計したエレベーターが現場で動き、お客さまに貢献している様子を見るのは非常に大きな喜びです。お客さまからの反響も営業を通じてキャッチすることができ、感謝の言葉を含めた細かなフィードバックをもらうこともできる。設計技術者としてこれほどうれしいことはないですね。
(K.Iさん)

豊富なノウハウを生かし、難易度の高い仕様要求に応えていける喜び

入社後、まずは3カ月間の新入社員研修を受け、営業視点での設計技術を学んだあと業務部へ配属となり、実務に携わるようになりました。建築会社からいただいた指示書をもとに、建物内の指定スペースに当社のエレベーターが収まるかを検討し、寸法や必要な部材の配置を記した概略的な図面を作成することが主な仕事。それによって設置可能か否かの判断を行うことができ、エレベーター開発がスタートしていきます。2年目以降も営業設計としてレイアウトに関する図面作成を担当しています。

当社のエレベーターは仕様や寸法があらかじめ決まっているカタログ品ではなく、お客さまごとの特注品なので、あらゆる状況や設置条件に対応できる高度かつ柔軟な技術力を有しているのが強みです。実際の物件も難易度の高いものが多く、ほとんどの場合で寸法や設置条件などについて厳しい制約が課せられています。通常ならば「これはできない」と匙を投げるところですが、当社は業務用エレベーターメーカーとして70年以上の歴史を持つ企業です。革新的な解決策を導くノウハウを豊富に有しており、そうしたものを生かして作業を進めながら要求どおりのエレベーターを実現することができます。

実際に私も過去の類似事例に何度も助けられ、難易度の高い物件に対応してきました。技術者としては、これほど成長できる環境はないでしょう。そんな難易度の高い物件に対し、当社ならではの豊富なノウハウを駆使し、知恵を絞って要求を満たしていける点に大きなやりがいを感じています。そうやって自分が創意工夫を凝らして作成した図面をもとにエレベーター開発がスタートし、施工を経てかたちとなっていく様は「感動」の一言。この喜びは何度味わっても薄れることはありません。
(R.Iさん)

これからの目標について

■エレベーター1基全てを自分だけで設計できるようになりたい

今まで主にエレベーターのカゴ部分の設計を手掛けてきたので、他の部分の設計スキルも磨き、完全に自分の力だけでエレベーター1基分の設計を完結させられるようになることが私の目標です。ドアの開閉機構や昇降機構、エレベーター本体ではなく建物側の機構など、まだまだ経験したことのない部分があるので、それらを経験し、全ての工程を管理できるようになりたいですね。また、今年から主任という立場になったので、次なるポジションとして係長を目指すことも目標の一つ。そのためにも全体の工程管理を行えるようになる必要があります。
私が理想とするのは、単にお客さまの仕様を満たすだけでなく、製造工程や施工工程など後工程も考慮した包括的な設計が行える設計技術者。それによって時間の短縮やコスト削減を実現することができ、結果としてお客さまと自社双方に大きなメリットを生み出すことになります。そんな技術者へとなるべく、さらなる成長を目指していきたいですね。
(K.Iさん)

■製品やCADについて、もっと知識を深めていくことが重要

私が仕事をする上で心掛けているのは、できることとできないことの線引きをしっかり見極めること。それを怠ると後工程の機構設計、ひいては製造工程や施工にしわ寄せが及んでしまいます。また、作図を行う際には、画面だけでなく実際の現場をイメージしながら作業を行うことも大切な心掛けの一つです。CADの画面上だけではエレベーター単体のことしかイメージできず、現場の細かな条件を把握することはできません。よって常に現場を頭に思い浮かべつつ、自分が設計したものが無理なく収まるかを意識しながら作業を行っています。
今年で入社4年目を迎えますが、まだまだ先輩に頼る場面が多いので、もっと自分1人でできる範囲を増やしていくことが私の目標です。また、技術面で理解していない部分も多いので、自社の製品やCADを含め、もっと知識を深めていくことも目標の一つ。そして今後も営業設計という領域で経験を積み、1人で全ての業務を包括的にこなせるレベルになりたいですね。そこまでできて、はじめてこの仕事の真の魅力に触れることができると思っています。
(R.Iさん)

企業研究のポイント

「好きなことを仕事にしたほうが幸せになれる」というのが、私から皆さんへ送るメッセージです。かくいう私も、もともと機械が好きでバイクいじりを趣味にしていました。そのため企業研究においても迷うことなく「機械設計」という仕事に絞り、そのなかで荷物用エレベーターのトップシェア企業である当社へ出会い、入社しました。結果として大きなやりがいを感じながら充実した日々を送ることができています。今後、活動を行う際に明確な目標を抱けない方であれば、まずは「自分の好きなこと」を基準に業界研究や企業研究を行ってみてください。
(K.Iさん)

企業研究を行う際には、「会社との縁」なども大切にしてほしいと思います。私の場合、企業合同イベントで当社を知ったのですが、実は遅刻して他の企業案内に間に合わず、そこで出会ったのが当社でした(笑)。そこで話を聞くなかで、荷物用エレベーターで長い歴史と確かな実績を持ち、さまざまな産業の現場を支える上でなくてはならない役割を果たすメーカーだということが分かり、入社を決意しました。もしあの時、遅刻していなかったら、当社とは違う会社を選んでいたかもしれません。そう考えると「運命の出会い」を大切にすることも重要だといえるのではないでしょうか。
(R.Iさん)

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若い世代の人間が持つ可能性に期待し、新卒採用に力を入れている同社。研修やサポート体制なども整っており、早くから主軸として活躍できる環境がある。

マイナビ編集部から

荷物用エレベーターメーカーとして70年以上の歴史を持つ守谷輸送機工業。物流倉庫や冷蔵倉庫、食品・半導体の工場や船舶用エレベーターまで、幅広い産業分野のエレベーターの開発から施工、その後の保守までトータルに手掛ける同社。その強みを生かし、あらゆる現場における「運ぶ」というニーズに高いレベルで応えながら産業分野の発展に貢献してきた。

そんな同社を取材してみて感じたのは、「積極的に若手にチャンスを与えていく」という社風だ。若手に早くから責任ある仕事を任せることで成長を促していくのが同社の文化であり、そうしたチャンスを生かして経験の幅を広げていける風土がある。

また、アットホームな社風も同社の魅力だ。今回インタビューに応じてくれたK.Iさんは「若手からベテランまでみんな仲がいいので質問や相談などもしやすく、他部署との垣根もないのでチームワークも抜群です」と話す。フルオーダーの設計ゆえに根を詰めることも多く、こうしたアットホームな社風はリラックスして仕事ができる点で非常にやりやすいという。

高度な技術を身に付け、社会に貢献していける喜びを味わいたいという方や「成長」を重視する方にとって、同社は理想的な環境が整う会社だといえるだろう。

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積極的に若手にチャンスを与え、成長を促していくのが同社の教育方針。それだけに早くから責任ある仕事を経験しながら成長を目指すことができる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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