最終更新日:2025/5/1

川崎近海汽船(株)【川崎汽船グループ】

  • 正社員

業種

  • 海運
  • 物流・倉庫

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

海運を丸ごとカバーする“川近”だから、できる経験がある

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先輩社員たちが語る仕事の魅力

海運に関する事業の幅広さは、業界随一という川崎近海汽船(通称・川近)。そこで働く先輩社員たちに、さまざまな経験から感じる仕事の魅力や、会社のカルチャーについてインタビューしました。

◆井上 雅司さん(経営企画部/2014年入社)
◆濱島 慎吾さん(外航営業部/2020年入社)
◆クロストークの若手社員
三澤 樹さん(総務部/2019年入社)
植木 万葉さん(フェリー部/2019年入社)
仲 友紗さん(経理部/2021年入社)
河野 琳香さん(内航定期船部/2021年入社)

先輩達のオフタイム

井上さんの休日は、ご自宅で家族と共に過ごすことが多いそう。おいしいものを作って奥さんと一緒に食べるなど、リラックスすることで仕事への英気を養っている。
早く帰った日はドライブに出かけたり、休日は会社のメンバーとゴルフやマラソンを楽しんだりするという濱島さん。部署に関係なく、さまざまな社員と交流できているそう。
業務の間にたわいない会話をしたり、一緒にランチを楽しんだりしてリフレッシュするというメンバーたち。部署を問わずコミュニケーションが取りやすい雰囲気だ。

現場での経験をベースに、会社の将来に関わる大きな仕事に挑戦【井上さん】

BtoBで社会の根底を支える仕事がしたい。漠然とそう考えていた私は、島国・日本にとって不可欠な海運業に注目しました。全長数百メートルの大きな船を使ってビジネスを展開するスケール感にも惹かれたことを覚えています。当社の採用面接は、人柄を重視していた印象があり、入社後の働くイメージも沸きやすかったです。
ご縁があり入社して、最初の2年間は本社のフェリー部に配属され、営業活動を行いました。その後は九州支店・大分支店に異動し、RORO船(トラックやトレーラーなど貨物を積んだ車を積載可能な船)の貨物集荷営業と現場業務を経験。入社6年目に、現在所属している経営企画部へ異動となりました。

経営企画部では、中期経営計画の策定とそれに伴う予算や進捗の管理を中心に行っています。各事業部から上がってくる情報をもとにして経営会議で使用する重要な資料を作成し、それを参考に会社としての意思決定が行われます。会社の将来に関わる責任の大きさを感じる反面、大切な仕事を任されているというやりがいも実感しています。
業務を進める上では、実際の現場がどのように動いているかを把握しておかなければなりません。これまでの経験が生きている部分もありますが、経験していない業務についても学ぶ必要がありました。外航やオフショア事業について細部まで業務理解を深めるのはなかなか大変でしたが、各部門の方と対話を繰り返すことで理解することができました。

このほか私の担当業務としては、子会社の管理、保険の手配、船舶の売買にも関わっています。
まず、子会社管理業務は企業グループの価値向上を目的として、子会社の経営計画の管理や、問題があった際の解決をリードする役割を担っています。
次に保険業務では、お客さまからお預かりした貨物に万が一のことがあった場合や、船にトラブルが起きた際など、考えられるリスクに備える保険について、適切な内容を精査します。
船舶の売買業務は当社で役目を終えた船を売る仕事で、販売先を探して金額や条件面の交渉を行います。数億円規模の大きなビジネスなので、無事に完了させた時の達成感は大きいです。

また現在、会社全体でDXに取り組んでいる最中です。経営企画部の業務でもデータの取りまとめなどにかかる時間をデジタルの力で削減して、経営層が必要とする情報をタイムラグなく的確に伝えられるよう改善していきたいと思っています。

