最終更新日:2024/6/4

学校法人上智学院(上智大学)

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働き方改革プロジェクトとモチベーションの向上をめざす研修で、職員の意識改革を実現

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経営の中枢メンバーとして企画からマネジメントまでを担う存在に

「他者のために、他者とともに生きる人」の輩出をめざす上智学院は、学生支援と教育研究の質を高めるため、職員の働き方改革や研修を行っている。その取り組みの内容をお聞きした。

■千野 雅裕さん
人事局/主幹(業務改革担当)
総務局 総務グループ/チームリーダー
(写真右)

■稲坂 真紀さん
人事局 人材開発グループ
(写真左)

※2023年度取材時点

先輩からのメッセージ

「たとえ、学生に直接応対しない部署でも、自分の提案や業務が最終的に学生のためであると考え、実行すること。これが教育機関で働く魅力、やりがいです」(千野さん)
「人事交流制度が上智学院を活性化させます。他大学や企業との交流で得たエネルギーを持ち帰り、それが学院内で化学反応を起こして新しい力を生み出します」(稲坂さん)

学生への支援強化と、職員の働き方・満足度の向上をめざす「働き方改革プロジェクト」を推進(千野さん)

上智学院では、2020年4月に「働き方改革プロジェクト」を発足し、約20名の若手や中堅の有志が、部署を超えて協力し、取り組んでいます。プロジェクトは、「環境や制度」「ICTの活用」「業務の見直し」の3チームで検討を進めているほか、「学生への対応」「職員の意識改革」は重要なテーマでもあるため、チームを超えて活動してきました。

例えば、2020年6月には全職員に在宅勤務に関するアンケートを実施しています。最も希望が多かった「ペーパーレス化が必要」との回答をふまえ、同年10月からプロジェクトで電子決裁システムを導入しました。結果、意思決定が速くなり、創出した時間は、各部署で、学生支援の強化策や企画立案・業務改善を考える時間として活用しています。

さらに、「全学で取り組む意思を明示した方がよい」との多くの声を受け、2020年12月に「職員の働き方改革宣言」をプロジェクトで作成しました。「学生・社会への成果還元を目指した教育研究活動の推進」 と「職員の多様な働き方の実現や働きがい・満足度の向上」の“両立”がポイントです。
(参照:
https://www.sophia.ac.jp/jpn/aboutsophia/approach/hatarakikatakaikaku.html)

ここで掲げた「働き方改革を進める14の取り組み」は、全所属長にヒアリングし、現在40ページ以上の「グッドプラクティス集」ができています。例えば、在宅勤務時でもオフィスと同等のネットワーク環境を整備し、現在でも在宅勤務とオフィス勤務を併用しています。更に、理事会等を含めた各種会議・打合せはオンライン会議に移行し、以前から進めていたペーパーレスを更に推進しました。
また、少しずつですが、職員の意識が前向きになり、コミュニケーションもより活発になったと感じています。

さて、働き方改革を進めるうえで重要なのは、職員の働きやすさ向上だけではありません。本学院がめざす「他者のために、他者とともに生きる人」を育成するための教育研究活動を推進することも重要で、前述の改革宣言にも定めています。言い換えれば、職員の働き方改革は、学生への支援に繋がるものであり、繋げる必要があるものなのです。これからも、働き方改革の効果を学生達が実感できるよう、取り組みたいと考えています。

そして、私自身は学生と教職員、教職員同士をつなぐ存在となり、若手や中堅職員が潜在能力を大いに発揮できる環境を作っていきたいと思っています。

パフォーマンス向上をめざす階層別研修で、積極的に学院をけん引する職員を育成(稲坂さん)

上智学院には、人材育成を目的とした学外関連団体との人事交流制度があります。この制度には、異なる組織での勤務経験を通して学んだことを職務に生かすという狙いがあり、これまでに他大学、民間企業、省庁との間で行われています。私はその第1期生として、民間企業(大手航空会社)に1年間派遣されました。新卒で大学職員となったため、学院に在籍しながら「他の業界を経験し、知見を広め、能力を高められる」と期待していたことを思い出します。

