最終更新日:2025/5/13

(株)加藤電器製作所

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器
  • 医療用機器・医療関連
  • 受託開発
  • 家電・AV機器

基本情報

本社
宮城県、山梨県

取材情報

事業について伝えたい

「Made in JAPAN」を旗印に、世界中の暮らしに貢献するモノづくりに挑む。

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社長が語る『加藤電器製作所』の過去・現在・未来。

半導体分野で世界的な企業へと成長した加藤電器製作所は今、医療機器や電子機器などへとフィールドを広げている真っ只中。同社のこれまでと今、そしてこれからについて、加藤修央社長にうかがいました。

代表取締役社長 加藤修央さん

社員から見た「加藤電器製作所の仕事の面白さとは?」

もし、当社に入社したら知識のインプットで終わらせることなく、実際の成果としてアウトプットできる力を磨いて行ってください(桑原さん)。
お客様の最も近い立場でニーズを受け止め、技術部門と一体となって形にしていくセールスエンジニアという仕事は、とてもやりがいを感じます(加賀美さん)。
何かを創り上げていくことの喜び、それが成果として評価された時は、モノづくりに携わる最高の喜びです(佐野さん)。

総合メーカーとしての歴史。山梨の製材業から世界的な半導体企業へ。

当社は元々、山梨県道志村の材木屋でした。しかし1963年、将来を考えて電気機器部品の製造へと転業し、オーディオやラジオなどに使われるカーボン抵抗器を作り始めました。当初は300人による内職で作っていましたが、生産ラインを効率化し、同じ作業を半分の時間で、60人でこなせるようになりました。こうして、業界でもいち早く生産ラインの自動化に成功した事から、同業他社から一歩抜きん出た存在になったのです。
その後、インフラの電子化、VTR・CD・テレビゲームなどの民生機器が普及する時代へと移るに伴い、「半導体」の需要が拡大していきます。この流れに乗って、当社の主力事業は半導体へとシフトしていきました。

加藤電器製作所の半導体事業には、大きく二つの柱があります。一つは、IC・電子部品を基板上に実装できる形状(パッケージ)に組み立てる「アセンブリサービス」で、当社で組み立てた製品は最終的には、液晶ディスプレイ・携帯電話・パソコンといったデジタル家電を中心に組み込まれています。もう一つは、ウエハ状態の半導体試験と、組立完成品での電気的特性試験を行う「テストサービス」の提供です。

さらに、各種システムをコントロールするソフトウェアおよびLSIの設計・開発を担う子会社カトムを設立し、KATOHグループとして、設計から開発、製造までを一貫して手がける総合メーカーの地位を確立するまでになりました

当社は、国内のほとんどの大手半導体メーカーを顧客としています。また、半導体の組み立てやテストといった後工程を受託する半導体OSAT(オーサット)と呼ばれる企業としては、国内はもちろんのこと世界の中で認知されている実績・信頼のある会社です。

高い技術力を元に、医療分野へ進出。人気のスマートフォンにも当社の技術が貢献。

近年、日本国内における半導体製造規模は縮小しています。このような環境の下、私たちは半導体以外の分野の事業を取り込んでいます。

一つは、2009年に参入した医療分野です。たとえば、血液検査の際に使われる注射針が付いた採血キット。この採血キットでは、国内トップクラスのメーカーから量産を委託されています。
私たちは、ちりやほこりといったパーティクルの管理も、半導体の仕事で鍛えてきました。これが、医療分野でも大いに役立っています。製品の品質はもちろんですが、工場の運営についても高い評価をいただいています。

二つ目は、半導体以外の電子部品です。だれもが知る世界的に人気のスマートフォンの部品では、電源管理や電池まわり、カメラまわりなど、5つくらいお手伝いしています。

新しい分野の事業を比較的スムーズに取り込めたのは半導体事業で長年培ってきた技術力が素地となっています。製造ラインを無人化・自動化(ファクトリーオートメーション)するロボットラインを自社で設計・開発する部門を持つなど、高い技術力で多種多様なお客様の要望に応えてきました。製品の小型化・高密度化や、工場のちりやほこりといったパーティクル管理も高い技術力を裏付ける一例です。
私たちの高い技術力とそれを様々な製品に活用してきた経験やノウハウは新しい分野においても高く評価されています。

