最終更新日:2025/4/30

関西熱化学(株)

  • 正社員

業種

  • 化学

基本情報

本社
兵庫県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

コークス事業を核に、新技術・新製品開発に挑戦──会社の未来を切り開く若き精鋭たち

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1年目からスケールの大きな仕事に携わり、大きく成長できる!

三菱ケミカルグループの一員として、コークス事業を通じて鉄鋼業の発展を支えてきた関西熱化学。その技術とノウハウを受け継ぎながら専門知識と発想力を生かし、常に新しい挑戦を続ける若手技術者3名に話を伺った。

■小林 大悟さん
加古川工場 設備部 保全課
2021年入社
徳島大学 工学部 光応用工学科卒業

■岡山 翔太郎さん
加古川工場 製造部 原料課
2022年入社
同志社大学 工学部 化学システム創成工学科卒業

■木本 悠亮さん
研究開発センター
2022年入社
関西大学大学院 理工学研究科 化学生命工学専攻修了

関西熱化学のココが魅力!

若いうちから多くの経験が積めるので、技術者として早期成長ができます。社内イベントも多く、先日も日帰り旅行に。若手中心の明るい職場です。(小林)
風通しが良く、自分の意見を積極的に言えるところが魅力。上司にも相談しやすく的確なアドバイスももらえるので、とても働きやすく成長できる環境です。(岡山)
困ったときにも助けを求めやすい環境です。社内のeスポーツ大会にセンターの仲間と参加し入賞するなど、オンオフのメリハリがある楽しい部署です。(木本)

入社2年目にして数千万円規模のスケールの大きな設備更新を任され、大きなやりがいを実感!

学生時代は、3Dの表示技術に関する研究を行っていました。将来は生まれ育った兵庫県で電気に関する仕事に携わりたいと思っていた時、当社に出会い、化学系プラントの保全業務を通して成長したいと考え、入社を決めました。入社後2カ月間の新入社員研修では、工場のルールや安全、社会人マナーなどの基礎を学んだほか、現場実習も体験しました。そこで実際に加古川工場で当社のメイン事業であるコークスの製造技術について学んだのですが、これまで見たこともないような光景に驚きの連続でした。

配属された保全課では工事担当として、プラント設備の更新・導入の立案・仕様検討、実行に携わっています。設備は定期的な点検や保守、修理や適切なタイミングでの設備更新が必要不可欠です。例えば、モーターや受配電系の機器、配電用ケーブルなどのメンテナンス計画を考え、安定して設備が稼働できるようにするのが私たちの役割です。製造部をはじめ、機械メーカーや施工会社など人と関わることが多い仕事なので、円滑なコミュニケーションを取れるよう心掛けています。

入社当初は電気的な知識や経験が乏しく、設備検討につまずくことも多々あり、随分と苦労しました。数千万円規模の案件に携わるので、かなりの責任を伴う仕事ですが成し遂げられたときの喜びや達成感は格別です。現在、入社してから一番規模の大きな案件に携わっているところです。入社1年目の終わり頃に施設内のCDQ設備(赤熱コークスを不活性ガスで冷却し、熱エネルギーを回収する設備)の中の最も重要なモーターに不良個所が点検で見つかり、急遽更新することになりました。2年目でわからないことも多く、かなり日程的にシビアな状況下での更新計画・仕様検討となり大変でしたが、とても良い経験になりました。今は更新実行に向けた準備を進めているところで年内に完了予定です。

仕事を通じて学んだことは、計画通りに業務を進めるためにはスケジュール管理が非常に重要だということです。当社が求める機器・設備の仕様をメーカーに伝えて設計をしてもらうのですが、必ずしも100%仕様通りになっているわけではないので、細かい部分は徐々に擦り合わせを行っていきます。そういう点も考慮してスケジュール管理を行うことが必要です。まだまだ未熟な点もあるので、今後は確実に仕事を行い、周りから信頼されるエンジニアになっていきたいと思います。
(小林 大悟)

自身の知識を深めつつ、現場で働く人がより働きやすくなるような環境づくりに少しでも貢献していきたい!

