(株)綜合技術コンサルタント

一例を挙げると、「平成17年度京都第二外環状道路周辺影響調査業務」（国土交通省京都国道事務所発注）では、地元説明会の中で「騒音レベルの予測値（50dBなど）を説明されても、体感的にどの程度の大きさであるかわからないため、善し悪しが判断できない」という意見を頂きました。そこで、道路沿道などの騒音の発生場所で撮影した映像と録音データを再生するとともに、騒音計を付加して再生中の騒音レベルの大きさを併せて表示する「騒音体感システム」を作成して、再度開催された地元説明会の場で実演を行いました。

上記の地元説明会の実演では、耳で聴いた騒音の大きさと騒音レベルという数値（尺度）との対応関係を経験（理解）してもらい、騒音影響の程度を再認識して頂いた上で、新たな意見を出す機会を与えることができたと思います。
このように、事業に関する環境事項について、説明の工夫により聞き手の理解を助け、事業進捗に貢献する仕事に、建設環境技術者としてのやりがいを感じています。

当社は「技術力の確かさ」と「発注者要求への対応の良さ」をモットーとしており、常にそのための努力を行っている会社だと思います。例えば、動植物の現地調査を行える技術者を養成し、実際に調査を行った技術者が発注者との打合せ協議に伺うことで、調査技術や現地状況を熟知する者だからこそ、出てくる説得力ある説明や応答、改善策等の提案が行えるように取り組んでいるところが魅力なのではないでしょうか。