最終更新日:2025/4/16

(株)高田工業所【東証スタンダード市場上場】

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • プラント・エンジニアリング
  • 設備工事・設備設計
  • 精密機器

基本情報

本社
福岡県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

世界の産業や社会基盤を、技術と挑戦で支えるプラントエンジニアリングの担い手

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緻密な仕事で壮大なものづくりを成す若手&中堅技術者の活躍

製鉄や化学、原子力などさまざまな産業プラントの設計から製作、建設、メンテナンスまで一気通貫で手掛ける高田工業所。設計職&施工管理職として活躍中の先輩社員に、仕事内容ややりがいを語ってもらった。

<写真左>
設計技術センター 配管グループ
中川さん(2022年入社)
芝浦工業大学 工学部 応用化学科卒/東京都出身

<写真右>
本社工場 製造部 製造技術課(主任)
北川さん(2016年入社)
宮崎大学 工学部 環境応用化学科卒/宮崎県出身

(株)高田工業所のココが好き!

「1年近くに及ぶ研修期間で、座学から実地研修までさまざまな知識・経験を積める万全の成長環境。専門知識ゼロからでも安心して挑戦することができました」(中川さん)
「若手の拙い意見にも本気で向き合ってくれる上司や先輩の存在。一技術者として認められている実感が成長意欲を促し、さらなる挑戦を後押ししてくれます」(北川さん)
「設計はデスクワーク、施工管理は現場仕事、と思われがちですが、当社では設計が現場に出ることも、施工管理が終日オフィスでデスクワークということも珍しくありません」

手厚い研修制度とリアルな現場体験が、技術者としての成長を後押ししてくれる

私は設計技術センターの配管グループで、プラント内の配管設計を担当しています。在学中は化学を専門に学び、設計スキルは一切持ち合わせていませんでしたが、当社では配管の材料や部位名称も一から学べる手厚い研修を用意。CADソフトの操作方法から、強度計算、プラント内の設備機器の仕組み、関連する法令知識に至るまで幅広く学びを深めることができました。また、座学だけでなく、生産場所でのOJT研修で学んだことを実践する機会もあったので、1年目の冬の本配属後もスムーズに実務に入ることができたと感じています。

といっても、1件で数百もの工事が発生する大規模案件では専門の協力会社に図面作成を依頼することも多く、私は上がってきた図面がお客さまの要求と合致しているか、無理な設計になっていないかをなどを確認するのがメイン。また工事後は図面通りに施工されているか、耐圧・気密性能が保たれているかなどを確認するテストも担当しています。数百にも及ぶ工事箇所を一つひとつ確認するのは手間も時間もかかりますが、自分の仕事の成果を見届けられるので、設計者としての技量を磨く貴重な機会にもなっています。

中でも印象深かったのは、つい先日完了したばかりの化学プラントの定修工事。機器や配管など1000件近い補修工事を行うビッグプロジェクトだったのですが、プラントを停止できるのはわずか1カ月。その間にすべての工事とテストを完了させるため、約1年前からプラント内に常駐し綿密な計画・準備を整えてきました。配管テストを任された私も十二分な用意をしてきたつもりだったのですが、いざ実試験となってから同じライン上の配管テストを別々に計画していることに気づいたり、バルブの開閉が計画通り実施できなかったりしました。結果的には現場で修正対応できたのですが、計画精度の重要性をあらためて痛感させられましたね。そんな風に1件1件苦労は尽きないのですが、日々刻々と稼働体制が整っていく現場に立つのはそれだけでワクワクしますし、無事引き渡しができたときの充実感はほかで味わえるものではありません。次回の原子力プラント増設工事ではいよいよ設計担当者を任されることになっているので、これまでの経験から得た学びをフル動員しながら、ノーミスで工事を完了し、さらなる飛躍への足掛かりとしたいと思っています。
〈設計技術センター 配管グループ/中川さん〉

机上の計画でどこまで成功を引き寄せられるか。事前の段取り精度が成否を決める

私が勤務する本社工場ではプラントの新設・増設・補修工事の際に使用される配管や機器の製造を行っており、中でも私は、その製造にかかわる施工管理を担当しています。「施工管理」と聞くといわゆる“現場仕事”を連想する人もいるかもしれませんが、施工管理はその名の通り「管理(安全・品質・工程・原価管理)」がメインのポジション。工事の主要資材となる配管製造の施工管理業務は、図面を受け取って必要な資材・機材・人材(外部の協力会社など)を発注・手配する着工前の計画・段取り・手配・調整が主戦場です。そのため、案件によっては業務全体の7割以上をデスクワークが占めることも少なくありません。

一方、実作に入ると、製造現場で具体的な作業指示・指導を行う現場監督や、完成した配管部品をプラント内に施工する現地担当者との連携やスピード感もとても重要になってきます。というのも、内作する配管ピースの数量は材質やグレード、塗装の仕様などによって4000~5000に及び、大型プラントの新設工事ともなれば1万点近くに及ぶこともあります。1日に製作できる数量には限りがあり、仮にそれ以上製作したとしても現地で一気に施工できるわけでもありません。そのため現地担当の施工管理者と綿密に情報共有し、必要なものを必要なタイミングで現地に納入できるよう製造工程や発送計画を緻密にコントロール。ここで、必要なものが必要なときに過不足なくそろい、事前の施工計画がピタリとはまったときの達成感は絶大。この仕事の1番の醍醐味と感じています。

