最終更新日:2024/11/2

(株)別川製作所

業種

  • 重電・産業用電気機器
  • ソフトウエア
  • 情報処理
  • 設備工事・設備設計
  • その他電子・電気関連

基本情報

本社
石川県

取材情報

先輩100人100の就活

譲れなかったのは、やりがいと働きやすい環境。

  • 電気・電子系 専攻の先輩

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理想の職場を見つけた先輩社員が就活のポイントを伝授!

入社3年目の同期3人に、学生時代のすごし方や就活についてインタビュー。見えてきたのは、「やりがいのある仕事」「自分にとって働きやすい環境」を何よりも大切に企業を探したという共通点。技術者として成長するためにも、仕事内容と職場環境を吟味したという就活を振り返ってもらった。

高崎雅也|設計部P2グループ/2018年入社/(写真右)
音祐太郎|設計部FAグループ/2018年入社/(写真中央)
早戸智貴|設計部CAグループ/2018年入社/(写真左)

企業研究は「ここが大事!」

早い時期に準備を始め計画的に活動したことが良い結果につながったのだと思います。大学の面接練習などを自主的に活用して場慣れしておくといいですよ。(高崎さん)
気になる企業は調べるだけでなく、説明会に参加したり実際に訪問するなど体感してみることが大切。選考に進むか否かなど次の一歩を踏み出しやすくなりますよ。(音さん)
実際の職場を見るなどして判断材料を増やし、悔いのない活動を!真剣に考えることは必要ですが、悩みすぎると本質を見失うので思い切りも大切です。(早戸さん)

万全の準備をして「仲間になりたい」と思える職場を探しました(高崎さん)

大学3年への進級を機に就職を意識するようになり、早々に準備を始めました。まずは気になる企業をピックアップ。その際、「オーダーメイドのものづくりができること」、「地元で働けること」、「働きやすい環境であること」を基準にしました。その三つは、顧客の要望に合わせた世界で一つのものづくりに携わり、やりがいのある仕事を通して地元に貢献し、技術者として成長するという将来ビジョンを基に導き出したものでした。

オーダーメイドのものづくりをしている企業に絞り、夏・冬の休みを利用し県内外の計6社でインターンシップを経験。並行して半年かけて勉強し、品質管理検定2級の資格も取得しました。当社は高校生の時にも一度インターンシップをした思い入れのある企業だったことから再び参加。若い社員が多くて活気があり、みんなが笑顔で働いているのが好印象で、「自分もこの中に入って働きたい」と強く思ったことから入社を決めました。

現在は、建物の電気設備を動かすための制御盤を設計しています。お客さまの希望に合わせ箱の外観から大きさといった見た目にも配慮しながら、配線や部品の選定などすべて1から一人で設計します。少しでもミスをすれば板金、塗装、組立てといった後工程に迷惑を掛けてしまうため、日々緊張の連続。特に先輩も経験したことがないような大規模物件は普段通りにいかないことばかりで苦しい思いをすることもあります。しかし、そんな時こそ同じ部署だけでなく他部署の先輩方も親身になってアドバイスをくれるのでとても助かっています。製品が完成し、大勢の人が利用する建物の電気設備に自分が関わったと思うとちょっと誇らしくなります。

設計はものづくりの起点であり、仕事として向き合うようになった今、学生の時以上に大切な役割だと実感しています。自分の技術や経験では難しいこともたくさんありますが、就活で身につけた計画性と企業選びの際に大切にした働きやすい環境のおかげで心置きなくものづくりができており、毎日がとても充実しています。少しずつ成長し、分電盤や配電盤といった当社が手がける盤すべてを設計できる技術者になり、先輩方や会社の役に立てるようになることが今後の目標です。

インターンシップは企業の本当の姿を知るチャンス(音さん)

大学時代は膨大な課題を終わらせるために毎日夜中まで勉強していました。思い描いていたキャンパスライフとは違い、とても忙しかったのを覚えています。就活を始めたのは3年になってから。夏休みを利用して当社のインターンシップに参加しました。大学での学びを活かせる電気分野の仕事ができる企業であることに加え、高校の時その面白さを知ったプログラム設計ができることで興味を持ちました。当時のインターンシップは2週間という長い期間だったため不安もありましたが、実際の職場に入りアルバイトとは違う視点から雰囲気や業務の流れを一通り体験できたことは就活を進める上でとても大きく、安心して入社を決めることができました。仕事を体験するだけでなく、説明会だけでは分からない企業の本当の姿を知るという意味でもある程度の期間があるインターンシップへの参加はおすすめです。

今は、食品や工業機械などの工場を自動化するソフトをつくっています。人の手を使わずに作業できるよう機械の動きや動作を設計するのですが、機械の設置場所によって動き方が異なるため、何がどうやってつくられるのかという知識も必要で、入社3年目でもまだまだ一人前とはいえません。お客さまによって要望も仕様も違うため、どの仕事もゼロからスタートし、考え悩んでなんとか形にすることの繰り返しです。難しい分、思い通りに機械が動いた時の達成感はひとしお。自分の仕事が社会や人々の生活を陰ながら支えているのだと思うと感慨深いものがあります。

