最終更新日:2025/4/10

光村図書出版(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 出版
  • ソフトウエア

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

多様な個性が集まり、認め合い議論し合いながら個々の強みを仕事に反映できる環境です

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紙とデジタル、個々の良さを生かした新時代の教科書づくりに挑戦

創業以来、約75年にわたって良質の教科書を発行しつづけている光村図書出版。営業、編集開発の第一線で活躍する3人の方々に、入社の動機や仕事内容、将来の目標などについて伺った。

内海 太一さん(写真中)
営業本部 中四国支社/2017年入社

大久保 崚さん(写真左)
編集第一本部 第一編集部 中学校国語課/2021年入社

西村 実恭さん(写真右)
編集第一本部 第一編集部 書道課/2021年入社

※掲載内容は、取材当時(2023年)のものです。

先輩社員からのメッセージ

「私たちが子どもたちを思う気持ちを心から理解してもらうためにも、目先の利益にとらわれず、正直であること。それが信頼を築く本質だと思います」(内海さん)
「年次にこだわらず、多様な意見を認め合う風通しの良い社風と、自分の考えを自由に発信できる環境があります」(大久保さん)
「読書や旅行、芸術など、心を満たす遊びに時間を使えるのが大学時代です。そこで培った知見や批評眼は、きっと社会に出たときに役立ちます」(西村さん)

先生方の信頼を得て、よりよい教科書をつくり、届けたい──内海さん

英語教育学を専攻していた私は、教育関係を軸に就職活動を行っていましたが、あるときから、教科書業界なら、全国の子どもたちの教育を支え、教育界にも貢献できるのではと思い始めました。そんななか光村図書の名前を目にし、小学生時代の懐かしい思い出が呼び起こされました。
私は当社の国語の教科書に掲載されていた『ずうっと、ずっと、大すきだよ』が大好きで、タイトルのもつ優しさ、思いを伝えることの大切さなどにひかれて、音読を繰り返していたんです。このような、人の記憶に残り、心に響くような教科書を子どもたちに届ける仕事に携わりたいとの思いから入社を志望しました。

本社での研修を終え、中四国支社に配属されました。現在、担当エリアの小中高等学校や教育委員会を訪問し、先生方の多様なご意見や困り事をお聞きしたり、広報資料やセミナーなどのご案内をしたり、時には授業を見学させていただいたりしながら、現場との信頼関係を深めることに力を注いでいます。また、地域の先生方が行う研究会に参加して得た情報や地域の特性、先生方の率直なご意見を社内にフィードバックし、より良い教科書づくりに役立てることも営業の重要な仕事だと思っています。

私は、当社の教科書を通じ、子どもたちに将来の夢を見つけてほしいという願いを持っています。それだけに、担当エリアで小学校の英語の教科書が新規採択されたときは本当にうれしかったです。「子どもたちに英語を好きになってほしい」という強い思いをもって取り組んできた教科だったということもあり、先生とも共感し合えるほど本音で話し合いました。熱意をもって当社の教科書の良さをお伝えし、評価していただけた結果だと思うと、今でも涙が出るくらい感慨深いものがあります。

教科書には価格競争がないため、真の良さを認めていただけないと採用されません。それだけに、現場の先生方と同じ視点に立ち、先生のため、子どものためということを常に心に置いて仕事ができるのが教科書業界で働くやりがいだと思います。
近年、教育におけるデジタル化が進んでいますが、当社では、他社に先駆けデジタル教科書を提供してきた歴史があります。これからは先輩たちが培ってきたものを生かしながら、自分なりの新たな企画や提案を行い、子どもたちの夢を育む新たな学びの形、学びの場を提供していきたいと思っています。

人と人とをつなぐ「言葉」を大切に、教科書を通じて、子どもたちの学びを支えたい──大久保さん

子どもの頃の私にとって、国語の教科書は「言葉との出会いの場」でした。物語のある一節がいつまでも心に残る。詩の中の美しい表現に胸を打たれる。学年が上がるたびに、いつもワクワクした気持ちで新しい教科書のページをめくっていたことを今でも覚えています。
大学では教育学を専攻し、学校で授業を見させていただく機会が多くありました。言葉を通じてさまざまなことを学んでいく子どもたちの姿を見る中で、かつて自身が感じたような言葉に出会う喜びを、今度は自分が子どもたちに届けていきたいと考えるようになり、「言葉を通じて子どもたちに生きる力を身に付けてほしい」という思いを第一に教科書を作成している、光村図書への入社を志望しました。

現在は、令和7年度版の中学校国語教科書の編集に従事しています。専門家の先生方からご意見を伺いながら教材を作成したり、文学や説明文の教材として掲載する作品を探したりする仕事が主な担当です。教材を探すときには、子どもたちが魅力を感じるような作品を求めて、書店や図書館を回ることもあります。
作成した教材や、探してきた候補作品は、打ち合わせで検討を行います。中学生が言葉の力を身につけることができる構成・内容か、難易度は適切かなど、掲載にふさわしい教材であるかをじっくり検討していきます。全国の子どもたちが使う教科書。その社会的責任も大きいからこそ、細やかな配慮を行き届かせながら、業務を進めなければならないことを日々実感しています。

先輩たちの教科書づくりに取り組む姿からは、子どもたちによりよい学びを提供したいという思い、そして、そのために一切の妥協はしないというという強い意志を感じます。教材の作成が行き詰まったときには、「子どもたちにとって大切なことは何か」という問いが、先輩たちから必ず投げかけられ、教材の内容を丁寧に見直していきます。私自身も、このような姿勢を大切に、日々の仕事に取り組みたいと思っています。

