(株)グリーンアンドアーツ【オリエンタルランドグループ】

私は街中の公園や庭園を見るのが好きでしたので、将来は植栽に携わる仕事がしたいと思っていました。そこで就職活動では造園業界を中心に、花卉業界、種苗業界の会社を受けました。その中でも私がこの会社を選んだ理由は、誰もが知るテーマパークですので、自分たちで植えた花や樹が多くの人に見てもらえ、それがやりがいにつながるだろうと思ったからです。また、学生時代にパーク内の植物が紹介された本を読み、他の造園会社と比べて扱う植物が豊富でおもしろそうだなと思ったことも決め手のひとつとなりました。

現在私が担当している業務は高木更新工事です。高木更新工事とはパークの高木を植え替える工事のことで、閉園後の夜間に行っています。この工事は樹勢の衰退や景観不良などが原因で行われる工事ですので、私たちは新しく植えた樹が健全に、またパークの雰囲気にマッチするように高い品質で施工しています。そのためには見積の作成に始まり、工程の作成、材料、施工業者、重機の手配など様々な準備が必要となります。特に品質そのものを決める材料の手配は重要で、材料検査といって、実際に全国各地の樹木の生産地へ赴き、自分の目でパークの品質にあう樹を見定め、材料を決定しています。この仕事は植物の知識だけでなく、施工に用いる重機や工具のことなど覚えることが膨大で、まだまだ上司に教えてもらうことばかりですが、少しでも早く一人前になれるよう日々の業務を一生懸命取り組んでいます。

高木更新工事で扱っている樹木は、テーマの雰囲気を作ったり、エリア間を分けるなど、テーマパークにとって非常に重要な要素だと思っていますので、そこに自分が携われていることに、責任感と同時にやりがいを感じます。これまでに工事で植えたパーク内の樹に、一本一本思い出が詰まっているのも個人的にはおもしろいです。また、工事で植付した花や樹木をメンテナンスすることも私たちの仕事ですので、自分が施工した植物を毎日観察することができます。元気に育っているのを見ると、やはりとても嬉しいです。

私が仕事をする中で心がけていることは、わからないことをわからないままにしないことです。仕事をしていると、初めてのうちは特に、わからないことに多く直面します。常に危険が伴う工事現場では命にかかわることもあるので、少しでも疑問に思った時は上司に聞くようにしています。

いろんな人と話すことに慣れておくとスムーズに仕事ができると思います。この会社には、本当に様々な世代・性別・学歴の人がいて、仕事を進める中で、その人たちとコミュニケーションをとることが必要不可欠となります。特に自分より年上の人に指示を出すのは難しく、自分もまだまだ修行の身ですが、誰に対しても物怖じせず、伝えるべきことを正確に伝えられる力はこの仕事をするうえであった方が良いと思います。