最終更新日:2024/6/17

富士ソフト(株)【東証プライム上場】

  • 上場企業

業種

  • ソフトウエア
  • 情報処理
  • インターネット関連

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神奈川県

取材情報

先輩達の”キャリアアップ”

IT=理系という先入観がなく、挑戦の積み重ねで250名組織を束ねるトップへ!

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文系出身のプログラマが部長へキャリアアップした軌跡

AI、IoT、セキュリティ、クラウドなどの先端テクノロジーを駆使し、官民のDXに広く貢献する富士ソフト。そのキーパーソンの一人である三好部長に話を伺い、文系出身からキャリアアップを重ねてきた遍歴に迫る。

■三好 哲平さん(2008年入社/経済学部卒)
システムインテグレーション事業本部
プラットフォーム事業部 第2技術部
部長

2008年4月に富士ソフトに入社し、一貫して官公庁のデジタル化やDXに力を注いできた。入社4年目に早くもプロジェクトリーダーを担い、7年目には課長へ昇格。官公庁関連のプロジェクト拡大に貢献し、入社14年目に部長就任。社員約250名が在籍する第2技術部を率い、事業拡大を牽引している。

先輩社員の思いと意気込み

文系出身にして技術部門でキャリアアップを重ねる三好さん。「元々ITエンジニア=理系というイメージはありませんでした。多様な人材が力を発揮できるのが当社の魅力です」
官公庁の大規模なリプレイスやデジタル化に参画し、現在は社員約250名のマネジメントを担う。「若手メンバーたちの思いもよらぬ考えやアイデアに刺激を受けます」と話す。
事業拡大に向けた戦略を立案・実行する三好さん。行政・官公庁のさらなるデジタル化推進が求められるなか、「ますます貢献の領域を広げていきたい」と意欲を見せる。

プログラマ時代は「自ら考えて仕事をつくる」を意識

経済学部出身の私は、率直に言うとやりたいことが見つかっていなかったため、企業・業界研究を幅広く行いました。会社訪問やインターンシップに積極的に参加するなかで見えてきたのが、「IT企業には自分たちの仕事について楽しそうに語る人が多い」ということでした。話を聞いた人たちが言うには、自ら手がけたシステムがダイレクトにユーザーの役に立ち、やりがいが明確だと。「確かに手応えがありそうだ。でも、そもそもシステムってどうつくるのだろう」と、ITについて学んだことがなかったからこそ、興味と意欲が掻き立てられました。

なかでも富士ソフトを選んだのは、面接の場で私の話に真摯に耳を傾けてくれて、ここなら自分の挑戦を受け入れてくれそうだと感じたからです。加えて、大手グループに属さない独立系の総合IT企業として、事業を幅広く手がけ、先端分野にも果敢に挑んでいるため、入社後にやりたいことを見つけやすいと感じたことも決め手になりました。

入社後は、官公庁関連のプロジェクトに取り組んできました。私の入社当時はちょうど、官公庁にてペーパーレス化やオンライン手続きへの切り替えといった動きが推進され始めたタイミングだったこともあって、大規模なシステム開発やリプレイスなどにも早くから携わり、昨今のデジタル庁を中心としたDXの取り組みへつながっています。いままでのキャリアを振り返ると、入社後3年間はプログラマとして技術のベースを固め、4年目からプロジェクトリーダーを担当。7年目になると50名規模のプロジェクトを任せてもらい、課長に昇格しました。課長として官公庁の入札案件の受注活動にも取り組み、一定の成果を上げることができました。そして、今から3年前に部長職に就任し、約250名の社員が在籍する部署を受け持っています。

入社後3年間は、Javaによるアプリケーション開発からスタートし、テスト段階に入るとデータベースやネットワークなどインフラ側の整備にも率先して携わりました。かなり活発に行動し、自分のやることを自ら見つけて取り組んでいたと思います。上司・先輩も後押ししてくれたおかげで、アプリ側からインフラ側まで幅広い経験・スキルを得ることができました。

