(株)アサノ大成基礎エンジニアリング【ORICON HDグループ】

私の所属するインフラ保全事業部は、鉄道インフラ施設をメインターゲットとするインフラ構造物の維持保全を目的として、調査・点検を行っています。
具体的には、鉄道駅舎の定期点検が挙げられます。普段の生活で、たまに天井材や壁タイルなどの落下に関わるニュースを目にしたことはありますか？私が行っている定期点検は、それら落下事象を未然に防ぐために昼夜を問わず、施設内全面において一つずつ確認して回っています。線路内においても同様に、電車の運行に支障がないかどうかの調査・点検をしています。
その他には、ビルや擁壁、橋梁などの建築・土木を問わず、様々な構造物調査も行っています。
また、最近導入した3D測定機による3D計測も行っています。

学生の頃、親戚の家が地震により被害を受けました。よく遊びに行っていた家なので、悲しみがこみ上げてきました。ちょうどその時期に就活していたこともあり、構造物の診断・調査を行っている当社に出会いました。土木が主体ではありますが、建築においても耐震診断の実績が数多くあり、補強設計も行っています。そんな当社に説明会や面接を通じて魅力を感じ、入社を決意しました。

調査で確認された劣化の原因究明にやりがいを感じ、数ある補強・補修方法の中から最善のものを選択し提案することに面白さを見出し、その仕事が実を結び、実際に補強等をされたところを見ることで喜びを噛みしめます。
簡潔に言いますと、自分がかかわったものが現実になると嬉しいな！です。やはり自分のやってきたことが形として残ることは、言いようのない達成感があります。
また、鉄道施設の点検では、何も起きないことにやりがいを感じます。そもそもの目的が、事故を未然に防ぐ事なので、何も起きない＝自分の仕事が実を結んでいるということになります。これは目に見えないことではありますが、社会の交通インフラを我々の手で守っているという自負があります。大勢の方が毎日利用する駅施設を、皆さんは安心して利用できていますか？

当面の目標は、技術力の深化および経験値の取得です。似たような案件も、新しい案件も選り好みせず、今はただ自身のレベルアップに向けてまい進中です。
それと並行して、資格取得の勉強もしています。仕事を始めて感じたのは、資格の種類の多さです。なかには学生時代聞いたことが無かったものもたくさんありました。いまは建築士をはじめとしたそれら様々な資格を取得するため、学生の時より勉強に力を入れています。

自分の進むべき道がぼやけて見えることもあるでしょう。それは確かに不安でしかありません。しかし、人というものはよく出来ているものです。想像してみてください。暗い場所から急に明るい場所に移動したとき、周囲がぼやけて見えませんか？それと同じです。しばらくすればピントが合い、ぼやけていた視界がはっきり見えてきます。間違っていてもいいんです。見えた時に、道を曲がれば行きたいところに着けるはずです。すべての道は交差点を介して繋がっていると私は思っています。そうはいっても、気持ちが定まらず不安な毎日を送るのが就活生の宿命です。今は存分に悩んでください。悩むということは、それだけ自身に選択肢があるということです。自分の気持ちに正直に向かってください。自分の進むべき道に遠回りはないと信じています。