最終更新日:2024/7/17

(株)キナン

業種

  • リース・レンタル
  • 商社(機械・プラント・環境)
  • レジャーサービス
  • 検査・整備・メンテナンス

基本情報

本社
大阪府、和歌山県

取材情報

記事で読む社会科見学

SDGs?キナンは昔から「使い捨てない」ビジネスで社会に貢献しています

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ドームライブも生活インフラも。関わるフィールドは幅広い!

有名アーティストのドームライブから生活になくてはならない水道・電気・ガス、道路や河川も。「当たり前」の毎日と幸せを支えるキナンって、どんな会社?先輩たちの仕事を通して、その魅力を知ってください。

◆森西 洋之さん
2016年入社/九州解体事業部 所長

◆末次 美斗さん
2012年入社/うきは営業所 所長

◆石田 瑞樹さん
2021年入社/福岡営業所

「楽しいな!」と思う瞬間は?

着工時や終了時に「キナンでよかった」とお客様から言っていただけたとき。この一言だけで前向きになれます。なかなか言ってもえらないからこそうれしいんです(森西さん)
出張先でおいしいものを食べること。ラーメンが好きで、いいお店を見つけたらお客様にもお教えします。仕事以外でもお客様の役に立つのがキナンのスタイルです(末次さん)
お客様とのコミュニケーションも楽しいですが、同僚と気楽な会話をしているときが一番リラックスしますね。先輩の経験談を聞けるのも、すごく参考になります(石田さん)

福岡の再開発事業「天神ビッグバン」も!巨大なクワガタのような解体用重機を現場に提供しています

キナンは土木や建設の現場に建機・重機をレンタルしています。何かを造るときに必要なものを提供しているわけですが、私が所長を務める解体事業部はその名の通り、建物を解体する重機を担当。油圧ショベルも建設用と違いちょっと特殊で、腕が21mもあります。マンションの7階に届く高さですね。
重機の先端のアタッチメントを変えることにより、さまざまな作業に対応できます。たとえばクワガタの頭のようなアタッチメントをつけてコンクリートをガッと挟み込んだり、強力なカッターで鉄骨を切ることもできるんですよ。

福岡市の中心部、天神地区では「天神ビッグバン」という再開発事業が進められています。メイン通りの商業ビルの解体工事では、当社が提供した重機が活躍。第1期工事が終わり、立派なビルが完成しました。
解体用重機のレンタルを専門的に扱う会社は全国的にも少ないので、遠方のお客様から問い合わせをいただくこともあります。機械の運用やメンテナンスのノウハウを得るのは簡単ではないので、だれもがすぐに参入できる世界ではないのです。キナンの場合、50~60種類というラインナップの多さも自慢で西日本では5本の指に入ります。
私は入社以来ずっと解体事業部。1年目のとき、提供した重機が動かなくなるというトラブルがあり、お客様からお叱りを受けました。現場は福岡空港のターミナル。今もよく覚えています。解体という作業の性格上、機械の損耗が激しく、故障の確率も高まります。納品して終わりでなく、不確定要素も考慮しての提案とアフターフォローがこの仕事には求められるんです。

お客様や同業他社だけでなく、社内でも頼りにされることが多いのも解体事業部の特徴ですね。基本は九州~山口が営業エリアですが、本社のある和歌山まで運んだこともあります。
いつも心がけているのは、フロントや整備士と情報を共有し、迅速に初動を起こすこと。その取り組みを積み重ね、「解体用重機のレンタルでは日本一!」と胸を張って言えるほどの事業部にしていくのがこれからの目標です。
一つひとつの機械やアタッチメントはシンプルですが、組み合わせることでいろんな作業をこなすことができる解体重機。キナンはつくるだけでなく「解体する」機械の提供を通して、まちづくりに貢献していることを知っていただけたらうれしいです。
(森西さん)

