最終更新日:2025/5/1

丸水札幌中央水産(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 商社(食品・農林・水産)
  • 農林・水産
  • 食品

基本情報

本社
北海道

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

北海道が誇る水産品を安定供給。食を動かすダイナミズム

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奮闘中の2021年入社組3名が話す、丸水札幌中央水産のリアル

札幌市中央卸売市場とともに、65年。北海道の生鮮水産物を中心に、食の安定供給を担う若手社員3名のこれまでと今、目指す存在について伺った。

高橋 征雅さん(写真左)
営業本部 鮮魚二部 高級チーム

鈴木 大瑚さん(写真中央)
営業本部 企画部 企画デリカチーム

藤枝 茜さん(写真右)
営業本部 冷凍部 鮭鱒魚卵チーム

頑張れる理由

「上司はメンバーの気持ちの分かるすごい人。気苦労もないし、自分はオフ満喫度社内トップクラス。心も元気です」高橋さん
「歓声を浴びながらよさこいを踊る瞬間は最高。今の業務はデスクワーク中心のため、夜練習でリフレッシュしています」鈴木さん
「上司は人柄も良く、相談への対応も早い、お客様や社内からの信用も厚い人物です。部下には裁量を持たせ、ミスも責任をとる…すごい人が身近にいます」藤枝さん

《鮮魚・高級チーム/高橋さん》飛び込んだのは、1日数千万円動かす人もいる世界

◆入社理由
子どもの頃から海が好きで、海洋学を学び、海に繋がる仕事を選びました。さまざまなアルバイトを経験しましたが、カラダを動かして働くのが好きな自分には、当社が最適でした。

◆1年目
高級チームはホタテ・カニ・ボタンエビなど、年末に取り扱いが増える高級食材を担当します。毎朝市場で、集まったモノを品質順に並べて、セリや個別交渉を行い、売れたモノから仲卸さんへ引き渡します。

新人の仕事は、並べて運ぶ作業が中心です。大声が飛び交っていようとあれこれ思う暇もなく、時間が過ぎていきます。はじめは何をしているのか全くわかりませんでしたが、オフィスに帰れば、仕入先に電話をかけて獲れ高を確認している先輩がいて、交渉の駆け引きや相場の話、物流の話も見聞きします。

3~4カ月後には「こういう流れで市場は動くのか」「こういうしくみで、スーパーの店頭に並ぶのか」とわかるように。仲卸さんとストーブを囲み「今日の枝幸は船が出てるのか」と問われ、うまく答えられなかった経験も重ねながら慣れていきました。

◆2、3年目
2年目からカニ担当、3年目からはホッキ貝担当も任されました。
カニといっても、夏が旬の花咲ガニ、タラバガニなど種類や産地もさまざま。どこから、どの量を、いつ引っ張るのかなど、天候や獲れ高、品質、競合他社との兼ね合いで、価格が動き、売れ行きも変化します。はじめは5万や10万円も多いと思っていましたが、花咲ガニを1日2t~3t、100万円単位で動かしても「妥当」という感覚です。

◆嬉しいこと
想定より高値がついたと加工会社さんに喜んでいただけるときは嬉しいです。スーパーに行けば、自分が関わったモノが一目でわかり、「日々の食を支えている」という手応えも味わっています。「この質・サイズ・価格か」という目線で見るようになったことも、成長の一つです。

◆目指すもの
社内を見渡せば、尊敬する上司や先輩が多くいます。メンバーの気持ちがわかる人、雑用も率先して行う人、年末には1日数千万円を動かすという領域にいる人。自分も、メンバーの気持ちがわかる存在になって、より大きな数字を動かしたいです。

《企画デリカチーム/鈴木さん》横浜のホテルのバイキングにも、北海道の味をお届け!

