最終更新日:2025/5/13

空港情報通信(株)【NAAグループ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 通信・インフラ
  • 設備工事・設備設計

基本情報

本社
千葉県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

「日本の空の玄関口」成田国際空港をITで支える! その仕事の魅力についてお話します

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IT技術で空港の安定運用を支えるプロフェッショナル

国内・国外含め年間旅客数4,400万人(2019年)を誇る“日本の空の玄関口”成田国際空港。その安定運用をIT技術で支えるエンジニアに、仕事や会社の魅力を語ってもらいました。

寺本 裕一
2014年入社
情報通信運用部 FIS業務課

先輩社員の働き方

サーバールームで設定作業を行う寺本さん。空港業務を司る重要システムの中枢ゆえ、高度な知識と技術を有する人間だけが担当できる業務の一つ。まさにプロの仕事風景だ。
他部署のエンジニアと打ち合わせを行う寺本さん。この仕事では空港業務に従事するさまざまな人々と連携を図る場面が数多くあり、それが仕事のやりがいにもつながっていく。
残業面、休暇面をはじめ社員にとって働きやすい環境づくりにも大きく力を入れているAICS。だからこそプライベートが充実し、結果として高いモチベーションが生まれる。

成田国際空港の生命線となる情報通信インフラを守り、維持する仕事

大学が理工学部であり、日常的にさまざまな電子機器やPCを扱っていたことから、就活においてはIT業界を志望。こだわったのは、「分かりやすい事業を通じて社会貢献を果たしている会社を選ぶ」という点。その点で空港情報通信(以下AICS)は、「日本の“空の玄関口”である成田国際空港をITで支える」というとても分かりやすい使命をもってITサービスを展開する会社だったから。訪日観光客や国内からの海外に向けての旅客はもちろん、航空輸送においても重要な役割を果たす成田国際空港をITで支えるAICSの仕事はとても魅力的でしたね。

入社後、通信ネットワーク課に配属され、空港内の情報通信設備の運用保守業務に携わりました。主には空港内の通信ネットワークやカメラ映像配信システムの運用管理で、カメラ情報の設定やネットワークの設定や調整などを担当。また、空港内で工事を行う際、既存のネットワーク回線に影響が出ないよう工事業者と作業の進め方について打ち合わせを行う他、関係部署への工事実施の周知作業(業務連絡など)を行なうなど、空港内の情報通信ネットワークをトータルに守り、維持するという重要な業務を入社1年目から4年目まで担当しました。

そして、人事異動にて4年目後半から現在まで空港を利用するお客様や空港従業員が利用するFIS(フライト・インフォメーション・システム)の運用保守業務を担当しています。FISはフライト情報をリアルタイムで表示するシステムだけに、停止すると空港機能に大きな支障をきたすほどの大混乱が発生します。そのため、常にシステムの状態を監視し、何か問題が発生した場合は迅速に対応を行えるよう即応体制をとっています。不具合が発生した場合は、端末交換を行ったり、システム面の不具合の場合はベンダーと連携して対応を行っていきます。これに加え、乗り入れエアラインが増えた場合は端末の増設やそれに伴う設定を行う他、日々のシステムのデータ更新なども重要な仕事。これら一連の業務を通じて、FISが常に正常に稼働するよう正確・迅速な作業を行い、円滑な空港業務をサポートしていくのが私の役目だと言えます。

技術者としての自分を大きく成長させてくれたあるエピソード

私の仕事は、空港内の情報ネットワークやFISが常に安定的に稼働するよう、“縁の下の力持ち”となって、維持運用や保守を行っていくことにあります。よって、何か問題が発生した場合、空港を利用するお客様や、システムを利用するスタッフへの影響を最小限に留めるような迅速かつ的確な対応を行えたときにやりがいを感じますね。
一番理想的なのは私たちがトラブル対応する場面がないようにシステムが稼働している状態。しかしながら、空港内のシステムは非常に複雑であり、それを扱う「人の手」が加わるものだけに「100%安定」という訳にはいきません。そこで必要とされるのがAICSであり、私たちのような保守・運用エンジニアの存在。そんな重要な使命を感じながら仕事を行えることは誇りでもあります。
また、一般的な構内ネットワークと異なり、空港内の通信ネットワークは、ターミナルビルから商業施設、滑走路、格納庫はじめ、広大な敷地の隅々まで張り巡らされており、日々の巡回や点検でそうした重要施設に立ち入り、作業を行っていると「あらためて自分がとても重要な仕事を任されているんだな」と感じますね。そんな点も大きなやりがいの一つです。

この仕事をしてきて、一つ忘れられないエピソードがあります。
以前、サーバーに端末情報の登録や閲覧権限の設定などの作業を担当したのですが、その際、サーバーの突発的な不具合に備えるための冗長化システムがダウンするという事態が発生したことがありました。しかしこのサーバーは設置作業段階から関わっていた強みで細部にわたって深く理解していたため、予備機に対し手動による設定を行い冗長化システムへ組み込むことでトラブルが拡大することを防ぐことが出来ました。もし、映像配信のサービスが停止してしまうと空港業務に大きな影響が生じるのは必至。それほどにクリティカルな障害だと言えますが、それに対して比較的余裕をもって対処できたことは大きな自信にもつながりました。この経験を通じ、常日頃から自分が担当するシステムについて細部まで理解することの重要性を再認識しましたね。

