最終更新日:2025/7/25

(株)オーテック【東証スタンダード市場上場】

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 設備工事・設備設計
  • 半導体・電子・電気機器
  • 機械
  • 建材・エクステリア
  • 環境・リサイクル

基本情報

本社
東京都

取材情報

研修・教育について伝えたい

経験ゼロからのスタート。1年間にわたる新人研修で見えたプロフェッショナルへの道

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2人の若手の仕事最前線

建物の空調設備の工事で確かな実績を残しているオーテック。技術系社員には工学系のみならず、文系や理系の他学部出身者の姿も見受けられる。充実の研修制度を軸に2人の若手の成長を追いかけてみた。

■K.N.さん(2020年入社)
環境システム事業部 東京支店 工事部 工事三課
理学部数物科学科卒業

■S.R.さん(2020年入社)
環境システム事業部 東関東支店 技術部 工事課
現代政策学部社会経済システム学科卒業

先輩の横顔

基本的に土日は休み。土曜出勤があっても別日に代休が取れるので、オフの時間も確保しやすいと話すK.N.さん。休日に料理の作り置きをするのが習慣だという。
S.R.さんは社内外のさまざまな人とコミュニケーションを取りながら単独で複数の案件に携わっている。休日は友人と遊びに出かけるなど、充実した時間を過ごしている。
工事課で施工管理に携わる二人。どちらも工学系学科出身ではないが、入社してから一歩ずつステップアップを遂げてきた。

【K.N.さん】座学と実習の繰り返しで、多くの物事を吸収できた

大学で私が専攻していたのは物理学でしたが、就職を考えたときに業界は決めることなく、さまざまな企業を見ながら自分に合っている場所を探していました。オーテックに関しては就職活動サイトで発見。空調まわりの技術というのが面白く感じて、試しに説明会に参加してみました。モノづくりというと物理系の学生はシステムエンジニアを思い描きますが、当社の場合、具体的に存在しているモノを作り、メンテナンスしている点に興味を持ちました。さらには福利厚生制度も整っており、生活面も安心できることが後押しとなって入社を決めました。

技術系の部署に配属される新人は、基本的には1年間にわたる研修を受けていくことになります。座学と実習を交互に繰り返していくことで、知識定着を目指しているのがその特色。最初の3カ月ほどは座学で空調や電気をテーマにした学びを繰り返しました。電気に関しては大学でも学んだだけに理解できる部分も多かったのですが、空調自動制御の仕組みや空気の流れなどに関しては専門外でしたから、研修を通してじっくりと身に付けることができました。

支店研修に関しては、最初は東京支店、2回目は中部支店で経験。そのおかげで別角度の見方を知ることができ、大きな収穫となりました。どちらの支店でもOJT担当の先輩が面倒見よくサポートしてくれて「何でも聞いていいよ」と気さくに接してくれ、気になることをためらわずに質問できたので、実践的な知識をしっかりと吸収することができました。

東京支店の一員となってからは、工事を担当する施工管理者としていくつかの物件に関わっています。お客さまとの打ち合わせ、協力会社への指示出しなども行いながら、少しずつできることを増やしていきました。

次第に工事の難易度も上がり、直近ではジム施設の改修工事において、空調自動制御設備にも触れています。必要な機器も工事の手順も今までとはガラリと異なり、関わる人の数もかなり増えたのが難しいところ。図面どおりにいかない場面にも遭遇していますが、今も上司がしっかりと支えてくれるのが心強いですね。次第に工事が形になり、完成に向かっていく様子を間近に見られるのがやりがいにつながっています。

【S.R.さん】文系出身者から工事担当へ。前向きな気持ちで挑戦しつづける

大学時代は法律と経済について学び、当初は公務員を目指していました。途中から民間企業に視野を広げたところ、空調設備を通して普段の生活を支えている当社の存在を知りました。工事会社の技術系職種は、私にとっては全くの異分野。しかし、研修が充実している会社だと聞き、一から勉強をして成長ができる点に安心感を覚えました。また、25歳までは家賃の95%が補助されたり、資格手当も手厚いなど、福利厚生面にも光るものがあったのが決め手となり、当社で頑張っていくことに決めました。

1年間にわたる新人研修では、まずは約3カ月間にわたる座学での学習からスタート。業界の大枠や設備の基礎に関して学びましたが、私自身、全く関わってこなかった分野だけに頭に入りにくいところがありました。それでも先輩が初心者の私でもわかるように丁寧に説明してくれましたし、共に学ぶ理系の同期に質問したりして、一歩ずつ前に進んでいきました。

その後は中部支店での実務を経験。技術課と工事課の両方の実習を通して、座学で学んだ知識が実践の中でどのように使われているのかを確認することができました。さらには再び本部での座学で研修を受け、年度末には東京支店での実習がスタート。何度も学び直すことで新たに気付く部分が多々あり、非常に充実した時間を過ごすことができました。まだまだ不安はあったものの、何も知らなかった頃よりははるかに視野が広がったという手応えも得られました。

東関東支店に配属になってからは、工事課の一員として空調自動制御システムの更新工事を担当し、図面を作成して、資料をまとめ上げ、現場で働く協力会社をまとめていくというプロセスを一人で進めました。さすがに最初は戸惑ってしまうことも多々ありましたが、上司に連絡すれば的確にサポートしてくれたおかげで、何とか現場を形にすることができました。自分の考えた図面が現実のものとして形になるというのは達成感が大きく、仕事をしていく上での励みとなりました。

最近は運送会社の事務所棟や倉庫の設備更新工事を手掛けています。空調設備機器のスイッチ配線工事、受水槽まわりの工事、倉庫内の大型空調ファンの交換などが合わさった大規模な設備に絡む自動制御工事なだけに、気を付ける物事は山積みです。今も苦労の連続ですが、自分が関わったモノが形になる喜びがあるからこそ、前を向いて頑張っていられるのだと思っています。

未経験者だった2人の先輩の目指す未来は?

