最終更新日:2025/6/3

(株)アヅマ

業種

  • 化学
  • 非鉄金属
  • 機械
  • 機械設計
  • ガラス・セラミックス

基本情報

本社
長野県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

1人1製品のモノづくり。加工の段取りから検査まで工夫して関われる面白さがあります。

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経験ゼロから育ててくれる環境で、切削加工のプロへ成長。

複雑かつ高精度な樹脂・非鉄金属の切削加工で、幅広い業界から引き合いを得るアヅマ。今回はそれぞれのポジションで活躍中の先輩3名に、仕事のやりがいや技術を学ぶコツなどを伺いました。

【左から】
■製造部MC課/篠垣翔さん(2018年入社)
■管理部営業課/新美佑季さん(2017年入社)
■製造部F課/高橋亮平さん(2006年入社)

加工方法や材料の性質にも精通して、早く確実な加工ができる技術者を目指します。

学生時代は物質工学科に所属。有機化学を専攻していましたが、化学分野での就職にこだわりはなく、成果がより形として見えやすいモノづくりの分野に興味を持ったことが、当社に入るきっかけとなりました。特に惹かれたのは、1人1製品を担当するという、アヅマならではの責任感の強いモノづくり。在学中に東信エリアに遊びに行くことも多く、自然の豊かなこの地域で働きたいと思ったことも理由の1つです。
機械加工の経験は一切なく、プログラミングも初めてからのスタート。新人研修後は、旋盤・フライス盤・マシニングセンタの3部署を回り、それぞれの機械を使った加工方法や、図面から製品を完成させるまでの流れを実践を通して学んできました。どの部門の先輩も、質問すればすぐに手を止めて教えてくれるなど、やさしく面倒見の良い方ばかり。溶け込みやすく、分からないことは何でも聞ける雰囲気が、加工の基礎を学ぶ大きな助けになりました。
最終的にはMC(マシニングセンタ)を扱う部門へ配属。研修中から、MCの複雑な動きや3次元を扱う高度な加工に惹かれていたので、配属先が決まった時は嬉しかったですね。今でもプログラムを組む段階で余計な動きを付けてしまうなど、戸惑うことはまだ多いですが、無垢の真四角な材料が複雑な形状の部品へ仕上がっていく過程をすべて見られるのは面白いですし、やりがいを感じます。最近では少しずつ、効率的なプログラムの組み方も分かってきました。例えば樹脂を削る時には応力が働いて、加工していくうちにわずかな変形や反りが出ることがあるので、準備段階でその材料の性質を調べておくことが大切。先輩に聞くなどして、前もって反り具合が分かっていれば、それに合わせて数値を設定します。
とはいえ、まだまだ経験は足りないので、これからの目標は加工ノウハウをしっかり身につけて、より早く確実な仕事ができるようになること。ベテランの先輩方は、図面をもらってから完成までの流れがすべて頭に入っていてメリハリのある操作をされるので憧れますし、自分も将来は、そんな風にスマートに仕事をこなせる技術者になれればと思います。(篠垣さん)

アヅマのモノづくりを支える先輩たち

「1人1製品担当」のモノづくりに惹かれ、化学専攻から入社した篠垣さん。無垢の材料が複雑な部品に仕上がっていく全工程を、自分の手で関われるのがやりがいだそう。

1人で1つの製品を担当できる面白さ。より多くの製品を扱って、フライス技術を高めたい。

もともとスポーツ系のインストラクターを目指しており、短大では健康スポーツコースを選択。転機となったのは2年次の、就活を進めている時期に、学祭の実行委員に入ったことです。仲間と協力してステージを一から作り上げた時の楽しさが忘れられず、その時からモノづくりを仕事にしたいと思うように。アヅマを初めて知ったのはちょうどその頃、学内で開かれた企業説明会でした。製造業に関わる知識はまったくなく、不安も大きかったですが、人事の方の丁寧な説明や、ライン作業ではなくモノづくりの醍醐味に触れられることに惹かれ、入社を決めました。当時は企業のHPや製造工程の動画をいろいろ見ながら、「こんな仕事をするんだ」というイメージを固めていましたね。
研修後はフライス課に配属され、フライス盤を使った切削加工を担当。最初は工具の名前も機械の操作ボタンの名称も分からなかったので、その都度先輩に聞いて覚えてきました。取り扱い材料のアルミ1つを取っても、純度や特性によって種類はさまざま。基本はアルミを表す「A」の後に4桁の数字がついた記号で分けられ、それぞれ用途に応じたメリット・デメリットがあるので、それを覚えて認識するまでにも、かなり時間がかかったものです。
基本的な仕事の流れを身につけて、自分でも満足いく加工ができたのは、配属後3、4年が経ってから。それまではあまり難しい仕事を任されることもありませんでしたが、徐々に切削機械の扱いにも慣れ、前後左右の動きを組み合わせた複雑な加工ができるようになると、面白さをいっそう感じるようになりました。もちろんその分、加工工程が多くなりプログラムも難しくなってくるので、気をつけているのは、最初に効率良く加工できる段取りをしっかり考えておくこと。その上で、自分の思い通りの形が出来上がってくるのは、手ごたえがあります。
今後の目標は、より多くの製品を扱って、「フライスのことなら高橋に聞けば分かる」と言われるような技術者になること。フライス加工の技術を突き詰めて、さまざまなモノづくりの領域に高精度な部品を提供していきたいです。(高橋さん)

