最終更新日:2025/4/25

旭イノベックス(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 金属製品
  • 建設
  • 設備工事・設備設計

基本情報

本社
北海道

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

技術を通して、安心安全な社会づくりに貢献

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若手とベテランが、旭イノベックスで働く魅力を語る!

社会に役立つさまざまなモノづくりを手がける旭イノベックス。そこで働く社員は、日々どんな喜びを見出して仕事に向き合っているのか。 2名の若手と部長、それぞれの立場から語っていただいた。

■大槻 義則(1989年入社)
 設計部部長

■篠島 礼(2021年入社/理工学部機械専攻卒)
 設計部

■鎌倉 直也(2022年入社/工学部社会環境工学科卒)
 設計部

先輩たちのオフタイム

【大槻さん】休日の午前中は、近場の日帰り温泉でゆっくり過ごしたり、自分でパスタを調理したり。なかでも、和風スープパスタやトマトソースパスタが得意だとか。
【篠島さん】10年以上空手を続け、全国大会出場の経験あり。現在の楽しみはスノーボード。また、邦ロックが好きで、ライブにもしばしば足を運んでいるとのこと。
【鎌倉さん】幼いころは野球、高校ではテニス部に所属していたスポーツ好き。以前はバトルゲームに凝っていて、Eスポーツの大会にも出場したことがあるという。

【大槻さん】どうせやるなら、ちゃんとやろう!その積み重ねが、やがて大きな力へ

私は、設計部の部長として設計課・製品開発課の組織運営を担当。これに加えて、企画推進プロジェクトという社内組織のプロジェクト長も兼務しており、主に総合評価落札方式に関する技術的な調査や検討、指導、サポートなどを行っています。

私が日々大切にしていることは、きちんとやり遂げようとする気持ちです。「どうせやるならちゃんとやれ!」―これは私が学生のころ、父からよく言われた言葉。社会人になって、この言葉の重みが分かるようになりましたね。嫌な仕事、面倒な仕事というのは必ずありますが、どのような仕事も前向きにやり遂げようとする気持ちが、モチベーションを高めてくれるのだと思います。そして、仕事の成果だけでなく、仕事と向き合う姿勢についても、必ず誰かが見てくれています。一つひとつの仕事へきちんと対処していくことを忘れなければ、社内外の人たちから「この人に任せておけば大丈夫だ」と、評価されるようになるはずです。

最もやりがいを感じるのは、自分の獲得してきた知見・スキルを活用できる仕事に取り組んでいるときです。企画推進プロジェクトではこれまで積み重ねてきた経験値を活かすことができるため、上手くいったときには大きな達成感が得られますね。もちろん上手くいかない場合もありますが、それもまた自分のスキルアップにつながるものです。これまでの仕事を通して学んだのは、何か改善したいことがあるなら、自分が先頭に立って動くべきだということ。誰かに要望するより、自分で提案し、動き出すことが大切なのです。一人でできないこともあるので、ときには上司や同僚の協力も必要となるでしょう。そのためにも、日頃からコミュニケーション能力を磨いておくことはとても重要だと思います。

周囲を見わたすと、当社は真面目な人が多い会社だと感じています。特に設計課の若手は、メリハリをつけて働くことが上手です。飲み会などにも積極的に顔を出す社員が多いですね。そんな仲間たちに負けないよう、今後も新しいことに興味を持ちそれらを吸収するとともに、自分が持っている技術を若手に伝承していきたいと考えています。

【篠島さん】自ら手がけた水門が全国各地で動き出すことは、大きなやりがいと達成感に

大学時代は機械について学んでいたのですが、当社が提供する「人手を必要としないオートゲート」の機構に興味を持ちました。一度現場見学もさせていただいたのですが、そこで仕事と向き合う社員の誠実さ、芯の強さにも感銘を受け、ここで働いてみたいと思いましたね。

私が携わっているのは、オートゲートの設計業務。具体的な作業としては、発注者からいただいた情報に基づき強度計算をしたり、CADを使った図面作成などを行っています。ゲートに求められる仕様は、地震や津波対策など地域によってさまざま。また、水路の大きさや川の水位がどこまで上がるのか、といったことも考えなければいけませんので、その都度カスタマイズをしています。水位が高くなると当然、ゲートにかかる水圧も高くなるわけですから、使用する部材形状も変わってきます。さらに、海の近くへ設置する場合は、より錆にくい材料を選定するなど状況に合わせて工夫しています。

現在、リーダーのもとで設計に取り組んでいますが、早いときは2~3日に1門のペースで水門の設計を行っています。しかし、付属物が多い水門になると、1門を仕上げるのに2週間くらいかかることも。入社してから3年が経ち、今では案件の着手から完了まで一通りは自分で進められるようになりました。最近は営業担当者に同行して、発注者の方々との打ち合わせへ参加することも少なくありません。また、工事が始まると施工管理のスタッフと連絡を取り合うこともあります。「使われてる材料はどんなものか」「この部分を、こうして欲しい」など、いろいろな質問や要望に対応する必要があるのです。

こうして1つの水門が完成し、現地で実物を目にしたときや実際に動いている姿を見たときは、やりがいと達成感がありますね。日々の仕事を通して知識・技術の幅を広げていけるところにも、面白さを感じています。これからも新しいことを学びながら、営業部や製造部、工事部の人と連携してより見やすく、より分かりやすい図面を作成できるようにしていきたいです。

