最終更新日:2025/3/25

福井県民生活協同組合

  • 正社員

業種

  • 生活協同組合
  • 福祉サービス
  • スーパーマーケット
  • 共済

基本情報

本社
福井県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

人と人とのつながりを大切に、安心安全な「食」と「暮らし」を福井全県へ。

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プラチナくるみん&えるぼしW受賞の働きやすさも魅力です。

「食」と「暮らし」を支える幅広い事業を展開する福井県民生活協同組合。今回は宅配、店舗、介護事業の各現場で活躍する3名の先輩にインタビュー。人と人とを結ぶ仕事のやりがいなどについて伺いました。

◆福井センター 配送担当/齊藤一希さん(2023年入協)(写真中央)
◆ハーツ恐竜 農産部門チーフ/伊與岳斗さん(2022年入協)(写真左)
◆坂井きらめき 介護スタッフ・生活相談員/松原華奈さん(2020年入協)(写真右)

県民せいきょうの事業紹介

曜日ごとに決まった組合員さんの自宅へ品物をお届け。生鮮品をはじめ日用品や雑貨、離乳食など、各世帯のライフスタイルに合わせた商品提案が可能です。(齊藤さん)
コープ商品や地場の食材を揃える「ハーツ」は、県内に11店舗を展開。日々のお買い物を楽しんでいただけるよう、品揃え豊富な明るい売場づくりを目指しています。(伊與さん)
高齢になっても住み慣れた街で安心して暮らしたいという声に応えて、県内全域で幅広い介護サービスを提供。一人ひとりのライフスタイルに応じた支援を行います。(松原さん)

「ありがとう」の声が仕事のやりがい。宅配先での小さな声がけが、地域との絆を紡ぎます。

実家で「コープの宅配」を利用していたため、私にとって県民せいきょうは、もともとなじみの深い存在です。大学進学のために県外へ出た時も、炊き込みご飯の素や卵スープなど、両親が送ってくる生協の商品に一人暮らしの食卓を支えてもらいました。就活中、県内企業が集まる合同説明会で真っ先にCOOPのロゴに目が止まったのも、今考えると自然なことだったのかもしれません。「地域に貢献できる仕事がしたい」と考えていた私にとって、人事担当の方から「地域の方から直接ありがとうの声をいただける仕事」と聞けたことも決め手になりました。

入協後は面接時の希望通り、宅配事業部へ配属。主に福井市内への配達を担当しています。1日50~60軒のお宅を回る中で、心掛けているのは配達先の方とできるだけ顔を合わせて、お話をすることです。高齢の方が多いエリアなので「具合はどうですか」「何か必要なものはありますか」と声をかけることで、暮らしの安心につなげてもらえたらと考えています。宅配のルートやスケジュールは基本的に決まっていますが、時には「出かけるので早めに来てほしい」といったご連絡もあります。距離が近い時は順番を変えるなど、現場の判断で臨機応変に動けるのも良いところ。組合員さんから希望を出しやすいよう、なるべく柔軟に対応するようにしています。

先日は、エリア外に引越しをされる組合員さんから「いつも来てくれてありがとう」「お世話になりました」と直接声をかけていただいて感激しました。わざわざ最後の宅配時間に合わせて待っていてくれて、信頼関係が築けたのだと実感しうれしかったですし、これからも頑張ろうと思うきっかけになりました。

先輩職員がとても話しやすく、困ったことがあれば配送センターに戻って何でも相談できるのも、当生協で働く魅力です。誰がどこを訪問するといった情報は朝のミーティングで共有され「今日はここが工事中だから、こっちを通った方が良いよ」など、事業所全体でサポートしてくれます。年1回、今後の目標や希望のキャリアを直接管理部門へ伝えられるアンケート調査もあります。私自身は、まずは今の部門で宅配業務の経験を積むことが目標。その上で、ゆくゆくは部門のリーダーや営業本部の一員として、宅配業務全体のマネジメントに関われたらと考えています。(齊藤さん)

