最終更新日:2024/8/2

名古屋市役所

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  • 官公庁・警察・消防

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世界規模のイベント企画から市民に寄り添う施策まで。名古屋の今と未来を支える仕事。

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多彩な部署で経験を積み、自分だけのキャリアパスが描けます。

人口230万人超、中部地方の中枢を担う政令指定都市・名古屋。今回は、市の各部署で活躍中の先輩にご登場いただき、仕事を通して学んだことや地域の暮らしを支えるやりがいについて伺いました。

◆原さん/2013年入庁/写真中央
スポーツ市民局スポーツ推進部スポーツ施設課
環境局、総務局勤務を経て現部署へ。2026年のアジア・アジアパラ競技大会のメイン会場となるスタジアム整備に携わっている。

◆加藤さん/2017年入庁/写真左
住宅都市局都市計画部ウォーカブル・景観推進課
ハウスメーカー勤務を経て建築技師として入庁。産休・育休から復職後、2024年度から現部署へ。

◆近藤さん/2022年入庁/写真右
市長室秘書課
航空会社の客室乗務員から、地元・名古屋市の魅力をより身近で発信できる市職員へ。

※2024年7月時点の内容です。

市に直接携われる当庁の魅力

モノ・コトが集積する名古屋市ですが、通勤時間や家賃の負担はそこまで高くなく、暮らしやすい地域です。子育てなどの環境も充実していますよ。(原さん)
市民の皆さんに寄り添った利益優先ではない仕事ができること。業務が多岐に渡るからこそ、誰もが活躍でき能力を生かせる場だと感じています。(加藤さん)
駅から少し歩けば、小さな商店街があったり歴史文化を感じられる都市部と古き街並みが融合する名古屋。多彩な魅力がある街です。(近藤さん)

世界規模の競技大会や地域に根ざしたスポーツ大会など、誰もが親しめる公園整備を目指します。

私が所属するスポーツ施設課では、市民の方のスポーツ・レクリエーションの場となるスポーツセンター等の運営・整備を行っています。その中でも、現在、私が担当しているのは2026年に「第20回アジア競技大会」「第5回アジアパラ競技大会」のメイン会場となる瑞穂公園陸上競技場を含めた、瑞穂公園の整備と運営です。大きな世界大会を見据えたスタジアムの建替えを中心に、誰もがいつでも快適にスポーツに親しめるような公園づくりを進めています。

大規模な事業を進めるためには、地域住民の皆様をはじめ、多くの関係者との調整が欠かせません。様々な競技団体や障がい者団体、時には大学の有識者の方々にも意見を伺い、バランスを取りながらプランに反映させることが私たちの役割です。
現在進行中の公園整備の事業は既に工事に入っている段階ですが、検討時から意見をお伺いする場を多く設けており「ここはもっとバリアフリーの観点を加えてほしい」「運動に縁がない人にも使いやすい公園にしてほしい」など貴重なご意見をいただきました。これらを事業者と調整してきた経験は、大変さも含めて大きなやりがいにつながりました。
今後は大規模大会が開催できるスポーツ施設としての環境を充実させ、スポーツによる都市ブランドの向上を図るとともに、地域の皆様にとってこれまで以上に居心地のよい場となるよう、公園整備を進めていきたいです。スタジアム自体は2026年3月に完成予定。9~10月開催のアジア・アジアパラ競技大会に先がけたイベントも現在検討を進めているところです。

人口230万人を超える政令指定都市で、規模の大きな事業から地域密着の基礎自治体としての仕事まで、様々な業務に携われる点は、名古屋市の魅力です。
私自身、入庁当初から環境局や総務局を回り、議会・裁判に関わる事務やごみ収集に関する企画立案、名古屋市全体の総合計画策定など、色々な仕事を経験してきました。特に行政職(事務)は、幅広く業務を把握しつつ、人と人との間を調整していくことが多いポジションです。「この分野を勉強しておけば大丈夫」ということがない難しさはありますが、多くの人とつながりを深める中で、地域の暮らしに貢献できる手応えを感じられます。公務員というと固い仕事だと思われがちですが、人と関わることが好きな方や新しいことへ積極的に挑戦したいという方も、力を発揮できる職場ではないでしょうか。
(原さん)

