最終更新日:2024/7/9

東洋計器(株)

業種

  • 精密機器
  • 機械設計
  • コンピュータ・通信機器
  • ソフトウエア
  • 商社(精密機器)

基本情報

本社
長野県

取材情報

学生時代の学び・経験、どう活かせている?

「計る技術」で社会を支える。学内外での経験を広く活かせるメーター製造会社

  • 電気・電子系 専攻の先輩

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機械・電子制御からIoT・AIソリューションまで活躍の舞台は多彩

水道メーター・ガスメーターの設計・開発・製造を通して、国内外のインフラを支える東洋計器。今回はアプリ開発に携わる2名の先輩に、学生時代の学びや経験が今の業務にどのように活かせているかを伺いました。

(写真左から)
◆原 亮太郎さん(2019年入社)
総合開発研究所ITソリューション部
金沢工業大学工学部情報工学科卒

◆村山 和也さん(2015年入社)
総合開発研究所ITソリューション部
山梨大学工学部電気電子工学科卒

東洋計器で働く魅力

Web上で「ガスるっく」にアクセスすることで、ガスの使用量や料金履歴をいつでも確認可能。多くの方の暮らしに根ざしたサービスを発信できる面白さがあります。(原)
電気電子工学専攻からソフト開発の世界へ。社内教育でしっかり力をつけることができる体制のもと、社会のニーズに合ったサービスを一から発信できるのが魅力です(村山)
社員同士はもちろん、現場と経営層の距離の近さも特徴。社歴や年次を問わず、ボトムアップで提案を反映しやすいため、一人ひとりのモチベーションも上がる。

相手に合わせて物事を説明すること。子ども向けの天文学教室経験が、意外な力になりました(原)

学生時代はプログラミングの基礎を幅広く学んだほか、コンピュータそのものの仕組みやネットワーク関連の知識を習得。当時出始めだったGo言語の特徴や機能についても研究してきました。Go言語自体は現在の開発業務では使っていませんが、情報系の基本知識をひと通り身につけられたことは、実務に慣れる際に間違いなく役立ったと思います。システム関係の情報・技術は日々更新され、仕事をしていると学んだことのない言語や扱ったことのないツールもどんどん出てきます。入社後も最新情報の収集やスキルアップのための勉強を続ける中で、基本があるからこそ理解しやすい部分は多いですよ。

授業以外に、学内向けのWeb教材を作るアルバイトも経験しました。ツールを使ってWebに置き換えるシンプルな作業でしたが、各種サーバの概念や表示の仕組みなど、Webの発信・閲覧に関わる一連の流れを理解するのにはかなり役立った気がします。現在担当している「ガスるっく」は、IoTによりスマートメーター化されたガスメーターの情報からWeb上で料金の明細やガス使用料を確認できるサービス。動作改善を手がける際もWebの基本知識が既にあったため、思っていたより戸惑わずに業務を進めることができました。

技術的なこと以外に、天文部での活動もやっていて良かったと感じた経験の一つです。自分たちで観測するだけでなく、児童館や小学校で星座の知識や星の成り立ちなどを説明。夏休みには子どもたちと一緒に観望会も行いました。難しかったのは、子どもたちが理解しやすいように専門用語をかみ砕いて言い換えること。難しい、理解できないと思われるとすぐに興味がそれてしまうので、できるだけ面白く感じてもらえるような伝え方に気を遣いました。現在、開発したシステムをレビューなどで説明する際も基本は同じです。大切なのは相手の立場に立って、独りよがりでない言葉で説明すること。最近では同じ部署のメンバーだけでなく、社内の営業担当やプログラミングの外注先、実際にシステムを使うお客様と打ち合わせする機会も増えてきました。齟齬があると大きなタイムロスになる中、しっかりと相手に合わせた話し方で情報共有できるのは、子どもたち相手に培ってきた経験が生きているからだと思います。

アルバイトやサークルで培った調整力が、プロジェクトをスムーズに進める助けになっています(村山)

大学では電気電子工学を専攻し、主に電気回路や半導体について学んできました。卒業研究ではさまざまな材質の基盤を使って、一から半導体を製造。基盤の金属によって性能の差を調べるなど、情報系とはまた別の電気分野に力を入れてきた形です。ですから最初に、ソフト開発を担う部署へ配属となったときは驚きました。授業でプログラミングの基本部分は学んでいましたが、業務に活かせたのはどちらかというと、アルバイトやサークルで培ってきたコミュニケーション力とスケジュール管理のスキルだったように思います。

アルバイトでは飲食店のホール担当として、直接お客様を対応。お客様を待たせないこと、ストレスを感じさせないことを第一に、メンバーとできる限り連携して行動してきました。周囲に目を配りながらするべきことの優先順位をつける重要性を学べたのは、現在、プロジェクトをスムーズに進めるためにも役立っています。旅行サークルでは幹事を務めることも多く、旅程を一から組んだり日程を調整したり、楽しみながら自然と時間管理のノウハウを身につけてこられたと思います。20名ほどが在籍するサークルで、一度の旅行で10名前後が動くので、情報共有も気を遣うポイントの一つ。沖縄まで飛行機移動したときは、フライトの時間がシビアに決まっていたこともあって緊張しましたが、無事に全員で2泊3日を満喫することができました。

入社後は「配送Naviアプリ」というLPガスの配送車用アプリの開発を担当。各家庭のガス使用量はガスメーターに接続されたIoT通信端末で取得できますが、そのデータをもとに作成された配送伝票の情報をアップロードすると、適切な配送ルートや移動時間を自動で表示するサービスです。元となる地図全体を一新させるリニューアルでは、ナビ機能全般も変わってきて苦労する点も多かったですが、チームで適宜相談しながら、大きなトラブルなく進めることができました。現在は「ガスるっく」という別のアプリに携わっていますが、一人ひとりが担当を持ちつつ、チームで連携するのはどのプロジェクトも同じ。当社はリーダーを中心に密にコミュニケーションを取って仕事ができるので、働きやすいですよ。学生時代のさまざまな活動の中で身につけたことを活かしつつ、対応スピードが求められるときも、状況を見て柔軟に動けています。