日本の四季をダイレクトに感じられる農産物部門から、恐竜の街・福井の魅力を発信します。

神奈川県出身ですが、両親は2人とも福井生まれ。小さい頃から祖父母の家に遊びにいく機会があり、自然豊かな福井での生活には漠然と憧れがありました。直接のきっかけとなったのは高齢の祖父が体調を崩してしまったことです。当初は都内で就活を進めていましたが、少しでも祖父の近くにいたいと考え、福井での就職にシフトして、当生協への入協を決めました。

入協後は希望通り、店舗事業部へ配属となりました。最初の2年間は「ハーツさばえ」の農産部門で、商品の陳列やフルーツ類のカットなど、売場づくりの流れを覚えてきました。青果の売場は店舗の中でも入り口に近く、ダイレクトに季節のイメージを感じていただける場所です。果物の段ボールを開けた時の香りや売場に並べている時の色味など、五感を使って日本の四季を堪能できるのも、この部門の魅力。旬の食材を楽しみにされているお客様へ「もうすぐ入荷しますよ」とご案内できるのも楽しいです。先日は、お友達へフルーツギフトを届けたいという方へ、一緒に売場を見ながら組み合わせる果物をご提案。「すごくキレイ、ありがとう」と喜んでいただけた時はやりがいを感じました。

2024年秋に新店舗「ハーツ恐竜」が開業する際は、自ら農産部門のオープニングスタッフに立候補しました。イチからのお店づくりに興味がありましたし、自分自身も売場の責任者として商品構築やレイアウトに関わってみたいという気持ちがあったからです。恐竜店は福井駅東口にあり、恐竜の街・福井をイメージさせる店舗デザインになっています。担当の売場でもドラゴンフルーツなどの珍しい果物を並べたり、規格が大きい商品を「恐竜バナナ」「恐竜リンゴ」などの名称で売り出したり、訪れた方に印象づけられるような工夫を凝らしました。近年では国内外から観光で来られるお客様も増えているので、多くの方に福井の魅力を知っていただき、当店での買い物を楽しんでいただけるとうれしいですね。

今は青果の知識を一層深めて、農産部門を極めていくことが目標です。知れば知るほど自分の足りない点や知りたいことが出てくるので、新たに学ぶことが大きな楽しみ。部門チーフとして視野を広げながら、ゆくゆくはバイヤーなど、専門に特化した働き方にも挑戦してみたいです。(伊與さん)

先輩の温かな言葉が介護と向き合うきっかけに。一人ひとりに寄り添って、その人らしい暮らしを支えたい。

大学では社会福祉を専攻していましたが、実は就活中は福祉業界にこだわっていませんでした。しかし、企業説明会をきっかけに当生協のグループホームを見学した際、編み物をしたり、散歩に出かけたり、利用者さん一人ひとりがその人のペースで好きなことを楽しんでいる様子を目にしました。「あなたらしさいつまでも」という理念に基づいた介護に魅力を感じ「ここでなら私も働けそう」と思い、入協しました。

最初の5年間は「坂井きらめき」の小規模多機能事業に配属。ここでは在宅をベースに、訪問介護やデイサービス、ショートステイなどを組み合わせて、ご家族の介護負担軽減や利用者さんご自身の生活サポートにつなげています。そのために「できること」「できないこと」を見極めて、できるだけその人らしく過ごしてもらうことが大切です。お茶の入れ替え1つ取っても勝手に判断せず「お茶っ葉はこのくらい入れる」「何回か淹れてから捨てる」など、その人が積み重ねてきた生活を尊重し、都度相談しながら相手を理解することを大切にしてきました。

2024年からは生活相談員としてデイサービスに移り、日々の支援と合わせて、ご家族の相談対応やケアマネージャーとの調整を行っています。まだ日々の仕事を覚えることで精一杯ですが、これからは他事業所との連絡会議にも参加をして、組織全体で利用者さんを支えていけるように調整していきたいと思っています。

