最終更新日:2025/4/17

(株)ファーストフーズ(ニップングループ)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 食品
  • 給食・デリカ・フードビジネス

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

ファーストフーズの商品開発・加工仕分・資材担当。仕事の魅力、やりがいとは

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本社・工場で活躍中の若手・中堅社員の挑戦と成長の軌跡

大手コンビニチェーンやスーパーで販売される米飯・チルド商品を中心に、一日50万食以上の食品を製造している「株式会社ファーストフーズ」。本社及び八王子工場で活躍する社員3名にお話を伺った。

■開発部 第2課 鈴木琢仁さん(2021年入社/先端科学技術研究科修了)
■八王子工場 加工仕分課 柳瀬友也さん(2019年入社/先進工学部卒)
■八王子工場 管理課 資材担当 渡辺木乃香さん(2018年入社/応用生物学部卒)

社員は語る

「私の場合は開発スケジュールに合わせて、計画的に有給休暇を取ることができています。休日は趣味のバドミントンで汗を流すことが多いですね」(鈴木さん)
「加工仕分課では約50人のパートさんが仕事をしています。仕事をお願いするときも、フラットな雰囲気でコミュニケーションを取るように心掛けています」(柳瀬さん)
「階層別研修が充実しているのも魅力です。主任昇格時にはコミュニケーション研修があり、パートさんや部下への接し方について学ぶことができました」(渡辺さん)

【開発部】大手コンビニチェーンで販売される調理パンの開発に挑戦!(鈴木さん)

入社前は大学院でスポーツ科学の研究に取り組んでいました。食品業界を志した理由は実にシンプルで、食べることが好きだったから。「自分の好きなことを仕事にしたい」「大手コンビニチェーンで販売される商品に関わってみたい」と思い、ファーストフーズへの入社を決めました。

2021年4月に入社すると、まずは約2ヶ月間の新入社員研修です。八王子工場や日高工場、沼津工場、福島工場を2週間ずつ回り、工場内の各部署の基本的な仕事内容について学びながら、米飯商品・チルド商品に関する知識を深めていきました。印象に残っているのは、どの工場でも想像以上に多くの人々が働いていたことです。食品工場はパートさんの協力なしには成り立たないことを、身を以て知ることができました。

研修終了後は、調理パンやスナック麺の開発を行う開発部第二課に配属。大手コンビニチェーンで販売されるサンドイッチやバーガーを中心とした調理パンの開発に携わっています。商品開発の流れとしては、まずは市場調査を行なってベンチマーク(お手本となる商品)を設定。原価や原材料を決めて商品設計を行なった上で、試作品をつくり、コンビニチェーンの担当者に提案していきます。一度の提案で商品化が決定することもありますが、フィードバックをもとに改良を重ね、商品化に結び付けていくケースが多いですね。

開発の仕事で苦労するのは、複数の商品を同時並行で開発しなければならない場合や、急な提案依頼をいただいた場合など、スケジュールが厳しくなったときです。商品開発の過程ではコンビニチェーンへの提案とともに、各商品の製造方法を詳細に指定した「調理マニュアル」や「商品規格書」を作成する必要があるのですが、これらの書類を余裕を持って作成することが難しくなるんですね。ただ、こうした苦労を乗り越えて、自分の担当した商品が店頭に並んだときには大きなやりがいを感じられますし、お客さまが手に取る姿を見ることができたときには本当に嬉しい。入社1年目に、上司や先輩のアドバイスを受けながら、自分の力でトルティーヤを開発したときのことは今でも鮮明に覚えています。コンビニチェーンへの提案など、上司の力を借りる場面もありますが、今後は商品開発の一連のプロセスを一人でやり切る力を身に付けたい。中長期的には定番商品の開発に挑戦していきたい。これが現時点での私の目標です。

【加工仕分課】パートさんとの連携がカギを握る仕事。やりがいは自己成長を実感できること(柳瀬さん)

学生時代は応用科学科で材料化学を専攻。主にゴムについて研究していました。食べるのが好きなことから、就職活動では食品メーカーを中心に会社選びを展開。コンビニエンスストアなど身近なお店に商品を出せることに魅力を感じ、当社への入社を決めました。上司や先輩社員の穏やかで優しい人柄、話しやすい雰囲気も決め手となりました。

2019年に入社後は、八王子工場の加工仕分課に配属。おむすびやお弁当のトッピング工程の製造進捗管理および人員管理に携わっています。トッピング工程では、空の容器をセットして具材を投入し、包装した上で出荷に向けた準備を行います。おむすびのトッピングは機械による自動化が進んでいる一方、お弁当のトッピングはパートさんの手作業がメインです。したがって、需要予測を参考に、お弁当のトッピングラインに適切な人数のパートさんを配置できるかどうかが極めて重要なんですね。パートさんを配置し過ぎると利益を確保するのが難しくなりますし、逆にパートさんの人数が少な過ぎると出荷時間までに必要な数量を生産できないからです。また、生産効率を高めるためには、パートさん一人ひとりの特徴を把握して、力を発揮できるポジションに配置することも大切です。パートさんとは普段からコミュニケーションを取るようにしています。

この仕事のいちばんの面白さは、自己成長を実感できることですね。経験を積み重ねていくうちに、機械トラブル等により生産計画の変更を余儀なくされた場合など、イレギュラーな事態に直面しても、自分たちの創意工夫によって生産を維持する力が身に付いてきます。また、年に数度の増量キャンペーンなど、私たちのチームだけでは捌き切れない注文が入ったときは、他の部署の社員に協力してもらったり、本社の社員に応援にきてもらったりして、会社総出で乗り越えることもあります。大きなやりがいと達成感を感じられる仕事です。

