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最終更新日:2025/3/1
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部署名木質建材1部
「なんでこの仕事を選んだか」という話から始めると、自分のルーツまで遡る。父が中国人、母は日本人で、中国と日本の貿易に携わる仕事をしていた。子ども時代は中国と日本を行ったり来たりしていた。だから、将来は中国と関係する仕事をしたいという気持ちがずっと胸の中にあったんだと思う。自分のルーツと何かの形で繋がっていたかった。でも、その気持ちにはっきり気づいたのは、いつだったんだろうか。小学校5年生で日本に帰ってきた後、なかなか周りに馴染めないでいる内に、性格まで内気になってしまった。そんな自分を見かねて父が勧めてくれたのがバスケット。中学から始めてみたら、これがとても楽しくて、バスケ関係の友達も増え、内気だった性格がガラッと変わった。そのまま、高校はバスケの強豪校に進み、大学はバスケで推薦をもらった。いくつか実業団から声もかけてもらっていたけど、その時にふと思った。このままバスケの道で行くのか、違う道を選ぶのか。気づいたのは、自分のルーツと繋がっていたいという気持ち。中国と関係する仕事がしたいと自覚したのはその時だったと思う。だから就職を選び、プレイリーホームズという会社に辿り着いた。
配属になったのは、海外からオーク材といった天然木のフローリング用建築材料を輸入し、国内の工務店に販売する営業部署。仕入れ先は中国がメインで、まさに希望どおり。期待に胸を膨らませて挑んだのだけど、これがなかなか大変で。入社1年目からどんどん仕事を任せる社風もあり、担当も幅広い。先輩から受け継いだ顧客への営業活動では、日本全国に顧客がいて、主に西日本を担当。ひと月のうち2週間は関西から中国地方を車で周り、カタログと見本の木材を積んで商談に挑む。月の後半は本社でデスクワークを行い、商品の在庫確認や仕入れ先への発注、先輩たちの商品の検品も担当。夏場は倉庫で汗だくになりながら木材を検品し、「営業ってこんな仕事だっけ」と疑問に思うことも。でも、こんなに自由な会社も珍しいんじゃないかと思う。基本的にうちの会社は、何をするにも自由。一か月のスケジュールを自分で組み立て、顧客周りやデスクワークの時間配分も自由に決められる。もちろん、自由には責任が伴うけれど、こんな働き方が好きになってきた。
入社してそろそろ1年という時、初めての中国出張が決まった。「こういう仕事がしたかった!」と意気揚々。目的は、中国の加工工場でつくっている商品の品質改善。問題は複数あるが、現地の工場に行き、課題を改善することが使命。上司も同行したが、他の仕入れ先との交渉もあり、一人で交渉しなければならなかった。中国語はお手のものだし、なんとかなると思っていたが甘かった。担当者に問題点を伝え、改善を要求するが、担当者も原因が分かっていない。そこで、木材の加工工程を1から10まで観察し、作業の問題点を見つけることから始める。凹凸の加工や塗装工程、加工機械に問題があるのではないかと改善点を見つけ、作業手法の変更や加工機械の買い替えをお願いする。しかし、向こうにもプライドがあり、要求がスムーズに通らない。何より大変だったのが、1日の作業が終わると必ず待っている宴会。アルコール度数が40度はあろうかという酒を休む間もなく注がれ、記憶を無くしてホテルのベッドに倒れ込む日々が1週間続いた。それでも、改善要求が受け入れられた時には、ほっと胸を撫で下ろした。入社1年目でここまで仕事を任される会社って、本当に珍しいくないか?
今、自分の中で最優先事項にしているのが、新規顧客の獲得だ。自分で開拓したお客様が、なんとしてでも欲しい。そこで強固な信頼関係をつくることができれば、市場ニーズが見え、「オリジナル商品の開発」という目標に一歩近づくからだ。獲得の方法は地道だ。営業周りの先々で、近隣の工務店を検索して飛び込み営業する。SNSでプレイリーホームズの商品展開に興味を持ちそうな工務店を探す。コンビニで建築関連の雑誌を広げて情報収集し、かたっぱしからアタックする。それで上手くいくのか?当然だけど難しい。でも、諦めない。すると、ほんのちょっとしたきっかけから取引が広がる瞬間がある。これがたまらない。一番に心掛けているのは「無理なんです」と言わないこと。例えば新規のお客様から「こんな仕様のものを探している」と相談を持ちかけられることがある。でも、うちでは取り扱ってない。どうするか?打てる手は、あらゆる手を使って探すこと。「探してみますので、時間をください」と伝え、思いつく限りの方法で目的の商品を探し出し、お客様に納入する。その結果、大きな利益が出なくてもいい。信頼という実績を、一つ積み重ねられるのだから。