福井鐵工(株)

地元の企業で設計職に就きたいと考えていた私は当初、学生時代の学びを活かせる工作機械メーカーへの就職を検討していました。そうしたなかで、工作機械メーカーではなく、社会インフラ事業を手がける福井鐵工の存在を知ったのは、複数の企業が出展する企業見学会に参加したことがきっかけです。
企業見学会で機械部門に出展していた福井鐵工の方に話を聞いたところ、橋梁や水門などの大型鋼構造物の設計や製造を手がけていることがわかり、興味を持ちました。最終的には、私の希望通り地元で働ける、設計職がある、そしてワークライフバランスが取りやすい会社であることから入社を決めました。

私が感じている当社の魅力は、福利厚生の面です。まず、年間休日については120日あり、有給休暇も比較的自由に取ることができますので、オンとオフのメリハリがつけやすい環境であると思います。また残業についても、17時の定時後の業務は、15分単位でもちろん残業代が支給されます。
加えて、当社は社内の人間関係がいいですね。入社前にも複数の先輩社員が集まって話をしてくださったのですが、そのときの先輩同士のやり取りが軽快で仲の良さを感じました。実際に入社してからも、私が先輩に何か質問をすると自分の手を止めて話を聞いてくれます。

私は主に水門の設計を担当しています。この仕事のやりがいは、自分が設計した水門が工場や据付現場で出来上がっていく様子を自分の目で確認できることです。私は年平均3、4件を担当し、これまでに10件ほどの設計を行いました。自分が携わった水門が増えていくのは嬉しいですね。
入社3年目に、大きな川から隣接して流れる小さな川へ水を渡すための「掛樋(かけひ)」と呼ばれる水路設備の設計を行ったことが印象深いです。社内に経験者がいなかったため、自分で構造を考えたり、計算を何度もやり直したりしながら設計を進めました。実際に現場に据え付けられるまで不安でしたが、無事に完成した現場を見たときはほっと安堵しましたね。

入社当初と比べると設計のスキルが向上しましたし、より組立や据付がしやすい構造や形状などを考えられるようになり、自身の成長を感じています。
今は担当の仕事をしっかりやり遂げられるようになりましたが、自分の中で時間が掛かってしまっていると感じる部分もあるため、今後はより正確かつ早く仕事をこなせるようになりたいですね。そうすればもっと多くの仕事ができるようになり、残業をさらに減らせると思います。そして半年に1回くらいは1週間程度の旅行へ出掛けたいです。また将来的には、他部門の仕事への理解も深めていければと思っています。
プライベートでは、青年団の活動に精力的に取り組み、地域に貢献していきたいですね。

今は売り手市場で、さまざまな会社から歓迎されると思いますが、できるだけ多くの会社を自分の目で見て、自分に本当に合っている会社をじっくり探すことをお勧めします。企業研究のアドバイスとして、初めからあまり業界を絞り過ぎない方がいいと思います。他の業界の企業でも自分が望む仕事ができる可能性があるためです。そして社会人生活をスタートさせる会社が決まったら、目一杯遊んでおくといいと思いますよ。
最後に、当社の特徴についてお伝えします。当社は福井鐵工の社名にあるように福井県の仕事が中心ですが、滋賀県や兵庫県、京都府、石川県などさまざまな地域に貢献する仕事をすることができますよ