そんな私にとって大きな転機の一つになったのが、入社3年目に直面したトラブルでした。

プロジェクトのトラブルを契機にマネジメントへ意欲が高まった

3年目当時、プロジェクトで大規模なトラブルが発生し、その対応のために急きょ、プロジェクト外からも富士ソフトが誇る精鋭の先輩たちがヘルプに駆けつけるという事態になりました。アプリケーション、インフラ・ネットワーク、顧客対応など、先輩たちがそれぞれ得意分野で次々とトラブルを解決する姿はとても頼もしく、まだ3年目の私は感嘆することばかり。先輩たちの間近で対応にあたりながら、この貴重な機会を活かそうと、先輩たちの技術や顧客折衝、チームマネジメントなどのノウハウを吸収することに努めました。この経験がプロジェクトリーダーへのステップアップにつながり、キャリアの土台になったと思っています。

4年目から20~30名規模のプロジェクトチームでリーダーを務め、徐々に担当する規模を大きくしていきました。プロジェクトは当社を含め複数のIT企業が役割を分担し、官公庁の巨大システムをつくり上げるという進め方でした。そこで私がリーダーとしてこだわったのは、独自の存在価値を示すこと。複数社で分担する際、それぞれにルール・基準が違えばプロジェクトとしてまとまらず、齟齬が生じてしまいます。そのため、私は率先して各社共通のルールづくりを引き受け、自チームで運用して改善を重ね、各社に周知するということに取り組みました。その先陣を切る姿勢を認めてもらえたからでしょう、各社からの信頼を感じ、会社の垣根を越えた連携も取りやすくなり、共通ルールが定まったことで開発業務が日に日に進めやすくなりました。

7年目に課長に昇格し、プロジェクト規模は総勢50名に拡大。その時に実感したのは、育成の難しさとやりがいです。規模が大きくなればなるほど、自分で完結できることには限界があり、メンバーを育て、任せることが大切になります。当初の私のメンバーに対する接し方は、自分のやり方を伝え、実践を促すスタイルでした。しかし、メンバーはそれぞれ個性も考え方も異なり、一つのやり方を押し付けるだけではうまくいくはずもありません。その点に気づいた時、メンバーとの対話をいっそう重視し、一人ひとりに合うやり方を一緒に考え、フォローする役割に徹しました。もちろん簡単ではなく、トライ&エラーで軌道修正を重ねる日々でしたが、課長就任から2~3年後にはプロジェクトを託せるメンバーが増え、その成長ぶりに頼もしさと嬉しさを感じることができました。

多様な価値観を認めあい、多様なキャリアを歩める環境

プロジェクトの経験が積み上がり、人も育ってきた手応えのあったタイミングで、次に力を入れ始めたのが官公庁の入札案件の獲得です。つまり、富士ソフトが直接プロジェクトを受注し、全体を管轄するということ。当社の人員と技術、ノウハウがあればそのチャンスを獲得でき、自社の事業拡大の一助にもなるという確信がありました。会社としても挑戦を後押ししてくれて、各省庁から順調に案件を受注でき、デジタル庁が発足したことも追い風となって、国・官公庁のDX戦略において当社は重要な役割を担うことになりました。

部長に昇格したのは、入社14年目の2021年。現在部長を務めるプラットフォーム事業部第2技術部では、社員約250名、パートナー企業の皆さんを含めると総勢400名が各プロジェクトで力を発揮してくれています。部長の私が主に担っているのは、事業部の目標達成に向けて部の戦略を立て、それを部内に浸透させ、事業拡大を推進する役割です。例えば、当社ではこれまでシステム開発を中心に手がけてきましたが、AI、IoT、クラウド、セキュリティなど先端テクノロジーの研究・活用を積み上げてきた実績を活かし、デジタル庁とのAIを活用した調査研究やデータ連携の実証実験などにも幅を広げているところです。経営側に近い立場として、視座が一気に高まった今、これまで以上に挑戦する日々を楽しんでいる自分がいます。

