最終更新日:2025/6/10

(株)日本制御エンジニアリング【カナデングループ】

業種

  • ソフトウエア
  • 情報処理

基本情報

本社
兵庫県

取材情報

我が社自慢の制度・社風

圧倒的な一体感は、「人とつながる」教育制度から生まれる!

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マンツーマンの新人教育が人間力ある一流のエンジニアを育てる

近藤真寛さん
技術部 マネージャー
2012年入社/京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻修了

嶋本 純さん
技術部 グループリーダー
2017年入社/大阪府立大学 工学部 マテリアル工学科卒

ソフトウエア業界でも特に難易度の高い電力系制御システムをコア事業にする日本制御エンジニアリング。
国公立大学出身者が6割を占めるエンジニアだが、その多くは意外にも入社時はプログラミング未経験だという。そんな同社の入社理由で圧倒的に多いのが「社員たちの雰囲気の良さ」だ。
上下関係の垣根なくフォローしあえる人間関係の原点とも言える同社独自の教育制度を、教育担当である近藤さんと指導を受けた嶋本さんに聞いてみた。

社員同士の距離の近さは桁違い。寄ってたかって新人を育てる社風が自慢です!

日本制御エンジニアリングは、その社名の通り電力系統制御システムをコア事業にさまざまな制御システムを開発する会社です。

難易度の高い制御システムの上流工程にまで関わるエキスパート集団だから、誰もが難しい顔をして一人でPCに向き合っているだけと思われるでしょうか?当社は違います。当社の特徴は何といっても社員同士の仲の良さ。アットホームを売り文句にする会社はたくさんありますが、当社は上下関係の垣根がなく、社員同士の距離が本当に近いのです。例えば社員旅行には特別な用事がない限りほとんどの社員が進んで参加します。他社で働く友人たちに聞いても、会社行事を敬遠する人が多いそうですから、当社の一体感の強さが分かってもらえると思います。

こうした企業風土の醸成に一役買っているのが自慢の教育制度です。当社では、講師が前に立って講演するような授業型の集合研修は行いません。先輩社員が教育担当となって、入社後3カ月間はマンツーマンで指導します。自分専属の教育担当には「こんなことも知らないなんて恥ずかしい」と思うことなく聞けるため、技術学習がとてもスムーズになります。教育担当だけではありません。当社では新人が困っていたら「どうしたどうした?」とみんながわらわらと集まってきます。誰もが何に困っているのか興味津々で、ちょっかいを出してくるので、会社をあげてのサポートと言えますね。

私は現在、マネージャーとして40名のスタッフの管理を中心に、電力関係の管理システムのシステム開発を行っています。当社は「やりたい」と言えば年齢に関係なく挑戦できます。私も3年目にリーダーを任され、パワーエレクトロニクスのシステム開発にも挑戦しました。次はチームの拡大を目指してチャレンジを続けたいと思っています。
(近藤さん)

先輩から一言

教育にも世代間のギャップがあります。自分がされて嬉しかったことに拘らず、どう成長したいかをしっかり聞いて進むべき道を示してあげたいと思っています。(近藤さん)

OJTに入っても継続されるマンツーマンの教育体制で、難易度の高い技術もクリア!

大学では金属の研究をしていましたが、親がエンジニアだったことからITの世界を志望。部活もコンピュータ関係だったので、プログラミングも少しはかじっていました。

当社の新人教育は3カ月間。私の教育担当は近藤さんでした。実は教育担当の他にもサポート役の先輩がいて、教育担当が不在でも安心できる体制です。研修では、C言語をみっちり習得します。マンツーマンなのでどんなことも質問でき、理解度に合わせてステップアップできるのですが、学生時代に磨いたつもりのスキルが研修2週間目くらいの学びに過ぎなかったことに驚きました。プログラミングの奥深さを実感した出来事でしたね。

プログラミングは自分が書くだけでなく、他人が書いたものが読めなくてはなりません。そこで研修では同期が集まって、同じ課題をどう解いたかをレビューしあいます。プログラミングにはそれぞれ個性があり、「これは○○君が書いたもの」とわかってくるのが面白かったですね。このレビューには別の役割もあると思いました。教育担当によって教え方が違うので、同期の書いたコードから違った視点が発見できたのも収穫でした。研修後はOJTに入りますが、教育担当者のグループ勤務なので引き続いて指導が受けられます。印象的だったのは、誰もがつまずくと言われるC言語を使えるようになったこと。近藤さんから頭の整理の仕方や考え方の基準を教えていただき、しっかり理解できたことが嬉しかったですね。

現在は電力関係のシステム開発に携わっています。私が担当するのはスマートメーターで、太陽光発電などの発電量や消費量のデータを解析するツールのプログラミングを行なっています。また新築マンションなど新たな電力供給のためのシミュレーションにも携わっています。今では近藤さんに頼り切ることなく自分で考える習慣が身についてきて、リーダーの役割を担っています。
(嶋本さん)

先輩から一言

頼れる先輩は多いですが、自分の判断で決めることも多くなりました。日々の業務の中でチャレンジを重ね、自ら育つ意志が大切だと思っています。(嶋本さん)

