社会福祉法人カトリック京都司教区カリタス会（高齢者総合福祉施設　神の園）

■資格：介護福祉士（2015年）介護支援専門員（2023年）
■キャリア
　特養介護職員　→　精南２丁目ユニットリーダー　→　青空２丁目ユニットリーダー

　初めて見学に行った際に内部のきれいさに驚きました。福祉施設というものをほとんど見たことがなかったのですが、イメージしていたものと全然違い「施設」と言うよりまるで「普通の家」のような印象を受けました。ユニット型ということもあり少人数での温かい雰囲気で、入居者一人一人の生活リズムや嗜好に合わせた暮らしをしていただいていました。
また、見学に行った際に先輩職員と話す機会がありこんな質問をしました。「働いていてどうですか？（つらいのか、楽しいのか）」その時の先輩職員は笑顔で即答されました。「楽しい」と。
職員や入居者の方が活き活きとしていて、もし自分がケアを受ける側だったらこういったところに行きたい。そう思えたことが就職を決めた一番の理由です。

　職員と入居者の比率が1：1.8と高く一人ひとりの入居者に深く関わることができます。
また、私は大学で介護の勉強をしていたわけでもなく何の知識も技術も持たないまま入社致しました。しかし、入社後にいきなり入居者の介助に当たるわけではなく、まずは先輩職員の仕事をしている様子を一緒について回り見学する。その後、先輩職員指導の下で介助を行っていき、次第に自分一人でも介助が行なえるようになっていきます。分からないことがあればすぐに聞ける環境であり、研修も豊富で自分を高めていくにはとても良い職場です。

　働いていて「楽しい」と思える仕事はあまりないと思います。御利用者の介助をすることでその方から感謝の言葉を受けたりします。喜んでいただけることで、自分のしている意味を実感でき同時に私の方こそありがとうございますという気持ちも抱きます。「どういたしまして」ではなくお互いが「ありがとう」と言える。これは言葉では表現しにくいことで是非とも実際に働いて実感していただきたいです。
　またお年寄りの方からは学ぶことが多く、日々感心させられることだらけです。入居者の方々から見れば私は孫よりももっと若い存在です。そんな人たちと同じ時間を過ごし共に笑いあえる。この仕事ならではの素敵な時間です。

　学生と社会人との一番の違いは相手がいるということです。学校では自分を成長させる為に勉強や部活動を行います。
　しかし働くということは自分のためではなく、誰かのために行うものです。
今まで学んできたことを社会で活かせるように自分の本当にやりたいことは何なのかをいまのうちにしっかり考えておくといいかもしれません。