最終更新日:2025/4/4

中央労働金庫(中央ろうきん)

  • 正社員

業種

  • 信用金庫・労働金庫・信用組合
  • 政府系・系統金融機関
  • 銀行(地銀)
  • 共済
  • 証券

基本情報

本社
東京都

取材情報

事業について伝えたい

非営利の金融機関で、働く仲間のために働く

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お客さまも仲間。金融のプロとして、働く仲間を支えています

入庫後は支店で事務部門・融資部門・渉外部門を7年間担当。その後、総務人事部へ異動し、以来、採用担当として次世代を担う人材を発掘している石渡さんに、中央労働金庫の魅力を語っていただいた。

■総務人事部/石渡 央睦さん(2014年入庫)

「人と社会を支える仕事」を探して企業研究を行うなか、中央労働金庫(以下、中央ろうきん)を見つけた。法人ではなく働く「個人」を支える事業内容と、仲間を思いやる優しい職員たちの人柄や風土に惹かれて入庫。お客さまも職員も、仲間とは全ての働く人々だ。仲間の夢と共感を創造するために、仲間の力を借りながら金融のプロフェッショナルになり、今は新しい仲間を増やすための採用活動に勤しんでいる。

石渡さんと中央ろうきん

働く仲間同士の助け合いというフラットな性格に惹かれたという石渡さん。「皆さんが想像する金融機関とは雰囲気が違います。優しい職員ばかりでチームワークも抜群です」
「人材こそ財産」という考えに基づき、長期的視点に立った人材育成を展開。「当金庫は部門全体で育てていく風土。上席や先輩がサポートしますので安心してください」
週末は家族と過ごす。「1歳半の子どもからは目が離せませんが、全力で向き合えます。働き方に無理がないので、平日の疲れは平日にリセットできるんです」

営利を目的とせず、働く人の生活を豊かにすることを第一の目的とした福祉金融機関です

労働金庫(以下、「ろうきん」)は、労働組合や生活協同組合で働く仲間同士が、お互いを助け合うために資金を出し合ってつくった協同組織の福祉金融機関です。一般の金融機関と異なる最大の特徴は、営利を目的とせず、働く人の生活を豊かにすることを第一の目的としている点でしょう。この設立目的と「働く人の夢と共感を創造する」という理念のもと、私たちは仲間であるお客さまのためにさまざまな金融サービスを提供しています。

例えば、私たちが行う融資一つを取ってみても、その99%は働く個人を対象としています。内容も生活資金の融資がその大半を占め、家を買うための住宅ローン、お子さまの教育のための教育ローン、自動車を買うためのカーライフローンなど、いずれも働く人の暮らしを豊かにすることを目的としたものばかりです。加えて、近年は新型コロナウイルスにより収入減少などの影響を受けた方に対し、当面の生活資金として「緊急生活応援ローン」のご融資を行い、福祉金融機関としての役割を果たしています。

また、続く原油価格高騰や物価上昇、金利上昇を受けて、家計の見直しを促すセミナーも積極的に開催しています。セミナーを受講後に、個別に相談にいらっしゃるお客さまも多いですね。ほかの金融機関でローンを借りているお客さまには借り換えをご提案するなどして、少しでも家計の負担が減るように一緒に考えています。

ご相談を受ける際は、基本的には渉外担当者が直接お客さまの職場まで足を運び、対面でお客さまとしっかり向き合うことを大切にしています。ただ、コロナ禍以降はテレワークのお客さまが増えるなど、お客さまの働き方が大きく変わり、対面でお会いすることがなかなか難しくなったため、負担のない形でご相談いただけるようにチャネルを増やしました。Web会議ツールを用いたオンライン相談を本格化し、新たな相談チャネルとしてコンタクトセンターを開設。平日は19時まで、土日も相談を受け付けているため、使い勝手が良いと大変好評を頂いています。

「働く人のベスト金融アドバイザー」に、金庫全体で育成します

このようにお客さまに貢献する「働く人のベスト金融アドバイザー」を育てるために、教育体制もしっかり整えています。新入職員が配属されると、その教育を担当する新人育成チームを部門内に立ち上げ、チームの先輩職員たちが連携して皆さんの指導に当たるところからスタート。そして、先輩職員たちに見守られつつ、早い段階から多岐にわたる経験を積み重ねていきます。具体的には、5~6年をかけて「事務」「融資」「渉外」の3部門をジョブローテーションで全て経験。事務部門と融資部門の内勤業務を習得した後、お客様への提案活動を担当する渉外部門へ移ります。

その後のキャリアは人によってさまざまで、そのまま渉外部門で活躍する職員もいれば、渉外部門を2~3年担当した後に事務や融資の内部部門に戻る職員も、本部業務へ異動する職員もいます。本部業務に興味がある場合は「本部職員公募制度」を利用して自ら異動を希望することができます。私の場合は、7年間で3部門を経験。渉外部門が4年間と一番長く、支店も2つ経験しました。その後、現在の総務人事部に異動。明確に希望を出したわけではなかったのですが、人事に携わりたいと上席に度々伝えていたので、それが功を奏したのかもしれません。なぜ人事に興味があったかというと、金融知識が全くないところから、たくさんの先輩職員に育てていただいて成長できた経験を、次世代につなげていきたいと思ったからです。もちろん支店でも発信はできるかもしれませんが、本部のほうがより多くの人に発信できます。

