最終更新日:2025/6/1

(株)イートラスト【イートラストグループ】

業種

  • 設備工事・設備設計
  • 検査・整備・メンテナンス
  • 情報処理
  • プラント・エンジニアリング
  • コンピュータ・通信機器

基本情報

本社
東京都

取材情報

企業が取り組むSDGs

長年の技術力と挑戦マインドを活かし、持続的な産業や町づくりに貢献

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「世にないものは作ればいい」の精神で社会のニーズに応え続ける

◆ 近藤 弾さん(写真右)
代表取締役 副社長
2010年入社

◆ 藤井 芳輔さん(写真左)
経営管理本部
2006年入社

2007年に2社が合併して現在の形となった(株)イートラスト。80年以上前から磨き続けてきた電気・通信分野の技術力と「社会のニーズがあれば、なんでもやる」という挑戦マインドを強みに、変革を続けている企業だ。本記事では副社長と人事担当者に、SDGsの観点から同社の事業の特徴について話を聞かせていただいた。

電気工事を請け負う企業から、「持続可能なエネルギーや防災設備を生み出す」事業者へ

電気・通信インフラにかかわる幅広い事業を手がける当社。電気設備工事事業はその大きな柱の1つであり、2014年から力を入れてきたのが、太陽光発電などの再生可能エネルギーの発電を支える設備工事事業です。国の普及促進施策に伴って始まった事業ですが、自社でも発電施設を保有し、長期的に運営していくための施工品質や財務のヒントなどを学び、お客様に共有しながら、現在は主に法人向けに電気インフラ設備を届けています。

「電気を配るための設備工事を請け負うだけでなく、自分たちで電気を作るための施設を開発・提案していこう」というこの10年の変化は、社内の空気も大きく変えました。お客様から必要だから呼ばれる(Needs)立場から、欲しいから依頼される(Wants)立場へと変化したことで、能動的に外部に働きかけていく風土が根付きつつあります。

自社で研究開発を続けてきた太陽光発電の技術は、近年の意外なニーズにも役立てられています。農作物の鳥獣被害に悩まされている山林や田畑を監視できるカメラシステムを、太陽光発電と組み合わせることで24時間365日稼働可能にし、被害に悩まされる自治体に対して実証試験をしています。この遠隔監視カメラの技術は、河川防災の分野で長年開発してきたシステムを応用したものです。

河川防災監視システムは今や当社を代表する自社製品の1つになりましたが、人の命に関わる設備の開発ということもあり、パッケージ化するまでには足掛け20年近くを要しています。国に採用いただけるレベルの品質と性能にこだわり、世に先駆けて開発してきたことで、国土交通省や県の仕様決定の基準となるような製品を作り上げることができました。

こうした新しい事業の数々は、本社のある新潟県長岡市で身近な要望に応えるうちに発展を遂げてきたものでもあります。2004年の中越地震以降は特に防災や町づくりのニーズが高まり、地元の大学とも連携しながら研究を続けています。

当社がお客様のためになると信じて取り組んできた事業そのものが、SDGs17の目標にある「11:住み続けられるまちづくりを」「9:産業と技術革新の基盤をつくろう」の項目を満たしており、これからもこれらの目標を満たす企業であり続けよう、という決意を新たにしています。
(近藤さん)

イートラストのここに注目!

2014年に稼働した自社の太陽光発電所。電力販売事業を継続するための知見を蓄えながら、再生可能エネルギーの活用を希望する法人向けに製品や設備工事を提案しています。

堅実に事業を推進しながら、常にチャレンジングな事業にも取り組む二面性が当社の面白さ

当社が防災事業に本格的に取り組み始めたのは、1995年の新潟県北部地震が発生した頃にさかのぼります。水害や地震が発生し、被災による電気設備復旧工事の需要をいただくなかで、社内でも「インフラをどう守るか」という防災・環境のテーマが徐々に大きくなっていきました。

その流れを受けて自社製品の開発がスタートしました。当社の代表製品である「クラウド型防災監視システム」も、当初は市販の部品を組み合わせて提供していたものです。しかしニーズに応えるうちに「お客様が求める性能のものがないなら、自分たちで作ってしまおう」というチャレンジを開始。常に順風満帆な道のりではありませんでしたが、「諦めない限り失敗にはならない」という社長の信念にも後押しをいただき、一歩ずつ改良を重ねてきました。私自身も若い頃、積雪量の観測システムを設置した経験がありますが、当時扱った手作りのシステムに比べると、最新のものは圧倒的に小型化したパッケージ商品として進化しています。

現在も引き続き、最新のAI画像認識・画像処理技術を搭載すべくブラッシュアップを続けています。併せて次世代型の水位観測システムの開発にも取り組んでおり、都市型水害に貢献可能なシステムとして、令和5年度総務省の研究開発課題にも採択されました。こうした当社の技術のルーツは、産業機器の領域にあります。多くの工場が被災した東日本大震災や令和元年東日本台風の折には、モーター修理技術をもって復旧に貢献しました。モーター技術は発電にも欠かせない技術。今後も風力や電気自動車などの領域にも応用できると見込んでいます。

電力インフラという堅実な事業基盤がありながら、新しい事業にも果敢にチャレンジしている両面性は、当社の一番の個性であり面白いところだと思いますね。私はかつて、企画開発の部署にいましたが、今でも心に残っているのは「当社としてやったことがないことでも、世の中を広く見渡せば誰かはやっているはず。だからやり方さえ探せば、いつかできるようになるはずなんだ」という近藤副社長の言葉です。「できるかもしれないと思うことなら、NOを言わずにまずやってみよう」というマインドさえあれば、社内にたくさんいる各分野の専門家たちの教えを請いながら、いかようにも実現に向けたチャレンジができる会社だと実感しています。
(藤井さん)

イートラストのここに注目!