アヅマのモノづくりを支える先輩たち

製造知識ゼロから入社し、工具の名前や機械の扱い方など一から覚えてきたという高橋さん。現在はフライス課の中堅技術者として、高度かつ複雑な加工を任されています。

仕事の流れを予測して営業さんをサポート。チームワークの良さにも助けられています。

学生時代は経営学科で、ビジネスの中の大きなお金の流れについて専攻。卒業研究では、地元・長野市にある動物園の経営方法を取り上げ、全国的な事例も見ながら、効果的な集客や展示方法を考えてきました。製造分野は専攻外でしたが、当社に興味を惹かれたのは、複雑な形状の加工を専門にして、受注から出荷まで一貫して携われるところ。もともと事務職を希望する中で、単純なデスク作業だけでなく、営業の担当者やお客様と直接やりとりしながら、幅の広い仕事ができる点も面白そうだと感じました。
現在は営業アシスタントとして、発注書等の書類作成や電話・メールへの応対、納期管理などを、先輩と2人で担当しています。時には営業さんから依頼を受けて図面を手配したり、お客様からの図面に関するお問合せがあれば分かる範囲で答えたりすることも。当社は半導体や電子、自動車からサービス業まで、さまざまな業界のお客様とお取引があり、手がけるアイテムも多種多様。そのため、覚えることが多いのは大変ですが、その分、実務の中で知識を身につけるには最適の環境です。材料や加工内容のことが徐々に分かってきて、自分だけで対応できるようになると、やりがいや面白さもいっそう感じられました。
気をつけているのは、周囲の状況をよく見て、先を読んだ行動ができるようにすること。スケジュールを把握しておけば必要な書類の種類や期限も分かるので、余裕がある時に前もって用意しておくなど、営業さんが求めるものの先を出せるように心がけています。そのためには、普段から営業さんや製造担当の方とコミュニケーションを取ることも大切。当社は気さくで話しやすい人が多いので、その点は進めやすいですよ。
今は社会状況的に難しいですが、例年は地域のスポーツ大会に出場したり、社員旅行の計画を立てたり、仕事以外で社員同士の親睦を図れる場面も少なくありません。直近のスポーツ大会では、他部署の先輩たちと一緒にバレーボールチームで参加。女性の人数は少ないですが、男女混合チームで和気あいあいとプレーできて楽しかったです。5年に1度の社員旅行には、次回に初めて参加予定。いつもは関わらない部署の人とも、親しく話すきっかけにできれば嬉しいです。(新美さん)

アヅマのモノづくりを支える先輩たち

営業アシスタントの新美さんの役割は、バックオフィスから営業担当者を支えること。「加工のことも少しずつ覚え、対応できる仕事の幅が増えてきたのが嬉しいです」。

企業研究のポイント

企業研究を行う時に必要なのは、まず「自分が何をやりたいか」という軸。自己分析が苦手という方もいらっしゃるかもしれませんが、自分の得意・不得意な分野や何に興味があるかなど、言葉にして整理できれば、目標を明確にできるかもしれません。モノづくり業界だけに絞っても、半導体や電子、自動車、食品、医療機器等、扱う領域は多種多様。製造の流れやモノづくりへの取組み方も、企業ごとに変わってきます。
例えば、当社の特徴は「1人1製品」のモノづくり。「仕事を面白くする」をコンセプトに、さまざまな業界のお客様からオーダーいただいた開発品や試作品など、単品・極小ロットの部品づくりに、担当者が創意工夫をもって取り組んでいます。時には治具類の設計から、担当者が自ら関わることも。自分の創造力や工夫で難易度の高い製品を完成させたいという方にはピッタリでしょう。
もちろん、ライン作業の中でコツコツとモノづくりに関わりたいという方は、違う働き方を模索することが可能。自分の興味をはっきりさせながら、突き詰めて企業研究をできれば、より深い部分で、会社それぞれの性質も見えてくると思います。(人事部・清水 伸哉)

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難易度の高い素材や形状、サイズにも対応して、高精度な切削加工を実現。小ロット多品種のニーズにも応えながら、幅広い分野のモノづくりに部品を提供している。

マイナビ編集部から

浅間山麓の豊かな環境のもと、切削加工のエキスパートとして幅広い業界のモノづくりを支えるアヅマ。最先端の加工機械設備を揃え、特殊技術が必要な樹脂・非鉄金属の切削加工製品を多く手がけている。
今回、製造職の篠垣さんと高橋さんが口を揃えて語ってくれたのは、「1人1製品」という独自のモノづくり体制の魅力。ラインに入って流れ作業で製品に関わるのではなく、1人が責任をもって1つの製品を担当し、最初から最後まで見届けられる面白さを伝えてくれた。客先から届けられる1枚の図面から、自ら製造工程を段取りし、プログラムを打ち込み、効率良く複雑なカタチを仕上げていく…その過程にも、いくつもの工夫や経験に裏打ちされた技術があり、スキルを磨くほど高難度な製品にも対応できる。それは、モノづくりに興味がある人にとっては、何よりのやりがいであり、魅力だろう。
また、事務職の立場から新美さんが伝えてくれたのは、部署を超えた社内のアットホームなつながり。社内行事などを通じて、多くの人と関われるフランクな社風も、働きやすさに繋がっているようだ。
モノづくりが好き、自分の技術で社会を支えたいという思いのある方はぜひ、社内の雰囲気を実際に感じてみてほしい。今回取り上げ切れなかった同社の魅力も、きっと実感として心に届くと思う。

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「仕事を面白くする」ことが清水社長の企業方針。社員1人ひとりが創意工夫をもって仕事に取組み、その結果やりがいや達成感を感じられるモノづくりが理想だという。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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