理想的なワーク・ライフ・バランスで働けるからこそ、高いモチベーションが生まれる

「人がいい会社」それが私の感じるAICSの社風です。
同僚はもちろん、先輩、上司、役員含め、気さくで優しい人が多く、オフィスは常に和気あいあいとした雰囲気に包まれています。こうした温もりある社風は、入社1年目の新人時代に大きく助けられましたね。分からないことがあれば気兼ねなく質問することができますし、常に新人である自分を気遣ってもくれました。おかげで安心して社会人としてのスタートを切ることができましたね。
また、仕事柄、コミュニケーションを取り合うことの大切さを理解している人が多く、「いざ」というときに即座に高度な連携体制を築くことができるのは当社ならでは。そんなプロフェッショナル意識の強い人々と接し、仕事で連携を図っていくことで自然と自分自身も同じようにプロフェッショナル意識が芽生えていきました。
加えて、「しっかり休める」というのも当社の魅力の一つです。現在、私が担当している業務では土日休みの週休二日制で残業などもほとんどありません。システムや設備に影響する工事や作業などが行われる期間などはどうしても忙しくなりますが、それ以外は定時退社が基本。また、計画的な休暇の取得を推奨されているので大手を振って有休を取得できるのも嬉しいですね。私はバイクが趣味なのですが、土日にツーリングに行くことはもちろん、社内にもバイク好きが多く、時にはそうした仲間たちとツーリングにいくこともあります。そんな仕事とプライベートをバランス良く両立できる環境があるからこそ、「もっと成長したい!」と強く湧いてくるんですよ。

今後の目標としては、数年後にFISの更新作業が検討されているので、まずはそれをトラブルなく完遂することが最重要。その更新作業では工事計画の策定にも関わっているほか、一連の更新作業においては監督的な役割も担っていくので責任は重大。だからこそ大きなやりがいを感じています。
また、これまでは主にネットワークやシステム回りの運用や保守がメインだったので、今後はより仕事の幅を広げるべく、プログラミングなどソフトウェア部分のスキルにも磨きをかけていきたいですね。そうやってハード・ソフト両面に対応できるエンジニアこそが、これからの時代に求められる「真のプロフェッショナル」だと思うんですよ。

学生の方へメッセージ

「コミュニケーションをしっかり図ることができる」そんな方はこの業界でも活躍できると思います。当社では、たとえ入社時点でITの知識に乏しくとも、必要な知識やスキルは日々の業務や教育訓練制度を通じて習得できる環境があります。
しかし、そうした知識よりも大切なのが「コミュニケーションをしっかり図ることができる」こと。AICSの仕事では、空港業務に関わるさまざまな人々と接し、協力しあって仕事を進めていく場面がたくさんあります。もちろん社内の他部署との連携も同様であり、「さまざまな役割・立場の人間と積極的にコミュニケーションを図っていく」という姿勢なくして仕事は成り立たない、と言っても過言ではありません。
同時に、さまざまな先端技術に触れる機会が豊富にあるので、「強い向上心と興味をもって自己研鑽に励むことができる」という姿勢も大切です。技術習得面はもちろん、自分の担当業務だけでなく、他の部署が手がけている業務にも興味を向け、理解することで知識はもちろん仕事の幅も大きく広がっていきます。

ぜひ学生時代から明確な目標を抱き、仲間と積極的にコミュニケーションを図りながら一つでも多くの経験を積んでほしいと思います。きっとその経験は、社会人になってから大きな武器となっていくことでしょう。今の知識やスキルにとらわれることなく、幅広い業界を比較検討することで、悔いのない業界研究期間にしてくださいね。

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さまざまな役割のプロフェッショナルたちと連携を図ることで初めて仕事が成立する。それゆえ、積極的にコミュニケーションを図る姿勢が何よりも大切になる。

マイナビ編集部から

空港情報通信(株)は1989年に創業。以来、成田国際空港の基幹を担う情報通信事業会社として安全と信頼性が確保され続けている。
同社の理念として「顧客満足」「地域」「社会貢献」「競争力」の4つを掲げ、日本の空の玄関口である成田国際空港の発展と安全を支えている。

重要業務を担うプロフェッショナルな同社は、働きやすさも共存しており、社員一人ひとりを大切に思う企業風土があるのだろう。コミュニケーションの取りやすさ、休みの取りやすさ等は社員の皆さんの働くモチベーションとなり、若手の育成を支えている。

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年間休日120日以上、年次有給休暇も初年度から20日付与される抜群のワーク・ライフ・バランスを実現。成田国際空港の敷地内にオフィスを構える点も魅力のひとつだろう。

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