◆入社理由
大学時代にハマった“よさこい”と仕事を両立したいと考えて、12時終業の当社を志望しました。道外出身なんですが、北海道の大学時代、小樽や函館で食べた海鮮がとても美味しく、北海道の魚に関わる仕事に興味も湧きました。

◆1、2年目
近海チームは、鮭や魚卵、たこ、昆布などを扱います。新人の市場での仕事は、昆布や貝の水を変える、氷をつけるなどの販売前の準備作業がメイン。わかめの育ち方を学ぶところから始めて、2年目には、昆布・めかぶ・わかめなどを扱う海藻担当を任されました。
自由度も高いため、自分なりの工夫もありました。たとえば、すり身の定番は1kgサイズですが、販路の広がりを期待して、300gや500gサイズの投入を決断。結果には結びつきませんでしたが、「やりたいこと、よくわかるよ」と買ってくれた仲卸さんの言葉は嬉しかったです。取り組みが伝わることも感じました。

◆3年目
企画デリカチームは市場での販売のない8時~16時半勤務の部署で、量販店やコンビニ、飲食店やホテルなどのニーズに合わせて商品を提供します。

現在、北海道大手のスーパーマーケットを担当し、寿司ネタ、総菜弁当の鮭の切り身などをご提供しています。商品企画の提案にも挑戦していますが、まだ成果は出ていません。バイヤーさんの目線、売場や消費者の動向を学びながら、自分の企画商品を世に出せるよう、挑戦を続けます。

◆嬉しい気づき
企画デリカではじめに任されたのが、横浜のとあるホテルからのご依頼です。北海道の鹿肉を原料に、道内で加工して、「北海道産鹿肉シュウマイ」として朝食バイキングで提供するというものでした。どんな商品でも扱えるし、加工もできるし、道内外の販売先に提案できる。「こんなこともできるのか」と驚くとともに、可能性の大きさを実感しました。

◆目指すもの
東京、沖縄、タイへと飛び回っている上司です。加工工場の視察や商談など目的はさまざまですが、出張先で新しいモノを見つけて、また新しい販路や商材を展開していくため、活動の勢いは止まりません。自分もそんなチャレンジをしながら、北海道の海産や食材を広めていきたいと考えるようになりました。よさこいも最終ブロック進出が目標です。オンとオフともに高みを目指します!

《冷凍・鮭鱒魚卵チーム/藤枝さん》大変さを充実感が凌駕する。その特別な手応えを求めて

◆入社理由
北海道に憧れて、網走で4年間大学生活を送りました。アルバイトはホタテ養殖の浜作業で、早朝の水仕事は大変でした。だからこそ、学生同士の連帯感と一体感は特別で、充実感がありました。人手不足・後継者不足で学生に頼るしかない実態も知り、漁業を元気にしたいと当社に飛び込んだのです。

◆ちなみに
朝3時半出社という環境については、むしろ「午後は遊べる!」と思って入社しましたが、実際は家でまったり過ごしています。その分、休暇は温泉や帰省にフル活用。5営業日連続で休める制度を利用して、今年は9連休で大阪へ旅行予定です。

◆1年目
鮭鱒魚卵チームは、鮭、トラウトサーモン、イクラなどの冷凍品を扱います。セリはなく個別交渉のため、私の仕事は、市場の冷凍冷蔵庫から商品を出して仲卸さんにお渡しする作業がメインでした。

市場は慌ただしい雰囲気で、高圧的な物言いも日常です。もちろん、反省すべき点は反省するのですが、全く悪くなくても、謝る場面もあります。悩みながらも、同期や同僚にグチを言ってストレス解消。その場だけでサッパリ流す方も多いため、「気にしても仕方ない」という耐性をつけていきました。

◆2、3年目
鮭の担当になり、仕入先とのやりとりも任されました。鮭といっても、紅鮭、銀鮭、トラウトサーモン、秋鮭など、産地も国内外で、もちろん品質やタイミングで相場は変動します。そこにかかわる失敗をしたこともありました。原因は、私がふたを開けて中身を確認するという基本をせずに、提示価格で通したため。上司はすぐに、いかに損失が出ないようにするかを行動で見せてくれました。型にはめずに自由に挑戦させるすごい人なのですが、たとえミスしても責任をとる、とても心強い存在です。

