最終更新日:2025/4/1

東日本高速道路(株)(NEXCO東日本)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 道路管理
  • サービス(その他)
  • 建設
  • 公益・特殊・独立行政法人

基本情報

本社
東京都

取材情報

事業について伝えたい

「つなぐ」価値の創造を通して、あらゆるステークホルダーの皆さまに貢献

PHOTO

安全と豊かさを具現化する、多岐にわたる取り組み

高速道路の整備を通し、未来づくりに寄与するNEXCO東日本。同社の使命は、高速道路の効果を最大限発揮させることで、地域社会の発展、日本経済の活性化に貢献することだ。その取り組みの一端を、ご紹介しよう。

左写真は、夕方、多くのお客さまが通行している東北自動車道。NEXCO東日本グループでは、安全で円滑な道路交通を確保するため、ハード/ソフトの両面における対策を実施し日々270万台の移動を支えている。

NEXCO東日本の事業フィールド

安全な走行を支える道路管理事業:24時間365日、管理・修繕、交通管理、交通情報提供などを通し「安全・安心・快適・便利な高速道路サービス」を提供している。
道路建設事業:高速道路の新規建設と、4車線化を目的とした工事を担当。地域の発展、暮らしの向上に貢献する、高速道路ネットワークの整備と拡充を担当している。
サービスエリア事業:魅力的なサービス、使いやすさの向上など、おもてなしを意識した試みを積極的に導入。旅のよろこびと地域の魅力を演出し、快適な休憩時間を演出。

道路管理事業~高速道路の安全・安心・快適・便利を守る~

<高速道路リニューアルプロジェクト>
NEXCO東日本グループが管理する高速道路は、開通から50年を超える割合が2030年には2割、2050年には7割を超えます。道路の老朽化を進行させる主な原因は、大型車交通量の増加や凍結防止剤の影響などさまざまですが、特に橋やトンネルなどの構造物については、著しい変状が発生しつつあります。
こうしたなか、暮らしと産業を支える重要インフラである高速道路を未来へつなげていくため、私たちは計画的な更新事業に取り組んでいます。高速道路リニューアルプロジェクトについては、近年、交通量が多い路線でも工事が本格化しています。工事にあたっては、これまでも渋滞対策・安全対策等に充分配慮してきましたが、今後、通行止めや対面通行など大規模な交通規制を伴う工事が増加することが予想されます。新技術等を活用した柔軟な交通運用に努め、渋滞発生などによるお客さまへの影響を最小限にとどめながら、高速道路の安全・安心を未来につないでいく更新事業に取り組んでいきます。

<雪氷対策>
NEXCO東日本グループが管理する事業エリアには、冬期の気象条件が厳しい地域が多く含まれます。雪道の安全対策においては、2021年度から「人命を最優先に、幹線道路上で大規模な車両滞留を徹底的に回避すること」を基本的な考え方として、地域ごとに設定したタイムライン(行動計画)に沿った対応を採用。2023年に発生した新潟県・長野県における大雪では、このタイムラインにしたがい、高速道路だけでなく並行する国道についても予防的通行止めを実施。これによって事故、スタックおよび車両滞留を未然に防ぎ、通行止め解除後の円滑なクルマの流れを実現しました。このほか、降雪時には冬タイヤやチェーン装着指導、定期的な巡回による道路状況等の確認、車両滞留の原因となるスタック車両の早期排除など、さまざまな対応を行っています。
一方、技術開発面では雪氷対策高度化(ASNOS)の開発に取り組み、熟練オペレーターの技術伝承や、労働人口減少による担い手不足と作業の省力化・効率化等を目的に、除雪車の自立走行と排雪操作の自動化に関する試験・研究を進めています。

道路建設事業~さらなる機能強化を通じて、地域社会へ貢献~

<ネットワーク整備>
NEXCO東日本では、災害に強い高速道路づくりのほか、ミッシングリンク(道路が途中で切れている未開通区間)の解消、暫定2車線区間の4車線化やスマートインターチェンジの設置による高速道路の機能強化を重要な課題と捉えています。
ネットワークの整備を着実に進めることで、物流の効率化による企業誘致のさらなる促進などの地域活性化、災害時の代替路確保といった「安全・安心・快適・便利な高速道路サービス」を提供。地域社会の暮らしの向上に、貢献してまいります。
●ミッシングリンクの解消
首都圏では、2017年に圏央道境古河IC~つくば中央IC間が開通し、東名高速から東関東道までつながりました。また、2018年に東京外環道三郷南IC~高谷JCTが開通し、関越道から東関東道までつながりました。現在は、東京外環道中央JCT~大泉JCT間、横浜環状南線(圏央道)釜利谷JCT~戸塚IC間および栄IC・JCT~藤沢IC間、圏央道大栄JCT~松尾横芝IC間などの整備を進めており、ミッシングリンクを解消することで、時間信頼性の確保、地域経済の活性化が見込まれ、災害発生時の緊急輸送路としての役割も期待されます。
●暫定2車線区間の4車線化
暫定2車線区間を4車線化することで、渋滞の解消、緩和が図られるとともに、対面通行区間の解消によって飛び出しによる重大事故の抑制や、工事・事故発生による通行止めの減少や時間信頼性の確保、災害・大雪時のネットワークの代替性確保がもたらされます。当社では計画的に4車線化を進め、安全・安心のための機能向上に取り組んでいます。
●スマートICの設置
スマートICは、ETC車に通行を限定したICで、従来のICと比べて低コストで導入できるなどのメリットがあります。既存の高速道路を有効に活用し、地域生活の充実や地域経済の活性化を推進するため、地元自治体と連携して、各地でスマートICの整備を進めています。