PayPayドームで開催された、超有名アーティストのライブ。その現場に高所作業車を提供したのがキナンです

学生時代、温浴施設『アマンディ』でアルバイトをしているとき、運営会社がキナンであることを知りました。会長がとても魅力的な方で、興味を持ったんです。まさかその会社に就職するとは夢にも思っていなかったけど(笑)。一緒にアルバイトをしていた田中くんに誘われて、気楽な気持ちで面接を受けて入社。最初はなんとなくやっていたのですが、同期や先輩、フロントの方々がしっかりされていて、人間的にも尊敬できる人ばかり。そんな人たちに囲まれているうちに、「自分もそうなりたい」と刺激されました。一緒に入社した田中くんにも負けたくないなと意識していましたね。

そんな私が入社11年で所長に昇格(田中くんも同時に昇格)。その場その場で自分がすべきことを考えながら、実績を積み上げてきたことが評価されたのでしょう。
どんなにがんばっても褒めてくれない、厳格な所長の元にいたこともあります。橋梁点検車を販売し、大きな契約を決めたとき、その所長が「ようやった!」と褒めてくれたときはうれしかったですね。実は買ってくださったお客様にも、よく怒られていたんですよ。時間を守れなかったりして。それでも、何度も通ううちに「一緒にやっていこう」とこっちを向いてくれました。失敗をプラスに変えることができてよかったと思っています。

さまざまな現場に重機を提供しているキナンですが、とくに印象的に残っているのはPayPayドームの仕事です。超大物アーティストのライブで、大型の高所作業車が必要になりました。モニターや照明などの設置に使うためです。「こういうところで役に立っているんだ」と実感しながら、高所作業車の搬入から撤収までの作業を見ていました。
油圧ショベルをはじめ、キナンは多種多様な建機を保有しています。それらがどんどんバージョンアップしていくので、ついていくのが大変。でもそれも楽しく、知識や経験値がレベルアップしていく喜びを感じます。
ICTに精通した専門チームとタッグを組んで、お客様に提案することもあります。建機もデジタル化が進み、設定通りにムラなく掘り進めることができるようになってきています。
そうした知識をもっと身につけて、所長として営業所のメンバーに目を配っていきたい。「末次がいたら大丈夫」という域にまで達したいです。
(末次さん)

国内有数のラインナップを誇る建機レンタル会社。ご用意できない機種はないので、自信を持って提案します

建機レンタルの営業がどんな仕事をしているのか、簡単にご紹介します。私の場合、出社してメールの確認や来社されるお客様に対応し、事務仕事が終わったら営業に出発。前週のうちに1週間分のスケジュールを決めておき、お客様である建設会社や工事会社を回ります。
業界での知名度は高いですが、まだお取引いただいていないところも多いので新規営業もどんどんやりますよ。
「なぜ、そのレンタル会社を選ばれたのですか?」とか、「次の現場のご予定は?」とお聞きして、当社ならより良いサービスを提供できることをアピールするんです。

キナンは国内でも有数のラインナップを誇る建機レンタル会社ですから、どんなご相談にも対応できます。ホントですよ!たとえば屈伸式の高所作業車。屈伸式は直進式とちがい、ひさしやシェードなどを避けての作業が楽にできます。
電柱の穴を掘る穴掘建柱車『ポールマスター』シリーズを保有しているレンタル会社は、福岡でもごくわずか。先端のドリルでグイグイ穴を掘っていく機械ですが、同業者から「貸して」と頼まれることもあります。「キナンさんがあって助かる」と喜んでくださって、役に立てていると実感できます。

入社3年目の2023年は、うれしい出来事がありました。1年目からコツコツ通い続けた大手電気工事会社から、契約をいただけたんです!なかなか会えなかったご担当の方に会うことができ、提案にこぎつけることができました。すでに他社でレンタルをされていましたが、「同じ金額で提供できます!」と二つ返事で興奮気味に即答(笑)。価格設定は重要なので、本来は上長に事前に相談すべきです。でも、上長は「OK!」と言って褒めてくれました。それもうれしかったことの一つです。