航海の最初から最後まで、一貫して手掛ける苦労と喜び【濱島さん】

人々の生活を支えるインフラ系の仕事を目指し、海運をはじめ鉄道や航空業界などを視野に就職活動を進めました。さまざまな企業を見たなかでも当社は3つの事業を柱とする多角経営が魅力的でした。「海運」と一口に言っても、外航・内航・フェリー・オフショア事業も手掛けており、ここなら幅広い経験が積めると確信しました。

入社後は外航営業部に配属されました。はじめはロシアやアメリカから石炭や穀物などを運ぶ船のオペレーションを担当。船長と連絡を取り、安全に入港するためのプランニングなどを学びました。
2年目以降は東南アジアから木材を輸入する航路の担当になりました。オペレーションとあわせて、営業としてお客さま対応も務めています。マレーシア側のお客さまは木材生産会社、日本のお客さまは商社が中心。タイムスケジュールの管理では、船の進行スピードや燃料の消費具合まで計算して、船長と相談しながら予定通りに船が港に着くようサポートします。また、どの港に寄港するかを考えるのも大事な仕事。国内の複数の港で荷揚げするので、どうすれば効率よく航海を回すことが出来るのか、お客さまの需要を踏まえながらプランを立てます。
こうして綿密に計画を立てて航海に臨みますが、大海原を舞台にした仕事柄、不測のアクシデントも。港の人手不足で荷役ができない、悪天候で船を進められないなど、突発的な出来事にも対応していく必要があります。リスクに備えるには情報収集が大切です。現地の貨物の生産状況や港と倉庫の状況など、3カ月先の航海まで見据えて各地の情報を集めて準備を行っています。
現地のお客さまや協力先、船長とのコミュニケーションは英語で行うことがほとんどです。もともと英語が得意ではなかったので、初めの1年は苦労しましたが、たとえカタコトでも「伝えたい」「知りたい」という思いがあれば通じるものです。やりとりを重ねるうちに、だんだんと英語のスキルは向上していきました。

航海の計画から実際の運航まで一貫して携わり、無事に航海が終わって、想定通りの利益を上げることができた時、大きな達成感を感じます。また、扱った貨物が街中で活用される様子を見ると、人々の生活を支えていることを実感できます。
今はまだ先輩達が築いた航海の枠組みの中で仕事をしていますが、まず一航海ずつ丁寧に取り組み、今後は時代に合わせて航路をさらに発展させることを目標としています。

若手女性社員のクロストーク!それぞれの役割や、職場の雰囲気、社風は?

《三澤さん》私は総務人事チームで労務・社内報製作・庶務業務等を担当しています。社内にはさまざまな職種の社員がいますよね。

《植木さん》そうですね。私はフェリー部に所属していて、一般乗客から法人までフェリーに乗船する方の予約受付を行っています。そのほか、フェリーに乗船されるトラック業者さんに請求のご案内をしています。

《仲さん》植木さん達が請求した料金の入金確認は私たち経理部が行います。営業部が発行した請求書と入金を照らし合わせて仕分けをしたり、船の税金支払いや決算書の一部を作成したりするのも私たちの業務です。

《河野さん》私は内航定期船部に所属しており、国内で定期的に運行している貨物船の運賃請求業務を行っています。担当航路は常陸那珂―苫小牧です。1度の航海で10~20社に請求を行います。

《三澤さん》4人それぞれ違う部署にいますが、皆さんの職場の雰囲気はどうですか?

《植木さん》少人数で業務を回しているので、一人ひとりに任される仕事量はそれなりに多いかもしれませんね。責任を感じますが、周りのメンバーが優しくて協力的なので、何かあればすぐに相談できて心強いです。

《河野さん》その雰囲気すごくわかります! うちの部署も穏やかな方ばかりで、新人の私も聞きにくいことがないです。実は入社前までは物流業界に対して勝手なイメージを持っていて、職場が縦社会な雰囲気かと思っていたので、いい意味でギャップを感じました(笑)。

