最終更新日:2025/5/23

かどや製油(株)

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 食品

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

安心で安全、おいしくて健康にいいごま油を作る誇りをみんなが持っています

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誰もが知る製品を作り、店頭で手にする人を見る、喜びのある仕事

U・Yさん 2019年入社 袖ケ浦工場 品質管理部
Y・Tさん 2014年入社 袖ケ浦工場 油脂部

ここでは、異なる部署で活躍する2人の先輩社員たちに話を聞いた。
それぞれ業務内容は違えども、部署を超えて互いに協力し合い、高い品質の製品を世の中に送り出す情熱は共通している。その仕事のやりがいはどんなところにあるのだろうか。

健康と食の楽しみをつくり出す現場

「安心安全なごま製品作りには品質管理が欠かせません。小豆島工場では指示を確実にこなす毎日でしたが、袖ケ浦に来てからは主体的に動くことが増えました」とUさん。
「食品であるごま油の製造の基本を支えるのが工場の機器整備です。袖ケ浦工場はフレンドリーで、大きなファミリーのような温かさがありますね」と語るYさん。
品質管理では数値のほかに、香りや色などの官能検査も行う。かどやへの信頼を守る大切な役割だ。

入社1年目で新工場立ち上げメンバーに抜擢。若くても、やる気があれば何でもできる

中学生の頃から料理が大好きで、一人暮らしをしていた大学時代にごま油の魅力に目覚めました。自炊した料理の味気無さがごま油で一変したんです。古くから身近にあり、健康にも良いごま油をもっと広めたい、と思い当社に入社しました。

入社後半年間は、小豆島工場でごま油の品質管理業務に携わりましたが、その途中、新しく建設される袖ケ浦工場への異動が決定しました。
袖ケ浦工場の稼働は、かどや製油の長い歴史の中で「第2の創業」といわれるほどです。決定した瞬間は大きなプレッシャーを感じましたが、上司から「君になら任せられる」と言われたときは、期待に応える使命感と、滅多に経験できない仕事に挑戦できるワクワク感が大きくなっていきました。

袖ケ浦工場へ異動後、最初の業務は新設された製造ラインのチェックでした。原料のごまからごま油ができるまでの製造工程をくまなくチェックし、不具合が発生していないか、正常にごま油が製造できているかなど、品質管理の目線から厳しく検査を行いました。最終的には、当初計画していた完了予定日を大幅に超えてしまい、工場稼働予定日が迫るとみんなの焦りも募り、「まだダメです」と告げるたび製造担当者に申し訳ない気持ちになりました。それでも、頑として妥協はしませんでした。かどやの安全性への信頼が揺らぐようなことは一切できませんから。
原因追及に向け部署を超えて意見や知恵を出し合い、クリアできたときは「やった!」とみんなで手を取り合って喜びました。

現在もごま油の品質管理担当として業務に携わっていますが、品質管理の難しさを日々痛感しています。安定した品質のごま油を生産するためにも、各製造段階で検査を行い、製造担当者へフィードバックし、品質のバラつきを防ぐことは、品質管理に携わる上で重要な業務です。少しの遅れが命取りとなる場合もある為、正確かつスピード感ある業務ができるよう、常に心がけています。また、風味の表現は難しく、正しく伝わるかなと不安もありますが、経験豊富な先輩に教わり、表現力や感覚を磨いています。

入社して2年が経ちましたが、当社は若い人でも挑戦できる機会が多く、活気のある会社です。年齢・役職を問わず意見交換が活発で、若手の意見もしっかり受け止めてくれます。今後も、さまざまな業務や課題に挑戦し、幅広い経験を積んでいきたいと思っています。(U・Yさん)

機械メンテナンスのチームリーダーとして、他部署との橋渡しをしながらメンバーをけん引

小豆島工場で家庭用ごま油の充填、パッキングなどをする製造ライン機器のメンテナンスを担当しているとき、袖ケ浦に新工場が建設されることを聞きました。小豆島工場は歴史が古く、確固としたシステムが出来上がっていますが、新工場なら自分らしさを前面に出し、ゼロから新しいことができるのではないか、と立ち上げメンバーに手を挙げました。
私は業務用ごま油製造機器チームのチームリーダーを任され、前出のUさんたち品質管理担当とがっぷり四つに組んでパイプの異物除去などの製造準備作業に当たりました。私たちが異物除去(フラッシング)に全力を尽くしても品管からはノーと言われる、その繰り返しで、期限が迫るにつれチームメンバーがいら立つ場面もありましたが、「お互いプロとして仕事をしている」ことをメンバーに理解してもらえるよう努めました。私自身は、Uさんのような若手がきっぱりと「これではダメです」と言ってくることに、自分の仕事に誇りと責任感を持っているのだな、とむしろ好ましさを感じていましたね。

