(株)エーシーエ設計

新入社員研修として約３ヶ月間、各部門の基礎知識を学んだり、グループで設計演習を行いました。現在は意匠担当として病院の設計に携わっています。他の会社ですと一部分だけ任されることが多いなか、私は基本設計から携わらせてもらい、図面の書き方、部材の納まり方、法規への対応の仕方、施主との打ち合わせも含めとても有意義な経験を積ませてもらっています。施主の建築に対する思いやイメージをくみ取り、形にしていくという大変な仕事ですが、何もないところから回数を重ね、建築がつくられていく様子は他では味わうことのない経験だと思います。

修士1年の夏に別の設計事務所へインターンシップに参加したとき、先輩が「長野ならこの設計事務所がいいよ」と教えていただいたのがきっかけでした。調べていくと何気なく訪れたり使っていた建築が実は当社の設計だったり、自分にも身近な建築を設計していることを知りました。会社見学をさせていただきたっときには職場関係のよさや人柄のよさを感じることができ、この会社ならいつか地元に自分が設計した建築を設計したいという自分の夢を実現できると思い、当社に決めました。

一番は修士設計です。私は学士のときから、どうして自分が建築を設計する建築は様々な紆余曲折や泥臭い場面ばかり思い浮かぶのに、建築家が建築について語るときはきれいなんだろうと疑問に思っていました。むしろそうした二面性があることこそが建築だと思い、修士設計では哲学や芸術を参考にして、つくることと語ることが繰り返される建築の設計をしました。自分の興味や思いを全力でぶつけたので、自分が建築を考えるときのベースができたと思います。またコンペにも積極的に参加していたため、プレゼン資料の魅せ方やソフトのスキルなどを活かすことができ、やってよかったと思います。