私は高いところから景色を眺めるのが好きで、入社研修で高所作業車に乗せてもらったときは感動しました。みなさんもぜひ、この気持ちよさを体験してください。
ほかにもキナンには、橋の下に潜って作業ができる橋梁点検車『BTシリーズ』などもあります。ただ、先輩のように橋の図面を見て「この寸法の●●が提案できる」とすぐに判断できません。図面を見てもさっぱりわからないので勉強が必要ですね。
仕事を通して、まちづくりや地域の活性化に貢献できるのがキナンの魅力。そのためにも、もっと経験を積んでいきたいです。
(石田さん)

企業研究のポイント

工事現場で大きなクレーンや油圧ショベルが稼働している姿を見たことがある方は多いでしょう。キナンはこうした建機・重機を、建設会社や工事会社にレンタルしています。

クレーンやショベルや高所作業車などの機械、特殊車両はレンタルが主流で、70%がレンタル、残り30%が建設会社による自社保有です(日本建設機械レンタル協会調べ)。
レンタルなら「必要なもの」を「必要なとき」に「必要な分だけ」使うことができて便利ですよね。一台の機械を長く大切に使うので地球にもやさしい。国連でSDGsが採択されるずっと以前から、キナンはこのビジネスを展開。建設機械のデジタル化にもいち早くと取り組むなど、常に最先端を走っています。

全世界が注目した国際的なスポーツイベントやリニア新幹線などのビッグプロジェクトはもちろん、電気・ガス・水道など命に関わるインフラの整備にも深く関わっている私たち。当たり前の日常を支えている、なくてはならない存在です。当社の活躍ぶりはTV番組でも紹介されました。Youtubeでも公開されているので、ぜひご覧になってください。
自社のアピールについ力が入ってしまいましたが(笑)、キナンについて調べると、建設業と一口にいってもいろんな業種があるということがわかり、ものの見方が変わりますよ。せっかくの企業研究ですから、視野を広く持っていろんな企業を見てみませんか?
(総務部 次長/堺 繁樹)

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営業も整備も、自分らしさを発揮できるのがキナン。これからは女性の活躍が増えそう。岩を砕く『クラッシャー』に驚き、興味が湧いたと話すのは南大阪営業所の吉村さん。

マイナビ編集部から

建設業界で働く女性が増えたといっても、まだまだ少数派。キナンも状況は同じだが、変化が起き始めているという。
2022年に続き、2023年も女性社員が新卒入社。役員も誕生した。レンタル受付・段取りを担うオフィスフロント職も新設され、フィールドが拡大。営業として活躍するチャンスもある。
働き方改革にも熱心で、この5年で休日は105日から116日に。さらなるワークライフバランスの充実に取り組んでいる。物価高騰の中で生活が安定するよう、基本給の引き上げも年2回実施。入社2年目の平均年収は400万円となった。

マーケティングに力を入れている同社では、公式キャラクター兼宣伝部長として『キワン兄(きわんにい)』をデビューさせた。サングラスをかけた個性強めのキャラクターは十分過ぎるほどのインパクト。「キワン兄、これについてはどうお考えですか?」とインタビューしたくなった。

ミャンマーに続いてタイに拠点を開設し、海外事業を活発化。国内でも新規出店を模索している。コロナの渦中でも業績は順調で、2022年度も過去最高売上&利益を達成した。
そんな会社の勢いが、社員の皆さんにも伝わっているのだろう。先輩たちがどの問いかけにも前向きに答えてくださるので、取材は非常に楽しかった。
チャレンジの一方で社員を大切に育て、お客様に全力でサービスを提供しようという思いだけは譲らない。そんな頑固な一面にも魅力を感じる。

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働きやすい環境づくりに取り組むキナン。2022年に新しくなった福岡営業所は、おしゃれなカフェのよう。他の営業所も順次、機能的で快適な職場にリニューアルを施す。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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