交流先では、人事部門で社内研修の運営に携わりました。場所柄も強く印象に残っているのは、前向きな考え方を持って生き生きと働いている社員たちの姿です。組織の理念や、どういった社員であってほしいのかを、研修を使って丁寧に浸透させており、感銘を受けました。そこから、明確な研修体系のもとに人材を育成することの大切さを実感しました。

学院に戻ってまず取りかかったのは、階層別研修を含めた研修の体系図を作ることです。現在は「若手職員研修」「中堅職員研修」「チームリーダー研修」の3つの階層別研修を実施しており、階層ごとに必要な知識や期待、学院内でのコミュニケーションの向上に力を入れています。

研修のプログラムを作成する上で大切にしているのは、「学院からの職員に対する期待」と、「職員それぞれの思い」のバランスをうまく取り、最大限研修の効果を高めることです。研修中は、受講生の表情や態度に目を配り、個々に寄り添ったケアを行うよう心掛けています。「研修が楽しかった」という感想をもらうとうれしいですね。

また、人事交流で得たノウハウは他にも、人事交流者有志で職員向けに報告会を行ったり、交流者が後輩職員のメンターになったりと、さまざまな形で共有し、組織の活性化につなげています。

これからも上智学院では、職員たちが主体的に新しいことを企画・提案し、実行していける環境や意識改革の場を提供し、それが職員のモチベーションや、学生へのサービス向上につながることをめざしています。

企業研究のポイント

企業研究を始める前に、まず自分の持っている価値観を振り返り、考えをまとめることが大切です。人生の時間のおよそ3分の1は、仕事に費やすことになります。したがって、自分の価値観と企業の価値観が合うかどうかというのは、非常に重要なポイントといえるでしょう。

改めて自分自身のことを見つめなおし、自分がどんなことをやりたいのか、どんなことに喜びを感じるのか、自分がやりたいことは就職しようと思っている企業や教育機関で実現できるのか、といったことをよく考えてみてください。その上で、企業研究を始めるようにしましょう。そうすれば、しっかり的を絞って研究することができ、入社後のミスマッチが起きる可能性は下がると思います。

また各企業や教育機関は、ホームページなどで最新の情報やさまざまな取り組みなどを公開しています。業務の内容を調べるだけではなく、そういった点もチェックして知識を得ておくことも、企業を研究し、比較検討する上で大切だと思います。

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部署の垣根を越えて業務を行うことも多い。また、早い段階から幅広い仕事の裁量権を与えられるため、責任を持って自分のやりたいことにチャレンジできる。

マイナビ編集部から

2013年に創立100周年を迎えた上智学院。より質の高い教育研究の機会を提供し、社会と世界に貢献するには、強い“職員力”が必要との観点から、多様な取り組みを展開している。

その一つが「働き方改革プロジェクト」だ。これには14のアクションが設定されており、主なものに「ペーパーレス化の徹底」「業務の見直し&委託化」「学生支援のさらなる向上・工夫」「オンラインツールのさらなる活用」「働きやすさと生産性向上の実現」などがある。注目すべきは、アクションで重視している点が学生と職員両方の満足度を高めるためのものだということだ。

プロジェクトを進める若手や中堅が自由に動けるのは、上層部が実現に向けてバックアップしてくれているからだという。電子決裁システムの導入が円滑に行われたことなどは、そのおかげだろう。

学外との人事交流も特徴的な仕組みだ。一般的に、全く別の業種の企業で実務を経験できるという機会はめったにない。職員のために積極的に学びの場を提供し、職員の成長を応援しているのは上智学院の大きな魅力といえる。職員の学びは一人ひとりの意識改革につながり、学生へのサービスの向上にも貢献している。

職員が自主的に意見を発信しやすい環境がある上智学院。入職後は、高いモチベーションで主体的に業務に取り組めることだろう。

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「他者のために、他者とともに生きる人」を育成するため、職員の働き方改革や研修を行う。数々の試みで職員のやる気を引き出し、パフォーマンスの向上を図っている。

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