名古屋駅周辺を、風格ある洗練された都市空間へ。パブリックな景観づくりの奥深さを感じています。

ウォーカブル・景観推進課では、従来から取り組んできた都市景観や広告行政に加え、新たに居心地が良く歩きたくなる「ウォーカブル」なまちづくりを進めています。道路や公園を含めた官民のパブリック空間の活用、地域が主体的に行うまちづくりの推進、エリアリノベーションの推進など取り組みは様々です。私はその中の都市景観担当として、名古屋駅周辺の景観誘導に携わっています。具体的には建築物や工作物、屋外広告物について、各エリアの基準に基づく届出に対応。より良い景観づくりのための指導・誘導を行うほか、「景観アドバイザー制度」として、専門の先生方を交え対話しながら景観誘導を図る体制も整えています。

名古屋市では特に良好な景観形成を進める地区として、8つの「都市景観形成地区」を定めています。久屋大通や広小路・大津通等に加え、名古屋駅周辺もその1つ。名古屋大都市圏の玄関にふさわしい風格を備え、デザイン的にも洗練された空間づくりを基本として、届出の確認を行ってきました。
プライベートで名古屋駅に出かけた際も、「これは前に届出があった建物だな」と目に止まることがよくあります。自分が関わった建物一つひとつが重なって多くの人が行き交う景観をつくっていると思うと達成感がありますよ。

私は入庁前の3年間、民間のハウスメーカーに勤務していました。当時は目の前のお客様の家づくりに深く関われることにやりがいを感じていましたが、将来を見据えて土日にお休みが取れる働き方に変えたいと思い、転職を決めました。大学時代に建築を学んでいたこともあり、建築技師として入庁。3年ほど交通企画課に務めた後、産休・育休を取得し、そのまま4年間2人の子育てに専念してきました。そこで実感したのは、休暇制度や福利厚生が整っていることはもちろん、周囲の人にとても恵まれていること。育児休業で長期間お休みする際も、課の先輩方は快く送り出してくれましたし、それが当たり前という風土が根付いていることも心強かったです。
復職後も、子どもが2歳半になるまでは給与の減額なしに時短勤務が可能です。その後も部分休業が取得できるなど子育て支援制度が充実しています。何より、周囲が「小さいお子さんがいるなら早く帰ってあげて」「お互い様だから大丈夫だよ」と見守ってくれる環境が、自分らしく働き続ける後押しをしてくれました。
(加藤さん)

市政トップのスケジュールを分刻みで管理。部署内外の方との調整力も磨けるポジションです。

秘書課では、市長・副市長のスケジュール管理や新たに入る公務の受付、調整などを行っています。加えて市長賞の交付、叙勲対応、公用車の運行管理など、市長や副市長の公務に関わる幅広い事務業務が私たちの仕事です。その中でも私は主に市長のスケジュール管理を担当し、市役所内外の関係者とやり取り・調整を行っています。
市長は土日も含めて毎日分刻みで動いているので、とにかく日程調整の段階でミスをしないことが大切です。そのために、課内の他のメンバーとしっかり情報共有して、必ず事前に確認をするようにしています。ただ、相手の方に何度も伺うと失礼にもなりかねないので、まずはメールでやり取りを重ね、遡ってチェックができる仕組みを整えてきました。事務担当者が週末や祝日の行事に随行するわけではないので、担当者への引継ぎも密に行います。

時には、市長室を訪問される著名人やスポーツ選手の対応をするなど、他の仕事ではあまり体験できないシーンを間近で見られることも醍醐味の1つです。他とは異なり、独自で事業を行ったり行事を開催したりする部署ではないですが、イベントごとの盛り上がりを直接感じられるのは楽しいですよ。最近では大相撲名古屋場所も担当。主催者や代表力士の訪問日程を調整し、メディア対応を行ったり、優勝した力士への表彰状や賞品を用意したり、非日常を感じられました。