当社は部署の隔たりなく困ったことがあれば誰かが手を差し伸べてくれる環境。先輩方は技術や知識を惜しみなく伝えてくれるなどいつも親切で本当に恵まれていると思います。これは就活時にやりたいと思える仕事を探せたこと、気になる企業に飛び込み雰囲気や社風が自分に合っているのかを肌感覚で確認したことが功を奏したのだと思います。

今は助けてもらってばかりですが、ゆくゆくはお客さまと直接やりとりしながら納品まで一人で担えるようになりたいと思っています。そのためにも今は失敗を恐れずさまざまな案件に挑戦中。少しずつですが、自分の成長を感じています。

スロースタートでも焦りは禁物。企業選びには直感も大切です(早戸さん)

学生時代は物理を専攻し、中学から続けている吹奏楽部に入り、飲食店のアルバイトもしました。日々慌ただしかったこともあり、特に準備もしないまま就活解禁日を迎えました。焦る気持ちはありましたが、地元の石川県で働きたいという気持ちは固まっていたため、まず合同説明会に参加しどんな企業があるのかを調査。次に興味があったものづくり企業を中心に、ブースの雰囲気がよかった2~3社を訪問するという流れで志望先を絞り込んでいきました。

当社は、採用担当者のいきいきとした表情が心に残り訪問したところ、陽が入る気持ちの良いオフィスだったこと、ボーリング大会など社内行事が多く社員間の交流も活発なことから自分にとって働きやすい環境だと感じました。さらに、人々の暮らしに絶対必要な電気に関わるという事業の安定性も決め手になり入社を決意しました。振り返れば、あれこれ考えすぎず自分の直感を信じて企業選びをしたことが良かったのかもしれません。

現在、私が担当しているのは、FAシステムと呼ばれるソフトの開発。生産管理から製造ライン、出荷や在庫管理といった工程全体を制御するもので、さまざまな分野の工場に使われます。とにかく頭を使う仕事なので、大学で身につけた考える力が今になって役立っています。社会に出ればどんなことでも自分で考えることが基本。就きたい業種に関わらず、学生時代は楽をせずしっかり勉強しておくといいですよ。

ソフト開発は、機械を動かすことはもちろんデータの受け渡しなど工場全体に関わるスケールの大きな仕事。どこかに不備があれば工場全体が止まってしまうこともあるため責任も重大で入社して3年たった今でも知識や経験の足りなさを日々感じます。決して楽ではありませんが、いつも何らかの形で助けてくれる先輩や人間関係に悩むことのない職場環境があるから、難しい案件にも挑むことができているのだと思います。

経験がものを言うこの仕事にじっくり取り組み、いつか工場全体の制御を一人でできるようになりたいと思う一方で、当社のメイン業務である盤の製造にも関わってみたい気持ちもあります。しかし、目指すところはただ一つ。広い視野でいろいろな経験を積んで一人前の技術者になることです。

企業研究のポイント

企業研究をする際、オンラインなどのツールも活用して時間が許す限り会社を見てください。会社は、いろいろな人がいろいろな仕事をしているところです。人事担当者一人と話しただけでは本当の姿は見えません。興味を持った会社を回って話を聞けるのは企業研究の時だけ。世の中には魅力的な企業がたくさんあります。

事業内容を聞くだけでなくもう一歩踏み込んで、社員の仕事への関わり方を質問してみるとその会社で自分が働く姿をイメージしやすいかもしれません。例えば当社は、オーダーメイドの世界で一つだけのものづくりをしています。基本的なマニュアルはありますが、お客さまからの多種多様な要望に対する答えをすべて用意している訳ではないため、担当者の個性や技術、経験によってできる製品は少しずつ違ってきます。自分らしさを活かせるものづくりがしたいという方には魅力ある職場だと思いますよ。
(松本貴志/人事担当)

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一般企業をはじめ、鉄鋼、食品、薬品などあらゆる分野に顧客を持つ。タイに現地法人を設立しており、石川県にいながら世界を視野に入れた仕事もできる

マイナビ編集部から

別川製作所の多岐にわたる取引先は1952年の設立以来培ってきた信頼を物語るものであり、同社に技術者が育つ環境が整っていることの証でもある。インターンシップが1週間と長めの期間設定であることも、実際の職場に身を置きオーダーメイドのものづくりならではのやりがいや仕事から得る達成感を味わってほしいという技術者ならでの発想からきている。事実、今回話を聞いたうちの2名がインターンシップで仕事の面白さやチームワークの良さを実感し、迷いなく入社を決めている。

若手でも重要案件を担当できるなど平等にチャンスが与えられる一方で、難しい案件には担当者を中心に部署を超えてアドバイスしあうなど会社が一丸となって取り組むという理想的な社風は、一人ひとりが技術としての誇りを持ち互いを認めているからだろう。「オーダーメイドのものづくりはどれだけ考えても正解がない難しい世界。人間関係に悩むような環境では本気で挑めません」。インタビュー中に聞いた言葉が同社の職場環境についての答えだと感じた。

もしあなたに大きな手ごたえを感じながら自分なりにものづくりに取り組みたい、長期的視野で技術者としてキャリア形成を考えているといった思いがあるのなら、企業研究を進める企業リストに同社を加えてみてはいかがだろうか。

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部署ごとに携わる業務は異なるが、「会社という一つのチームでものづくりをしている」という思いを全社員が共有しており、チームワークの良さを実感する場面も多いという

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