《仲さん》そのギャップ、あるかもしれませんね(笑)。同じ部署内だけでなく他部署の方ともコミュニケーションが取りやすいです。私は業務の都合で外航営業部のメンバーと関わる機会が多いのですが、わからないことも気軽に聞けて助かっています。

《三澤さん》本社はワンフロアのオフィスに全員が集まっているので、部署間の垣根が低いというか、声を掛けやすい空気がありますね。隙間時間にコピー機の前でたわいない話をしたり、困っている新人を見かけたら他部署の人でも声を掛けたり。

《植木さん》確かにそうですね。全社的に少数精鋭でやっているからこそ、話しやすい雰囲気なのかも。あとは、メリハリをつけて働けるところも好きです。

《河野さん》定時が9時から5時の会社って意外と少ないですよね。私は仕事帰りにジムへ行くなど、バランスのいい働き方ができています。

学生の方へのメッセージ

◆企業選びの軸は人それぞれ。自分の求める働き方ができるか、仕事を通じて感じたい喜びを得られるのか、しっかり見てほしいです。また、あまりに自分の希望だけにとらわれすぎると、可能性を狭めることになりかねません。例えば、ご自身が希望する部署に配属されなかったらどうしますか? 実は私、内航を希望していましたが、外航に配属されたことで知見が広がりました。毎日新しい発見があって刺激的。希望とは異なりましたが、与えられた環境で前向きに取り組み、楽しく働くことができています。そうしたケースも踏まえて、自分が頑張っていける会社かどうかをじっくり考えてみてください。(濱島さん)

◆業界や職種を限定しすぎずに、いろいろな会社の説明を聞いてみるといいでしょう。意外な企業にピンとくるかもしれません。内定をいただくのもご縁です。ご自身の希望に縛られることがないよう、常に視野を広く持って頑張っていただきたいと思います。みなさんを応援しています!(三澤さん)

◆私自身の過去を振り返ると、新卒の就職活動は必要な経験だったと感じます。学生だからこそ、どんな会社にもチャレンジできます。また、少しでも興味があれば説明を聞いておいて損はないはずです。不安や焦りを感じてしまう時期もあるかもしれませんが、今の頑張りが充実した未来につながるはずです。(植木さん)

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和やかに談笑する先輩社員たち。会社について知りたいことがあればぜひ問い合わせてほしいという。自分に合った1社を見つけるため、積極的な行動をお勧めしますとのこと。

マイナビ編集部から

資源が乏しい日本にとって、物資の輸出入は生活に欠かせない基盤だ。さらに、四方を海に囲まれた島国であれば、海運の重要性は非常に大きいと言える。川崎近海汽船を含む海運業界が展開するビジネスは、まさに日本のライフライン。そのなかで、同社ならではの特徴が「多角経営」にある。上場企業の中でも、外航・内航・オフショア部門という3事業を並行して手掛けるのは同社のみだ。オフショアはまだ若い事業だが、海洋資源の掘削や洋上風力発電など、SDGsに関連する取り組みに積極的に参加している。時代の動きに即して新たな事業を積極的に育てようという同社の姿勢が表れている。こうした環境で、若手のうちからさまざまな経験を積むことで、スピーディーな成長がかなえられることも同社の大きな魅力だろう。
また売り上げの規模にしては、社員が少数。だからこそ、全員の顔と名前を覚えられるくらいの距離感で、社員同士が協力し合う文化が定着している。一人ひとりに任される業務の範囲が広いため、他社から転職してきた社員の目から見ても、個人のスペックが高いという声も聞くことができた。社員たちは海運業界ならではの大きなスケールのもと、仲間と協力することで人数以上の成果を上げることを目指しているという。チームワークを大切に、責任感をもって取り組める人材が活躍できるフィールドと言えそうだ。

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常陸那珂―苫小牧を定期運航するRORO船「ほっかいどう丸」。生活に欠かせないさまざまな貨物を運び、モーダルシフトを推し進めることにより環境負荷低減に取り組んでいる。

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