企業研究のポイントとして、2つ大切なことがあると考えています。一つは、その企業が求めている人材や、若手にやってもらいたい仕事を見極めることです。たとえば、不動産仲介の企業の場合、しっかり営業ができる人材を求めている可能性が高いでしょう。その企業に向けて「私は学園祭で広報を担当して成果を上げました」と伝えても、求められている能力をアピールできていないかもしれません。その企業が何をしていて、入社後どんな仕事に配属される可能性があるかをしっかり考えて、自分をアピールすることで内定獲得に近づくことができると思います。
もう一つは、自分にしか言えない志望動機を考えることです。「御社の理念に共感しました」は誰でも言えること。「なぜ、理念に共感するに至ったか」を一社一社に対して深掘りし、伝えることです。私自身は「社会課題の根底にある少子高齢化を解決するための政策論文を在学中に何度も書いていましたが、それは机上の空論に過ぎず、文系の限界を感じていました。一方で、科学技術にはそれを一発で解決できるチャンスがある。たとえば、人手不足はロボットで解決することができるかもしれません。それなら、社会課題を解決できる技術を研究する組織に入り、研究を支えたい」といった話した記憶があります。この2つをしっかり自身の中で整理できた会社が、マッチ度が高く、より活躍できる会社だと思っています。(DEI人事部・武田勇斗さん)