若い人たちが知恵とアイデアを発揮できる場所。日本の製造業を元気にする原動力になろう。

現在、日本の製造業の多くが、コストの安いアジアへ生産拠点を移しています。それでも、私たちは100%国内生産を貫いています。昨今、日本の製造業は元気がないといわれていますが、自動車や通信技術など、日本のメーカーが世界に先んじている分野は少なくありません。たとえばモノのインターネット(IoT)。こうした分野の可能性が広がっています。私たちが世界との戦いで鍛えてきた省エネ・省スペースのための精密な技術力。これを活かせる分野がもっとあるはずです。

当社の取引先は、大手企業を中心に約40社。各メーカーと綿密に連携し、いわばお客様の「第2開発部」として、新製品の設計開発から量産までを行ってきました。お客様からの要望に応えるだけではなく、市場のニーズを読み取り、いち早く時代を先取りした新製品の開発に取り組んでいます。そうして私たちが作る部品は年間約40億個。スマホのカメラや自動車の自動ブレーキなど、使われる先を数え上げたら切りがありません。私たちは、今後もそうした「自分たちでニーズを掘り起こしていく」姿勢、「お客様に、元気になって頂く」ための提案を続けていきます。そのためには、確かな技術力に加え、柔軟な発想力が必要不可欠です。

これからも私たちは「Made in JAPAN」を旗印に、みんなで力を合わせて新しいモノづくりに挑戦していきます。そして企業理念である「ステディエボリューション(絶えまなき進化)」を進めていき、会社を、ひいては日本社会を活性化していきたいと考えています。その中核を狙うのは柔軟な発想を持ち、意欲と可能性に溢れている若い人たちなのです。

学生の方へメッセージ

私たちのビジネスは、グローバル競争と激しい変化に晒される半導体業界、電気業界です。その中で打ち勝っていくためには、待ちの姿勢や周りに迎合する人ではなく、多少の摩擦も恐れずに自ら発想して、行動できる起業家精神の旺盛な人です。だからといって、一人の力だけでは大きなことは成し遂げられません。自分が行動すると共に、周りを巻き込みながら、ともに考え、ともに悩み、ともに喜びを分かち合うことができる協調性も大切です。職場は風通しが良く、上下の壁を感じるようなことはまずありません。先輩や上司が熱心にサポートしてくれますし、若手にも多くのチャンスがあります。また、最先端の技術を勉強するため、取引先に数年単位で研修に行くという機会もあります。一方で、大企業と比べると組織や部署の枠に縛られることはなく、日々の実践を通じて広範な技術、知識にいち早く接することができるので、自分の成長を強く実感できると思います。
(経営推進グループ 総務推進チーム)

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自ら考え発想し、行動を起こす人にはいくらでも成長のチャンスがあります。自分が会社を担うくらいの意識を持ってチャレンジしてください。

マイナビ編集部から

加藤電器製作所は、変化が激しい半導体業界の中にあって国内の大手半導体メーカーのほとんどを取引先として発展してきた。それはすなわち同社の技術力の高さとともに、業界におけるポジションを表しているといえる。その根本を貫くのは、ステディエボリューション(絶えまなき進化)の精神だ。インタビューを通じて、加藤社長以下、若手社員まで共通の言葉として出てくるのが、積極性、スピード、そして他社や海外との競争に打ち勝つための高い競争力というものだ。同社の士気の高さを感じるとともに、一人ひとりが常に問題意識を持って仕事に取り組んでいるという思いがひしひしと伝わってくる。

これまでは技術力で勝負してきたが、今後は営業部門を一層強化して、事業の拡大を積極的に図り、日本一、さらには世界中から評価される品質管理体制を構築していくという。決して受け身ではなく、自らメーカーに向け提案し、勝てる機能、勝てる製品という形にしていくため、同社は、常に先を見据えた手を打ち続けてきた。自ら発想し、技術を磨き、自分が会社の発展を担っていくという意気込みを持つ人にとって、大きなやりがいを感じられるフィールドが用意されているはずだ。

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高い技術力に加えて営業部門を一層強化し、事業の拡大を積極的に進めていく方針だ。

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