最終更新日:2025/4/7

三信建設工業(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 建設
  • 設備工事・設備設計
  • 建築設計
  • 建設コンサルタント
  • 環境・リサイクル

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

新人社員3名に聞く、三者三様の仕事スタイル

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施工管理、研究、総務の3部門の仕事を紹介

地盤改良工事のスペシャリスト集団として国内外で実績を残している三信建設工業。施工管理、研究、総務の各部門で働く新人社員3名に、それぞれの仕事内容や同社で働く魅力について聞いた。

■林 憲矢(はやし けんや)さん *写真右
東京支店 工事部
専門学校 測量研究科卒業/2024年入社

■林 聖(はやし せい)さん *写真中央
管理本部 総務部
法学部法学科卒業/2024年入社

■福田 果穂(ふくだ かほ)さん *写真左
技術本部
大学院工学研究科地盤環境工学修了/2024年入社

三信建設工業のここが好き!

話しやすい方ばかりで、上司からも気さくに話しかけてくれるので相談もしやすいです。一緒に釣りに行ったり食事に連れていってもらったりもしています。(林さん)
研究職としては自分の興味ある研究テーマに取り組めるのがうれしいところ。携わりたい仕事や勤務地などについて社長に直接伝えられる機会もあります。(福田さん)
社内はピリピリした感じがなく穏やかな雰囲気。先輩や上司、他部署の人たちとも話しやすく、気さくな人ばかりです。人間関係に悩まず、楽しく働けています。(林さん)

現場監督として工事を管理しています (施工管理 林 憲矢さん)

所属する工事部では、主に地盤改良工事の施工管理を行っています。軟弱な地盤を強固にすることで、地盤沈下などを防ぎ、構造物を安全に維持できるようにするのが地盤改良工事の目的です。施工管理の仕事では、工事のスケジュールや予算、品質、安全を管理しつつ、協力会社の職人さんたちに指示を出して工事を進めていきます。私が現在担当しているのは鉄道トンネルに関連した現場です。トンネル工事の際に土砂や水が出ないよう、地盤を固めたり、止水したりしています。

心がけているのは職人さんとしっかりコミュニケーションを取ることです。まだまだわからないことだらけなのですが、職人さんとの関係性が築ければ、いろいろ教えてもらえます。何より、実際に作業をするのは職人さんなので、職人さんが考えていることを聞いておかないと適切な指示が出せません。最初は緊張しますが、積極的にコミュニケーションを取るようにしていると、職人さんから「ちょっと手伝って」と気軽に声をかけてもらえるようになり、仕事が楽しくなってきます。

これまでに携わった工事では、赤坂で行った地盤改良工事が特に印象的に残っています。最終的にビルを建てる現場だったので、ほかの土木工事や建築工事の業者も入っていました。各業者が資材の搬入で入れ替わりトラックを入れるのですが、搬入時間が重なると他業者の作業の進行を妨げてしまうことにもなります。そうした搬入のスケジュール調整などで苦労したのですが、その分、職人さんたちとコミュニケーションを取る機会が多くなり、結果的に多くのことが学べましたね。

入社時は右も左もわからない状態でしたが、現場を経験するごとにどんどん新しい知識を身につけられるのが楽しいと感じています。最近はありがたいことに職人さんから頼ってもらえることも増えてきて、成長を実感しています。今はまだ上司にフォローしてもらいながら仕事をしているので、もっと知識を増やし、上司から信頼して仕事を任せてもらえるようになることが当面の目標です。また、当社では多様な工種を手がけているので、いろんな現場を経験し、すべての工種をコンプリートしたいです!

より良い技術を生み出すため、日々研究しています (研究職 福田 果穂さん)

技術本部では、現在ある工法をより良いものにしていくため、課題を解決するにはどうすれば良いかという仮説を立て、実験し、実際の施工に適用可能かどうかを見極めています。また、学会で研究結果を発表することも仕事の一部です。私は大学院時代に当社との共同研究として、機械攪拌工法において地盤が混ざり合う様子を可視化する研究を行っていました。入社後も継続してそのテーマに携わっており、現在はそれを学会誌で発表するために論文にまとめているところです。

普段の仕事では、実験データの分析や整理をしたり、それを論文や発表用のスライドにまとめたりしています。また、大学の委託研究というかたちなので、実験の立ち合いのために古巣の研究室に足を運んだりもしていますね。心がけているのは、グラフをぱっと見ただけでもポイントが伝わるまとめ方です。学生時代には意識していませんでしたが、研究成果を広く共有するからにはそういったところも大事です。上司にアドバイスをもらいながら、グラフの種類や色分けを工夫しています。

研究職の面白さは、自分が疑問に思っていることを探究したり、現状の課題に対して解決法を模索していけるところです。仮説を立てて実験し、出てきたデータについてあれこれ思考を巡らすのが楽しいですね。当社では自分が取り組みたい研究テーマをプレゼンする技術ミーティングがあり、そこで認められれば取り組ませてもらえます。主体的に興味があることを研究していけるし、実験場で実機による試験施工もできる。さらに実際の施工現場のデータも得られるので研究環境は抜群です。