先輩から後輩へ、脈々と受け継がれる「想い」が温かな社風の原点。

【近藤】 学生時代、会社には怖い上司がいてガチガチに緊張すると思っていました。でも実際に入社すると「上司がボケて私がつっこむ」というフランクな雰囲気に驚きました。嶋本さんはどうでした?
【嶋本】 説明会や面接の温かな雰囲気に惹かれて入社しましたが、入社後はますますアットホームさを実感しています。上下関係を気にせずに話せますし、質問するのが当たり前という社風ですよね。私も近藤さんに迷惑なくらい質問したと思っています。
【近藤】 技術の上では、マンツーマンの教育がとても重要。どこがわからないかは人それぞれだからね。嶋本さんは素質があったから、道具を与えるだけで自然に成長したと思っています。人によるけど、嶋本さんには常にちょっと上のレベルの技術に挑戦してもらいました。今の解析の仕事も頑張っていると思いますよ。
【嶋本】 本当ですか?私は心配症でいろいろ迷うことが多かったのですが、近藤さんは「大丈夫、自信を持ってやりなさい!」といつもポジティブ。技術面だけでなくメンタル面でもサポートしていただいたと思っています。同じチームで仕事をしていて感じるのは、お客様からの信頼の厚さですね。「近藤さんがいるから安心だね」とお客様がよくおっしゃっています。
【近藤】 それは嬉しいですね。嶋本さんも3年目から教育担当をしているけど、教える立場になって苦労していることはありますか?
【嶋本】 アプローチ方法に苦労します。近藤さんの言う通り、成長度合いは人それぞれですし、性格も違いますから。でも後輩がすごくいいものをつくってくれたり、お客様から褒めてもらっているのを見ると私まで嬉しくなります。こうした関係が受け継がれて行くから、自然にアットホームで温かな社風になるんですね。
【近藤】 同感ですね。私はチームの拡大を目指していますが、嶋本さんの目標も聞かせてください。
【嶋本】 私も大人数をまとめるような仕事がしたいと思っています。技術一本でバリバリやる人たちが集まって、チームで活躍できる環境をつくっていきたいと思います。

先輩から一言

教育担当に限らず、困っている後輩には誰もが優先的に時間を割くという企業文化は、世代を超えて脈々と受け継がれています!

企業研究のポイント

私は臨床検査技師を目指していましたがIT系の研究だったこともあり、これからはPCの時代が来るとIT業界を志望しました。大企業から中小企業まで40社ほど企業研究して実感したのは、「会社の規模だけで判断するのはもったいない」ということです。規模に関わらず「こんな人たちと働きたい」と思える会社に出会うためには、社員の声を聞くのが一番。リアルでもオンラインでも、どんどん質問してこぼれ話を聞いてください。こぼれ話の中に宝石のような情報が潜んでいますよ。今は学生のうちにしかできないことに挑戦してください。私は昼夜逆転の生活をしてみました。これは入社後の飲み会のいいネタになっています。(近藤さん)

仕事が楽しいというのはもちろんですが、大事にして欲しいのは「人」です。自分にとってストレスなく働ける社風であることが、企業研究のポイントだと思います。私は当社の良い意味でゆるやかな雰囲気に惹かれて入社を決めました。リアルならよりOKですが、オンラインでもある程度雰囲気は掴めると思います。また教育制度にも注目してください。大学でプログラミングを学んでいても、課題と実践は違います。当社は研修期間だけでなく、業務に入ってもマンツーマンの指導が受けられるので未経験でも安心ですよ。(嶋本さん)

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先輩後輩はもちろん上司とも気軽に話せる環境で、風通しの良さは抜群。社会インフラを支える仕事内容に加え「人」を入社理由にあげる社員が多いという。

マイナビ編集部から

アットホームな社風をアピールする会社は数多あるが、日本制御エンジニアリングのそれは別格ではないだろうか。
今回の取材でその理由を探ってみたが、社員へのインタビューから見えてきたのは同社ならではの教育制度だ。入社後3カ月間は1人の新人に専属の教育担当がつきマンツーマンで指導する。配属先も教育担当のグループなので、学びが途切れることなくOJTに入れるのも大きい。上下関係の垣根が低いフラットな職場環境の中、今回話を伺った社員は「教育担当と仲良くなれば、さらにその人と仲の良い人とも仲良くなるという、人間関係の連鎖が起こっているのでしょう」と語ってくれた。同社はチームで開発することを基本としているが、そこには先輩が後輩を指導・育成する中で「人とのつながり」の大切さを学んでほしいと言う経営陣の想いが生きている。それが誰一人置き去りにしない温かな企業文化を育んでいると感じた。
人と人とのつながりの中でこそ生まれる血の通った教育制度が一流のSEをつくる。そんな印象が強く残る取材だった。

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「素直、勉強好き、前向き」を社員に求め続ける菅原正仁社長。「片手間の仕事は面白くない。自らの手で、全力でやってみて、社会の役にも立つ。それが私たちの仕事です」

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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