最終更新日:2025/4/23

実教出版(株)

  • 正社員
  • 既卒可

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • 出版

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

穏やかな社風のもとで、それぞれの持ち味を活かして取り組む教科書づくり

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理系、文系、芸術系…多彩な経歴を持つメンバーがクロストーク

数多くの教科の高等学校用教科書を発行している実教出版。編修、営業、生産管理で活躍中の4人に、お仕事のこと、会社のことを聞いてみました。

■Nさん(写真右端)
営業1課/2017年入社/前職:メーカーの営業
法学部法律学科卒

■Aさん(写真右から2人目)
第1編修部第2課 課長/2009年入社/前職:中学受験塾模試の編集
文学部国文学科卒

■Hさん(写真左から2人目)
第2編修部第1課/2017年入社/前職:化学メーカーの研究員
理学部化学科卒・理学専攻生物化学コース修了

■Rさん(写真左端)
生産管理部第1課/2024年新卒入社
美術学部卒

実教出版の仕事で求められることは?

「積極的にコミュニケーションをとり、わからないことは意欲的に学ぶ、能動的・自律的な人が求められていると思います」(Nさん)
「色々な人と会話して自分の知識をアップデートする事が大切です」(Aさん)「雑学、サブカル等、勉強以外も様々な事に興味を持つ好奇心旺盛な人を歓迎します」(Hさん)
「幅広い世代、バックグラウンドの人がいて、男女比のバランスも良い会社です。先入観を持たないこと、自分の意見を持ち主体的に動くことが大事だと思います」(Rさん)

数ある出版社の中から実教出版を選んだ理由と、社風について

――教科書業界や実教出版を選んだ理由は?

A:
学生時代からずっと教育に関わる仕事がしたいと考えていて、新卒で入社した会社では中学受験用模試の編集をしていました。もっと多くの学生の目に触れる、教科書や教材に携わりたいと思って教科書業界を中心に転職活動。実教出版がフィットしたという感じです。

H:
理科が得意科目だった私は、大学院卒業後、化学メーカーで研究職をしていたのですが、実は、マンガやTVドラマの影響で編集者という仕事に憧れていました。理系でも編集者になれるこの会社を見つけたときに、「ここだ!」と。今は、培った経験や専門性も活かしながら、憧れていた仕事ができています。

R:
私は本が好きで、出版メインで就活していました。多種多様な出版社がある中で、教科書会社に興味を持ったのは、事情があって学校に行けない中学生たちに勉強を教えるアルバイトをしていたからだと思います。教科書は学生にとって大事なインフラだと実感したのです。子どもたちをサポートする仕事がしたいという気持ちで、この業界を選びました。

N:
私の場合は、「業界」というより働く環境を重視して会社を探していました。できるだけ長く働ける会社が良いな、と思っていたんです。経営基盤がしっかりしていることと、面接時の社員の雰囲気の良さが決め手になりました。

――職場の雰囲気は?

R:
先輩方は、皆さん本当に優しいです。理不尽なことを言う人はいません。納得感を持って仕事できています。撮影やデザインのことで新人の私の意見にも耳を貸してくれますし、1年目でもしっかり能力を発揮できる会社です。

N:
営業部も編修部も和やかですね。会社全体を見ても穏やかな人が多い印象です。

A:
数多くの教科の本をつくっているので、編修には理系、文系、芸術系など様々なバックグラウンドの人が集まっています。でも、誰とでもフラットに接することができますよね。

H:
年齢の幅も広いです。編修は20~40代がボリュームゾーンで子育て世代が多いかな。

A:
私もそうですが、多くの方が産休育休を取得し、その後復帰して活躍されていますよね。私も取得しましたし、まだ子どもが小さいので今は時短勤務です。

H:
男性も育休を取得している人、多いですよね。在宅勤務や時差勤務、時間年休の制度などもできて、働きやすい環境が整っていると感じます。

全国の学校で使用される教科書をつくる仕事です(編修・営業・生産管理)

――皆さんのお仕事について、教えてください

H:
以前は工業科、現在は理科の編修部で化学と生物を担当しています。工業科や理科の編修は、社内での作業だけでなく、学会に参加したり、企業の研究施設を取材したり、外に出かけることも多いんです。また、学校やスタジオをお借りして、先生の実験の様子を撮影したり、時には私自身が被写体となって白衣を着て実験することもあります。前職や学生時代の経験が活きています。

A:
私は家庭科の教科書・教材の編修をしています。文学部国文科卒で家庭科関連の知識はなかったので、当初はすごく不安でした。でも、家庭科って生活の全てが学習範囲と知って…調理や縫い物といった生活技術的な分野だけでなく、より良く生きるためのライフプラン設計とか経済の話とか…その範囲の広さを段々面白いと感じるようになってきたんです。営業と同行して現場の先生方にお話を伺うことも多いですし、日頃から色々なことにアンテナを張って自分の知識のアップデートを意識しています。

N:
現在は、パンフレットや教科書のダイジェスト版(注:教科書の内容を要約した販促資料)など、教科書を宣伝するための媒体物を作成する部門にいますが、入社から昨春までは営業でした。千葉県と東京都東部エリア50校の高校を担当し、今の部署で作っているアイテムを持って学校を訪問していました。高校の教科書は学校採択なので、各先生の想いが教科書選びに色濃く反映されます。営業は、職員室で先生1人ひとりとお話をして、丁寧にニーズを汲み取ることが大切です。当社の場合、1人の営業が全教科を担当するので、とにかく覚えることが多い。入試の傾向など教科を取り巻く状況なども頭に入れておかなければなりません。営業も情報感度を高める必要がありますね。

R:
私は二つのつなぐ役割を担っています。一つは文部科学省と当社。教科書は文部科学省の検定を通ってはじめて発行できますが、そこに至るまでのメール対応や書類提出などの対応をしています。もう一つが編修とクリエイター。教科書に掲載されている図版や表紙デザインの制作進行管理です。編修からデザインの方向性をヒアリングして、デザイナーさんを選んで発注、納品まで。さらに、グラフや表などの図版は最新のものを載せないと検定を通らないので、それらのデータの管理とチェックも。教科書づくりの裏方業務です。

私たちが実教出版の教科書づくりで大切にしていること

――仕事のやりがいは?仕事をする上で意識していることは?

