最終更新日:2025/3/4

(株)日経BP

  • 正社員

業種

  • 出版
  • インターネット関連
  • 専門コンサルティング
  • サービス(その他)

基本情報

本社
東京都
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  • 10年目以内
  • その他理科系

文字を書くだけではない! 記者の仕事は 「形」にすること

  • 高橋 厚妃
  • 2014年入社
  • 名古屋大学大学院
  • 創薬科学研究科 修了
  • 医療×テクノロジーの最前線を追いかけています

会社・仕事について

ワークスタイル
  • 最先端技術に触れる仕事
  • 形の残る仕事
  • 企画・サービスを提案する仕事
現在の仕事
  • 勤務地東京都

  • 仕事内容医療×テクノロジーの最前線を追いかけています

これが私の仕事 ~ 医療×テクノロジーの最前線を追いかけています

 『日経 xTECH(クロステック)』の記者です。日経クロステックは、産業とテクノロジーの「交差点」に立って、最新技術や業界動向をお伝えするオンライン媒体です。私が担当するのは「デジタルヘルス」というカテゴリーです。医療・健康・介護の関連企業・団体が、どのように最新テクノロジーを活用しているかを追いかけています。デジタルヘルスの領域では、AIやIoTといった最新の技術を取り込む動きが旺盛です。最新動向を記事にすることで、主な読者層である医療従事者、ITベンダー、投資家、新規事業を検討している人たちの「次の一手」を支援したい。
 実務は、記事の企画・取材・執筆、セミナーの企画運営です。記者という肩書ですから、当然記事を書くのが主務です。一方で、自分が持ちうるコネクションや企画力をどのように「形」にするのかは多様化しています。例えば「アプリを使って治療する」というテーマがあるとしたら、それを取材して記事にするほかにも、その題材に詳しい方をお招きして講演してもらうセミナーを企画することもあります。読者にとって重要な情報を、どのような形で伝えるかということを考えることも仕事の1つです。


この仕事の面白さ ~ 「熱量」に触れられるのが醍醐味

 取材中、企業や大学の研究者の熱量を目の当たりにする瞬間に感動を覚えます。その熱量を多くの人に届けたい、その思いが記事執筆の原動力になっています。
 さらに、その熱量を記事ではなく、もっと直接的に感じてもらいたいと思うことから、セミナーを企画することもあります。セミナーの場合、直接参加者の反応を目で見て感じることができます。セミナーの空気や雰囲気といったもので参加者の反応がダイレクトに分かるセミナーの「手触り感」が好きです。セミナーで聞いた参加者の質問が、次の取材のタネになることも少なくありません。


日経BPを選んだワケ ~ 実用化の瞬間に立ち会い、研究者を応援したい

 頑張っている人の話を聞くのが好きだからです。大学では生物工学を専攻し再生医療に関わる研究をしていましたが、就職活動に際して研究者以外にも自分が選べる道があるのではないかと思いました。息の長い研究よりも、応用や実用化の局面で研究者を応援する立場の方が自分に合っていると思いました。
 研究分野にもよると思いますが、創薬や再生医療の研究は実用化までに非常に長い時間がかかります。自分の研究成果が実用化するのはまれです。せめて実用化を応援できる立場でいたいと思い、就職先を探しました。
 結果として日経BPに入社を決めた理由は、幅広く業界のことを知ることができたり伝えられたりする職種であるように感じたからです。今もその選択は間違っていなかったと思っています。


印象に残っている仕事 ~ 武田薬品工業の大型買収で感じた専門媒体の強み

 新卒で配属された『日経バイオテク』で担当した、武田薬品工業の買収に関する取材です。武田が2018年5月にアイルランドの製薬大手シャイアーを買収するという決断を下しました。約7兆円を投じて海外の企業を買収する武田の経営判断は、その買収金額の大きさを中心に新聞や経済誌をにぎわせました。
 一方『日経バイオテク』では、武田の研究者はこの買収をどう見ているのかというポイントに絞って取材を進めました。製薬業界は、新薬開発が売り上げや利益に直結する世界。つまり、両社の研究者や研究所がうまく「結婚」できることこそが、買収の成否を占うカギになるからです。
 研究者とつながりが深い『日経バイオテク』ならではの取材網が大いに生きた企画でした。買収を否定的に見る人、肯定的に見る人、買収で職を辞した人――。1つの会社の中で、これほどまでに意見が割れるのかと考えさせられました。
 記事が出た後、研究者の方から「自分と同じ考えの人がいると気づけた」「自分や製薬業界全体の今後を考えるきっかけになった」といった声を聞きました。対象読者の人生といったら大げさですが、そうしたことに関わることができたという感触がありました。


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