◆嬉しいこと
全国的に品薄の商品を探すことができたとき、仲卸さんからの「ありがとう」をいただけることです。価格を融通してくれるなど、仕入先からの信用も嬉しいです。成長して、貢献できることを増やしたいと考えています。

◆目指すもの
現在、私が取り扱うのは既存商品です。たとえば切り身にしても、形状やサイズも加工工場に依頼でき、袋や箱のデザインも裁量権があります。知識と経験を身につけ、オリジナル商品を企画して、新しい商流を自分の手でつくるため、挑戦を続けます!

学生の方へメッセージ

私も新卒入社で、鮭鱒魚卵チームに5年在籍しました。みなさんとお会いする際には、経験や会社のこともお伝えしますので、なんでもご質問ください。もちろん、ネガティブな情報も正直にお伝えします。なぜなら、良い面・悪い面の情報を踏まえて、大切な就職を考えてほしいですし、みなさんを、ともに会社を変えていく仲間としてお迎えしたいからです。

●裁量の大きさは大きな魅力です。
早く大きく任せる当社。2年目でも、自分の考えで100万円規模のモノを動かす、そんな挑戦が可能です。中堅になると、北海道産のブリのない時代に、ブリに目をつけて、今では千万円単位の商流に…そんなエピソードを持つ人材も活躍しています。異次元なスケールを楽しめる、面白い環境にあります。

●課題もあります。
業務効率化の推進、続けがいのある環境整備、そして時代に合わせた事業環境へ。当社は変化のときを迎えています。65年を迎える歴史と実績があるため、変えていくには、コミュニケーションと粘り強さが必要です。これもまた、課題かもしれませんね。

現在、eスポーツやスノボなどの趣味で繋がるサークル活動や、20代の人材が会社について意見交換したりするコミュニティがあり、部署を超えた繋がりも楽しめます。「仲間と一体となって次代をつくる」。そう考えていただけたらとても嬉しく思います。みなさんとお会いできる日を楽しみにしています!

人事部 石原 一平

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「オフはサッカーのコーチや試合の審判をしています。筋トレにハマる人、インドアな人、オフの過ごし方も個性もさまざまで、当社は“人”も魅力の一つです」石原さん

マイナビ編集部から

1960年、札幌市中央卸売市場開業に合わせて設立されて以来、北海道の生鮮水産物を中心に、食料品の安定供給に貢献。ちなみに、従業員134名にして年商513億円(2023年3月期)という数字も驚異。営業一人ひとりが挑戦する領域の広さがうかがえる。

取材で伝わってきたのは、「ネガティブな情報も正直に伝えたい」という人材に向き合う公平さだ。「就職活動では、プラス・マイナス両面を見て判断するという基準を持つことも大切。企業研究を進めるときには、ぜひ判断の基準にしてほしい」。人事部の石原さんからはそんな言葉も飛び出す。入社後も、配属先だけでなく人事部も社員の相談にのりながら、キャリアを支えていく心強い体制も魅力である。

働きやすい環境整備も着々と進めている。たとえば、毎月1回有給休暇を取得する「ディライト休暇」の取得率は70%。100%を目標に推進中だ。また、「リフレッシュ休暇」は1年目には連続3営業日、2年目以降は毎年連続5営業日を取得する制度で、社員の方々は、通常の休日と組み合わせていかに長く休むかを工夫されているとか。元々、道外出身者も多いため、帰省や旅行などに活用されているそうだ。制度を形骸化させていない実効性も嬉しいポイントだと感じられる。

一人ひとりの顔が見える大きすぎない組織、かつ閉塞感のない小さすぎない組織。意見や提案もしやすくて会社の変化・改善にも関われる、そんな挑戦ができる環境も貴重である。

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リフレッシュ休暇は連続5営業日(1年目は連続3営業日)休める制度。休日と併せ7、8連休にする人も多い。社員食堂は1日2食、朝昼食を楽しめる。

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