仕事に行き詰まった時は、同じ事業所の先輩方に支えてもらいました。入協1年目には、何もできない自分がイヤになって、退職を考えたこともあるのですが、その時に親身に励ましてくれたのが当時のサービス管理責任者の先輩。「松原さんがいてくれてすごく助かっているよ」「段取りよく送り出してくれるから動きやすいよ」と言ってもらえて、自分でも利用者さんや他の職員さんの力になれているのだと、少しずつ前向きに考えられるようになりました。今、また介護の仕事が楽しいと思えているのはその人のおかげ。私もこの先、後輩が悩んでいたら、同じように支えられる存在を目指したいです。(松原さん)

学生の方へメッセージ

個人宅への宅配サービスから始まって50年近く、当生協は福井県に根ざして、地域の人の想いに応えるために事業を広げてきました。「安心・安全な食を扱う店舗が欲しい」「高齢者の方が安心に暮らせる施設が欲しい」といったさまざまなニーズを汲み取り、ズレなく展開しているのは私たちの強み。実際、2024年3月現在で世帯加入率は57.2%にのぼるなど、県民の皆さんの多くが組合員さんとして当生協に関わっています。

加えてどの事業にも、組合員さんと顔の見えるおつきあいを続けられる楽しさがあります。地域の1軒1軒を訪問する宅配事業をはじめ、店舗スタッフや介護事業の職員も、地域のお客様や利用者さんとコミュニケーションを取り、つながりを紡いでいく仕事です。誰かの役に立つ仕事がしたいという方にはピッタリではないでしょうか。

入協後は全体研修や年間を通じてのフォローアップで、一人ひとりの成長を応援します。手がける事業が幅広い分、将来の道筋もさまざまです。まだ自分の適性が分からないという人も、協会内の業種・職種を知る中で「こんな仕事がしたい」「あの先輩のようになりたい」という理想像がきっと形になっていくはず。個々の希望をキャリアに反映させる意識調査の仕組みも整っているので、ぜひ当生協で、なりたい自分を見つけてほしいと思います。(管理部/長谷部勇哉さん)

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2024年秋にオープンした新店舗「ハーツ恐竜店」。希少なドラゴンフルーツなど、恐竜の街らしいラインナップと店舗デザインで県内外のお客様から人気を集めている。

マイナビ編集部から

「組合員の幸せと地域社会のために」を理念に掲げ、宅配事業から小売店舗の運営、介護事業、共済事業など、幅広く手がける福井県民生活協同組合。地域に寄り添い、「食」と「暮らし」の両面を支える「県民せいきょう」は、今や福井に暮らす多くの世帯にとって欠かせない存在となっている。

事業が幅広い分、働き方もさまざまだ。今回は宅配、店舗、介護の各現場で活躍している若手の先輩から、仕事の内容ややりがいを伺った。聞けば管理部の長谷部さんも、入協時は宅配事業からキャリアをスタートしたという。山間部へ配達に出向いた際に組合員の方から温かく出迎えてもらえたことや、高齢者の多いエリアでの見守りとしての役割など、ただ品物を届けるだけではない、人と人とのつながりが自身のモチベーションにつながっていることも伺えた。

最初の配属先で「ちょっと合わないかも…」と感じた時に、辞めずに新しい環境へ挑戦できるのも、多角的に事業を展開しているからこその強みだ。管理部では年に1回アンケート調査を実施して、職員一人ひとりの将来の展望やキャリア目標を確認しているとのこと。遠慮なく自分の想いを直接人事担当者へ伝えられる環境は、長い目で将来を描くためにも、とても働きやすいだろう。地域に根ざして、自分らしく。そんな想いを叶えられる職場だからこそ、地域の多くの人からも支持されるのだと感じられた。

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入協前に事業部を超えた新入職員研修を実施。生協の仕組みや社会人マナーを学ぶほか、さまざまな事業所を実際に見学することで他部門への理解も深められる。

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