最終更新日:2025/8/12

マリモ電子工業(株)

業種

  • ソフトウエア
  • 受託開発
  • 情報処理

基本情報

本社
長野県

取材情報

記事で読む社会科見学

先端技術を用いたソフトウェア&ハードウェア開発で、社会インフラを支えるIT企業!

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高い技術力を身につけられる環境

マリモ電子工業(株)は、システム開発、ソフトウェア・ハードウェアの設計開発を通じて、社会のさまざまな課題解決に貢献しています。具体的にどんな開発を行っているのか、3名の先輩社員にお話を伺いました。

(写真左から)
◇横山 文香さん/技術部 ソフトウェア開発2課/2012年入社
◇由井 宏尚さん/技術部 ハードウェア開発1課/2019年入社
◇川田 和輝さん/技術部 ソフトウェア開発2課/2022年入社

鳥による食害などを防ぐ、AIを活用した全自動システムの研究開発に取り組んでいます!

ソフトウェア開発2課では、メイン業務として組み込みシステムの開発を行っていますが、私はそれとは異なる研究開発に取り組んでいます。具体的には、ドローンやAIを使用した「鳥の追い払い全自動システム」の研究開発。今国内では、鳥による食害が年間数億円規模で発生しています。その被害を防ぎ、農業従事者を支援することを目的としてこの研究開発プロジェクトはスタートし、その可能性は大きく広がっています。展示会で鳥の追い払い全自動システムを公表したところ、農業分野以外でもニーズがあることが分かりました。たとえば畜産分野で鳥インフルエンザなどの対策として鳥の接近を防ぎたい、また住宅街でも鳥の糞害を解消したいといったニーズなど。そのため現在は、将来的に幅広い分野や目的に役立てられるシステムと捉えて研究開発を進めています。

この研究開発プロジェクトは大学との共同で行っており、私はAIによる鳥の検出・画像処理技術の開発、およびドローンの制御プログラムの作成を担当しています。入社前には想像もしていなかった、AIなどの先端技術に携われることにやりがいを感じていますね。また、自分で考えたことを実行しながら多彩なチャレンジができることも、大きなモチベーションになっています。

その一方で、トライ&エラーを繰り返しながらもできるだけ時間を無駄にしないよう、最終ゴールを常に見定め、最善の取捨選択をして作業を進めていくことを心がけています。現状はシステムのプロトタイプが形になってきた段階で、次のステップとして実際に動作する実用化レベルまで仕上げていくことを目指していますね。私自身の目標としては、この研究開発プロジェクトに従事している間に、通常業務では扱えないAIなどの知識や技術をしっかりと身につけ、幅のあるエンジニアになりたいと思っています。

私が感じている当社の良さは、自分の力を発揮できる社風です。若手も萎縮せずにのびのびと働くことができます。農学部出身で未経験からのスタートだった私がエンジニアとして一歩ずつ成長できているのは、入社後に充実した研修があったことはもちろん、研修後も先輩に分からないことは気軽に聞ける、雰囲気の良い環境だからだと実感しています!
(川田 和輝さん)

先輩が教える当社の魅力ポイント!

「ハードウェアもソフトウェアも一貫して開発できるのが当社の特長です。残業が少なく、有休も取りやすいため、プライベートを大切にできる会社でもあります」(川田さん)

基板の設計やFPGAの開発を担当。電車の安全・正確な運行に関わる通信システムを開発!

ハードウェア開発1課では、主に回路基板の設計やFPGAの開発を行っています。私はこれまで「無線機の回路基板」の設計や「公共交通機関の通信システム」の開発に携わってきました。公共交通機関の通信システムは、電車の踏切にある遮断機の昇降などを制御する、また駅のホームでの電車の停車時間をセンサーを使って制御するといった、電車の安全・正確な運行に関わってくるものです。このような社会インフラの整備に貢献する仕事をしているのが当社の特長の一つと言えます。

もちろんFPGA開発も簡単ではありませんが、回路基板の設計の方が私は難しいと感じています。回路基板の設計の場合、たとえばノイズ対策や停電対策などを考慮しなければなりません。しかも回路基板の設計は、言ってみれば一発勝負です。何か一つでもミスをすると基板をつくり直さなければならないため、そのリスクを回避するには細心の注意を払って設計を行う必要があり、何度もチェックを重ねることを心がけています。そういった難しさや苦労はありますが、回路基板が出来上がって動作確認をした際に、自分が予想していたとおりの動きが見られたときには、「ヨシ、やったぞ!」と達成感や喜びを感じます。これこそが、設計・開発の面白みですね。

入社して5年目の今は、入社当時と比べて技術面が一番伸びたと実感しています。というのも、私は大学では化学関連のことを専門として学び、回路設計などの知識はほぼゼロの状態で入社したからです。2~3年目には一つの案件を担当させてもらい、回路設計やその検査なども自分で行えるまでに成長しましたが、まだまだ未熟な部分もありますね。私はハードウェアの開発を担当していますが、ハードウェアと関連するソフトウェアの知識が足りないため、そこを補ってエンジニアとしてレベルアップを目指し、そして公共交通機関のシステムとはまた別の新しいシステムの開発にチャレンジしたいです。

当社の魅力は、技術力を高められること。スキルアップできる理由として、先輩の存在が大きいです。当社の先輩は技術力が高いですし、最善な設計・開発のために、先輩に意見を聞くことで新しい知識、新たな発見を得ることができます。こうした環境に加え、早くから実務経験を積ませてもらえることも、エンジニアとしての成長につながっていると思います!
(由井 宏尚さん)

先輩が教える当社の魅力ポイント!