今や時代の変化も著しく、教科書を通じて提供できる学びの形も多様化しています。デジタルコンテンツをはじめとする、新しい学びの可能性を追求していくことはもちろんのこと、「子どもたちにこれからの時代を生きるために考えてほしいこと」に思いを馳せながら、時代のニーズに即したテーマや内容を取り上げた教科書を作っていきたいと思っています。

紙とデジタル、両方の特性を生かしたコンテンツで、学びの選択肢を広げたい──西村さん

小学生の頃、教科書で紹介されていた作品を読んで、その作家の方をとても好きになりました。そこから小説に興味をもつようになり、学生時代には、作品の批評や、小説、詩の創作を行っていました。この経験から、教科書とは、「好きなものに出会える場所でもある」ということに気づきました。就職活動の際に、全ての子どもたちに学ぶ喜びを実感してもらいたいという信念と、こだわりを持って作られた光村図書の教科書を見て、私も、子どもたちが好きなものに出会える教科書を作りたいと思いました。

初任は、デジタル開発部デジタル制作課でした。デジタル制作課では、令和6年度発行の教科書に掲載のQRコードから閲覧できる多様なコンテンツの制作を担当しました。紙だけでは表現できない聴覚や視覚を活用した学びは、子どもたちの学習意欲を高めることができます。このように、子どもたちの学びの選択肢が広がったことは、教育のデジタル化の良さであると考えています。

この経験を生かしながら、現在は書道課で、令和7年度に出る書写の中学校教科書の作成やQR教材の作成、令和6年度に出る小学校の指導書の作成などに従事しています。新入社員研修の際、先輩社員が「紙とデジタル、どちらが優れているか考えるのではなく、両方の特徴を生かしたうえで、個人に合わせてよいものを選び取ることが重要」とお話されていたことが、今でも心に残っています。これからも、紙とデジタルの特性を生かしたより良い教材を作っていきたいです。

当社では、入社後の1年間は育成担当として、先輩社員がマンツーマンでサポートしてくれます。私自身、何もわからない不安な状態であっても、仕事に限らず何でも相談できる先輩がそばにいるということは非常に心強かったです。また、当社は若手の意見を認め、受け入れてくれる土壌があります。これからも、この光村図書で、子どもたちと学びとの架け橋となるような教科書づくりを目指していきたいです。

学生の皆さんへ──覚悟と希望をもって、飛び込んでほしい。

編集も営業もコンテンツ制作も、仕事の結果が出るのに4年かかります。学生の皆さんにとっては、4年は途方もなく長い年月のように感じられるかもしれませんね。実際に入社した後も、「自分の携わっていることに意味があるのだろうか」と、疑問を抱き葛藤することもあるかもしれません。それでも、私たちは「4年間頑張ってみてほしい」と伝えたいのです。先輩はみな、この4年の年月を経て、数多くの喜びと成長を得ているからです。

何度も学校を訪問して、先生と自然なコミュニケーションができるようになること。「もっとよい教科書にできる」と信じて、細部にわたって内容を検討し続けること。経験していない未来を思い描いて製品を開発すること。入社後に待ち構えているハードルの先には、きっと子どもたちの笑顔が待っています。

光村図書は長い歴史を誇る会社ですが、常に変化を恐れず、挑戦し続けてきました。地道な作業を苦とせず、挑戦を繰り返していく気概をもった方に、当社の門を叩いていただくことを願っています。
【採用担当一同】

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「かけがえのない喜びと成長を得られる仕事。根気強く業務に取り組み、挑戦を続ける気概をもった方のエントリーをお待ちしています」

マイナビ編集部から

1949年の創立以来、教科書と一般書籍を発行してきた光村図書。この伝統を基盤に、教育現場へのデジタル機器導入が進む時代に先駆け、デジタル教科書を開発。時代の流れを見据え、紙とデジタルそれぞれの良さを生かした新たな学びの形を追求しつづけている。
光村図書は、2022年、経営理念「『言葉の時代』は終わらない。」と、この理念を実現するための行動指針「みつむらコンパス」を策定した。

「子どもにとって何がよいかをいちばんに考えます。学びの本質を追究し、提案します。失敗を恐れず、挑む心をもち続けます。共に働き、共に生きる一人ひとりに敬意を払います。心と体を大切にする職場をつくります。どんなときも、次の世代に誇れる選択をします。言葉を尽くして心を伝えます。」(「みつむらコンパス」より)

これは社員が信条としている思いを吸い上げ、ボトムアップで作成されたもの。作成にあたって、プロジェクトメンバーを募ったところ、大変な人数が集まったそうだ。今回取材した西村さんもその一人。このことからも、年次に関係なく自由に意見を発信し合える社風と、社員一人ひとりが本当に会社や仕事が好きで、何より、子どもたちの夢を応援するために課題に対して果敢に取り組むチャレンジ精神の表れだといえるだろう。
こうした思い、挑む心が今の光村図書をつくり上げ、これからも全ての子どもたちのために挑みつづけていく。

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「つながる かざぐるま」をテーマとするシンボルマークとロゴタイプ。4つの羽が表すのは、人間力を軸に、文化の風を受けて回る「話す・聞く・読む・書く」という力だ。

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