最終更新日:2025/3/7

ステラケミファ(株)【東証プライム市場上場】

  • 正社員
  • 上場企業

業種

  • 化学
  • 薬品

基本情報

本社
大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

学生時代の学びを生かし、研究開発、生産技術で活躍する先輩たち

PHOTO

大学・大学院で打ち込んできたからこそ見える自分に合った働き方

専門知識はもちろん、役立っているのは学生時代に培った研究に向き合う姿勢!専攻の異なる先輩たちが、最先端分野の研究・生産の現場でいきいきと働く姿を追いました。

■T.Oさん(画像左)
2024年入社
関西学院大学大学院 理工学研究科 環境・応用化学専攻修了
エレクトロマテリアル課

■K.Hさん(画像中央)
2024年入社
甲南大学大学院 フロンティアサイエンス研究科 生命化学専攻修了
研究開発部

■R.Oさん(画像右)
2024年入社
大阪公立大学大学院 理学研究科 化学専攻修了
研究開発部

ステラケミファの魅力はココ!

高純度薬品のシェアの高さに加え、従業員数が多すぎないのが当社の魅力。一人ひとりが幅広い仕事に携わり、仕事の1から10までを知ることができます。(T.Oさん)
半導体関連薬液でトップレベルのシェア、フッ素化合物という他ではまねのできない市場を確立していることに加え、ワークライフバランスがとれる会社です。(K.Hさん)
ここでしかできない専門性の高い研究に携われるのが魅力です。また、これは私の主観ですが、当社は居心地がとても良く、働きやすいと思いますよ!(R.Oさん)

量産化の壁を越えるカギ、それは学生時代に培った仮説・実験・検証・考察という考え方

大学・大学院では有機合成化学を学び、発光材料など電子用機能性有機材料の基礎研究を行っていました。企業研究では「学生時代に取り組んだ化学分野の知識を生かし、社会に貢献したい」という軸を持つ一方「研究ではなく製品づくりに携わりたい」という思いもあり、これらがかなう企業の情報収集に取り組みました。ステラケミファに注目したのは、高純度薬品事業で業界の常識を覆す精製技術の開発・確立を成し遂げ、フッ素化合物分野で世界でも名を馳せる点に魅力を感じたからです。また、働く先輩方の雰囲気もよく、若手が活躍している様子にも惹かれて入社を決めました。

私は入社以来、エレクトロマテリアル課に所属し、三宝工場で半導体関連の高純度薬品の生産技術に携わっています。入社動機の話題でも触れましたが、当社が手がける製品は「ppt(1兆分の1)」「ppq (1,000兆分の1)」といったオーダーに応える高純度精製が強みとなっており、それを実現するための設備を運転・管理するのが私の役割。研究開発部がラボスケールで成功させた製法を実機での量産化に落とし込むべく、日々ものづくりに向き合っています。細分化された工程、細かな調整を経て目指す高純度薬品を生み出す作業は容易ではなく、壁にぶつかることもしばしば。しかし、そんな時に役立つのが学生時代の研究で培った仮説・実験・検証・考察という考え方です。「なぜそうなるのか」という原点に立ち返る術を身につけたことが、仕事の課題解決に生きていると感じます。

日々、生産技術として学ぶことはたくさんありますが、より純度の高い製品づくりに挑戦できる毎日がとても楽しく、やりがいを感じています。今後は幅広い業務の一つひとつを丁寧かつ確実に習得し、先述した仮説・実験・検証・考察を繰り返すことでより品質の高い製品を生み出すのが目標です。まだその入口に立ったばかりですが、これからも成長し続けたいと思っています。(T.Oさん)

生命化学の知識が生かせるバイオ分野にも注目!幅広く活躍できるフィールドが魅力

学生時代は生命化学を専攻し、生体内の機能を司るタンパク質、その司令塔となるDNAに関わる研究を行っていました。中でも有機物であるペプチドを利用した開発に力を注ぎ、有機物と無機物を融合したハイブリッド素材を生み出す研究に取り組みました。研究室のメンバーは医療、食品分野に進む人が多かったのですが、私は材料に興味があり、分野を絞らず幅広い企業の情報を集めていました。ステラケミファの社名は以前から知っており、高純度薬品を生み出す優れた技術があること、その半導体分野で世界規模でみてもよく知られていることから注目していたのですが、さらに企業研究を進める中で、細胞培養容器などの新規開発を行っていることを知りました。材料開発に携われるだけではなく、これまでの学びも生かせると思い、入社を決めました。

現在、私が携わるのは半導体関連薬液の新規製品開発および既存製品の改良です。今はまだアシスタントですが、近い将来にはテーマや担当を持ち、研究開発を進めることを目指しています。大学で培った生命化学の知識、例えば不純物管理の知識は半導体関連の高純度薬品の研究開発でも役立っていますし、業務で使用する実験器具の操作方法を熟知していることも仕事に生かせていると感じます。何より答えのないものに挑み、試行錯誤しながら答えを探し続ける研究への情熱は、大学・大学院で養った私の財産だと自負しています。

