最終更新日:2025/4/28

(株)辻野

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 商社(食品・農林・水産)
  • 農林・水産
  • 食品
  • 給食・デリカ・フードビジネス
  • 物流・倉庫

基本情報

本社
千葉県、東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

旺盛な挑戦意欲で、若手でも水産のプロフェッショナルとして活躍する!

PHOTO

先輩社員が語る辻野の仕事の魅力とは?

■Sさん
■Aさん
■Uさん

1906年の創業以来100年以上水産業に携わり、食の安全を消費者に提供する辻野。水産物の専門商社としてスタートし、食品事業を展開するなど、幅広く活躍している。そんな同社で働く先輩は仕事を通じてどのように成長してきたのか。3名の社員に入社の経緯から今後の目標まで、率直に語ってもらった。

辻野の仕事の「魅力・やりがい」

「国内だけにとどまらず、海外にも活躍できるフィールドがあるのが当社の魅力です。意欲があればスケールの大きな仕事ができます」(Sさん)
「顧客がどうしても手に入れたい商品は、品薄でもあらゆるルートを通じて入手し、販売します。それが頼られる存在になる秘訣です」(Aさん)
「取引先に電話をすると、学生時代の友人が出ることもあります。会社は違っても、互いに刺激し合って成長できるのが水産業界です」(Uさん)

入社1年目から海外で活躍し南米のマーケットを開拓。今後は後輩の育成に取り組みたい!

私は、海外で仕入れた水産物を取引先である大手の食品メーカーやスーパーマーケットに販売する業務を行っています。主に南米で水揚げされるイカを担当しており、毎年チリやアルゼンチンなどの現地に数週間単位で出張に訪れ、買い付けや協力工場の技術指導にあたっています。海外との取引では、事前に社内で一年分の計画を立てたうえでの交渉事となるだけに、金額の大きな契約となります。そのため、会社の代表として仕事をしているという自覚を持って仕事に臨むことが重要ですね。慣習の異なる異国での交渉だけに、相手の立場を理解し彼らと同じ目線で考えることが大切であり、そのうえで価格や取扱量などについて当社側の意思を伝えるように心がけています。

入社した1年目に、思いもかけず南米への出張を命じられました。もちろん最初は先輩の仕事ぶりと現地の水産ビジネスの現場をただ見学するだけでしたが、まさか1年目から海外で仕事をできるとは思ってもいなかっただけに、本当に嬉しかったですね。その後は毎年出張で南米に訪れるようになり2年目には交渉の一部を担当。そして3年目から4年目にかけては一人で出張し取引をまとめることができるようになり、5年目には他の南米諸国を歴訪し、新規の市場開拓にも乗り出しました。その後、7年目からは南米エリアの営業責任者として後輩の指導にもあたるようになりました。私は今年で入社15年目になりますが、当社の南米市場を切り拓いたと自負しています。

海外とのビジネスでは、日本独特の慣習が通用しない厳しさがあり、一筋縄ではいかないことが多いのですが、真正面から取り組み、先方から信用を勝ち取ることで大きな成約につながったときは本当に嬉しいですね。日本向けに加工した魚を輸出することは、取引先にとっても信用面・技術面で大きなメリットがあるので、そのことを意識して伝えるようにしています。

もともと水産業の知識はなくスペイン語も話せなかった私ですが、ここまでキャリアアップできたのは先輩のおかげだと思っています。だからこそ、これからは管理職として後輩の育成に力を入れて取り組んでいきたいですね。個が育てば必然的に組織は強くなるもの。今後も会社のために努めていければと思っています。

2部署を経験し、お客さまに商品提案をすると同時に、新商品企画にも意欲を燃やす!

高校時代から栄養学に興味を持っていたので医療系の大学に進学し、管理栄養士の資格を取りました。就職活動では食品系の企業を検討していましたが、数ある企業の中で当社を選んだ理由は会社説明会で「自分のやりたいことができる会社」と聞いたことと、100年を超える伝統を誇る会社でありながら、固いイメージがなかったこと。入社後も、イメージ通りの社風であることを実感しています。
最初に配属されたのは、スーパーなどの量販店に加工品を中心に販売する営業課でした。水産部門や総菜部門のバイヤーとの商談を通じて、自社製品を拡販するのが私たちのミッション。バイヤーの個性もさまざまなので、その性格を見極めながら商談を進め、成果を上げるように努めました。

3年目を迎え、海外で加工したフィーレ(三枚おろし)などの一次加工品を取り扱う課に異動となりました。サケ、マス、サバを中心に、市場を通じて同業他社へ販売したり、給食事業者などに商品提案を行ったりするのが仕事です。当社は大量に買付けを行っていますので、販売量が少ない事業者は当社から商品を買います。また、給食事業者などへはカレイや赤魚など、すでに小骨を取った加工状態で商品をお渡しするので、調理がしやすいと非常に喜ばれています。

サケ1つをとっても、いろいろな種類のサケが流通しています。例えば、天然ものの秋サケが欲しいという希望をいただくことがしばしばあります。しかし、天然ものは流通が少ないこともあり、手に入りにくい年も。そんな場合は、いろいろなルートを通じて商品を見つけ出し、なんとか調達して販売します。一生懸命仕入れてお客さまに喜んでいただき、頼りにされていることを実感できたとき、大きなやりがいを感じます。また、魚種、産地、加工方法などの違いによって、販売するお客さまも販売方法も変わります。本当にこのビジネスは、奥が深いと思いますね。

当面は1回で大量に売るのではなくコンスタントに毎日継続して売ることを目標としています。また、今後は中国やベトナムの委託加工している工場で、ニュージーランド産のアジの切り身を作るなど、新しい商品企画にも挑戦したいと考えています。

イカの買付けでプロフェッショナルを目指して成長中。有力顧客を持ち、販売量はトップクラス!