飲食店舗や企業向けの業務用製品は、一般家庭用の小さなビンとは大きさが桁違いで、一斗缶なら18リットル入ります。もし容器にへこみがあれば商品として出荷できず、充填済みの油も廃棄されてしまいます。一つのミスが膨大な資材のロスにつながるため、気が抜けません。製造ラインを全て自分で考える面白さと、失敗も自分の責任になるプレッシャーの両方がありますが、やはりこの達成感や満足感は何物にも代えがたいですね。

チーム内には、昨年入ったばかりの新人と、ベテラン社員がおり、それぞれの能力や個性に合わせた指示を出すよう心掛けています。私にも覚えがありますが、新人時代はあれもこれもやりたい!となりがちです。私は、若いうちは失敗してもいいと思うので、どんどんやってみて、と言っています。ベテランの方には、楽しく誇りを持って仕事をしてもらえるよう、環境整備に尽力したいですね。

今までは最終製品になるところを手掛けてきましたが、今後は搾油や焙煎など、縁の下の力持ち的なパートも経験したいと思っています。多様な仕事のやりがいや難しさを理解したいですね。そして、戦友ともいうべき同僚と肩を並べて、上を目指していきたいと考えています。(Y・Tさん)

チームワーク、チャレンジ、そしてアットホームを大事にする職場

みんなが心血を注いで品質を守り、コクや風味抜群のごま油をお届けしていることを実感できるので、やる気を持ちつづけられる職場ですね。袖ケ浦工場は全員と顔を合わせる機会が毎日あり、アットホームで開放的で、お互いに高めあえる雰囲気なので楽しいですよ。施設自体が新しいので気持ちよく過ごせますし、周りは緑が多く首都圏の利便性もあり、伸び伸び過ごしています。(Uさん)

かどやはよく知られているので、尻込みしてしまう人もいるかもしれません。でも当社は年齢や学歴に関係なく、頑張れば認められる社風なので、自信を持って応募してきてほしいと思います。挑戦を歓迎し、若手でも改善案を積極的に提案できますし、成果が目に見える仕事なので、やりがいは十分です。特に袖ケ浦工場は稼働してまだ日が浅いので、これからもいろいろな意見を取り入れて発展していくと思います。看板は歴史あるものだけれど、中身は新しい、そんな会社です。(Yさん)

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2020年に稼働したばかりの袖ケ浦工場はきれいで、最新設備が整っている。伝統ある小豆島工場とは違う個性を、これからスタッフみんなで創造していくのが楽しい。

マイナビ編集部から

ごま油といえばかどや。その名を知らぬ人はいないだろう。創業は江戸時代と古く、国内シェアNO.1、海外での需要も増えていると聞けば、イケイケな企業風土を想像するかもしれないが、かどや製油は実に実直で基本に忠実なものづくりをしている。同社は、安心・安全で健康に寄与する食品を提供することを最も大切にしているが、加えて「食べることが楽しみになる」ことも重視している。レシピ開発やさまざまな分野とのタイアップ、コラボは、その表れの一端だ。
同社の新入社員は、まず小豆島工場で数週間から数カ月(年度や配属により異なる)の研修を受ける。ものづくりの現場を知らずして、製品の魅力は理解できないからだ。島での生活に不安がある人もいるかもしれないが、心配ご無用。先輩たちに暮らしぶりを忌憚なく語ってもらったところ、「スーパーや薬局もあり、日常の買い物には困らない」「海も山もきれいで伸び伸びできる」「島の人は優しくて、集まりやイベントに気さくに誘ってくれる」「島民の家にご飯を食べにお邪魔した」「自転車で通勤できて便利」「本州への転勤が決まったときは寂しかった」と好意的な声ばかり。ただ一点、台風の時は船が欠航するが、これも社員や地元の人たちが一緒にいるので不安はないとのこと。
誰もが知る商品を作る喜びを味わいたい、そう思う人はぜひいちど同社を訪れてみてほしい。

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袖ケ浦工場は現在少数精鋭であり、毎日会わずとも、みな顔と名前を知った仲である。工場スタッフ同士、部署や役職の垣根を越えて協力し合う。

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