大学で化学系の学科を選考していたので、化学系の企業を中心に就職活動を行っていました。多くの企業がある中で、幅広い用途のある鉄の製造を下支えするコークスを製造している当社の事業内容に魅力を感じたことが入社理由です。

新入社員研修では、各部署の業務内容を学ぶ機会がありました。そこで各部署を見学しながら会社全体が行っている仕事内容についての理解を深めていきました。特にコークス課での現場実習では、当社のメイン事業であるコークスの製造が実際にどのように行われているのかを自分の目で見ることができたのは良い経験でした。また、新入社員研修をきっかけに学生から社会人になったという意識の切り替えもしっかりできたと思います。

私が所属している原料課は、貯蔵している石炭の水分調整を行ってコークス炉に石炭を送ることと、出来上がったコークスを神戸製鋼所に送骸するためのベルトコンベアの管理などを行っている部署です。その中で私が主に担当している業務の一つが日々の操業管理で、石炭の日/月ごとの水分量などのデータ管理や設備が異常なく稼働しているか確認を行っています。操業管理を行う中で問題が起きた際には、原因の調査・解決策や改善点を模索し、設備更新が必要となった場合は、設備投資に関する業務も担当します。

1年目はわからないことばかりで、常に上司や先輩に相談しながら業務を進めていましたが、2年目になった今ではデータが変動したときに「これが原因だな」とわかることも増えてきました。原因を追究していくのは大変ですが、解明できた時の達成感は絶大です。「もっと業務を理解したい」という知識欲も日々増しています。知識を得るためにも経験豊富な上司や先輩、現場の方々としっかりコミュニケーションを取ることを常に心掛けています。また、設備投資には数億円単位のお金が動くこともあり、責任は大きいですが、やりがいも大きいです。

業務の効率化を考え、大学で学んだプログラミングの知識を活かして、操業データを管理するシステムを作成しました。その甲斐あって、手入力作業が軽減し、情報の確実性が上がり、明確に問題の原因を解明できるようになってきました。このように、現場で働く人がより働きやすくなるような環境づくりに貢献していくことが今後の目標です。
(岡山 翔太郎)

注目の次世代二次電池の研究開発に携わる面白さ。もし大きな成果が出せたら…と考えるだけでワクワクする!

学生時代は、電気二重層キャパシタの研究を行っていました。研究に炭素材料(活性炭)を扱っていたので、炭素材料に関することで何か社会に貢献できる仕事はないか研究室の教授に相談したところ、当社を紹介してもらいました。2カ月間の新入社員研修で印象的だったのは、1.5カ月の工場での現場実習です。コークス製造には想像以上に多くの人が関わっていることやモノづくりの大変さを知ることができ、とても貴重な経験だったと思います。

研究開発センターでは、大学院で学んだ電気化学の知識を生かして、次世代二次電池の正極材料の研究開発を行っています。課題は、電池の耐久性向上や充電できる容量を伸ばすことで、まだ研究段階ですが、定置用蓄電池、さらには電気自動車や飛行機などに搭載出来る製品の開発を目指しています。研究開発を進める上で、私が所属するグループはもちろん、他のグループメンバーとも密にコミュニケーションを取ることを大切にしています。

学生時代は自分のペースで研究を進めることが出来ましたが、社会人となった今、産学連携で研究開発を進めているので、大学へのデータ提出締切日など守らなければならないため、スケジュール管理を行い、日々緊張感をもって業務に取り組んでいます。この仕事の面白さは、実験結果で原因不明な現象が起こった際、いろいろな検証を重ね原因の究明ができたときで、「なるほど!こういうことだったんだ!」と楽しさを感じます。また、次世代電池として注目されている製品を手掛けているので、もしも大きな成果が出たとしたら電気自動車や飛行機などにも活用され、社会に大きな貢献ができます。そう考えるだけでワクワクしてきます。

