生活協同組合ひろしま

　店舗の副店長・店長代行として、店舗の数値責任や運営責任を負いながら、店舗事業部の所属として、担当店舗の畜産部門の数値責任を任されています。副店長の仕事は、各部門バイヤー起案の本部企画をもとに、店舗の特色（購買年齢層や地域特性）に応じて、数値を分析しながら、店長や部門リーダー、パートナー職員さんと一緒に、店舗の売り場をより良い物に作り変え、最終的には店舗の損益を改善し続けていくことが求められます。運営面では、パートナー職員さんやアルバイトさんの採用・教育をはじめ、施設の管理や保守など多岐に渡ります。年間の様々なイベントや紋日などを通して、組合員さんへ商品やサービスを供給する仕事であり、共に働く従業員の方と一緒に、様々な困難や課題を乗り越え、達成していくことに大きなやりがいを感じる仕事です。畜産部門の数値責任者としては、原材料の仕入れや売り場展開起案、衛生管理や棚卸、利益管理を行う仕事をしています。時折、包丁を持って加工作業に入りますが、自分の作った商品や、部門全員で「これをおすすめしていこう」と決めた商品が沢山の方にご購入いただける様子を見ると、達成感ややりがいを感じます。

生協ひろしまが好きな理由は、様々な形で消費者である組合員さんを身近に感じることができるからです。宅配事業、店舗事業、共済事業、福祉事業を通じて組合員さんの暮らしをトータルでサポートできる仕事が沢山あります。少し話は変わって、嬉しかったエピソードは、2018年7月に発生した西日本豪雨災害時の体験です。当時、広島市安芸区のコープ矢野東に勤務していた私は、豪雨災害の被災状況を目の当たりにしてきました。店舗駐車場は被災された方の車両で溢れ、組合員さんはもちろん、従業員の方も被災された方がいらっしゃいました。店舗運営上の人員確保も難しく、物流も一部途絶えてしまい、商品も満足に品揃えできない状況でしたが、役職員全員が協力して、なんとか必要な物資を被災地域に届けたいと奮闘しました。お店として満足に品揃えが出来ない状況にあっても、お買い物に来られた沢山の方から「ありがとう」とお声を掛けていただけたことを、今でも覚えています。残念ながら、コープ矢野東は閉店（2020年3月31日）してしまいましたが、いただいた「ありがとう」のお言葉、地域と一緒に復興に取り組む沢山の人々の姿は、一生忘れることがないでしょう。

就職活動当時、大学卒業までの約2年間、コープ五日市北でアルバイトをしており、色々な職員さんと接する機会がありました。一番長く接した上司の方に、就職や社会人としての心構えなど、沢山のアドバイスをいただき、「いつかまた社会人として、この人と一緒に働きたい」と思った事がきっかけです。勤務先が広島県内にほぼ限定されていたことも、要因の一つにあります。組合員さんと一緒に事業の形を作っていく独特のスタイル、地域密着型で消費者に寄り添った企業、生協ひろしまのことを調べていくうちに、働きたいという気持ちは益々強くなりました。就職後は、自分の業務にとにかく邁進してきました。無理難題や困難は山ほどありましたが、周囲の方々に支えられて今の仕事をしています。生協ひろしまのことが好きな一つの理由に、「やる気のある人や頑張っている人には、等しくチャンスが与えられる」ことがあります。明文化されているわけではありませんが、実体験からそう感じます。これまでの私は、幸いにも他の方が経験できないような貴重な経験を積ませてもらい、同時に沢山のチャンスも与えてもらいました。それらは今の私を形作っています。

働きたい職種や企業のことを調べ、沢山の人と出会い、勉強し、自己分析を行っていくことは、自身の成長に繋がります。実際に、就職活動を始める前と、就職活動の後では、まるで別人のように成長された方も多くいます。就職活動を通じて得られるものは、働く先だけではありません。この貴重な機会を、ご自身の成長の糧とされるよう、頑張って下さい。