A:
私たちは、先生方の要望をもとに編修方針を立て教科書をつくっています。編修者として、こんな教科書が売れるんじゃないか、というイメージがあっても、現場の先生と話していると、「あ、ちょっと違うぞ」と感じることがある。話すことで、平板ではない、より良い教科書をつくることができるんです。できあがったものを喜んでいただくことが編修者の醍醐味。先生に直接お会いすることも多く、直に感想をもらえることは嬉しいですね。

N:
営業も先生のニーズを起点に営業戦略を組み立てるので、コミュニケーションを大切にしています。先生からフィードバックがあることはやりがいになりますよね。提案した教科書を喜んでもらえて、売上も上がれば達成感も大きいです。

R:
私もコミュニケーションを密に仕事をしています。編修やデザイナーさんとお話していく中で、お仕事の状況を察知したり、意図や方向性を汲み取る。つなぎの部門の私たちが一枚噛むことで教科書がより良くなるように、ということを意識しています。編修の方に「助かった」とか、デザイナーさんから「ありがとう」と感謝されると、役に立ってることを実感できて嬉しいです。

H:
実教は扱っている教科、科目の数が非常に多いのですが、中には工業科の教科書のように当社しか発行していないものもあります。日本の工業高校の学生はみんな私たちがつくった教科書で学んでいるんだ、と思うと、責任の重さを感じつつ、やりがいも大きいですね。

R:
入社するまでは工業高校の教科書にふれる機会がなかったので、図版の仕事で初めてその中身を見て、「こんな世界があったのか!」と知的好奇心がくすぐられました。教科書って、先生にとっても大事なんですけど、それを使う学生の目線に立つことも大事なのかな、と思います。

H:
確かに。専門外の分野の編修をしていた時に知識がなくて困っていたら、「そのわからないという感覚が大事」と先輩から言われました。学生たちもこの教科書を読んで初めて学ぶのだから、と。専門書じゃなくて、初学者に向けた本をつくっているという意識、大切ですよね。苦手意識を持つとやる気をなくしちゃう子もいると思うので、それを克服できるように工夫した教科書をつくりたいです。

学生の方へのメッセージ

●新卒での就職活動は大変だと思いますが、1回しかない機会。しっかり自己分析して、取り組んで欲しいですね。実教出版は各種制度も充実していて働きやすい環境が整っており、長く働けると思います。もしご縁があれば、一緒にがんばりましょう!(Nさん)

●就活中の皆さんにお勧めしたいのは、ご自身の価値観の棚卸です。仕事に求めるものが、やりがいなのか、給与などの待遇面なのか、ライフイベントとの両立なのか…。「自分が一番大切にしたいこと」を明確にして、それが実現できる会社かどうか、そういう目線で就職活動に臨んでみてください。(Aさん)

●例えば、わかりやすい教科書をつくろうとしたとき、スポーツやアニメなどがヒントになることもあります。教科書編修を目指す方は、学生時代にアルバイトやサークルなど、たくさんの経験をして引き出しを増やし、勉強とは違った自分の強みとなる知識を身につけておくと良いと思いますよ。(Hさん)

●入社前、皆さんと同様、私も学生として人生の大半を教育というものを享受する側にいました。そして、入社後の現在、仕事として教育を作る側に回りました。それまで生きてきた人生が反転したように感じて、そこに面白さを感じています。当社は、仕事として教育という分野に携わりたい、そんな人にお勧めしたい会社です。(Rさん)

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近年、教科書にデジタルコンテンツが取り入れられていますが、こうした時代の変化の中で、先生方の教育手法や志向、教科書に求めるものも大きく変化していると感じています

マイナビ編集部から

高等学校の教科書業界内でトップクラスのシェアを誇る実教出版。特に、実業系(農業、商業、工業)科目では他社を圧倒している。そして、実業系で培ったノウハウを活かし、一般科目(社会科、理科等)や情報系科目においても確固たる地位を築いている。

スマートフォンの普及や少子化などの影響により、出版不況と言われて久しい。様々な出版会社が「本が売れない」時代に直面し試行錯誤を繰り返している。そんな業界にあって、「教科書出版」は学生という安定した「供給先」があり、事業としての安定性が高いといえる。一方で、教育のICT化が進み、従来の「紙」の教科書だけでなく、デジタルコンテンツの併用など、大きな変革期を迎えているのも事実だ。同社においても、新しい技術に積極的にチャレンジしているという。

教科書業界のリーディングカンパニーである同社は、教科書出版を志望している学生はもちろん、出版業界を広く志望している学生や教育業界を志望する学生にも門戸を広げている。教科書は、その特質上、「読者」である学生に流し読みされることは基本的にない。自分が関わった内容が本としてカタチになり、読者にしっかり読んで学んでもらえる。成長過程の学生に影響を与えることができる。公共性や社会貢献度の高さを実感できることが、教科書出版の魅力だ。大きなやりがいを感じられる仕事と言えるだろう。

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「私たちが求めているのは、コミュニケーション力と知的好奇心がある人です。あなたにお会いできる日を楽しみにしています!」と新卒採用チームの皆さんは話してくれた。

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