入社2年目になって成長を感じていることは、電池や粉体の知識が増えたことはもちろんですが、1番はコミュニケーション力とスケジュール管理力が身に付いたことです。また、直近の目標は今行っている次世代2次電池の研究を成功させることです。私が所属するグループでは、新しい技術の開発を行っております。例えば、炭素に関する知見を活用して新技術を生み出し、その技術をどのように新規事業に繋げていくのかといったことに取り組んでいます。今後は、炭素材料に関する知見を広げ、新技術の創出にチャレンジしたいです。
(木本 悠亮)

学生の方へメッセージ

当社ではコークスの製造を半世紀以上に渡って続けてきました。その過程で蓄積された炭素に関する知見は、様々な先端分野の製品開発にも役立っています。また、当社が開発したコークス製造技術は、中国の製造現場にも技術供与され、CO2の削減に大いに役立っています。

甲子園球場約20個分ある広大な敷地の当社工場では、年間約230万トンのコークスを製造しています。その製造過程のほとんどはコンピュータにより制御されており、合理化・効率化を進めています。また、今後当社が競争力を増していくためには、更なる技術開発・プロセス開発を進め、より効率的に高品質なコークスを安定的に供給することが求められます。

そこで、当社では、自分から進んでものごとを判断でき、新しいことに主体的に取り組める人材を求めています。実際、入社わずか2年目の社員に数億円のプロジェクトを任せる例もあり、若手が即戦力となり、大きな仕事を担う体制となっています。また、当社はコークス製造を専門に手掛けていますが、事業は多岐に渡っており必ずしも学生時代の専門がコークスである必要はありません。むしろ製造のプロセスでは、機械や電気の知識が求められることもあり、幅広い層の人材を求めています。

人と協調して仕事の輪を広げられる方、自ら新しいことに積極的に取り組んでいける方にお会いできるのを楽しみにしています。
(人事部 採用担当)

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「化学メーカーにも機械や電気の知識を必要とする部署は数多くあります。ものづくりに欠かせない設備・装置を守る仕事で力を発揮しませんか!」(採用担当)

マイナビ編集部から

製鉄を行う高炉の炉内の温度は、約2200度にも達するという。こうした高温の燃焼を可能にするのが、関西熱化学の手がけるコークスだ。1956年の設立以来、日本の基幹産業である鉄鋼業の発展を支え、業界のトップランナーとして時代の先端をゆく技術を開発。グループ全体で保有する100件以上の特許のうち、コークス製造に関する特許が6割を占めることからも、その実力がうかがえる。

石炭をもっとも効率よく、クリーンに利用するコークス製造技術は、市場から大きな支持を得てきた。さらに長きに渡る炭素への知見の蓄積をもとに、新規の機能性材料を開発するなど、より高付加価値分野への進出を目指す。こうした同社の技術力は世界的にも高く評価され、海外からの見学者は後を絶たないという。スケールの大きさと先端性、その双方に大きな魅力を持った、歴史ある先端的企業だと言える。

このような先端分野の研究開発は、若手社員が中心となり手がける。2カ月間の新入社員研修を経て、配属後はOJTによるきめ細かな指導を受ける一方で、1年目からそれぞれに研究テーマや業務を与えられ、個性や専攻分野を活かしてチャレンジする。さらに部活動や社内イベントなども盛んで、部署や拠点の枠を超えた「人の和」が、アットホームな社風と働きやすい環境を生み出している。そんな同社は、腰を据えて開発研究に専念して、長期的にキャリアアップを図りたい方にぜひおすすめしたい。

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年に一度、関西熱化学グループ全社の従業員や家族が集まるイベントが実施されます。このような活動を通じてグループ会社の垣根を越えアットホームな社風が育まれています。

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