とはいえ、当社で内作するのは配管だけではありません。私はまだ経験がありませんが、製造部門の花形はなんといってもプラント設備。以前、上司が手がけるタンク製造の現場に立ち会わせていたただいたときはそのスケールの大きさに圧倒され、「いずれは私もこんな大きな仕事を担当してみたい」と心ときめいたものです。その巨大さがゆえ、プラント敷地内の電線や梁を架け替えたり、陸路から海路輸送に切り替えたりと、施工管理者の苦労もけた違いに大きくなりますが、その分すべてをやり遂げたときの充実感も格別のはず。まだまだ若手のつもりでいましたが、私も入社9年目の中堅エンジニア。そろそろそんなビッグプロジェクトにもチャレンジしたいと思っています。
〈製造部 製造技術課/北川さん〉

設計・施工の知識ゼロから、「(株)高田工業所」のプラントエンジニアを志したワケ

【中川さん】大学では化学を専攻しましたが、学びを直接生かせる仕事となると専門性が高くなりすぎて、自分が目指すキャリアとは結び付きにくいと考えていました。とはいえ、ほかに具体的なプランがあったわけではなく、「社会の役に立つ仕事がしたい」というぼんやりとした思いを抱いていました。そんな私が当社を志すことになったのは、たまたま参加した就活セミナーがきっかけでした。プラントエンジニアと聞いてもはじめはまったくピンとこなかったのですが、人事担当の方が「同じ大学出身の先輩も活躍している」と教えてくださったことから一気に身近に感じられるようになり、事業内容をリサーチ。製鉄プラントや原子力プラントのほか、化学系のプラントも数多く手掛けていると知り、学生時代の経験を生かすチャンスがあると確信しました。実際、これまで補修工事に携わってきたエチレンプラントは、プラスチックやタイヤなど生活に身近な製品につながる仕事。「世の中の役に立つ仕事がしたい」という目的も果たすことができ、とても満足しています。

【北川さん】私が当社に興味を持ったのは、大学の授業の一環で訪問し、そのスケールの大きさに魅了されたのがきっかけでした。配管の内作をメインとする現在の仕事は、学生時代の経験がダイレクトに生かせる分野ではありませんが、配管内を通るのは学生時代に学びを深めた化学物質。自分の手がける配管の中をどんな性質の物質が通るのかがわかっていれば、設計から上がってくる図面理解もより深まりますし、万が一設計ミスがあっても計画段階で食い止めるストッパーの役割も果たすことができます。ただ、技術の世界は実践・経験の蓄積が最大の肝。学生時代の学びが直接的あるいは間接的に生かされるとしても、入社後の研修や配属後の実務経験を通じて得た学びには遠く及びません。今後も着実に実績を重ねながら知識や技術の研鑽を図り、プラントエンジニアならではのより壮大なものづくりに挑み続けたいと思っています。

学生の方へメッセージ

就活当初は事業の社会的意義を理解しつつも、自分にやっていけるのか不安もぬぐい切れないでいました。けれど、実際に中に入ってみると想像していたのはまったく異なりました。職場の雰囲気はとてもフランクで明るく、言いたいことがあれば誰でも自由に発言できる大らかな企業風土。経験や知識の浅い若手にとってもとても働きやすく、新しいことにもどんどんチャレンジできる環境があると感じています。職場見学などに足を運び、自分にあう環境を探してみてください。(中川さん)

デスクワークが業務全体の7割を占める施工管理職と言っても、常に快適なオフィスの中だけで仕事をしているわけではありません。私たちが取り扱うのは、大きなものなら高さ5メートル近くにも及ぶ配管パーツ。製造や輸送はそれぞれの専門の技術者や業者さんが行うとはいえ、施工管理者としての現場に立ち会う機会は多く、スケールが大きければ大きいほど過酷な現場になるのもまた確か。私にとっては、それぞれのスペシャリストたちが集まる現場の"熱い"空気感もこの仕事の醍醐味の一つ。頭脳労働を主としつつも、壮大なスケール感や現場のダイナミズムも味わいたいという人にはおすすめです。(北川さん)

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設計から製作、建設、メンテナンスまで自社一貫で手掛ける当社では、自分の技術がどこでどう生かされているかが見渡せるので、社会基盤を支えている実感も十分に味わえる。

マイナビ編集部から

技術職志望の学生であっても「高田工業所を知っている」という人はさほど多くはないだろう。なぜなら、同社の技術や製品はすべてプラント内にあり、学生がその製品にふれる機会はまずないからだ。けれど、ひとたび身の回りのモノ・コトの出どころに目を向ければ、そのすべてが何かしらのプラントにつながっていることに気付くだろう。日々の生活を照らす電気も、一時も手放せないスマートフォンも、通学に使う電車や車、食卓に並ぶ食品に至るまで、それらのもとをたどれば必ずプラントに行き着くはずだ。そして、それらが「高田工業所」に紐づく可能性は極めて高い。なぜなら、鉄製から化学、半導体、石油、天然ガス、電子力に至るまで、同社が実現できないプラントはないと取材の中で先輩たちも語ってくれた。

そんな同社は、あらゆるものづくりの礎だけでなく、未来の産業を支える存在でもある。世界的な環境意識の高まりを背景に各メーカーにも環境に配慮したものづくりが求められており、産業設備の設計から製作、建設、メンテナンスまでを一気通貫でカバーする同社の技術力に寄せられる期待は小さくないだろう。

決して目立ちはしないが、その存在感は日本を超え、世界を超え、まだ見ぬ未来につながっている。そんな舞台が次代のエンジニアたちにとって、格好の飛躍の舞台が広がっていると感じた。

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100人分の宿泊室、実習用の模擬プラント、グラウンドやテニスコートといった設備が充実する「TAKADA研修センター」では、1年を通してさまざまな研修を実施している。

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