大学は水産学部で水産流通について学んでいました。当社に入社した先輩がいて、辻野のビジネスがどんなものか、どんな社風かなどについて学生時代から話を聞いていました。だから、私も先輩のように水産ビジネスの最前線で活躍したいと思って入社したのです。

入社後は、買付け量がトップクラスといえるイカを中心に、国産の多様な魚類を扱っている営業課に配属になりました。イカは日本近海だけでもヤリイカ、アオリイカ、スルメイカなど、たくさんの種類が存在し、それぞれ旬も違います。それに加え、南米から輸入するイカも取り扱っています。というのも、市場のニーズにイカの供給が追いついていない状況だからです。したがって、いかにタイムリーに買付け、市場に供給できるかがカギとなります。

私は国産のイカを担当していますが、居酒屋のチェーン店という有力な販売先を持っています。このお客さまのおかげで、スルメイカの販売量が社内でもトップクラスを誇るのです。年末の当社の営業最終日に店舗を訪れ、イカ刺を注文して食べてみたのですが、自分が担当しているという点を差し引いても美味しくて、自分の仕事をリアルに感じられました。

先程もお話した通り、イカはニーズが高いので、商品の買付けでは企業間競争だけでなく、社内でも競争状態。そんな時の先輩社員の判断の速さ、スピード感を持った動きを、ぜひ見習いたいと思っています。幸い当社は、東北や北海道の産地の値動きや品質を日々確認しながら直接入札して仕入れることができるのが強み。私も勉強して少しずつ相場が分かるようになってきましたが、リアルに動きを追う面白さと同時に、厳しさも感じています。

入社1年目の7月、連日のように商談をし、初めて受注できた時の喜びは、今でも忘れられません。今後もこうした粘りを発揮し、先輩のいない市場の開拓にもチャレンジして、「この仕事ならあなたに任せよう」と言われる存在になりたいと思っています。そして、お客さまや仕入れ先との円滑なコミュニケーションを心がけて、早く独り立ちしたいですね。
水産系の大学出身者は、やはり同じ水産業界で働いていることが多く、同級生が頑張っている姿を見たときには、“自分も負けられない、頑張らなくては”という思いがますます強くなります。

学生の方へメッセージ

当社は今年で創業118年、設立70年を迎えます。当社の特徴は、老舗でありながらも型にはまっておらず、常に新しいことに挑戦しているところですね。営業には決まりきったマニュアルといったものがなく、「アイデアをカタチにしてみよう」が基本精神。そのため、30代前半の若手社員が多数活躍しており、それぞれが自分の目標に向かって働いております。また、商社でありながらメーカーとしての側面も持っており、さまざまな事業を展開しているところも当社の特徴のひとつ。買い付けから販売までの全ての業務に携わることができるので、活躍できるフィールドは無限にあるでしょう。また営業成績だけではなく、仕事への取り組み方など、プロセスをしっかり評価する体制となっており、自分の個性や考え方を生かして働くことができます。

当社の魅力は、社員同士の仲が良くアットホームな社風。部署や事業所を超えた交流も盛んで、出張などの際は連れ立って食事に行くこともしばしば。面倒見の良い社員が多いため、専門的な知識がなくてもスムーズに職場に馴染めると思います。また、福利厚生の充実で長く働ける環境も魅力ですね。「チャレンジしたい」という気持ちをお持ちの学生の皆さん、当社で存分に活躍してください!(総務部長)

PHOTO
辻野の魅力は、若手社員が生き生きと活躍していること。水産物への関わり方はさまざまですが、成長のスピードが早いことも、当社の特徴といえるでしょう。

マイナビ編集部から

1906年の創業以来100年以上水産業に携わり、安全な食品を食卓に提供している辻野。水産物の専門商社としてスタートし、水産原料から半製品、高次製品まで幅広い商品を取り扱う。現在は、水産品の素材を活かした「つじの」ブランドを手掛ける水産・食品事業、海外からの原料輸入と日本産の水産物の輸出を手掛ける貿易事業、独自のネットワークによるサプライチェーンを構築している低温物流事業と、多彩な事業活動を展開している。

辻野の強みは、何といっても直接原料の調達ができ、加工から販売まで一貫して自社で展開できる点にある。海外でも調達を行い、協力工場で加工して国内に商品を入れるなど、グローバルに事業展開をしていることも大きな強みだ。

長きにわたって継続的に成長しつづけられたのは、同社が一人ひとりの社員を大切にし、水産のプロフェッショナルとして成長を促してきたからにほかならない。新人社員であっても、向上心や挑戦意欲があれば、大きなチャンスを与えてくれる。今回取材した3名は、仕事のキャリアで得られたもの、さらに今後挑戦したいことについて語ってくれたが、その内容は非常に説得力のあるものだった。
また同社は、世代や役職に関係ないフラットな社風が特徴だ。社員全員が「水産業界に辻野あり」の想いを持ち、自分の力を試し、成長していこうと考える。自己成長意欲のある人材にとって、同社は非常に良い就職の選択肢といえよう。

PHOTO
スピーディで正確な状況判断が水産ビジネスではモノを言います。仕入れにも、販売にもアクティブ。だから、自然と社内には活気が生まれてきます。

トップへ

  1. トップ
  2. (株)辻野の取材情報