最終更新日:2025/4/1

東京都公立大学法人

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 学校法人
  • 教育
  • 公益・特殊・独立行政法人

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

多岐に渡る職務への知見を深め、教育研究・学生支援、大学運営の中核を担う大学職員

PHOTO

幅広い職務経験を通し、職員としてのスキルを高め、可能性を開花

2大学1高専の3つの高等教育機関を擁する東京都公立大学法人。職員はジョブローテーションを通じてそれぞれのキャリアを高めている。
3人の先輩職員に、仕事の内容ややりがい、法人の魅力などについて話を伺った。

●齋藤郁美さん(写真右)/2009年入職
総務部会計管理課契約係 係長
商学部商業学科卒

●石坂健次さん(写真左)/2014年入職
東京都立産業技術高等専門学校管理部
高専荒川キャンパス管理課庶務係 主任
法学部政治学科卒

●野呂仁実さん(写真中)/2021年入職
東京都立大学管理部文系学務課法学部教務係 主事
現代福祉学部臨床心理学科卒

※所属・役職は2024年3月時点
※インタビュー中の部署名は所属当時の名称

自分を解放するスイッチはこれだ-プライベートの過ごし方

「休日は何もせずゆったり過ごすという贅沢を味わうのが好き。美味しいものを食べて心を満たしリフレッシュ。切り替えることで仕事へのヤル気も高まります」(齋藤さん)
「その日の仕事が終わり職場を出たら、完全にスイッチオフ。休日は家族と出かけたり、2人の子どもと遊んだりして仕事を忘れ、エネルギーをチャージします」(石坂さん)
「退勤後は、小説を読んだりゲームをしてリフレッシュ。また2~3か月に一度は年次休暇を取って大好きな旅行に出かけ、充実した時間を満喫しています」(野呂さん)

ジョブローテーションが、自分の成長だけでなく職員の絆を深め、協働する環境を創り出す(齋藤さん)

子どもの頃から、友達と一緒に時間を過ごす“学校”が好きで、そこで働けたら幸せだなと思っていました。そして「人を支える仕事がしたい」との思いから、この道を選びました。

入職後、首都大学東京(当時の名称、現・東京都立大学)の理系管理課庶務係に配属になり、教職員関係の事務手続きや教員採用の業務に従事。その後、学生サポートセンター学生課に異動し、主に奨学金に関する業務を担当しました。
さらに総務部会計管理課の資金管理係への異動を機に、主任に昇進。授業料の請求や入学考査料・入学料の管理などに携わっていました。お金を扱う部署だけにミスは許されないので、正確かつ効率的に仕事を進めるためのノウハウを自分なりに編み出し、業務スキルをグンと上げた時期でした。
その次が、企画広報課の企画評価係。大学は外部機関の評価を受けることが法律で義務づけられており、そのための報告書の作成を担当していました。各部署の活動をとりまとめ、外部に公表するため、第三者が理解できるよう適切かつ丁寧に文章を作成するのが大変でしたね。

そこで5年弱勤務した後、2023年4月から現在の部署に異動。ここは法人内でも大型の契約案件を扱う部署で、業務委託など入札に関する業務も行います。契約管理業務は細かい決まり事が多いため、今は法人内の規則・規程や関連する法律など、決まり事を正確に理解し、知識を深めることに努めています。この異動に際し係長に昇任したので、職員をまとめる立場として、係員が目標を達成できるよう目を配り、声をかけ、一緒に成長していきたいと思っています。

このように、ジョブローテーションで多様な仕事を経験できるのが当法人の大きな魅力。自分の適性や可能性に気づくことができるほか、この過程で築かれた職員同士の絆が部署間の連携を高め、協働できる気風を生み出していると言えると思います。実際人間関係も良く、楽しみを見つけながら仕事ができるのも大きな特色です。
また教員や学生、職員、外部機関の方々など、多くの人と関わりながら成長できるのも当法人で働く面白さであり、貴重な経験ではないでしょうか。
私自身まだ教務に携わったことがないので、授業が支障なく行えるよう、学籍や学業に関わる仕事に取り組んでみたいとも思っています。そしてチームワークを大事にしながら、業務を遂行していきたいです。

