(株)ジェネシス

高校のプログラミングの授業で興味深く学べた経験が忘れられず、「やっていて苦にならないことなら、長く続けられる」と考えて、専門学校でITについて学ぼうと決心しました。

業界研究を経て10社ほどの説明会に参加し、その中から数社に応募。なかでもジェネシスに決めたのは、まず転勤の心配がないこと。そして、選考過程で社員の皆さんから「在宅勤務ができて、残業が少ない」と聞き、ワークライフバランスのよさに惹かれたからです。社員一人ひとりの希望や状況に応じて配属先を考え、成長をサポートしてくれることにも魅力を感じました。

当社が受託しているプロジェクトについて、設計からプログラミング、テストまで一連の工程を担っています。

お客様からいただいた仕様書をもとに、要件を満たすように設計すること。なおかつ保守・管理のフェーズに移ってからも運用しやすいように設計すること。これが、私の大きなミッションです。学生時代にもアプリケーションを開発したことがありますが、運用のことを考えて作ったことがなく、今振り返ると、いわば表面上だけを整えたハリボテのような作品でした。実際のプロジェクトではそうはいきませんので、日々悩みながら前に進めています。

当社では新しいことに挑戦する機会に恵まれ、苦労することも多いですが、ハードルを乗り越えるたびに達成感を得られ、自分の成長を感じます。

印象深かったのは、新機能の開発を乗り切ったことです。その仕事には使用するソフトウェアのマニュアルが整っておらず、ネット上にも情報がほとんどない状況でした。そのなかでも自分なりに情報を1つずつ集め、お客様にも随時確認を取りながら、開発を進めていきました。テスト・検証の段階に移ってからも、想定通りに動作せず、試行錯誤の末にようやく動作に成功。そのときの達成感はとても気持ちよく、お客様からも「ほっとしました」と言っていただき、ぐっとうれしさを噛み締めました。

学生の皆さんはよくご存じだと思いますが、就活では少しでも早く動くことが大事だと思います。早ければ早いほど、チャンスが多く、逃さずに掴む確率が上がるからです。

そして、自己分析をしっかりと行い、「自分はどんな人なのか」を見つめてほしいと思います。私が行ったのは、「やりたくないこと」を考え、避けること。後ろ向きに思われるかもしれませんが、とても大事なことだと思います。やりたくないことを仕事にすると、心身がもたないと思うからです。

SEの仕事をしていると、大変なことにも直面します。でも、難しい課題を乗り越えるたびに、やりがいを強く感じますし、この先も続けていきたいと心から思います。

先ほどお伝えした私の経験談のように、学生の頃は、発表の場で見せる部分をキレイに仕上げることがゴールになりがちだと思います。作れば終わりで、運用中の改修や仕様変更を想定している人は少数派ではないでしょうか。

仕事では、作ること自体はゴールではなく、運用し続けるためのスタートラインです。裏側を含めてしっかりと丁寧な設計・開発を行ってこそ、きらびやかなアプリケーションも動作し、多くの人に使い続けていただくことが可能です。

難しいかもしれませんが、IT系を専攻している方であれば、学生時代の頃から「開発後の運用」を考えて設計・開発する習慣をつけておくと、社会人になってから活きるはずです。