こうした情熱を絶やすことなく仕事に向き合えるのが現在のやりがいです。また、注目度の高い半導体分野に携われるのも研究開発の喜び。自分の生み出した薬液で業界に、また社会に貢献したいと考えています。今はそんな未来に向けた準備段階ですが、早く仕事を覚えてひとり立ちし、お客様に「これがほしい」と指名していただけるような製品を生み出したいと思っています。(K.Hさん)

ニッチな研究はチーム内の連携が重要!情報共有を徹底し、まだないものを形にしたい

大学の3年間は理学部化学科で学び、4年生・大学院で無機化学の研究室に所属。希土類(レアアース)の分析・研究を行っていました。私が希土類をテーマに選んだのは、ニッチな分野で専門性の高い研究に携わり、その道の第一人者になりたかったからです。実は当社を志望した理由も同じで「専門性が高くニッチな研究開発に携わりたい」という軸を持って企業研究を行う中で、フッ素化学を主とするステラケミファを知り、インターンシップへの参加を決めました。研究開発部での仕事を体験する中で改めて専門性の高さを認識したこと、学生では扱えないフッ酸の可能性を実感できたのが入社の決め手です。そもそも競合の少ないフッ素化学に携わる優位性に加え、フッ素化学と何かを掛け合わせることでより専門性の高い研究開発ができると思い、当社を選びました。

現在は低誘電材料の研究に携わり、5Gなど高速通信の際に伝送時の信号の遅延や損失を低減する材料開発の実現を目指しています。知識はもちろん、学生時代の習慣が生かせていると感じるのは、自然に研究のPDCAを回せること。計画を立てて実験を行い、測定・評価、改善へとつなげることが習慣化されているため、効率的に研究できていると感じます。また、ニッチな研究は外部からの情報収集が難しいため、チーム内での情報共有がとても大事。こうした姿勢を学生時代から身につけ、実践できることも、私の強みだと思っています。

フッ素化合物で低誘電材料を生み出す研究は専門性が高く、他社も手がけていない分野です。自分がそこに携われるやりがいも大きいですが、このことに満足するだけではなく、新たな材料を生み出し、お客様から認めていただける高品質な製品へと高めることが私の仕事。これからも志高く、ステラケミファでしかつくれない材料を追求したいと思っています。(R.Oさん)

学生の方へメッセージ

【T.Oさん】私は大学・大学院で研究に打ち込んでいましたが、志望したのは生産技術職。自分が何をしたいのか、どんな仕事なら自分の力が発揮できるのかを熟考してみてください。私もその結果、この会社・この仕事を選びました。研究を続けてきたから将来も研究職と必然的に考えるのではなく、企業研究では自分の力を生かせる仕事を見極めることが大切だと思います。

【K.Hさん】気になる企業の情報は色々な方法でとことん調べ、あらゆる角度から自分の軸に合っているかを確認してください。世間での評価が良くても、自分に合っているかどうかはわかりません。あくまでも自分に合うかどうかが重要!また、どんな人が働いているかを調べることで、自分に合うかどうかを判断することができると思いますよ。

【R.Oさん】気になる企業が、現在進行形でどの事業に注力しているかを調べることをおすすめします。自分がやってみたい事業があっても、それがもう成熟事業であればさらなる投資は考えにくいですよね。企業の現在、未来のビジョンを知るためにもIR情報もよく調べ、入社後にその企業で何ができそうかをしっかり把握してください。

PHOTO
こちらが生産拠点となる三宝工場。同じ敷地内に次世代材料研究(NGMR)棟が完成し、研究開発と生産の現場がとても近くなりました。情報共有しやすいのも魅力です。

マイナビ編集部から

1916年創業のステラケミファは、100年以上の歴史を誇る化学メーカーだ。半導体用薬液など「フッ素化合物」の分野で世界に名を馳せており、高純度かつ高品質のフッ素化合物の開発で業界の常識を塗り替えた。現在、日本国内や世界で半導体工場やデータセンターの建設ラッシュとなっており、同社が生み出す高純度の半導体用薬液はさらなるニーズが見込まれている。また半導体分野のみならず、全固体電池等の次世代エネルギーデバイス分野、細胞培養関連のバイオ分野にも力を注ぎ、次々と新製品を開発しているのも同社の強みと言っていいだろう。取材を受けてくれた3名も目を輝かせて語ってくれた。

今後もより良い研究環境を実現すべく、2023年2月には2拠点に分かれていた研究開発拠点を集約。新たに「次世代材料研究(NGMR)棟」が立ち上げられた。ドライルーム、環境試験室、クリーンルームなど最先端の研究開発設備が導入されたNGMR棟は、若手研究者からも「仕事がしやすい」と大好評。オフィススペースにも工夫が凝らされ、グループが異なる人とも気軽に話せるフリーアドレス制も導入されている。「グループ外の人とも交流が盛んになったことで、新しい発想が生まれることが期待されています」と人事担当の中田さん。また、工場とも距離が近くなり、研究開発と生産技術が連携したものづくりもよりやりやすくなった。チームワークよく働ける環境にも、ぜひ注目してもらいたい。

PHOTO
まだまだ新しいNGMR棟は2023年2月に稼働したばかり。最新鋭の設備が整う環境で思う存分、研究開発に取り組めるのは大きな魅力!若手研究者の士気も高まっている。

トップへ

  1. トップ
  2. ステラケミファ(株)【東証プライム市場上場】の取材情報