「当社は部署の垣根を越えて社員同士のコミュニケーションが図りやすい環境です。優秀な先輩から幅広い知識を吸収して技術力を高めることができます」(由井さん)

パソコンにバックアップ電源を供給する「UPS」の制御システムの開発が印象深いです。

ソフトウェア開発2課に在籍している私は、これまでにさまざまな組み込みシステムの開発に携わってきました。その中でも印象に残っているのは、蓄電する装置が内蔵された「UPS(無停電電源装置)」を制御するためのシステム。私たちの開発したシステムが組み込まれるUPSは、企業向けのパソコンに接続されるもので、停電などが発生した際にパソコンを安全にシャットダウンできるようバックアップ電源を供給し、機器の故障やデータ消失を防ぐ役割を果たしています。このシステムの開発には3年ほど携わり、通常の開発ではシステムの動作をシミュレータなどを使用して社内で確認することが多いのですが、このときはお客様先で実際にシステムがUPSにどのように組み込まれ、どんな動きをしているのかを見せていただき、開発の手応えを実感として得ることができました。

UPS向けのシステムの他にも、医療向けのシステムで、患者さんの体の状態を確認する機器に組み込まれるシステムの試作品や、室内の温度・湿度の計測を行う機器の制御システムなどの開発を行ってきました。当社が開発しているシステムは表立って見えるものではありませんが、社会のさまざまなシーンで陰ながら支えています。

これまで私が携わってきた開発の仕事はチームで行うことが主だったため、開発においてはチームの中で自分が果たすべき役割を常に意識しながら、お互いに協力し合って円滑に進めることを大切にしています。そんな私は文系の人文学部出身でプログラミングなどは全く経験していませんでしたが、ものづくりをやってみたいという思いで、当社に入社しました。入社して10年以上が経ち、C言語を使用したシステムについては、開発できる技術力は身につけられたと思います。

今後の目標として、技術面では私たちが開発したシステムが組み込まれるハードウェアの理解を深め、トータル的な知識を身につけたいです。そして、新しい技術を取り入れたものづくりにも挑戦したいですね。またキャリア面では、プロジェクトの規模によっては少人数で任されるケースもあるため、技術力をさらに高めていくことはもちろん、スケジュール管理などのマネジメント力にも磨きをかけ、「この人になら安心して任せられる」と思ってもらえるような存在になりたいです!
(横山 文香さん)

先輩が教える当社の魅力ポイント!

「当社は先輩のサポートが手厚いです。困っていることがあればすぐに声を掛けてくれます。一人で悩むようなことはなく、人に恵まれたと感じています」(横山さん)

企業研究のポイント

まずは業界研究と自己分析をバランスよく行うことが重要ではないでしょうか。どちらか一方だけに比重を置いてしまうと、入社後のミスマッチにつながってしまうと思います。業界研究と自己分析をしっかりと行った上で、興味を持った企業では自分がやりたいことができるかどうかを研究すると良いでしょう。

次のステップとして、実際に自分がやりたいことができる企業なのか、職場の雰囲気なども含めて把握するためには、インターンシップに参加するのがおすすめです。当社のインターンシップでは、技術職の社員と同じ現場で実際の開発工程を体験することができ、自分が働いているリアルなイメージをつかむことができます。

また、IT業界を志望している学生の皆さんへのアドバイスとして、ひと口にIT企業と言っても、ソフトウェアだけを開発している企業もあれば、ハードウェアの開発を専門としている企業もあるため、事業内容を詳しく調べることが大切です。ちなみに当社は、回路設計などのハードウェアの開発からソフトウェアの開発まで一貫して行っており、両方を手がける開発企業は珍しいことからお客様にも重宝されています。お客様にメリットがあるだけではなく、当社の社員はソフトウェアとハードウェアの設計・開発のどちらにも携われるチャンスがあり、幅広い知識や技術を身につけられるのも、当社の魅力の一つです。
(人事担当/松澤さん、竹下さん)

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相手を思いやる気持ちを大切にしている同社。社員同士のコミュニケーションが取りやすく、先輩が親身になってアドバイスをしてくれる職場環境の良さが魅力だ。

マイナビ編集部から

1980年に設立されたマリモ電子工業(株)は、ソフトウェアの設計開発、ハードウェアの設計開発、そしてシステム開発までを一貫して手がけている開発専門企業。マリモ電子工業の社名には「マリモのように急に大きくならないが、社会情勢に左右されずに着実に育ちたい」という想いが込められている。今回取材した若手技術者の由井さんが公共交通機関の通信システムの開発を行ってきたことからも分かるように、同社は社会インフラを下支えする設計・開発を数多く手がけており、幅広く社会に貢献している。また、AIなどの先端技術を活用した開発を行っているのも同社の特長だ。

社会に貢献できる仕事の魅力もさることながら、取材を通して強く印象に残ったのは、職場の雰囲気の良さだ。取材をした社員の皆さんがそれぞれ語っていた「先輩のサポートが手厚い」「自分の力を発揮できる社風」「部署の異なる先輩とも話がしやすい」といった言葉から働きやすい職場であることが分かっただけではなく、撮影中も笑顔を浮かべて楽しそうに会話をしている様子からも、職場の雰囲気の良さが強く伝わってきた。

IT業界に興味を持っている学生の皆さんは、事業内容、職場の雰囲気、技術力を高められる環境と支援といった魅力が詰まったこの3つの観点から、同社に注目してほしい。

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長野県上田市に本社を置くマリモ電子工業(株)。業界では数少ない、ソフトウェア、ハードウェア、システムの全ての開発が行える企業としてお客様から厚い信頼を得ている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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