当面の目標は取り組んでいる論文を完成させること。来年度は別の新しい研究テーマに取り組みたいと考えています。ただし、現場についての知識がまだ乏しいので、積極的に現場見学もしていきたいですね。先輩方がよく「ヒントは現場に落ちている」と言います。研究室に閉じこもって模型だけ見ていても、理想値ばかりで机上の空論になってしまいます。実機を使える環境もあるので、しっかりと施工現場に落とし込めるような研究をしていきたいです。

縁の下の力持ちとして社員を支えています (総務 林 聖さん)

所属する総務部は、オフィスの設備・備品の管理、人事・労務などに関わる業務を行っている部署です。私が現在携わっている業務としては、郵便物の仕分けや発送をはじめ、ビルの設備点検の調整、人事労務系システムの管理などがあります。システムに関しては新システムの導入に向けて動いているところであり、必要な機能を検討し、ベンダーと要件のすり合わせをしているほか、導入後の運用方法を検討したり、パワーポイントで社内向けの説明資料を作成したりしています。

入社してまだ半年ほどしか経っていないこともあり、今は自分にできること・やらなければいけないことに、とにかく一生懸命に取り組んでいるところです。また、総務部は他部署からの問い合わせも多い部署です。特にシステムエラーに関する問い合わせが多く、自分の知識だけでは回答が難しいケースも多々あります。そんなときには、周りの先輩や詳しい人に聞いて、間違いがないよう正確に、かつ、できるだけ早く回答するように心がけています。

仕事をしていて嬉しいことは、今まで先輩方に聞きながらやっていた業務を自分一人で完結できるようになったこと。例えば、伝票の起票は経理の知識がなかったため、最初は理解できませんでしたが、仕事を通じて徐々に覚え、今では一人でできるようになりました。新システムの導入や社内イベントの準備といった業務もあり、新鮮な気持ちで働いていけるのが良いですね。

私はもともと積極的にコミュニケーションを取るタイプではないのですが、仕事を通じて社内外の人たちと接する中で、徐々に積極的に話せるようになってきたのは成長できたところかな、と感じています。わからないことも自分で調べるより、詳しい人に聞いたほうが効率的だったりもするので。もちろん、自分自身の知識を増やすことも大切なので、今は建築経理事務士の資格取得に向けて勉強中です。資格の取得に関しては会社から受験費用の補助もあるので、活用して取得したいと思います。

学生の方へメッセージ

【施工管理 林さん】
施工管理は職人さんや元請け、別の工種の施工会社など、さまざまな関係者とコミュニケーションを取りながら進めていきます。ですから、コミュニケーションを取るのが好きな人や得意な人は向いていると思います。また、いろいろなことを管理していくので、今からメモを取る習慣をつけておくと良いでしょう。技術的な知識は仕事を通じて学ぶことが多いので、土木を専門に学んできていない人も挑戦できます。

【研究職 福田さん】
研究が好きな人は当社の研究職に向いていると思います。また、2年目以降は自主的にテーマを設けて研究していくので、主体性のある人だと良いでしょう。研究テーマを決める際には、「より良い工法の開発につなげる」という目線があると良いですね。研究職は大学でやっていたことの延長として仕事に取り組むことが多いので、学生から社会人へと肩書きが変わったからといって不安に感じなくても大丈夫です。

【総務 林さん】
総務の仕事は、備品が欠品しないように「気づいたら補充する」といったこまめな対応が必要になります。ですから、仕事に対して几帳面に向き合うことができ、周囲にも気を配れるようなタイプが向いていると思います。就職活動のアドバイスとしては、やりたいことを早めに定めることをおすすめします。目標が早くに決まっていれば、それに向けた資格取得の勉強など、いろいろな準備がしやすくなるでしょう。

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部署を越えて相談できる環境がある。互いにアドバイスし合うことで、それぞれの仕事がやりやすくなったり、より良い仕事をするためのヒントが得られたりする。

マイナビ編集部から

三信建設工業は、土木工事の中でもとくに専門的な地盤改良に強みを持つ企業だ。とくに羽田空港滑走路の液状化対策として導入されているCPG工法は35年ほど前から取り入れており、その実績において優位性を持つ。そのほかの工法についても技術本部で日々改良に取り組んでおり、新たな工法の開発や大学との共同研究を積極的に行っている。地盤工学会、土木学会、材料学会など、学会での研究発表も多い。

地盤改良工事は軟弱な地盤を強固にすることで地盤沈下などから構造物を守る。自然災害の激甚化やインフラの老朽化が進む中、国では国土強靭化計画を進めているが、そこにおいても地盤改良は欠かせず、同社の役割はますます大きなものとなってきている。一方、同社は80年代から海外に進出しており、現在は台湾、香港、タイに拠点を設置、経済成長を続けるアジアでも存在感を増している。

今回、施工管理、研究職、総務の3名に話を聞いたが、どの職種においても海外で仕事をするチャンスがあるという。ちなみに施工管理は土木系出身者でなくとも挑戦でき、全学部の学生が対象となっている。ゼロから専門的な知識・技術を身につけたい人には朗報だろう。また、インタビューに応じてくれた3名が口を揃えたのは社内の雰囲気の良さ。働きやすさと挑戦という二つの魅力を兼ね備えた会社だと感じた。

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社内はコミュニケーションが取りやすく、上司とも気軽に話せるという。相談ごとなども気軽にできるため、入社後も不安を感じることなく職場に馴染んでいけるだろう。

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