着想から20年弱、自社で研究開発を重ねてきた河川監視モニタリングシステム。国土交通省の評価を得て、全国各地の自治体で2,300台以上のシステムが採用されています。

持続可能な人々の暮らしを支えるために。これからのイートラストが見据えるもの

イートラストの根幹にあるのは「社会から必要とされる存在であり続けよう」という思い。当社のルーツは88年前に始めたモーター修理業です。社会に求められることであれば、どんな事業でもやろうという思いがベースにあり、今後も変革をいとわず、これまで培ったノウハウを活かして能動的に新しいソリューションを打ち出していく方針です。

依頼をこなすだけの受け身の会社ではなく「お客様の需要を満たすものが世の中になければ、自分たちで作ってでも納品する」という志は当社の特徴です。世の中にないものを作るチャレンジをしたい方には、非常に面白い仕事ができる会社だと思います。

多くの災害が起こる日本は防災分野で世界に誇る技術を持っており、当社の防災監視カメラシステムや水位観測システムも、国際機関の協力のもと東南アジア各国でも実証実験が行われています。「ニーズがあるところに届ける」ことをポリシーに、しっかりと技術を磨きつつ、全国各地そして海外にも当社の技術や製品を役立てていきたいと考えています。
(近藤さん)

当社は常に「やったことがないこと」に挑戦しながら成長を続けている会社なので、スキルや資格よりもチャレンジ精神を重視しています。各部の仕事を経験できる研修制度を設けているため、一人ひとりが自分にあった挑戦の場を見つけることができますよ。学生の皆さんからは例年「こんなにいろいろな仕事をしている会社だと思わなかった!」という感想をいただいていますが、当社の多面的な側面に注目いただけたら嬉しいですね。質問をすれば、その何倍もの知識で熱心に教えてくれるような面倒見のいい先輩社員がたくさんいる会社なので、成長意欲がある人にとっては有意義な環境になると思います。

好奇心や負けず嫌いな気持ちを持ち続けて、一歩でも半歩でもやったことないことに踏み込んで挑戦してほしい。その姿を見た上司がチャンスを与え、その仕事を通じてお客様や社会に役に立つというやりがいを感じて、プラスな連鎖反応を起こしていってほしい。そのための仕組みを作っていくことが、人事総務担当としての私の目標です。
(藤井さん)

イートラストのここに注目!

「お客様のニーズがあれば、どんな事業でもやろう」「世の中にないものは自分たちで作ろう」というチャレンジ精神をもって、防災・環境に関わる事業を成長させています。

企業研究のポイント

企業研究においては「10年後、自分がその会社でどんなふうになっているか、どんな仕事をしているか」を具体的にイメージすることが大切です。そのためには、10年後の社会を想像しながら「その会社がどのような成長ビジョンを描いているか」を理解し、それが自分の成長イメージとマッチしているかどうかを重ね合わせる作業が必要になります。

この作業をしっかりやっておくと、「その業界で働きたい理由」ではなく「その会社で働きたい理由」が明確になり、説得力のある志望動機を語れるようになると思います。同じ業界の企業でも、それぞれビジョンや目指す方向性は違いますので、自分の未来のイメージと合致する会社をしっかり見極めてみてください。

また、ネガティブな自己分析にはまり込まないことも意識してほしいですね。今この時点でできることや適性で判断するより、自分のこれからの可能性を考えて、企業や社会との接点を持ったほうが、はるかに有意義だと思います。

社会で活躍する多くの先輩から無償で話を聞かせてもらえるのは、この時期だけの特権。積極的にいろいろな会社に話を聞きに出向き、「この会社も、あの会社もおもしろそうだな」と前向きな気持ちで世の中を見てみてください。コミュニケーションに苦手意識がある人にとっても、そうした行動が社会人になるための良い訓練になると思います。
(人事担当 藤井さん)

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「各会社がどんな事業を行っているかを知ることが、キャリアの一歩目となる大きなスタート。ご自身の未来に長期的なビジョンを持って企業研究に取り組んでみてください。」

マイナビ編集部から

「お客様からの信頼をもとに、社会に必要な存在となり、その発展に貢献する。」を理念に多様な事業を展開している(株)イートラスト。産業用モーターを修理する事業として設立された企業だが、現在は広く電気・通信の分野に関わる設備工事を提供しながら、自社システムや製品の開発にも取り組んでいる。社内でもさまざまなタイプの社員が活躍しており、全社員の投票で決まる「イートラストアワード」では、ベテランの技術者、チャレンジングな取り組みをした社員、人事や営業で活躍した社員など、例年さまざまな表彰者が選ばれているという。年功序列ではない活躍が可能で、30代中盤で課長に昇格した社員の例も。社員の活躍によって新しい部署が創設された例もあるそうだ。

「意欲ある人が働けない状況にはしたくない」という思いから、昨年は10日間の病気・介護・看護のための特別有給制度も開始。社員の半数が育児休暇を取得しており、直近では2カ月半の長期休暇を取った例もあるそうだ。「多様な事業を行っている会社なので、横のつながりを強化することも、新しい発想が生まれるきっかけになると考えています。部署の垣根を超えた交流機会も増やしていきたいですね」とは人事担当の藤井さんの談。今回の取材を通して、チャレンジ精神をモットーに幅広く前進していく同社の強さとたくましさを感じた。社会のニーズに果敢に取り組み、成長意欲がある方にはぜひお勧めしたい企業だ。

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戦災復興の願いを込めた長岡花火大会には、例年放送設備を提供している同社。自社提案により、都心でのパブリックビューイングにも取り組んでいるそうだ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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