【鎌倉さん】やりたかった橋梁設計に取り組み、スペシャリティの深化に大きな手ごたえを感じる

私は以前役所に勤めており、道路関係の仕事を担当していました。当社へ目を向けたのは、最もやりたかった橋梁関係の仕事のみならず、水門関係で独自に開発したオートゲートに惹かれたからです。ここなら自身の知識や経験、可能性の幅を広げることができると思い、転職を決意しました。

希望通り、現在は橋梁部門で設計の仕事に取り組んでいます。設計といっても、全ての図面を一から十まで起こす仕事ではありません。橋梁の仕事を受注すると、まず、発注者から図面や計算書といった設計図書が支給されます。私たちはその図面と計算書を精査し、間違いや不整合がないかをチェック。また、改善した方が良いところがあれば、発注者と協議します。さらに、当社は水門の仕事を非常に多く手がけているため、橋梁の仕事が一段落すると水門関係の業務をお手伝いすることもありますね。

橋梁全体を見た場合、土台部分となる橋台や橋脚と、その上に架かる橋桁の部分に分かれます。私たちが手がけるのは上部の鋼製桁ですが、その形や大きさはさまざま。そのため、絶えず今あるものをより良いものにしていくにはどうすればいいかを考え続けています。橋梁の設計業務については、それぞれの案件が規模の大きなものになるため、年間平均で5橋程度の設計を手がけています。

現在、私が担当した橋梁を工場で製作しています。これは私が初めて経験する箱型の桁を使った橋梁で、2年目の私にとっては難易度が高い仕事でしたが、上司のサポートもあり、なんとか成し遂げることができました。苦労も多かっただけに、今から完成する日が楽しみですね。鋼橋の基準書は先人たちの知見を受け継ぎつつ、時代の変遷とともに改訂されてきました。それらを正しく理解して設計に反映することはもちろん、工場製作や現場施工がしやすい構造を追求するなど、考えるべきことが多くあります。この仕事は難しくもありますが、大きなやりがいを感じています。

学生の方へメッセージ

【大槻さん】今の時代、企業に関する情報はネットなどを通して簡単に入手することができます。しかし、文字の情報だけに頼るのではなく、実際にその会社で働く先輩に会うことをお薦めしたいですね。生の言葉にふれることで、肌感覚として吸収できることも多いはず。それを糸口に企業風土や特色なども見えてきますし、自分に向いている、向いていないを判断する材料も得られるでしょう。また、コミュニケーション能力を磨く上でも、とても良い方法だと思います。

【篠島さん】誰しも「この仕事は自分にはできないんじゃないか」と感じることがあると思います。しかし、前を見てやりたいことを明確にすることから、始めてみてください。そして、いつも楽しむことを忘れずに。私は、年に数回北海道内で施工された水門の現場を見に行ったり、自分が手がけた水門を大阪まで見に行くなど、やりがいを感じながらこの仕事を楽しめています。

【鎌倉さん】最初は興味がないと思っていたことでも、やっていくうちにその仕事が好きになることもある、ということを学生のみなさんにお伝えしたいです。また、学生時代は勉強していることが何のためになるのか分からないと感じることもあるでしょう。しかし、仕事をしていると、意外なところで学んだ知識が役立つことがあります。なので、まずは後悔のない学生生活を送ってください。

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技術を高めること、知識の幅を広げること自体を楽しんでいる社員たち。ちょっとしたブレイクタイムにも、自分の手がけた設計について熱く語り合う姿が印象的だった。

マイナビ編集部から

旭イノベックス(株)土木鉄構事業部は、水門や橋梁といった鋼構造物の設計・製作・現場施工を行う企業だが、学生のみなさんにはなかなかイメージできない部分があるかもしれない。同社の水門はダムなどの大型ゲートから、樋門(ひもん)と呼ばれる小型ゲートまで手がけており、自社開発した無動力樋門「オートゲート」は同社の主力製品である。これは、大雨などで小さい川に水が逆流し、田畑や住宅へ被害を及ぼすのを防ぐものだ。こうした施設が、目を凝らせば全国のいたるところに数え切れないほどあるのだ。また、橋梁は国道や地方道に架かる鋼製の道路橋として、地域の流通に欠かせない施設である。同社はこのような公共施設の整備を通じて、地域社会の安全性や利便性に貢献しているのだ。

社会に役立つ3つの事業を展開する同社だが、今回の取材を通してその社風は「柔らかい」と感じられた。建築、土木にはダイナミックなイメージを持っていたが、小さなこともしっかりと報告する社風が根づいており、社員間のコミュニケーションも密に取られているという。

そんな旭イノベックスが求めるのは、同社が提供する製品技術に興味が持てる人である。水門・橋梁にはさまざまな種類があり、その用途も多岐にわたるため、それぞれ取引先の要望に合わせて提供していく必要がある。よって、鋼構造に興味がある人、設計や現場施工を楽しんで取り組める人にとっては絶好な環境であるに違いない。

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北広島工場のオフィス内は、デスクがパーテーションで仕切られたレイアウト。広々と開放的なフロアで、一人ひとりが自分の仕事に集中できるよう工夫されている。

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