私も上記で登壇した加藤さんと同様に民間企業からの転職です。以前は東京を拠点に航空会社の客室乗務員として働いており、シフト制から土日休みの仕事を希望して入庁しました。前職で様々な観光地を訪れた経験を生かし、ここなら地元・名古屋の魅力をより広く発信して、街づくりに生かせるのではないかと考えたこともきっかけの1つです。
市長室での電話対応や来客対応では以前の経験を生かせましたが、パソコンを使ったデスクワークは実務を通して少しずつ慣れていきました。職場の先輩方が本当にやさしくて、1つ質問したら関連することを3つ4つと細かく丁寧に教えてくれることも名古屋市役所の魅力といえます。自分の知識を増やしてスキルアップを目指すにも良い環境だと思います。
今は、秘書課で経験を積む中で、観光や国際交流の仕事にも興味が出てきました。将来的には観光誘致など、国内外へ名古屋市の魅力を伝える仕事ができたらと考えています。
(近藤さん)

企業研究のポイント

ひと口に公務員といっても国家公務員や地方公務員、都道府県と市町村など、働き方は様々です。政令指定都市である名古屋市では、市町村でありながら都道府県並みのスケールの大きな仕事ができるという魅力がありますし、一方で市民に近い立場で暮らしに寄り添う役割も果たします。さらに部署ごとの業務や働き方も多彩。固いイメージのある公務員ですが、色々なポジションを経験したい、積極的に新しい知見を吸収したいという方にも向いている職業です。

企業研究の際には自分が何に興味があってどのような働き方をしたいのかを深掘りすることをオススメします。説明会など先輩方の声を聞けるチャンスがあるのなら、積極的に活用すると良いでしょう。職場の雰囲気やお休みの取りやすさ、転勤の有無など、各企業・職場の制度や空気感が分かれば、自分がその中で働くイメージも描きやすいもの。「将来働きたいと思える場所かどうか」は有益な判断材料になると思います。

また、地方公務員の試験内容も、近年では専門知識を生かしたものから教養重視のもの、人物重視のプレゼンテーション型など、自治体や年度によって幅広く用意されています。その年の試験案内をしっかり確認して、自分の強みを生かせるものを探してみるのもよいでしょう。
(人事委員会事務局任用課/南田さん・内藤さん)

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「各種企業展や市主催の業務ガイダンスなど、職員と対面で話せる機会を豊富に用意しています。ぜひ企業研究に役立ててください」と南田さん(左)、内藤さん(右)。

マイナビ編集部から

今回お話を伺った先輩職員の仕事は、スポーツ施設の整備・運営や都市部の景観形成に向けた事業、市政を担うトップのスケジュール管理など多岐に渡る。入庁後すぐから「地域の豊かな暮らし」を支える業務に取り組んできた人も多い。「様々な経験を積んで、自分だけのキャリアパスが描けることは地方自治体で働く魅力」と話すのは、人事委員会事務局の南田さん。「かつては保守的なイメージがあった地方公務員ですが、実はチャレンジングな人、新しいことにどんどん挑戦したいという人も面白さを感じられるはず」と教えてくれた。

人口230万人規模の政令指定都市で、今後はアジア・アジアパラ競技大会やリニア中央新幹線の開業など大規模なプロジェクトも控えている名古屋市。「直接市民の方と関わる仕事から世界規模のイベントまで、やりがいをもって取り組める職場」とは、同じく人事委員会の内藤さんの言葉だ。入庁の理由に原則土日祝休み、育児支援の充実、ヘルスケアや給金制度など、働きやすい環境を挙げる人も多いという。実際、直近での育休取得率は男性で59.3%、女性で100%。復職支援も整っていて、職員同士がお互いにサポートし合いながらライフステージに応じて活躍できる体制が整っている。地域に根ざし、自分らしいキャリアを描きたいのであれば、市職員として地域の暮らしを支える働き方を選択肢に加えてみてはどうだろう。

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1933年に建てられた名古屋市役所本庁舎は、国の重要文化財にも指定されたレトロかつ重厚な建物。映画やドラマの撮影にも多く使われています。(写真提供:名古屋市)

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