教育研究や学生支援など、法人運営における課題解決に取り組みたい(石坂さん)

金融機関に営業として就職し、さまざまな企業と接する中で、優秀な人材の確保も課題であるということを聞き、教育業界へ興味がわくように。当法人は、2大学1高専を設置・運営する東京都の地方独立行政法人であり、「未来を担う人材を育て輩出するという役割に貢献したい」と思い、転職を決意しました。

入職後は、東京都立産業技術高等専門学校の品川キャンパスで企画調査係として、広報や新規事業の立ち上げなどに携わった後、新宿の企画財務課広報・特命係に異動。ちょうど法人名などの名称変更の時期で、それらに関わる業務に携わったほか、クラウドファンディング制度の創出などに従事。新しいものを生み出す面白さ、そしてそれが形となって残り、人の役に立つという醍醐味とやりがいを実感しました。
自分の発想や工夫を活かし、裁量をもって大きな仕事に取り組むことができるのも当法人の魅力だと思います。

その後は東京都立産業技術大学院大学のOPI企画運営係及び教務学生係で、スタートアップをめざす50歳以上の方向けの履修証明プログラムの運営や、大学のDX化事業などに従事。履修証明プログラムの運営では、コロナ渦でのイレギュラーな業務対応も経験し、オンライン授業への移行や、カリキュラム内容のすり合わせなど、大変だったことが思い出されます。DX化事業では、授業のハイフレックス化を叶えるシステムの導入を行いました。多くの予算をかけた一大事業かつ短納期という重責の中、教員と日々調整しながら完成できたのは今でも貴重な経験です。
そして2023年7月から現在の部署に移り、教職員の服務管理と福利厚生の管理のほか、高専内のシステム事業の管理、公開講座の運営に携わっています。

当法人の魅力は、ほぼ3年ごとのジョブローテーションにより、多様な仕事に挑戦できること。3つの組織を超えて職務を経験できるので、さまざまな学生や教職員との関わりの中で視野が広がります。
さらに福利厚生制度の充実も魅力です。子どもの体調不良などで急に休まなければならない時も快く対応してもらえますし、在宅勤務も可能なので、仕事を止めずに行えるなど、非常に働きやすい環境だと思います。
今の私の希望は、未知の分野の仕事に挑戦すること。東京都立大学の部署での職務は経験していないのでその文化にも触れつつ、キャリアを高め、法人の中核としてさまざまな課題の解決に取り組んでいきたいですね。

学生への支援を通して、喜びや仕事へのやりがいを実感(野呂さん)

大学の学びで多種多様な社会問題に向き合う中、臨床心理の分野から、身体的・精神的に関わらず、さまざまな障がいによって、学びの権利が阻害されている現状があることに悲しさと違和感を覚え、何とかしたいと思っていました。その思いを軸に教育分野に目を向けて就活を行っていた時、出会ったのが当法人でした。
東京都のシンクタンク機能として都と連携し、行政の諸課題の解決に取り組んでいることを知り、「ここなら自分の思いが実現できる」、「社会にも貢献できる」と思いました。また面接は心地よい緊張感の中、穏やかな気持ちで臨むことができ、雰囲気が自分の気質に合っていると思えたのも入職を決めた理由でした。

新人研修で社会人としての基礎やビジネスマナーを学んだ後、それぞれの配属先で実務を覚えながら、2年目まで定期的に研修を受けます。また、先輩から1対1で基礎的なことから丁寧に教えていただけるチューター制度もあり、相談できる人が必ずいるという安心感は、私の心の支えになりました。

配属となった文系学務課法学部教務係は東京都立大学の法学部と大学院法学政治学研究科法学政治学専攻の学生の学籍管理や授業科目の管理、時間割や試験日の調整、非常勤講師への対応などを行う部署で、私は大学法学部を担当。学生一人ひとりバックグラウンドが異なります。相談内容や事情の背景を汲み取って理解し、一緒に考え、解消していく、そのために大切にしているのは、相手の話を傾聴する姿勢です。相手の話に共感し、気持ちを引き出すよう心がけています。そして相談に訪れた学生が無事に卒業できたり、何かを成し遂げられた時は喜びとやりがいを実感しています。