部門が変わると仕事の内容がまるで変わってしまいますが、異動直後にはその部門の業務の全容について学ぶ業務系研修が用意されていますし、周りの先輩職員もしっかりサポートしますので安心してください。階層別研修もあり、入庫3年目、5年目、7年目のタイミングでも年次に応じた知識・スキルが身に付けられます。そのほか、自主参加型のアラカルト研修(資格対策講座)や、好きな時間に自己学習ができるオンデマンド教材、勉強会の動画配信など、金融知識の向上に向けた支援を数多く用意しており、職員たちは各々必要に応じて活用しています。

お客さまの人生にベストな提案を考え、喜んでいただけることが何よりのやりがいです

支店にいた頃は、お客さまの喜ぶ顔を見ることが一番のやりがいでした。「どんな提案をすれば目の前にいるお客さまに喜んでいただけるんだろう?」「お客さまのこれからの人生を考えたとき、何がベストな提案なんだろう?」ということを常に考えながら活動していました。自分の提案でお客さまに良い結果がもたらされ、喜んでいただけたときは感無量でしたね。

多重債務に陥っていたお客さまとのやり取りが印象に残っています。ある時、一般的な金融機関では恐らく対応できないほど、深刻な状況に陥ったお客さまがご相談に来られたことがありました。当金庫は活動の一環として多重債務防止にも取り組んでおり、お客さまの状況次第では支援できる場合があります。お客さまのお話を丁寧に伺っていくと、まだろうきんでサポートできる段階であると分かり、ろうきんのローンに借り換えをして返済の負担を下げる通常のスキームを提案しました。収入と支出を整理したところ、借り換えをしても同じ生活を続けていたら、また同じ状況になってしまう恐れがあったため、家計全体の見直しも依頼。それまでは収入を全額返済に回さなければならず、生活費を別の金融機関から借りたり、クレジットカードを使ったりという自転車操業の状態だったのです。削れる支出は削っていけるように面談を重ね、負のスパイラルから脱することのできるプランを綿密に立てていきました。

状況が徐々に改善されると積立の提案も行いました。少しの金額でもよいので積立をしておけば、もし将来再びお金が必要になったとき、新たに借り入れるのではなく、積立を崩すという選択をすることができますよね。私たちはよく「おせっかいな活動」という言い方をしますが、そこまで踏み込んでお客さまと向き合います。これは働く人のための福祉金融機関である「ろうきん」だからこそできるサポートです。ろうきんの仕事は、人々が喜びをもって共生できる社会の実現に貢献できる仕事。採用担当として、こうした理念や目的を発信し、共感していただける仲間をたくさん増やしていきたいと思っています。

学生の方へメッセージ

「大学で金融を学んでいなければなりませんか」とよく聞かれますが、大学で何を学んでいたかは問いません。私自身も文学部出身で、入庫後に知識・経験を身に付けていきました。金融知識以上に私たちが求めているのは、「働く人の夢と共感を創造する」という理念に共感していただけるかどうかです。皆さんを育て上げていく教育研修体制はしっかり整えていますので、「働く人を支えていきたい」という思いを持ち、ろうきんの仕事に興味がある方はぜひエントリーしていただきたいですね。

中央ろうきんの職員に期待される資質は、第一にチャレンジ精神です。チャレンジ精神というと、何か新しいプロジェクトを立ち上げるなど少し大きなイメージを持たれるかもしれませんが、そういうことではありません。日々できることを増やしていったり、何かを変えていこうという思いをもって日々の仕事に取り組んだり…それがお客さまへのサービス向上につながります。第二に、指示を待つのではなく、自ら課題を洗い出し、高い目的意識と責任感をもって、主体的に解決を図ることができる自律性です。立ち止まらず、自分でできることを探しに行く。常に自ら考え、前に進み続けられるような主体性のある人材が、金融業界全体が大きな変革期にある今、当金庫にも必要です。そして、協働意識です。中央ろうきんは共助の金融機関。職員同士もチームワークを大切に、助け合いながら業務に取り組んでいます。

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「学生時代と違って、社会人には主体性が求められます。初めは分からないことばかりだと思いますが、自ら考え、積極的に先輩に質問をして成長していきましょう」

マイナビ編集部から

労働組合や生活協同組合で働く仲間同士が、お互いを助け合うために資金を出し合ってつくった協同組織である労働金庫。営利を目的とせず、働く人とその家族の生活を豊かにするために設立された福祉金融機関だ。中央労働金庫(中央ろうきん)は首都圏の1都7県を事業エリアとして、バーチャル店舗を含む140店舗を展開。企業の労働組合や生活協同組合と連携しながら構成員にさまざまな金融サービスを提供している。

「金融機関とお客さま」ではなく「お客さまとは働く仲間同士」というフラットな関係性が、風土にも表れていると感じた取材だった。まず、金融機関に抱きがちな堅いイメージがない。スピード感やクリエイティブさを感じたのも、それゆえだろう。職員たちは「働く人のベスト金融アドバイザー」として常に「どうすればお客さまのためになるのか」を考え、そのための施策を実行しているが、その多くを現場レベルで決断しているのだ。もちろん本部から降りてくる施策もあるが、渉外担当の職員がお客さまとやり取りをするなかで必要だと思ったことは、上席がOKを出せばすぐに実行するのだという。昨今は特に経済状況が日々刻々と変化し、働く人のニーズもそれによって変化している。スピーディに決断し、対応しなければ、真のサポートはできない。個人も組織も、お客さまのために主体的に考え、最善の支援に挑む。中央ろうきんならではのやりがいを感じることができるだろう。

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中央ろうきんの本社オフィス。労働組合や生活協同組合から成る約12,000の団体会員を有し、400万人以上の団体構成員に金融サービスを提供している。
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