【K.N.さん】1年間の新人研修を経て現場を任されるようになったとはいえ、まだまだ未熟なところばかり。今なお、わからない物事が発生したら上司に助けてもらっているのが現状です。今後、より深いところまで一人で任せてもらえるように、自分で判断できる場面を増やしていくべく、さらなる自己研鑽を重ねていくつもりです。経験年数などの取得要件が満たされれば、管工事施工管理技士などの資格の取得も積極的に進めていきたいですね。将来は今のレベルでは見られないような大規模現場に携わり、責任ある役割を担えるようになりたいと夢描いています。

まだまだ少数派ですが、建築業界にも女性の姿が増えてきました。今の現場でも女性用の更衣室や休憩室が備えられており、他の工程で作業している女性の顔も見受けられます。自分が関わっている現場が少しずつ形になり、完成の日を迎えた瞬間のやりがいを、ぜひ多くの人たちに味わってもらいたいですね。

【S.R.さん】工事課の一員となってから約3年の時間が経ちましたが、今も足りないことの方が多く、一人前と呼ばれるまでには少なくとも10年くらいのキャリアが必要になりそうです。これからは工事に関わるさまざまな技術を身に付けていくとともに、管工事施工管理技士や計装士といった資格取得にも挑みながら自分を高めていきたいと思っています。将来は複雑な自動制御システムなどが導入されている大規模施設や病院などの工事を担当して、私が責任ある立場を担いたいですね。設備の維持管理に関して深く入り込む必要のある技術課でも活躍してみたいという希望を持っています。

資格に関していえば、第二種電気工事士は1年目の新人研修時に取得済み。配属後も定期的に同期が集まって研修を受けるなど、学びの場が数多く用意されています。研修で同期に話を聞くとそれぞれが大きく成長しているのがわかり、私も負けていられないと大きな刺激を受けています。

学生の方へメッセージ

【K.N.さん】工事に関わるこの仕事に興味を持てるのであれば、さまざまな背景の人を歓迎したいと思います。確かに建設は専門性が問われる世界ではあるものの、私のように異ジャンルから入社している人も少なくありません。学部学科を問わずに可能性を広げられる会社ですので、安心して挑戦してほしいですね。
就職活動を振り返ってみると、私は建設業界に絞って企業選びをしていたわけではなく、幅広く見ていたなかで当社と出会うことができました。自分を限定することなく、世の中にある多様な企業に視野を広げていくと、可能性が広がっていくと思います。

【S.R.さん】就職活動中に出会った目の前の企業で働いたときに、自分がどのように成長しているのか。その点を具体的にイメージして会社を探していきましょう。建設業界に位置する当社では、文系出身者でもしっかりと成長できる環境が整っています。建設への興味を持っていれば、仕事を通じて能動的に成長を遂げられるはずです。
もう一つ、大事になってくるのは交渉力。工事課の施工管理者は、お客さまや協力会社との意見を調整していく立場でもありますので、粘り強くコミュニケーションをとって、関係者との意見が一致する落としどころを探していく役割を担っているということは覚えておいてほしいですね。

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若手社員たちにもどんどんチャンスを提供し、各自の成長を促している。1年間にわたる研修も用意されているから、経験ゼロからでも大きく羽ばたくことができるだろう。

マイナビ編集部から

今回の取材を通して2人の先輩も語ってくれたが、オーテックの技術系の新入社員は、入社後1年間にわたる長期的な研修を受講していくことになる。大きく分けて座学での本部研修と現場実習研修があり、それぞれを複数回、交互に体験しながら専門性を体系的に身に付けていく。

2019年からこのスタイルの新人研修を採用したそうだが、おかげで社員たちの専門性が深まり、若手たちもしっかりと理解しながら仕事を進められるようになったという。一人ひとりの仕事の質が向上したのはもちろん、離職率の低減にも大きな効果を生んでいるそうだ。配属後もOJTや資格取得のための勉強会、通信教育受講費用のバックアップなども行って、継続的な成長を支援しているのも心強いところだろう。

福利厚生面も充実。例えば、家賃補助に関しては、上限はあるものの、25歳までは95%、30歳までは80%を会社がサポートしてくれるおかげで、立地条件のいい場所にも格安で住みつづけることができる。また現場や建物用途によっては土曜日出勤となる場合もあるが、完全週休二日制を取っている。休日出勤はゼロではないものの、代休を取るよう促している。退職金制度、持株会、財形貯蓄制度など、お金の面でもサポート。この会社ならば不安を感じることなく、思い切り自己成長に軸足を置くことができるだろう。

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東京は江東区東陽に本社を構えるオーテック。近くには研修用の施設であるイノベーションプラザもあり、社員の学びたい気持ちにとことん応えている。

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