当社には優しくて接しやすい上司、先輩が揃っています。意見やアイデアがあれば気軽に提案できますし、自分の提案が生産工程やオペレーションの改善に結び付くこともあるので、高いモチベーションを持って仕事に取り組むことができています。今後は他部署の仕事も勉強していきたいと思っています。将来的には製造現場だけでなく、会社全体を見渡す力を身に付けていきたいですね。

【資材担当】原材料の在庫管理を通して、会社の利益拡大、社会的課題の解決に貢献!(渡辺さん)

大学では応用生物学科の食品系の研究室に所属。主に保存料の成分分析に取り組んでいました。当社の存在を知ったのは、学内説明会がきっかけです。コンビニエンスストアで販売される身近な商品に関わることができる点に魅力を感じ、入社を決めました。選考の過程で特に印象に残っているのは、面接官の人数が多かったことですね。ただ、堅苦しさは一切なく、終始穏やかな雰囲気で面接は進み、「楽しく仕事ができる会社だな」と思えたことも決め手になりました。

2018年に入社して約5年間は武蔵工場の管理課、2023年8月からは八王子工場の管理課で、資材担当の仕事に取り組んでいます。資材担当のミッションは「原材料の在庫管理」です。いちばんのポイントは、食材や容器、袋、工場内で使用する消耗品などの資材をいかに過不足なく仕入れ、適正な在庫を実現するか。食材を仕入れ過ぎると、賞味期限切れによる廃棄によってロス金額が生まれますし、逆に仕入れを控え過ぎてしまうと製造全体に影響を与え、機会損失が生まれます。在庫管理は会社の利益に直結する責任ある仕事なんですね。

資材担当のメンバーは私を含めて3名。一人当たり100~300種類程度の原材料を扱っています。資材担当では、過去のデータを参照するとともに、祝祭日やイベント、週間天気予報などを考慮して一週間の需要予測を立てるのですが、特に難しいのは使用期限が一日で切れてしまうような食材の仕入れ。年末年始や節分の恵方巻き用の仕入れを行う際は、いまでも緊張しますね。経験を積み重ねるとともに需要予測が当たる確率は高まってきてはいるものの、予測が大きく外れることもあります。その意味で非常に奥深い仕事なのですが、廃棄を最小限に抑えることができたときには安心感とともにやりがいを感じられますね。また、他部署と連携し、在庫を適切に使ってもらうのも重要な仕事です。アレルゲンの含まれる食材の取り違えが起こらないよう、類似食材に関する注意事項をしっかりと伝えるようにしています。

今後の目標は、自分の担当する食材の細かな特徴をチームのメンバーと共有し、より柔軟な働き方を実践できるようにすることです。最近はフードロスが社会的課題として取り上げられることも増えてきました。社会的課題の解決に貢献するためにも、工場内での廃棄ロスを少しでも削減できるよう努力を重ねていきたいと思います。

学生の方へメッセージ

【鈴木さん】
企業研究に当たっては、学生時代の専攻分野や研究テーマに縛られることなく、「自分の好きなこと」ができる会社を選ぶこと。そして、早め早めに行動することが大切です。ちなみに当社は食べるのが好きな方はもちろん、普段からコンビニエンスストアやスーパーで買い物をするのが好きな方が活躍できる会社だと思っています。

【柳瀬さん】
就職活動のみならず、その後の仕事人生を考える上でも、自己分析を通して「自分の強み」を理解すること。そして、その強みを発揮できる会社を選ぶことが大切ではないでしょうか。当社に向いているのは、誰とでもコミュニケーションを取ることができる方。人の意見を聞いて、考えや行動を柔軟に変えていくことができる方と一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。

【渡辺さん】
食品工場というと、大型の機械・装置を使って商品を自動的に生産しているイメージをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。ただ、実際のところ、食品工場は人の手なくしては成り立ちません。パートさんの協力が必要不可欠なのです。その意味で、パートさんとしっかりコミュニケーションが取れる方が向いている仕事だと思っています。

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部署の垣根を超えて、誰とでも気軽にコミュニケーションを取れるアットホームな職場。“食”に関わる仕事を楽しみながら着実に成長を続けていける環境が整っている。

マイナビ編集部から

「食品メーカーの仕事ってこんなに面白いのか」「工場はコミュニケーションで動いているんだ」――。これが筆者の率直な感想である。大手コンビニチェーンやスーパーで販売される米飯・チルド商品を中心に、一日50万食以上の食品を製造している「株式会社ファーストフーズ」。今回、本社の開発部ならびに米飯系の商品を製造する八王子工場で活躍中の若手・中堅社員にお話を伺って感銘を受けたのは、お三方のコミュニケーション力の高さだった。入社理由や仕事内容はもとより、仕事にかける思いや、やりがいなど表現しづらいテーマについても明快に応えてくれたのが印象的だった。
本社・工場を問わず、同社の仕事にはコミュニケーションとチームワークが欠かせない。パート従業員を含めて、信頼できる仲間たちと協力しながら仕事を進める力に長けた社員が揃っている点。そして、タテ・ヨコの垣根を超えて、さまざまな部署の社員が連携して仕事に取り組むカルチャーが浸透している点に、筆者は1981年の創業以来、40年以上にわたって発展を続ける同社の強みを垣間見たのである。食品業界に興味関心をお持ちの方の中でも、チームワークを発揮して目標を実現するのが好きな方に、企業研究をおすすめしたい会社である。

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「八王子工場」では、大手コンビニチェーンやスーパーに出荷するお弁当やおにぎりなど、米飯系の商品を製造。一日の生産量は16万食を超えるという。

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