サービスエリア事業・未来に向けた取り組み~利便性向上と次世代に向けて~

<サービスエリア・パーキングエリア>
サービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)においては「華づくり」と「礎づくり」という2つのコンセプトを設けて、休憩時間を彩る施設リニューアルを進めています。
華づくりにおいては「Pasar」とよばれる、旅の途中に立ち寄って一息つける場所、楽しく過ごせるにぎわいの場を提供。地域の拠点となる SA・PAでは地域性・旅の楽しみを凝縮し、旅のドラマを演出する「ドラマチックエリア」を展開しています。一方、礎づくりにおいては、中小規模のSA・PAで基本的なサービス(お食事・お土産など)を提供する「ベーシックエリア」を展開しています。

<次世代高速道路>
近年、自動運転レベル3(特定の状況で運転者が介入する必要がある)を備えた、自動車の市場化が進んでいます。NEXCO東日本でも、自動運転社会における道路交通の安全確保を目指し、走行環境の整備等に取り組んでいく方針です。その具現化にむけ、当社では2021年に31項目の重点プロジェクトからなる「自動運転社会の実現を加速させる次世代高速道路の目指す姿」(愛称 moVision「モビジョン」)をとりまとめました。
●次世代高速道路の実現に向けた実証実験
自動運転の普及拡大や道路交通の安全確保には、自動運転車の技術開発のみではなく、走行環境の整備等によるシステム作動エリアの拡大が必要です。そのためには、道路の安全性向上や先読み情報の提供など、多岐にわたる支援が重要なポイントとなってきます。NEXCO東日本では、自動運転と非自動運転が混在する状況下において、安全で円滑な道路交通を確保するための実証実験や検証を行っていきます。
●次世代ハイウェイラジオ(E-ハイラジ)
従来のハイウェイラジオと異なり、どこにいても情報を取得することができ、危険回避や適切な経路選択に役立ちます。また、進行方向で発生した事故や落下物などの緊急情報を受信でき、音声再生も可能なサービスを、現在、3路線(東関東道、新空港道、京葉道)で提供しています。

<ドラぷらイノベーションラボ>
オープンイノベーションの一環として、スタートアップ企業等との共創により、新たな技術やサービスを用いて新事業を創出し、高速道路に限らず、地域の活性化や社会課題の解決といった実社会にも幅広く貢献することを目指しています。

学生のみなさんへメッセージ

NEXCO東日本と聞くと高速道路を建設し、管理している会社だと、学生のみなさんは認識しているかと思います。しかし、私たちの仕事はそれだけではありません。安全・安心にご利用いただける道路を整備することはもちろん、高速道路に秘められた可能性を最大限に引き出していくこと。それにより、より良い社会づくりに貢献していくこと。これこそが、NEXCO東日本が大切にしている使命なのです。
日常をしっかり守り、より良い未来につなげていく。そのためには、一人ひとりが自発的に行動を起こし、前例にとらわれずチャレンジする、強い個の力が必要となってきます。NEXCO東日本には、周囲を説得すれば自分が考えたこと、やりたいことを実行に移せる土壌があります。もちろん、すべてがスムーズに進むわけではありませんが、少なくとも若手のうちから挑戦するチャンスに恵まれている会社だと言えます。
また、私たちの仕事はチームワークなしに成り立ちません。そして、多様な人材なくして組織は強くなりません。つまり、個性を活かしながら仲間と協働し、目の前の課題に取り組める人。そして、高速道路の新たな可能性を拓くため、自発的に考え、行動に移すことができる人。そうした方と一緒に、働きたいと考えているのです。

就活は将来を左右する大きな決断でもあります。納得できるまで、最後まで頑張りぬいてください。みなさんと一緒に働けることを楽しみにしております!

PHOTO
当社を訪れた、多くの学生さんから「優しい、柔和な社員が多い」という感想が寄せられます。つながりを大切にする社風を、感じ取っていただけたのかもしれません。

マイナビ編集部から

昨今、地震や気候変動などの自然災害により、社会インフラが大きなダメージを受けることも少なくない。高速道路網の整備に取り組むNEXCO東日本グループにとっても、こうした災害への対応は、ますます重要なテーマとなっている。なぜなら、ひとたび災害が起きれば、道路網は電源・軌道を必要とする電車よりも機動力を発揮できるインフラだからだ。同社では、そうした万が一の時に備え、定期的な訓練を実施。スピーディーな動き出しができるよう、日頃から備えている。
先の東日本大震災では高速道路に大きな被害が出たが、13日後にはほぼ全線の通行止めを解除。その後、震災前の状態に戻し、より災害に強い道路づくりのため、本復旧工事に全力を注ぎ、交通を確保しながら約1年かけて完了させている。

また、NEXCO東日本グループでは、国連が策定した持続可能な開発目標(SDGs)を支持。高速道路事業を通じて社会課題の解決を図り、世界の持続可能な発展に寄与することを目指している。同グループでは、国連のアジェンダに掲げられた、SDGs17の目標全ての達成に貢献していく方針だ。なかでも、目標3「すべての人に健康と福祉を」/目標8「働きがいも経済成長も」/目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」/目標11「住み続けられるまちづくりを」/目標13「気候変動に具体的な対策を」/目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」を、主要目標として掲げている。

PHOTO
2022年3月に発生した福島県沖を震源とした地震では、東北道の路面が被害にあったが、迅速な復旧工事を行い、地震発生から16時間後には全線で通行が可能となった。

トップへ

  1. トップ
  2. 東日本高速道路(株)(NEXCO東日本)の取材情報