東京都が設立した公立大学法人ということで、カタいイメージを抱いていたのですが、上司や先輩方はみなさん気さくで穏やかな雰囲気の中で仕事をしています。

まだ他部署を経験したことはありませんが、異動するたびに新しいことに挑戦できるのが魅力という話をよく聞くので、次はどんな仕事に出会えるのだろうとワクワクしています。
「障がいがあるために教育を受けられない状況をなくしたい」との思いで入職したので、今後そういう学生はもちろん、年齢や金銭的な問題に縛られず、誰もが教育を受けられるよう支援していきたいです。

学生の方へメッセージ

就活では不安に感じたり、くじけそうになることもあるかもしれませんが、気持ちを切り替え、前向きな姿勢で臨んでください。努力したことは必ず自分の糧になり、学生の時に頑張ったことは社会に出てから絶対に役立ちます。当法人では、いろいろな部署で多様な仕事に挑戦できるので、学生の時に経験した多くのことが活かせます。就活もさまざまなことを吸収できるチャンスと考え、前向きに取り組んでください。(齋藤さん)

2大学1高専それぞれに特色や仕事の面白さがあり、業務を通して多角的な視野が育まれ、自己成長できるのが魅力です。また若手のうちから仕事を任せてもらえるので、やる気に満ちた人には最適な環境だと思います。教育業界をめざす人も、いろいろな業界を研究してください。それが、例えば学生のキャリア支援など、多くの場面で活きてくると思います。その上で、当法人に挑戦していただき、一緒に働けることを楽しみにしています。(石坂さん)

就活では自分がどうなりたいかという軸をしっかり持ちつつ、視野を広くして、いろいろな企業を比較検討することが大切だと思います。当法人は大学職員のジェネラリストとして多彩な職務を担いますが、福利厚生が充実しており、人間関係もよく、非常に働きやすいです。明るくコミュニケーションがをとることが好きな、意欲あふれる人をお待ちしています。(野呂さん)

PHOTO
「年次に関係なく、裁量権をもって仕事に取り組めることが当法人の特色です。自分で工夫して実行することで成長でき、大きなやりがいと達成感を味わえます」

マイナビ編集部から

東京都公立大学法人は2005年に設立された比較的新しい法人であり、職員の平均年齢も30代後半と非常に若い。それだけに若い職員がチャレンジ精神をもって力を発揮し、全員で成長していこうという気風が感じられる。
またジョブローテーションにより、年次の浅いうちから、事務系だけでなく企画、教務、人事、財務など多岐に渡る職種を経験できる環境を整備し、大学職員としての可能性を広げてほしいという期待が表れている。
今回取材した3人も次々に重要な仕事を担当しており、「裁量権をもって自分の意志と判断で仕事に取り組むことがでるため、達成できた時のやりがいが大きく、成長を実感でき自信につながる」と口をそろえて語っていた。
加えてワークライフバランスも重視しており、福利厚生も充実。仕事と家庭を両立させ、長くキャリアを積み重ねていけるのも大きな特色だ。

当法人は、深刻な気候危機に直面している現状に対し、率先して持続可能な社会の実現に貢献しようと、国公立大学で初めて気候非常事態宣言を出したり、教育研究だけでなく、地域企業との交流・連携の活性化をめざし、日野キャンパスに新棟を建設するなど、これからも地域に根ざした高等教育機関として、東京都の課題解決に向けた取り組みを展開していく。新しいことにチャレンジできる環境を活かし、仕事を楽しみながら自分の可能性を広げてみたいという人には、挑戦しがいのある法人ではないだろうか。

PHOTO
2023年6月に日野キャンパスに完成した6号館。産学公連携スペースやインキュベーションルームもあり、大学発のスタートアップ創出の場としての機能を発揮している。

トップへ

  1. トップ
  2. 東京都公立大学法人の取材情報