富士ソフトの社是は「挑戦と創造」。私自身、入社して以来「何でもやってみよう」という気持ちで挑戦を続け、今があると思っています。入社当初はやりたいことが定まっていない状態でしたが、さまざまなプロジェクト経験を通して、マネジメント側のおもしろさを見いだし、キャリアの方向を見定めることができたと思っています。「挑戦と創造」を尊重する当社には、社員それぞれが挑戦を楽しめる土壌があり、独立系総合IT企業ならではの事業の幅広さ、柔軟さがあるため、自分のやりたいことやキャリアの方向性も見つけやすいと思います。

今はITの進化・変化のスピードが目覚ましく、先が読みにくい時代です。そのなかでますます大切になるのが、変化に強い多様性だと思っています。これからも若手社員たちの多種多様な考えや価値観を尊重しながら、それぞれが持ち味を発揮し、活躍できる環境をつくりたいと意気込んでいます。

企業研究のポイント

IT業界について言えば、同じIT企業といっても業態はさまざまです。当社のように独立系として総合的にソリューションを手がける企業もあれば、専門分野に特化した企業、技術支援や派遣事業をメインとする企業など、企業の事業スタイルによって業務内容も、働き方も、キャリアも違ってくるでしょう。

そのため、まず「何をやっている会社なのか」について情報収集を行うことが、企業研究のポイントになります。各社のコーポレートサイトに紹介された実績・事例が参考になり、官公庁における実績については、各庁のホームページにも掲載があるので検索してみてください。

もう一つポイントに挙げたいのは、「新しい技術に取り組んでいるかどうか」。変化の激しいIT業界において、新しい技術・手法をフレキシブルに取り入れることが今後も企業成長のカギになるでしょう。例えば富士ソフトでいえば、AI、IoT、クラウドなどの先進技術にいち早く挑み、強みとしています。そうした面も意識すると、企業の将来性にも触れられると思います。

そして、効果的なのはインターンシップへの参加。社員の生の声を聞くことで、リアルな働き方や社風などがわかり、自分との相性も肌で感じることができます。社員に失敗談を聞いてみるのもおすすめです。周りのフォローはどうだったか、どう乗り越え、何を学んだかなど、社員の価値観や会社の社風を知る手がかりになるでしょう。(三好さん)

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広々とした空間に色がちりばめられ、気持ちよく働ける富士ソフト本社ビル。事業は各種ソリューションから自社プロダクトまで全方位に及び、活躍の場が多彩に広がっている。

マイナビ編集部から

三好さんは、学生の皆さんの目線に立ちながら、自身の就職活動やキャリアの軌跡を率直に振り返ってくれた。「私自身がそうだったように、学生のうちからやりたいことを明確に描くことは難しいと思います。その意味で、富士ソフトでは入社後にさまざまなことにチャレンジしながら、自分に合う道を探ることが可能です」とも話す。

確かに、富士ソフトの事業領域は幅広い。流通、金融、製造、教育、医療、社会インフラなど、あらゆる分野のシステム開発をカバーし、AI・IoT時代に欠かせない組込・制御系システムの開発、自社プロダクトの開発などにも先端技術を注ぎ込んでいる。総合力を駆使したソリューション力は、業界内外で広く信頼を集めている。

働く立場に目を向けても、“間口”が広いため、さまざまな挑戦と創造を通して自分の強みや方向性を見定め、キャリアに活かすことができるだろう。会社としても多様な働き方やキャリア形成のサポートに力を入れ、スペシャリストにもマネジメントにも、社内公募制度によって事業部を横断して多彩なポジションにチャレンジすることも可能だという。

三好さんも「多様性」を今後のキーワードに挙げるように、同社では学部学科にとらわれず、さまざまなバックボーンの社員が集まり、それぞれの持ち味を活かして活躍している。IT業界に興味を抱くなら、同社に着目してみるとよいだろう。

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連結での従業員数1万7,000名、売上高2,900億円以上に達する富士ソフト。大手有名企業や官公庁からの信頼も厚く、安定基盤のもとで果敢に挑戦できる環境がある。

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