分からないことはチームで協力して解決へ。情報系以外の知識・経験も広く活かして活躍できます

自社主要サービスの一つ「ガスるっく」の開発で、リーダー職を担っています。内製での開発が基本ですが、規模が大きいプロジェクトでは外部の開発会社へ依頼することも。その際の打ち合わせや仕様の説明、スケジュール管理をする割合も最近では増えてきました。社内外のチームと連携して、より使いやすい機能を実装したり、ストレスのない動作を実現できたりするのは大きなやりがい。自分たちで手がけたアプリを通じて、一般のユーザーの方に、安心・安全なガスのある暮らしを当たり前に提供できるなら、とてもうれしいです。

営業担当や別のシステム開発部門など、部署を超えて社員同士の交流がさかんで、チームワークが良いのも当社の魅力。お客様からの反応も、営業担当を通じて伝わってくるので手応えがあります。技術部門で勉強会を開いたり、情報共有のためのミーティングを行ったり、スキルアップの機会も充実。分からないことがあれば得意とするメンバーにすぐに聞けますし、一緒に調べてより良い回答を導き出せる雰囲気が根づいているのは、開発を進めていく上でとても働きやすいです。(原)

今夏から「ガスるっく」のアプリ開発担当となり、日々、設計やプログラミング、動作試験などを続けています。アプリ自体は既に稼働しているもので、一般ユーザーの方が使う中で発生するちょっとした不具合や機能修正の要望を、営業担当を通して汲み取り、その都度対応していく仕事。関わり始めて日は浅いですが、ガスという地域の社会インフラをより便利にできる点にやりがいを感じています。入社間もない頃は専攻してきた電気系の部門に移ることも考えていましたが、開発業務の経験が長くなった現在、今後はITソリューションの知識をいっそう深めて、より使いやすく社会のニーズに合ったアプリを世の中に送り出すことが目標。

文系・理系を問わず、学生時代のさまざまな活動や経験を活かしながら、新しい分野に挑戦できるのは、当社の働きやすさだと感じています。業務に合わせてスケジュール管理ができるので、自分の都合で休暇を取りやすい環境も魅力。お休みのときは自宅でゆっくりすることが多いですが、そのうちまた旅行も楽しみたいですね。(村山)

企業研究のポイント

まずは自分の専攻分野にとらわれず、業界や職種を絞り込みすぎないことをオススメします。企業研究の段階であれば、多くの業界や職種を見てみること。規模の大小を問わず広く調べるうちに、興味関心の幅が意外な方向へ広がることもあるでしょう。今まで知らなかった企業が、実は身近な製品・サービスを提供しているということもあります。表面的な印象だけでなく、事業内容をより詳しく深掘りするのも面白いですよ。例えば当社なら、メーター機器の開発製造だけでなく、アプリ開発や次世代向けのシステム開発にも事業を展開しています。

自分がどんなことに興味があるか、キーワードを決めて探ってみるのも良いでしょう。当社が手がける水道メーター・ガスメーターは、水やガスの使用に不可欠な暮らしの必需品。そのメーターがIoTとAIによってスマートメーター化し、事業のDX化に貢献しています。機械製造や工学のイメージが強いかもしれませんが、実は「社会の役に立ちたい」「地域の暮らしを支えたい」「インフラ系の仕事に興味がある」という方にもマッチする業種です。機会があればぜひ、インターンシップや企業見学など、実際に働く人や社内の雰囲気にも触れてみてください。そのときに確かめてほしいのは自分がそこに溶け込んでコミュニケーションを取りやすいかどうか。社員の生の声に触れることで、「ここで働きたい」と思える魅力的な企業も見つけやすくなると思いますよ。

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風通しがよく、先輩後輩問わずコミュニケーションを取りやすいのも当社の魅力。ぜひ足を運んで社内の明るい雰囲気を感じてください(写真右から人事担当 片岡、塚原)

マイナビ編集部から

水道メーターとガスメーターの専門メーカーとして70年以上、「計る技術」を追求し続ける東洋計器。水やガスの料金取引に欠かせないメーターは、法律で定期的な交換が義務付けられており、将来にわたって安定した需要が見込まれる製品でもある。加えて同社はシステム技術の開発に力を入れ、例えば離れた場所から使用料金や残量を確認できる独自のWebアプリをリリース。水道メーターとガスメーターのスマートメーター化を実現し、検針データを応用することで、高齢者の見守りサービスも手がけている。世の中に合わせた柔軟な事業展開で8期連続増収を実現するなど、安定と挑戦を両立させている企業といえるだろう。

今回お話を伺ったのは、ITソリューション分野で主力となるアプリ開発に関わる2名の先輩だ。プログラミングなど研究室で学んだ専門知識はもちろん、それ以上にアルバイトや部活経験で育んだコミュニケーション力や言語化のスキルが、実際の開発業務に役立っていることを教えてくれた。実際、研修体制が手厚く整った同社では、入社後にも段階的に業務知識や技術を深められるとのこと。文系・理系を問わずさまざまな経験を活かして活躍できる同社でなら、「インフラ事業に興味がある」「暮らしを支える仕事がしたい」といった思いも、多彩な事業・部門で実現できると感じられた。

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社内に無料のジムを備えるなど社員の健康増進にも注力。資格取得奨励金や住宅手当なども充実しており、入社3年後の定着率は90%以上にのぼる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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